はじめに
初投稿になります!キリキザンをこよなく愛する者です。もちろん最初はキリキザンの育成論で行きます!
- 特に断りのない限り育成論中のポケモンは全て理想個体であるとします。
- HP=H、攻撃=A、防御=B、特攻=C、特防=D、素早さ=S 、能力変化1段階UP=↑、
2段階UP=↑↑ などの略称を使用します。
- その他技名の省略を使います。
- ダメージ計算はトレーナー天国様のツールをもとに計算しています
キリキザンキリキザンについて
キリキザンといえば、おいふい型やアクz型などがありますが、サンムーン環境では主にフェアリーの急増により第6世代までと比べれば使用率を落としています。特にサイコフィールドのせいでかなり動きづらくなってしまっています。
今回は、ステロ、岩封を搭載し、先発で起点を作り後続のサポートを行う型を紹介します。
差別化もがんばって考えたので読んでいただけると嬉しいです。正直かなり苦しい
差別化
襷ステロといえば真っ先に思いつくのはランドロス、ガブリアスでしょう。従ってこの2体を中心に論を進めていきます。
※カバルドンとの差別化についても後述しておきました。
- キリキザンがまさっている点
1.特性負けん気による起点回避
ランドや吠えるのないガブはマンダに起点にされますが、キザンは威嚇を受けるとAが1段階上昇するため、相手はうかつに竜舞を積めません。その他威嚇持ちに対しても同様です。
2.対ランドロス性能
後ほど記述しますが、先発でのランドロス対面は基本こちらの有利です。これはガブやランドにはない利点です。
3.挑発の有無
挑発を持たせれば、宿り木やあくび展開などを止められるだけの最低限の起点回避はできます。
- キリキザンが劣っている点
1.素早さ
ランドは91族、ガブは102族と、サポート型でありながら一定の素早さと攻撃力を兼ね備えています。
2.総合的な耐久
キザンは上記2体に比べて、耐久面がはるかに劣っています。特にランドは威嚇による擬似的な耐久上昇もあるため非常に強力です。襷を持たせることが前提とはいえ、やはりこの耐久は大きな差でしょう。
3.自主退場技の有無
キザンはランドとは違い、役割を終えた後の自主退場技を習得しません。
4.対電気
電気無効ではないのでコケコに弱い。実はこれが結構痛かったりします。
こんなところでしょうか。
※カバとの差別化も記述すべきとのご指摘があったので簡単に追記します。
キザンはカバと比べれば欠伸や吹き飛ばしなどの場を荒らす性能、砂嵐による削り性能で大きく劣りますがその反面、補助技の読まれにくさによる相手の想定を崩す動きであったり、挑発、はたき落とすなどといったカバにはない補助技を兼ね備えています。
特性
負けん気でほぼ確定です。一応3つとも考察しておきます。
- 負けん気
ランドに不利をとらなかったり、威嚇持ちへの牽制にもなります。上に記述した通り、ガブランドとの大きな差別化ポイント。
- 精神力
精神力+ステロを両立できるのはキリキザンだけです。現環境でこれが生きるのは対メガガルーラ、メガミミロップくらいでしょうか。数が減っているとはいえ、襷持ちにとって怯み耐性は心強いので、採用の余地はあります。
- プレッシャー
特性の発動順でレヒレの型が分かったりしますが、起点にされやすくなります。採用はないでしょう。
持ち物
コンセプト上きあいのタスキで確定。これがなければ何もできません。
努力値、性格
性格:陽気
1.努力値:4-252-0-×-0-252
実数値:141-177-120-×-90-134
一般的なタスキAS型。特に意図がない限りはこれで良いと思います。性格は陽気で確定。
ですが、一応参考程度に以下の努力値配分も
2.努力値:4-212-4-×-36-252
実数値:141-172-121-×-95-134
ダメ計
・C特化カプ・テテフテテフのムーンフォース
調整1:84.2〜100.7%
調整2:80.8〜95.7%
・無補正C252カプ・コケココケコのフィールド下10まん
調整1:90.0〜105.7% (紙すぎる)
調整2:83.6〜98.5% (114〜139ダメ)
これは、耐久に少し努力値を割くことでこれらの技を確定耐えできるようになっています。つまり、これらの技を受けたとき、タスキが発動するようであれば目の前のポケモンは何らかの火力UPアイテムを所持しているということです。これにより、相手のコケコテテフの型を判別することができるようになります。珠持ちは反動ダメで分かりますから、この場合は相手は眼鏡ということになります。
ただ、わざわざAを削ってでもこの調整にすべきなのかは自分でも疑問なので、不要という声があれば削除します。
技構成
- 確定技
・ステルスロック
コンセプトなので確定です。
・岩石封じ
相手のSを下げることにより、起点阻止に役立ちます。また、リザyウルガメガリザードンYウルガモスにも刺さります。(タスキが削れた状態でもウルガの蝶舞に対して打って倒せた時もありました。(完全になめられている。)
実際にこの型を運用してみたところ、単なるステロ撒きのためだけでなく、かなり役立つ場面が多かったので確定としました。
- 選択技(上にあるものほど優先順位が高い)
・はたき落とす
高威力一致技。しかも相手の道具排除の強力な追加効果付きなので、確定といっても良いでしょう。ガルドギルガルド(シールド)、ゲンガーメガゲンガーにも刺さります。
・挑発
カグヤテッカグヤ、カバカバルドン、ムドーエアームドなどにうつことで展開を阻害します。特にカバには、挑発でステロ展開阻止→はたきで木の実発動阻止→ステロ撒く という流れだけで十分な仕事ができます。砂でタスキも潰れません。これはランドやガブにはできない芸当でしょう。叩きと挑発だけでいい感じの対受けループ性能もあります。
・不意打ち
キリキザンの代名詞、ですが今回は起点作り型のため選択技となっています。無振りメガゲンメガゲンガーを確定で倒せるくらいの火力はあります。はたき落とすと選択か。
・イカサマ
起点回避技かつ一致技。マンダメガボーマンダ、グロスメガメタグロス、その他メガやZ持ちに対しては叩きよりもこちらの方が圧倒的に火力が出ます。叩きも挑発も捨てがたいのでかなり難しいところではありますね。
・追い討ち
ゲンガーメガゲンガーに打つ技。対面すればほぼ確実にゲンガーを狩れるがピンポイント気味。
・アイアンヘッド
一致技その2。主にフェアリー相手に打つことになりますが、Aにぶっぱしてもコケコカプ・コケコを岩封+アイへで乱数にすらもっていけないので、採用価値は薄いかもしれません。
ダメージ計算
- 与ダメ
<がんせきふうじ>
・H4ランドロスランドロス(霊獣):A↑ 33.3〜39.3%
・H振りランドロス:A↑ 28.0〜33.1%
・カプ・コケコカプ・コケコ:26.1〜31.7%
・無振りメガリザードンyメガリザードンY
:107.1〜128.1% (確定1)
・H振りメガリザードンy
:88.6〜105.9% (乱数31%)
<はたきおとす>
・H252盾ギルガルドギルガルド(シールド)
Z以外:69.4〜82.6%
Z持ち:46.7〜55.0%
・B4 メガゲンガーメガゲンガー
:97.7〜115.5% (乱数75%)
・H振りメガゲンガー
:79.0〜93.4% (確定2)
・H4ランドロスランドロス(霊獣)
:A↑ 80.0〜94.5%
(岩封と合わせて余裕の確定1)
・H振りランドロス:A↑ 66.3〜78.5%
(岩封+叩きで計94.3〜111.6%)
・無振りカプ・テテフカプ・テテフ:70.3〜83.4%
(岩封+叩きで計99.9〜118.5%)
<不意打ち>
・B4メガゲンガーメガゲンガー
:103.7〜124.4% (確定1)
・H4 ガブリアスガブリアス (指標として)
:33.3〜39.8% (確定3)
<イカサマ>
・H4 メガボーマンダメガボーマンダ
:40.9〜49.1% (確定3)
:マンダA↑ 61.9〜73.6% (確定2)
・無振りメガメタグロスメガメタグロス
:81.2〜96.7%
<アイアンヘッド>
・B4 カプ・コケコカプ・コケコ:52.4〜62.7%
(岩封+アイへで計78.5〜94.4%)
・H4 ミミッキュミミッキュ:確定1
・H196B156ミミッキュ
:86.4〜101.9% (乱数12.5%)
- 被ダメ(最低限しか載せません)
・C特化ギルガルドギルガルド(シールド)
ゴーストZ(ハガネZ):78.7〜92.9%
かげうち:12.7〜14.8%
・無振りテッカグヤテッカグヤの放射:68.0〜80.8%
主要ポケに対する立ち回りや有利不利(先発に来やすいヤツ)
- vsランドロスランドロス(霊獣)
先発で対面すれば、こちらは負けん気があるので相手から岩封は打たれません。よってキザン側は岩封→ステロor攻撃技 の流れが安定かと思います。この動きはランドがスカーフの場合は通用しませんが、筆者の経験上スカーフランドはこの対面ならば8割方蜻蛉から入ってくるので問題ないww。仮に地震で突っ張られてそのまま倒されたとしても後続の積みポケの起点にできます。
- vsカバルドンカバルドン
前述の通り、最低限の仕事はできます。挑発があるとなお良い。
- vs襷ゲッコウガゲッコウガ
めざ炎がないならキザンへの打点に乏しい可能性大なのでワンチャンはありますが、基本的には相手にしたくありません。ステロくらいは撒く余裕はあります。
- vsカプ・コケコカプ・コケコ
岩封→ステロ の動きはできますが、ガブやランドと違って10万で致命傷を受けてしまうところが大きく劣ります。きつい。
- vsガブリアスガブリアス
不利対面。岩封→ステロで捨てろ()
- vsキノガッサキノガッサ
無理。選出画面にいた時点で諦めて他のポケモンを出したほうがいいでしょう。
- vsメガゲンガーメガゲンガー
有利と見ていいでしょう。仕事はこなせます。催眠厨など消えてしまえ
- vsカプ・テテフカプ・テテフ
微妙な対面。自分は初手のテテフは眼鏡かタスキだと思っているのでスカーフの可能性を切って岩封で突っ込んでます。
- vsメガリザードンxメガリザードンX
岩封があるので起点回避可能。無振りなら岩封2発+フレドラ反動ダメで確定で落とせます。
- vsメガリザードンyメガリザードンY
岩封はあまり警戒されません。H振りでなければ確定で落とせます。タスキ強し。
相性のいいポケモンや構築
- ボーマンダボーマンダ
キザンがステロを撒いた後のエースとして運用します。キザンとの相性補完に非常に優れるので、万一キザンがステロを撒けなかった場合でもスカーフポケをそのまま起点にできます。テテフカプ・テテフが一貫するので裏で対策しておきましょう。マンダに限らず、キザンキリキザン+浮いてる竜 の組み合わせは相性◎
・メガゲンメガゲンガー、ガルドギルガルド(シールド)を苦手とする奴(グロス軸メガメタグロスなど)
上記の2体にはかなり強いので相性がいいです。選出時にこの2匹を牽制できているのかは分かりませんが……
・キリマンジャロ構築キリキザンメガボーマンダジャローダ
6世代にプチ流行りしたやつ。キザンで起点作ってジャロマンダで抜きます。ジャローダも起点作り役になれるのも良い。最近ガルーラメガガルーラが減っているのでジャロはアタッカー型でもいいかもしれません。
◎まとめ
襷キリキザンの性能は分かっていただけたでしょうか? 本論を読んでこの型を使ってくれる人が一人でもいてくれたら嬉しいです。