わにと申します。よろしくお願いします。
以下の内容に必ず目を通してください。
- 指定のない限りすべてのポケモンは理想個体を想定します
- HP、攻撃、防御、特攻、特防、素早さをH、A、B、C、D、Sの略称で表記します
- その他わかる範囲の略称を用います
- ダメージ率はダメージ計算式に基づいて計算しています
- ご質問、ご指摘はコメントにて受け付けます
- 育成論に関係のないコメント、無益だと判断したコメントは予告なく削除します
それでは考察に移ります。
型概要
電気受け兼ステロ撒きとして考案したシロデスナです。
並み以上の耐久から一発耐えてステルスロック→イバンの実発動からの道連れによる1:1交換を狙います。
一定の有用性を確保しつつも、シロデスナの個性を生かすという観点から考察を開始しているため、今回は「採用理由は愛」とさせていただきます。
ですが「愛」に甘えずしっかり考察していく所存ですので、どうぞ最後までお付き合いください。
シロデスナってなにができるの?
まずはシロデスナの特徴を列挙して出来ることを探っていきましょう。
- 霊+地面の準固有タイプ
無効タイプ3つ、1/4タイプ1つ、半減タイプ2つというなかなか優秀な耐性を持ちます。
特に電気+格闘の範囲を無効にできることから、ボルトロス(霊獣)等に対して受け出しが安定するポケモンです。反面、弱点技も多いためその点は注意が必要ですね。
- 並み以上の耐久
種族値上は高めの物理耐久が目立ちますが、Dに振り切ることでBDそれぞれ並み以上の
耐久を得ることができます。
これにより、タイプ一致高火力弱点以外の技を一発は耐えることができるため、最低限の行動回数を確保しやすいポケモンといえます。
- 固有特性と回復ソース
固有特性の水固めと、固有回復ソースの砂集めを習得します。
水固めは発動条件と上昇する能力が噛み合っておらず、シングルバトルにおいては有用な場面が非常に限定されます。
砂集めは受けの高速回復手段として重宝しそうですが、そもそも受けとしては数値が微妙であることと、吹き飛ばしなどの起点回避技を覚えないことから、受けに偏重しすぎると他の劣化になりがち。
それぞれ個性はあるものの実用的かと問われれば、なかなか難しいところです。
- ステルスロック(以下ステロ)+道連れ
水固め、砂集めを差し置いて、実はこれが本論の目玉。
USUMにおいて教え技でステロを習得し、遺伝技の道連れとの両立が可能になりました。
この2つを両立できるのはドーブルを除くと全ポケモン中シロデスナのみであり、強烈な個性となります。
ステロ→道連れの流れを成立させることができれば、1体処理+後続の襷、頑丈潰しという最高の仕事をこなすことができます。
- まとめ
以上のことから、幅広い対面で最低限行動回数を確保できるステロ始動役、および電気に対するクッションとして機能しそうです。
今回はそれに加え、道連れによる強引な1:1交換を狙えるようにし、より腐りにくい構成を目指していきたいと思います。
イバンの実解禁
先に述べた通り、ステロと道連れの両立がシロデスナ最大の個性であり、生命線となることは間違いないでしょう。
しかし、一発耐える耐久があるとはいえ、S35という鈍足のため2回以上の行動回数を確保することは簡単ではありません。
そこで、その欠点を補うために2019.1.8に解禁されたイバンの実(以下イバン)を持たせます。
イバンは「HPが1/4以下になった場合、次の行動タイミングに先制できるようになる」木の実です。
この「先制」というのは、優先度が加算されて先制技扱いになるわけではなく、素早さ関係を無視して先制で行動できるという仕様です。
なので、サイコフィールド下でも先制することができますが、イバン発動タイミングで自分が優先度0の技を、相手が優先度+1以上の技を選択していた場合は相手が先制してしまうので注意が必要です。
さらに隠れた仕様として、HPが1/4になった次のターンに味方に交代すると、再度場に出て行動するまでイバン発動タイミングを持ち越すことができます。
この木の実を持たせることで、一発耐えてステロ→イバン発動→道連れという理想的な動きを実現できるようになります。
もちろん、HP1/4以下という発動条件を上手く満たす必要があるため、確実性はありませんが、この木の実解禁によってシロデスナの個性を最大限生かすことができそうです。
採用理由・差別化
- 採用理由
- 電気受け
- 電・無・闘の一貫切り
- 誤魔化し性能の高いステロ撒き
- 埋もれるほどの愛
- 主な仮想敵
【受け出し可】
メガライボルトボルトロス(霊獣)カプ・コケコヒートロトムサンダーメガガルーラポリゴンZカビゴンフェローチェマッシブーンなど
【対面から処理可】
メガバシャーモヒードランメガゲンガーギルガルド(シールド)メガルカリオアーゴヨンなど
こちらの技構成や相手の型によって厳しい相手も含まれますが、これらを呼ぶ構築の補完およびステロ始動役としての採用が主になります。
耐性が優秀なため、ある程度サイクル参加も出来ますし、道連れによる強引な1:1交換を軸に対面構築の先発要員として組み込んでも良いでしょう。
- 差別化
カバルドンカバルドン
数値では及びませんが、耐性と覚える技で差別化は容易です。
影踏みや拘束技の影響を受けない点でも差別化できます。
ゴルーグゴルーグ
道連れの有無、メイン技の物理・特殊の違いで差別化できます。
Rガラガラガラガラ(アローラ)
ゴルーグと同じく、道連れの有無、メイン技の物理・特殊の違いで差別化できます。
持ち物
- イバンの実
全シロデスナが待ち侘びた木の実。
コンセプト上この持ち物で確定です。
- 先制の爪
ギャンブラーな方はこちらをどうぞ。
特性
- 水固め(or砂隠れ)
どちらの特性でも大差はありませんが、バンギラス対面等での砂隠れによる回避上昇によって道連れが不発になる可能性を考慮して水固めを推奨します。
性格
- 穏やか
必要数値を実現するためにD補正をかけます。
わざわざB耐久を下げる必要性が薄く、カビゴンをはじめとした30族の上を取るためSを下げたくないので、Aに下降補正がかかる穏やかで確定です。
調整
- 個体値
A0、他全て31を想定
- 努力値
H116/C140/D252
- 実数値
H175/A72/B130/C138/D139/S55
- 調整意図
H:呪い2回使用でイバン発動(2n+1かつ16n−1)
HB:A207メガギャラドスの滝登り耐え程度
HD:C222メガゲンガーのシャドーボール耐え
C: H145D96カプ・コケコを大地の力で確1
総合耐久を意識するならH252振りの方が効率が良いのですが、物理技を受けても絶妙にイバンが発動しないという事態が頻発したため、今回はHをわざと低く設定し、メガバシャーモのフレアドライブ等でイバンの実圏内まで削れやすくしています。
ここまでHを下げてもC216ボルトロス(霊獣)の目覚めるパワー(氷)を2耐えするレベルの特殊耐久があるので電気タイプへの受け出し性能は維持できています。
これをベースに各自調整してください。
耐久目安
物理耐久指数:22880
A207メガギャラドスの滝登り:83.5〜98.8% 確2
A233メガバシャーモのフレアドライブ:69.3〜81.8% 確2
A216メガメタグロスの冷凍パンチ:69.3〜81.8% 確2
A194メガガルーラの冷凍パンチ:48.8〜57.9%+11.9〜14.2% 確2
A165ランドロス(霊獣)の地震:40.9〜48.2% 確3
特殊耐久指数:24288
C222メガゲンガーのシャドーボール:83.5〜98.8% 確2
C179アーゴヨンのZ流星群:81.3〜96% 確2
C147カプ・コケコの命の珠草結び:72.1〜85.2% 確2
C161カプ・レヒレのハイドロポンプ:83.5〜98.8% 確2
C216ボルトロス(霊獣)の目覚めるパワー氷:41.4〜48.8% 確3
Hを下げた恩恵としてA233メガバシャーモのフレアドライブ+ステロダメージ(6%)でイバン圏内にちょうど入るようになっている他、最低限の特殊耐久を維持できていることがお分かりいただけるかと思います。
ここに記載していないものは各自計算をお願いします。
技構成
- 確定技
大地の力
カプ・コケコ等への遂行技として確定です。
残念ながら浮いているポケモンには効果がありませんが、メガゲンガーやメガバシャーモ等多くのメガ枠に刺さります。
H167D115メガゲンガー:74.2〜87.4% 確2
H155D101メガバシャーモ:91.6〜108.3% 乱2(50%)
H145D96カプ・コケコ:100.6〜120% 確1
道連れ
今回のコンセプトのため確定。この技のおかげで対面性能が飛躍的に向上します。
イバン発動からの先制道連れが失敗しても次のターンは基本的に後攻で動けるため、道連れ効果が継続するのがポイント。
ステルスロック
こちらもコンセプト上確定。
襷潰し、味方の全抜き補助として非常に強力な技です。
- 推奨技
呪い
個人的に残り1枠にはこの技を推奨します。
一貫性の高いダメージソースおよび身代わり展開への対抗策となる他、イバン発動圏内までHPを無理矢理調整したり、イバン発動ターンにこの技を選択することで、効果を残しつつ自主退場ができるため、味方の起点作りとしても役立ちます。
ちなみにステロ+呪いを習得する霊タイプはシロデスナゴルーグガラガラ(アローラ)のみなので、その他のステロ撒きとの差別化にもなります。
- 選択技
シャドーボール
浮いている仮想敵への打点となる一貫性の高い技です。
ただ、今回の調整では無振りメガゲンガーすら確1にできないほど低火力なので、あくまで削り技としての採用になります。
H135D115メガゲンガー:82.9〜97.7% 確2
H155D100ボルトロス(霊獣):40.6〜48.3% 確3
H147D57フェローチェ:74.8〜88.4% 確2
重力
後続の補助になる他、大地の力と組み合わせることで浮いている電気タイプに対してもしっかり役割遂行できるようになります。構築次第では採用価値が高くなります。
リサイクル
イバン道連れを交代や技外しなどで回避された際、次のターンにこの技を選択することで最大16ターン道連れ待機状態を維持することができます。
今後イバン道連れ型が認知されるようになったら採用価値が上がるかも???
スキルスワップ
メガボーマンダをはじめとした特性に依存したやつらを解らせてやりましょう。
立ち回り
基本的に先発からステロ→道連れ展開を狙うか、無効タイプへの繰り出しからステロを撒いていきます。
先に述べた通り、イバンは交代することで発動タイミングを持ち越すことができるので、HPを消耗した状態でわざと残して終盤のストッパーとして機能させたり、相手のステロを逆に利用してイバン発動圏内にHPを調整するなど、テクニカルな動きができるので使っていてかなり楽しいです。
状況次第では大地の力で遂行、呪いで起点作りなど臨機応変に立ち回ります。
注意すべきは、耐えられないレベルの高火力技、叩き落す、挑発、積み技です。
これらの技を持つ相手には仕事をさせてもらえないので後続でしっかりケアしましょう。
吠えるや吹き飛ばしのような起点回避技を覚えないので、特に積み技持ちには注意が必要です。明らかな積みエースと対面してしまったら、素直に引くか呪いから入ることをオススメします。
相性の良い味方
- エルフーンエルフーン
シロデスナが苦手とする水、草に強く、呪いから繋げることで身代わりループに嵌めることができます。先制アンコールにより積み技や身代わり展開に強い点もGood!
- メガサメハダ―メガサメハダー
相性の良いエースポケモン。ステロや呪いとの相性が抜群で、強力な抜き性能を発揮します。自身も道連れを覚えるため、シロデスナと併せて1:1交換を繰り返し、後述のミミッキュでラス1勝負をしかけるなんてことも可能です。
地味に叩き落すに対して耐性がある点も優秀。
- ミミッキュミミッキュ
言わずと知れた対面最強ポケモン。
ラス1勝負に持ち込んだときのこのポケモンの強さは異常です。
基本的に水、草、悪のポケモンと縦の相性が良いです。また、積ませ性能の高いポケモンと組ませると道連れが生きてきます。
上記のポケモン以外にもメガフシギバナゲッコウガテッカグヤカビゴンなど相性が良いポケモンは意外と多いので、いろいろ試してみてください。
あとがたり
ここまでご覧いただき誠にありがとうございました。
今回はマイナーポケモン、シロデスナの育成論となりましたが、いかがだったでしょうか。
前回から投稿期間が空いてしまいましたが、自身の目標であった育成論30件投稿を達成することができました。ここまで投稿を続けてこられたのもtwitterやコメントでの皆さんの温かい応援があったからだと思います。本当にありがとうございます。
これからも引き続きよろしくお願いします。
最後に、本論を通して少しでもシロデスナに興味を持っていただければ幸いデスナ。