はじめに
紙粘土です。5度目の投稿となります。
- 論内で略称や用語を使用します。ご了承ください
- 論内のポケモンは全て理想個体を想定しています。
- 誤字脱字や疑問点などがあればコメントで教えてください。
- 攻撃的なコメントや挑発的なコメントは控えるようにお願いします。
- 論内の「Z(技名)」はその技にZクリスタルを反応させて使うZ技を指します。
ウルガモスは、強力な積み技「蝶の舞」を覚えられるものの、炎虫の攻撃範囲は狭く、止められやすいという欠点があります。今回はその欠点を補うべく「Z暴風」を採用したウルガモスを考察します。
- Z暴風とは?
飛行Zを持って暴風を使用すると「ファイナルダイブクラッシュ」となり、威力185 必中の飛行タイプの特殊技になります。ウルガモスが空を飛び相手に向かって落下する光景は見ていてシュールです。1度しか使えないので、使うタイミングを考えなければなりません。
- 本論の趣旨
ウルガモスを「蝶の舞」を積んでいく積みエースとして採用する。その上で、積んだ後の止められにくさ(一貫性の作りやすさ)を重視した型を採用する。そのために、ウルガモスを止めてくる相手への役割破壊として「Z暴風」を採用する。
採用理由
- 積みエース
- 炎タイプ(環境に多い鋼への打点を持てる)
- 虫のさざめきによる身代わり対策(オニゴーリに強い)
技構成
- 蝶の舞
自分のCDSを一段階上げる強力な積み技。積みエースなので確定
- 大文字
メインウェポンの炎技。火炎放射や炎の舞なども候補に入りますが、大文字にすることで舞わなくてもH252テッカグヤを確定、H252ギルガルドを乱数で倒せるため、確定欄は大文字としました。
- 虫のさざめき
安定した一致技。虫技が刺さる場面は少ないですが、大文字の命中不安が怖いときや炎半減に対して打つことが多いです。身代わり貫通なのでオニゴーリなどのまもみがから抜け出すこともできます。
- 目覚めるパワー、ギガドレイン
今回は舞った後の等倍範囲を意識した型なので、弱点をつく前提のピンポイント技は候補外とします。
- 暴風
ウルガモスを止めにきた相手に打てるサブウエポン。基本的にZ技にして使います。
――――なぜZ暴風なのか?
サブウェポンは基本的に炎・虫の範囲では倒せない範囲を補うために採用します。つまり、サブウェポンの仮想敵は炎技も虫技も通らない相手になります。
炎・虫を両方半減できるポケモン
・炎または炎複合
〔水・闘〕ニョロボン
〔水・飛〕ギャラドス、ぺリッパーなど
〔水・毒〕ドククラゲ、ドヒドイデなど
〔水・霊〕ブルンゲル
〔水・妖〕マリルリ、カプ・レヒレなど
〔岩・闘〕テラキオン
〔岩・飛〕プテラ、メテノ
〔岩・毒〕ウツロイド
〔岩・妖〕メレシー
〔竜・闘〕ジャラランガ
〔竜・飛〕カイリュー・ボーマンダなど
〔竜・毒〕ドラミドロ
〔竜・妖〕メガチルタリス(現在未解禁)
※禁止伝説、進化前を除く
これらの相手にできるだけ止められないようにしたいです。サブウェポンにギガドレインや目覚めるパワーを採用すると、弱点を付かないと威力が足りなくなりますが、Z暴風では舞った後なら等倍でも多くの相手を倒すことができます。
同じように「Z破壊光線」でも等倍範囲が広く、Z暴風以上の威力が出せますが
・暴風は霊にも通る。
・暴風でも仮想敵へのダメージが足りている。
・暴風はZ技が使えないときも素で使いやすい。
これらの点から暴風の方が優位だと考えました。
炎+虫+飛行の範囲で、ヒートロトム、マグカルゴ、ヒードラン、プテラ、メテノ、ウツロイド、メレシー以外のポケモンには等倍が取れます。
持ち物
持ち物はヒコウZで確定です。1発のみ暴風の火力を強化し、必中になります。ウルガモスがZ技を使用すると、他のポケモンはZ技を使えなくなるので、意識してパーティを組むようにしましょう。
努力値・性格
今回は調整については深く考察しませんが、特に意識したい相手がいないならば、控えめCS252で良いでしょう。また、HPは奇数にしてステルスロックを2発耐えられるようにしてください。
特性
- 炎の体:接触した相手を3割で火傷にする。
- 虫の知らせ:体力が1/3以下なら虫技の威力1.5倍
これもどちらでもあまり変わらないと思います。どちらも能動的に発動させるような特性ではないので、発動して偶然勝ちを拾えることはありますが、特性を生かした役割を持たせるのは難しいです。
立ち回り
- 積むタイミング
ウルガモスは特防が高いので、できるだけ特殊アタッカーと対面させて積みたいです。難しければ壁や欠伸などで起点を作って強引に積むのも良いでしょう。いずれにせよ、相手のパーティや選出を見ながら「後続のポケモンまで一貫して倒すためには何回舞う必要があるか」「相手のパーティの誰との対面なら安定して積めるか、また何回積めるか」などを意識しつつ、積むタイミングや回数を見極めましょう。
――――Z暴風を使うタイミング
Z暴風は1試合に1度しか使えないので、使うタイミングは考えなければなりません。しかし、Z技を温存していたがためにウルガモスが倒れるのは最悪なので、打たないと負ける場面では出し惜しみせず打ちましょう。
Z技を打ちたい相手
- 炎も虫も通らない相手
(例)一舞ウルガモスとメガボーマンダの対面
- 虫技では威力の足りない相手
(例)一舞ウルガモスと体力満タンのガブリアスの対面
1舞ウルガモスのさざめき→無振りガブリアス
80.8%〜95.6% 確定2発
1舞ウルガモスのZ暴風→無振りガブリアス
110.9%〜130.6% 確定1発
- 技外し以外の負け筋がない場面
(例)確定欄の構成の舞ってないウルガモスとラスト1体のカプ・ブルルの対面(虫のさざめきでは倒せないが、大文字は外す可能性がある)
- 相手の守るで攻撃を防がれることが負け筋になる場面
(例)舞ってないガモスとHP半分以下の加速してないバシャーモの対面
本来ならこの場面は、バシャーモの守るに合わせて蝶の舞を積むか、バシャーモがウルガモスの蝶の舞を読んで攻撃するのを読んで攻撃するかの択になるのですが、このウルガモスの場合Z暴風を守られてもバシャーモに半分以上入るのでZ暴風が安定しやすいです。
これらのタイミングでは躊躇わずZ暴風を打ちましょう。また、Z暴風を打たないと倒せない相手は誰かを選出時点である程度把握しておきましょう。
――――苦手な相手
- 攻撃が全て半減されるポケモン(ヒードラン、ウツロイドなど)
これらのポケモンがいる時は選出しない方が良いでしょう。
- 特殊耐久の高いポケモン(ラッキー、ベトベトンなど)
これらのポケモンがいる時は舞う回数を増やさないと倒せません
- 頑丈、タスキ持ちのポケモン(タスキガブリアス、ギガイアスなど)
こちらが何回舞おうと止められてしまいます。これらのポケモンがいた場合は、あらかじめ他のポケモンで、ステルスロックを撒いておきたいです。
- 先制技で弱点を付かれるポケモン(マリルリ、ファイアローなど)
要警戒です。よほど選出が難しくない限り選出しないほうが良いでしょう。
ダメージ計算
- 与ダメージ
大文字
→H252テッカグヤ 103.9%〜123.5%確定1発
→H252ギルガルド 91%〜107.7% 乱数1発(43.8%)
→無振りカプ・テテフ 64.8%〜77.2% 確定2発
~~~~~~~~~~1舞後 97.9%〜115.8% 乱数1発(87.5%)
→H252輝石ポリゴン2 39.8%〜45.8% 確定3発
~~~~~~~~~~1舞後 57.8%〜68.7% 確定2発
~~~~~~~~~2舞後 77%〜91.1% 確定2発
~~~~~~~~3舞後 96.8%〜114% 乱数1発(81.3%)
虫のさざめき
→H252オニゴーリ 56.1%〜66.3% 確定2発
~~~~~~~~1舞後 83.4%〜98.3% 確定2発
~~~~~~~2舞後 111.2%〜131.5% 確定1発
→H252クレセリア 61.6%〜74% 確定2発
~~~~~~~~1舞後92.5%〜109.2%乱数1発(56.3%)
→無振りガブリアス 54.6%〜64.4% 確定2発
~~~~~~1舞後 80.8%〜95.6% 確定2発
~~~~~2舞後 108.1%〜127.8% 確定1発
Z暴風
→H252メガフシギバナ 109%〜129.4% 確定1発
→無振りギャラドス 70%〜82.9% 確定2発
~~~~~~~~~1舞後 104.7%〜123.5% 確定1発
→無振りメガリザードンY 69.2%〜81.6% 確定2発
~~~~~~~~~~~~~1舞後103.2%〜122.2% 確定1発
→H252カプ・レヒレ 54.2%〜63.8% 確定2発
~~~~~~~~~1舞後 80.2%〜94.9% 確定2発
~~~~~~~~2舞後 107.3%〜126.5% 確定1発
→無振りバシャーモの守る50.9%〜60%確定2発
~~~~~~~~~~~1舞後 76.1%〜89.6%確定2発
~~~~~~~~~~2舞後101.9%〜120%確定1発
- 被ダメージ
物理
A特化ガブリアスの地震
→82.6%〜97.5% 確定2発
A特化力持ちマリルリのアクアジェット
→74.5%〜80.4% 確定2発
特殊
C特化カプ・テテフのフィールドサイコキネシス
→76.3%〜90% 確定2発
C252カプ・コケコの珠フィールド10万ボルト
→72.6%〜85.7% 確定2発
相性の良い味方
- ガブリアス
ウルガモスの苦手なヒードラン、ウツロイドに強いです。それ自体は地面タイプなら殆ど満たしてますが、ガブリアスは単純に汎用性が高く、ステルスロックでウルガモスの補助をすることもできます。
- カバルドン
上と同じく地面タイプです。ウルガモスの起点作りに特化したいならこちらの方が優れています。欠伸で相手を眠らせ、安全に積むことができます。
- カプ・レヒレ
ウルガモスの苦手な物理アタッカーを牽制できます。また、ミストフィールドで状態異常を防げるので、例えばウルガモスがポリゴン2と対面した時などにミストフィールドが残っていれば、電磁波や放電による麻痺を恐れることなく起点にすることができます。
さいごに
ここまで読んでいただきありがとうございます。
疑問点や御指摘があればコメントでお願いします。