リエマハと申します
最近レートでよく見られるようになった「カバマンダガルド」対策として今回は「グライオン」を紹介していきたいとおもいます。
はじめに
- この育成論で使用するポケモンは敵・味方ともに個体値は全て31とします。
- それぞれの努力値配分は体力、攻撃、防御、特攻、特防、素早さの順にH,A,B,C,D,Sと表記します。
- 今回の「グライオン」はカバルドンメガボーマンダギルガルド(シールド)を全抜きする型ではないのでご了承ください
採用理由
- 特性の「ポイズンヒール」による状態異常無効・回復効果によりキノガッサカバルドンドヒドイデをはじめとした「ねむり」や「どく」状態にしてくる敵に強く出ることができるため。
- 「ちょうはつ」を採用することにより「みがわり」を張りグライオンを起点にしてくるメガボーマンダにもかなり動きを抑制させることができる。
差別点
ボルトロス(霊獣)は「ちょうはつ」を覚え、「わるだくみ」などで積み技も使うことができ、抜き性能も高く、「グライオン」より長けている部分がありますが、このポケモンはカバルドンに対して後出しが利きにくく、それに対して「グライオン」は「カバルドン」に対して後出しができるので、その点で明確な差別化ができると思います。
例えば自分が使っている「カバルドン」を苦手とするポケモンが、相手の「カバルドン」対面した時に、「ボルトロス」では後出しが難しいので、カバルドンをボルトロスで見ようと思ったとき「初手カバルドン読み・・・」などピンポイントで読む必要性などがでてきます。そんな中グライオンは、「カバルドンが出てきたら・・・」といった後出しが可能になるので余裕がある立ち回りをすることが可能になります。
その他にボルトロス(霊獣)はマンダを呼びにくく、マンダが主軸のパーティなどは別のポケモンで回されてしまうという部分がありますが、「グライオン」は積みの起点にしようとメガボーマンダなどを引き寄せやすいのでそういったところでもしっかり差別化はできると思います。
何故この動きを「グライオン」でやるのか?
採用理由と似通っていますがこの部分はコメントなどでたくさん疑問に思われた方がいるので、この理由につきましてはここで説明いたします。グライオンは特性「ポイズンヒール」により、状態異常を得意とするポケモンカバルドンやドヒドイデなどに強く出ることができます。
何がいいたいのかというと、皆さんは1パーティに必ず1体はカバルドンやキノガッサ対策のポケモンを入れている方が多いと思います。カバルドンに対しては「クサZ」や「ミズZ」で対応し、キノガッサに対しては「みがわり」「ねこだまし」などが多いと思います。ただ上記の2体を両方とも見れるポケモンっていうのはなかなかいないのではないかと思います。(※実際に「カバルドン」と「キノガッサ」の両方とも入ったパーティなども存在しています。)そのなか「グライオン」は上記のポケモンをはじめとした、「受け」を得意としたポケモン全般をこのポケモン1体で見ることができます。
つまり、パーティに負荷をかけることなく、カバルドンやキノガッサを流すことができるということです。実際にZ技や競争率の高い「きあいのタスキ」などが必要になっていません。なので採用価値を見出した理由になります。
そんな中、「グライオン」があまり採用されていない理由を調べた結果「積みポケモンの起点になりやすい」などメガボーマンダなどに弱いことがわかり、このポケモンを本来の役割を残しつつ、「積み技を使う物理型アタッカー」のポケモンに対応できる形にしました。
このポケモンの役割や努力値配分の説明
・まず今回の型の主な仮想敵は高火力物理アタッカーとなっております。
このグライオンは「カバマンダガルド」を主軸としたパーティに対して構築されており、基本的に初手に出てくるカバルドンを「ちょうはつ」で流し、その後に相手がこのグライオンを起点にしようとしてきたメガボーマンダやメガギャラドスを倒すというのが主な狙いです。
そこで重要な部分だけを抑えていきます。今回の型の一番のカギになっている部分は「ちょうはつ」という技にあります。この型の「ちょうはつ」はカバルドンなどを妨害する他に採用している「カウンター」の安定性を高めることができます。
基本的に後攻の「ちょうはつ」になりますが「りゅうのまい」などの積み技も一回で抑えてくれる行動保証と相手が攻撃技しか打てなくなるので「カウンター」ととても相性が良いと思っています。
・続いてこの型をHB特化にした理由も含めて説明します。
体力はポイズンヒールの回復量で最も効率が良い「8n」が基本ですが、特に攻撃に振っても「じしん」の確定数が変わらなかったりするので、H252という振り方にしました。
この型をHB特化をすることによりA252メガボーマンダが「りゅうのまい」→「すてみタックル」を打ってきても確定で1発耐える(74.1~87.9%)ことができるので返しの「カウンター」により反撃で倒すことができます。その他に、ようきメガメタグロスの「れいとうパンチ」を確定耐え、ようきメガギャラドスの1舞「こおりのキバ」を低乱数で抑えることができるので、レート帯でよくみられる弱点を突いてくる物理型もこの型で対応できる形になっています。(メガラグラージ以外)
今のレートによくみられるボーマンダの対応
最近よく見られる「カバマンダガルド」のメガボーマンダはAにそこまで努力値を振っておらず、技も「おんがえし」が多いので「カウンター」で決めきれないのではないかという疑問が残るので少し考察していきます。
H212A52のメガボーマンダを例に挙げていきたいと思います。
A52のメガボーマンダが「りゅうのまい」→「おんがえし」を打ってきた場合、ダメージとしては(56~65.9%)のダメージになります。ここで最低乱数の56%を引いてしまった場合ですが、計算したところダメージの実数値としては、101のダメージが入ります。なので「カウンター」でダメージを2倍にして返した場合、202のダメージでH212のメガボーマンダは体力実数値が197なので返しの「カウンター」一撃で倒すことができます。
次に敵がグライオンの「どくどく」などを警戒して「みがわり」を使ってきた場合ですが、H212(197)のメガボーマンダが一度「みがわり」を使用した場合敵の体力は148になります。舞っていない状態の「おんがえし」のダメージ計算をしたところ、(36.8~44.5%)になりました。この場合は、乱数41%以上を引いた場合は返しの「カウンター」で一撃で落とすことができます。では乱数40%以下を引いた場合はどうするのか?という事ですが、ダメージが乱数40%以下の場合だと「ポイズンヒール」の回復も含めてメガボーマンダの3発目の「おんがえし」も耐えることができるようになります。なので環境にいるメガボーマンダにもこの型は幅広く対応できると考えています。
※カバルドン交代時に「こおりのキバ」などの技を打っているとさらに安定性はあがります。
技構成
じしん
タイプ一致の高火力技。Aに振っていないためそこまで火力は出ないですが、「ギルガルド」のブレードフォルムは基本的に一撃です。
カウンター
今回の型の主力。ようきメガギャラドスの1舞「こおりのキバ」を低乱数、ようきメガメタグロスの「れいとうパンチ」を確定1発耐えることができるのでメガボーマンダ以外の敵も仮想敵にすることができます。
ちょうはつ
カバルドンに対しての「あくび」「ステルスロック」ギルガルドに対して「キングシールド」その他「りゅうのまい」などの変化技を妨害できるので返しの「カウンター」の安定性を高める部分でもカギになっています。
こおりのキバ
この技は自由枠の技ですが、リザードン対策に採用率のたかい「がんせきふうじ」に
変えてしまうと、威嚇入れられた場合にメガボーマンダの「みがわり」に耐えられます。「ちょうはつ」→「カウンター」→「カウンター」でも対応はできますが、型がバレて敵が交代する可能性があるので私はこの技がおすすめです。
その他の技候補
今回は「こおりのキバ」を自由枠として設けているので他の候補技もあげておきます。
まもる
基本的な型のグライオンに入っている技。初手に出てくるキノガッサに対しても安定性が増し、「ポイズンヒール」によってHP調整が行えるのでおすすめの技。
がんせきふうじ
リザードンウルガモスに対して大きな負荷をかけることができます。
とんぼがえり
はたきおとす
ステルスロック
どくどく
この型の弱点
この型の弱点は主にゲッコウガなどの弱点を突いてくる特殊型のポケモンやメガリザードンYなどの高火力特殊アタッカーやミミッキュなどのカウンターが入らない敵に対してほとんど何もできません。なのでカプ・コケコなどの素早い「でんきタイプ」を必ず1体はパーティに入れることをお勧めします。「でんきタイプ」を無効にしてくる「じめんタイプ」にはグライオンがかなり強いので相性はいいと思います。
ダメージ計算
被ダメージ
いじっぱりA52メガボーマンダおんがえし・・・(36.8~44.5%)確定3発
いじっぱりA252メガボーマンダすてみタックル・・・(50~59.3%)確定2発
ようきA252メガギャラドス1舞こおりのキバ・・・(85.7~103.2%)乱数1発
ようきA252メガメタグロスれいとうパンチ・・・(83.5~98.9%)確定2発
ようきA252ミミッキュぽかぼかフレンドタイム・・・(43.4~51.6%)乱数2発
いじっぱりA252メガバシャーモフレアドライブ・・・(45~53.2%)乱数2発
無振りカバルドンこおりのキバ・・・(37.3~46.1%)確定3発
ひかえめギルガルド(ブレード)シャドーボール・・・(57.6~68.1%)確定2発
おくびょうカプ・コケコめざめるパワー(こおり)・・・(76.9~92.3%)確定2発
与ダメージ
※技は「じしん」で計算します。
無振りカプ・コケコ・・・(86.8~103.4%)乱数1発
無振りメガルカリオ・・・(82.7~99.3%)確定2発
無振りアーゴヨン・・・(94.5~113.5%)乱数1発
無振りメガバシャーモ・・・(85.1~100.6%)乱数1発
H252B68(補正なし)ギルガルド(シールド)(ブレード)・・・(100.5~118.5%)確定1発
終わりに
いかがだったでしょうか?型の説明が少々長くなってしまった部分もあり、少し醜い部分があるかもしれません。コメントなどを参考にし、修正欄あればまた記載していこうと思います。