はじめに
この育成論では、非公式である表現や略称表記を用います。また、登場するポケモンは全て理想個体を前提としています。
こんにちは、あんこと申します。
今回は風船ステロヒードランについて考察を行っていきたいと思います。
採用理由
- 優秀な耐性による先発性能
ヒードランは特性込みで半減が4つ、1/4が5つ、無効が2つと多くの耐性を持ち、これと風船を合わせることで襷などを持たせなくてもかなり安定してステロを撒くことができるようになります。
また、このヒードランに風船を持たせることで相手の先発に出てきやすいステロガブリアスやランドロスに対して鬼火を入れて機能停止を狙ったりステロを撒いたりすることができます。
さらに、ステロ撒きという仕事を終えたあともその強力な耐性を活かして、サイクル要員として使うことができます。
- 対毒守ヒードラン
今の環境に多くいる
大地の力(or炎技) 毒々 守る 身代わり
という技構成のヒードランを完封することができるようになります。
- 差別化
ヒードランと同じような耐性を持ちステロやほえるを覚えるポケモンにエンペルトがいますが、このポケモンとは覚える技の違いや電気技への耐性で差別化したいと思います。
技構成
- 確定技
ステルスロック
今回のコンセプトである技です。
ヒードランの優秀な耐性のおかげでかなり安定して撒くことができます。
ほえる
起点回避技です。ジャロゴーリ対策になったり、格闘タイプへの後出しや風船を割られたあとの地面タイプへの後出しを防いだりすることもできるようになります。汎用性を考えて確定としたいと思います。
- 選択技
鬼火
相手の物理アタッカーの機能停止を狙うことができるようになります。また、鬼火を当てることができた物理ポケモンを裏にいる味方のポケモンで起点にすることもできるようになります。
噴煙 火炎放射 オバヒ マグスト 大文字 熱風
一致炎技です。先発に出てきやすい襷キノガッサを意識するならマグマストーム、サイクルを意識するならオバヒ、安定性を意識するならその他といった感じでしょうか。
ラスターカノン
主にフェアリータイプへの打点になることが多いです。この技をいれることでカプ・テテフなどをかなり安定して見ることができるようになります。
挑発
相手の起点作りなどにうちます。このヒードランは地面技が無効になるので、初手に出てくるカバルドンなどにも有利になることができます。
岩石封じ、怖い顔
襷持ちなどに対して岩石封じ→攻撃をすることで安定して相手を倒せることができるようになります。怖い顔は相手の素早さを二段階下げることができるので、味方にオニゴーリやポリZなどがいた場合、それらのポケモンをかなり動かしやすくすることができます。
大地の力
主にヒードランやアーゴヨンに対してうちます。まれにアーゴヨンに上からとんぼ返りをされ、風船を割られつつ地面枠に交代されることもあるので注意しましょう。
げんしのちから
岩4倍勢に対してうつことができますが、これらのポケモンに対してはステロ&ほえるで事足りることが多いのであまりオススメできません。
どくどく
ポリ2などの耐久ポケモンに対してうつことができます。炎技と合わせて採用することでポリクチなどにも強くなることができます。
めざ氷
竜タイプや地面タイプのポケモンに対してうつことができます。これらのポケモンに対しては鬼火で事足りることが多いのであまりオススメはできません。
性格、努力値
- 性格
起点作りとして少しでも行動回数を稼ぐために特別な理由がない限り臆病でいいと思います。
今回は採用しませんが控えめならオーバーヒートでギルガルドがおとせるようになり、穏やかなら多くの特殊アタッカーに対して安定して受け出しができるようになります。
- 調整案
努力値
H244/D12/S252
実数値
H197/A85/B126/C150/D128/S141
- 調整意図
H 奇数調整
D D>B(DL対策)
S ぶっぱ 準速ドリュウズ抜き
ステロを撒くことがこのポケモンの一番の仕事なので、特に倒したい相手や耐えたい相手の攻撃がなければステロの撒きやすさを考えたこちらの調整でいいと思います。
火力に不安が残る方はSやHを削ってCにふれば84振りで252メガヘラが、116振りでH252テッカグヤがオーバーヒートで倒せるようになるので、好みに合わせて調整して下さい。
- 持ち物
地面タイプに対しても行動補償を得るために風船で確定とします。また、この持ち物を持たせることで相手の地面技に合わせて繰り出すことができれば、無償降臨を果たすことができます。
ダメージ計算
ヒードランは炎技がかなり多いので、今回は炎技は火炎放射とオーバーヒートのみのダメージ計算を載せたいと思います。
- 火炎放射
ドリュウズ 97.2%〜114.5% (81.3%)
メガメタグロス 74.8%〜90.3%
ミミッキュ 46.9%〜56.1% 乱数2発(84%)
H252メガクチート
85.3%〜100.6% (6.3%)
H252盾ギルガルド 53.8%〜64.6%
パルシェン 94.4%〜111.2% (62.5%)
ジャローダ 89.3%〜105.3% (37.5%)
HD特化カプブルル 54.2%〜64.4%
H252ジバコイル 79%〜94.9%
- オーバーヒート
カプコケコ 80.6%〜95.1%
H252盾ギルガルド 79%〜93.4%
H252メガヘラクロス 94.1%〜112.2% (68.8%)
H252テッカグヤ 89.2%〜105.8% (37.5%)
H252メガゲンガー 57.4%〜68.2%
H252霊獣ボルトロス 70.7%〜84.4%
H252霊獣ランドロス 55.6%〜66.3%
H252モロバレル 98.6%〜117.6%(93.8%)
- ラスターカノン
カプテテフ 70.3%〜84.1%
ミミッキュ 84.6%〜101.5%(6.3%)
ウツロイド 48.9%〜58.6%
メガバンギラス(砂下)37.7%〜45.7%
マンムー 91.8%〜110.2% (56.3%)
- だいちのちから
HD特化ヒードラン 60.6%〜72.7%
H252ヒードラン 82.8%〜98.9%
アーゴヨン 74.3%〜87.8%
カプコケコ 74.4%〜88.2%
- げんしのちから
メガリザードンY 67.9%〜81%
ウルガモス 70%〜82.5%
ファイアロー 101.9%〜120.2%
- めざ氷
ガブリアス 72.1%〜85.2%
H252ランドロス 69.3%〜83.6%
マルスケカイリュー 34.9%〜42.1%
カイリュー 69.8%〜84.3%
H252メガボーマンダ 63.3%〜75.2%
- 被ダメージ
252カプテテフ サイコキネシス(PF下)
27.4%〜32.4% 確定4発
252眼鏡カプテテフ サイコキネシス(PF)
41.1%〜48.7% 確定3発
252カプコケコ 10万ボルト(EF下)
44.6%〜53.2% 乱数2発 (28.1%)
特化アシレーヌ うたかたのアリア
79.1%〜94.4%
A↓アシレーヌ アクアジェット
16.2%〜19.2%
252ゲッコウガ ハイドロポンプ
77.1%〜91.3%
特化カプレヒレ ハイドロポンプ
79.1%〜94.4%
特化ギルガルド シャドーボールZ
79.6%〜94.4%
252霊獣ボルトロス 10万ボルトZ
77.6%〜91.3%
特化水ロトム ハイドロポンプZ
85.2%〜101.5%
特化ギルガルド 聖剣+影うち
81.8%〜96.4%
特化ランドロス はたきおとす
31.8%〜37.8%
特化ガブリアス ストーンエッジ
30.3%〜35.8%
特化ガブリアス じしん やけど
90.9%〜107% (50%)
252ガブリアス じしん やけど
82.8%〜97.9%
特化テクニキノガッサ マッハパンチ
54.5%〜64.6%
特化パルシェン 殻破ロックブラスト
12.6%〜15.1%
相性の良い味方
- ブラッキー&ボーマンダ
ブラッキーマンダという組み合わせにこのヒードランを組み合わせることで、ブラッキーとボーマンダが苦手なフェアリータイプを、対策しつつサイクルをすることにによってステロダメージを蓄積していくことができます。ブラッキーの願い事のおかげでヒードランも長持ちするのでオススメです。
- ギャラドス
ヒードランが苦手とする水タイプ、格闘タイプ、地面タイプに強いポケモンです。
ステロを撒いておくことでかなり協力な積みエースとなります。
- オニゴーリ
オニゴーリが苦手な鋼タイプをヒードランで見ることができ、岩石封じや怖い顔で相手のSを下げることができればオニゴーリの起点にすることもできます。ヒードランは電磁波などを覚えないのもあって警戒されにくく、刺さりやすいのでオススメです。
終わりに
いかがだったでしょうか。
今回はいつも紹介している若干マイナーな害悪ポケモン達とは違って有名な起点作りの型についての育成論を書いてみました。
やっぱり受けポケモンとかの方が与ダメージの計算が無くて楽ですね。
次回紹介するポケモンはまだ決まっていませんが次はまた害悪ポケモンを紹介できたらいいなと思います。
最後まで見ていただきありがとうございました。
この論に表記ミスがあったり修正するべき点などがあればコメントをいただけるとありがたいです。