はじめに
今回ステロガブについて考察していきますが、7世代の育成論においてはヤチェのみを持たせた育成論は存在しないので、それ以上のフォークは意識しませんのでご了承下さい。
現在ガブリアスを取り巻く環境
サンムーン以前は常に使用率TOPで、レートで見ない日は無い程でしたが、メガシンカのS仕様変更。強力なフェアリータイプ増加により、今ではその立場をランドロスに取られてしまっています。しかしそれもあってか対策を敷いたパーティが減少。舐められた選出をされるようにもなりました。
なぜヤチェのみなのか?
基本的にステロガブといえばタスキを持った型が主流ですが、それではゲッコウガを筆頭とした氷技等+先制技を持っている相手にはステロを撒くか、岩封を打つかの一回で仕事終了、となってしまう事もあります。そういった相手にも確実に仕事をこなし、後続にも最低限の負担をかけるためにヤチェのみとします。また、とんぼがえりで少し削られた後にも攻撃を耐える事ができます。(スカーフランドロスのとんぼ→メガメタグロスの冷パンの流れ等。)
タスキでないことの弊害
まずアーゴヨンに対しては何も出来ません。また、Sを落とすことによってガブが本来役割対象とするメガリザXにも対面が大分怪しくなります。タスキを持ってAS振りが良い、という方は既に別の育成論で考察されているのでそちらをご覧になっていただきたいです。ですが個人的にはガブ程の高耐久持ちにタスキを持たせるのは勿体ない、というのが正直な感想です。
他じめん枠(ステロ撒き)との差別化
- ランドロス
ゲッコウガのれいとうビームを一度耐えても手裏剣で倒される。Sに多く割かないとカプ・テテフやミミッキュを抜けない。
- カバルドン
Sが遅いため挑発をされやすい。カプ・レヒレ、カプ・コケコで立ち回りを崩されやすい。
- マンムー
ヤチェを持ってステロを撒く、というコンセプトそのものからして別物。
- グライオン
特殊耐久と、対ゲッコウガ性能で差別化可能。
持ち物
前述した通りにヤチェのみで確定
努力値
H188 A4 B4 D204 S108
HD=C155変幻ゲッコウガのれいとうビーム+水手裏剣×5 超高乱数耐え
S=意地ミミッキュ抜き
調整意図(追記
DラインをC200のテテフのムンフォ耐えまで削ると最速サザン抜きまで Sを回せますが、そうすることによって増える仮想敵が少ない(サザンにはスカーフりゅうせいで出オチする)という点から、手裏剣急所等による負け筋を少しでも減らすためにこういった調整としました。
技考察
確定技
- ステルスロック
コンセプト上確定。岩四倍勢に刺さりタスキ潰しにも。
- がんせきふうじ
一発耐えて相手のSを操作する、という重要な技のためこれも確定。意外に外れるので注意。
選択技
- じしん
一貫性のある技。A無振りでも結構な火力が出るため優先度高め。これが無いとバシャーモやはがねに何も出来ない。
- どくどく
ガブが呼びやすい物理受けに刺さる技。先発アタッカーに岩封→ステロ→耐久ポケに毒が理想ムーブ。
- ほえる
ステロを撒いてる内に逆に起点にされてしまうのを防げる。テッカグヤ等に何も出来ない事を考えると、搭載して損はない。
候補技
- げきりん
ステロを撒く上でミスマッチ。更に今の環境でドラゴンの一貫性があまりに悪いためオススメはしません。
- ほのおのキバ
ナットレイとハッサムに刺さる。とはいってもほぼ無振りなので火力はお察し。
- りゅうせいぐん
通称メテオガブ 。この技を使うなら無邪気CSがベストだと思うのでタスキ運用の方が良い。
ダメージ計算
被ダメ
- 物理
A156ミミッキュ じゃれつく
66.6%〜79.2%
A216ランドロス とんぼがえり
24.1%〜28.5%
A200メガリザードンX ドラゴンクロー
98.5%〜115.9%
A233メガバシャーモ とびひざげり
71%〜84%
A207メガギャラドス こおりのキバ(ヤチェ)
43.4%〜51.2%
A197メガメタグロス れいとうパンチ(ヤチェ)
60.8%〜72.4%
A205ドリュウズ じしんZ
85.9%〜101.9%
- 特殊
C232メガリザードンY めざめるパワー氷(ヤチェ)
38.6%〜46.3%
C147カプ・コケコ マジカルシャイン
49.2%〜58.9%
C155ゲッコウガ れいとうビーム(ヤチェ)
57.9%〜69.5%
水手裏剣
5.8%〜6.5%
C200カプ・テテフ ムーンフォース
79.2%〜93.7%
C179アーゴヨン りゅうせいぐん
98.5%〜115.9%
C140メガボーマンダ りゅうせいぐん
76.3%〜90.8%
C222ギルガルド シャドーボールZ
73.9%〜87.4%
C125ポリゴン2 れいとうビーム(ヤチェ)
31.8%〜37.6%
与ダメ
- がんせきふうじ
無振りメガリザードンY 91.5%〜109.8%
氷ゲッコウガ 53%〜63.9%
無振りボルトロス 50.6%〜59.7%
- じしん
B4ミミッキュ 64.6%〜76.9%
無振りカプ・コケコ 113.1%〜133.7%
無振りメガバシャーモ 109.6%〜131.6%
H252メガメタグロス 54.5%〜65.2%
H252ギルガルド 61%〜73%
組み込むパーティ
起点作りが役割のポケモンなので、言ってしまえば大抵の構築に入れられます。オススメとしてはバシャーモやアーゴヨンといった全抜き気質の高火力アタッカーです。この二体はゲッコウガを先発に呼びやすいので、ガブが本領発揮出来るでしょう。
最後に
現状フェアリー渦巻くこの環境では、どうしてもじめん枠のポジションをランドロスやカバルドンに奪われがちですが、やはり600属の中でも群を抜いたスペックのガブが弱いわけはありません。ダイパリメイクで強化を、と望む方がたまにいますがそんな必要ないくらい強いと思うんです。これからもガブリアスの新しい型が開拓されていくのを楽しみにしています。最後にここまでご閲覧いただきありがとうございました。