採用理由
先発要員です。
先発に求められることは
1 多くの構築に繰り出せること
2 相手のギミック展開を阻止し、負け筋を減らすこと
3 持ち物(特にスカーフ)や控えを出来る限り引き出すこと
4 上記をこなしつつ、一対一交換以上を行うこと
5 とはいえ常に一対一交換は難しい。その場合は最低でも起点を作りタダでは通さないこと
つまり、挑発は必須。出来る限り上から挑発したい。鬼火or電磁波or催眠などの起点作り状態異常技も優先度高いです。スカーフ持ちに対して行動回数を増やすためS調整技orはたき落とすも重要。一対一交換のための必殺技、道連れ超重要。特性としてはお見通しやイタズラ心、頑丈だとなお良し。非頑丈の場合は、行動回数を確保する気合のタスキを持たせることもやむなしです。
気合のタスキ(頑丈)を潰されないために、猫騙しを透かせるゴースト、天候を無効化できる防塵、氷タイプ、岩タイプだと非常に良い。
以上を全て満たすことは難しいですが、可能な限り満たすポケモン、それがユキメノコです。
ユキメノコ@気合のタスキ
挑発/凍える風/道連れ/電磁波or鬼火
- ゲンガーとの差別化
挑発/凍える風/道連れ/鬼火技が可能で、特性も同じで、なおかつユキメノコと同速にはゲンガーがいます。メガシンカをチラつかせられるため選出時点で圧力をかけられることもあり非常に強力なゲンガーですが、差別化としてはユキメノコは氷タイプを持つことが挙げられます。これによりアローラキュウコンと対面時に襷を潰されずに安心して先制挑発をできます。次点で電磁波の有無があります。本論では鬼火を推奨していますが、パーティによっては電磁波も採用候補となります。また微々たる差ですが凍える風の威力はユキメノコの方が上です。逆にこの構成のゲンガーにもメリットがあり、Bに振ることで特化パルシェンの連続技を確定耐え、特化ドサイドンのロックブラストを4発まで耐えられます。通常の育成論ではポケモンありきてすが、本論は技構成ありきなため、ユキメノコかゲンガーかはキュウコン意識か、連続技意識か、鬼火か電磁波かという観点で選択でよいです。本論では環境に多いキュウコン意識と、実戦でユキメノコ相手にいきなり攻撃してくるパルシェンが少なかったことからユキメノコについて述べます。
- マニューラとの差別化
高速挑発が可能。はたき落とすをタイプ一致で打てる。ユキメノコでは先制挑発のできないライコウ、ルガルガン、ジャローダにも先制で挑発をぶち込めます。またHPが削れていても礫でガブマンダカイリューに役割を持てる点が◎。しかし挑発したけど普通に殴られてしまった場合、ほぼ無償突破されてしまいリカバリーが効きません。さらにS操作のローキックは接触技かつ霊に無効化されるため打ちにくい場面が存在します。また霊タイプを待たないため神速やマッハパンチを被弾してしまう、などといった点で差別化可能です。
- ムウマージとの差別化
ゲンガーと同じく同じ技構成が可能ですが、最大の差別化ポイントは素早さです。ユキメノコの方がSが5高く、この間にはアローラキュウコン、準速メガボーマンダ、メガサメハダー、カミツルギなどがいます。素早さか早ければ早いほど先制挑発ができるため、この素早さ種族値5で十分差別化可能です。ムウマージの良い点として置土産がありますが、本論では汎用性を高めるために起点作りより一対一交換を優先しています。そのため起点技として置土産を採用すると、挑発/凍える風/道連れ/置土産となってしまい、交代読みで凍える風しか撃てず、鈍足ポケモン(呼ぶハッサムやバンギラスなど)に圧力をかけられません。また、ムウマージの良い点として浮遊があります。この型で浮遊が活きるケースは、先発で火傷を撒き、控えに戻し道連れ要員として温存する場合の地面技読み後出しです。この点に関してはムウマージに軍配が挙がりますが、素早さ種族値5をひっくり返すほどのメリットではないため、本型ではユキメノコの方が適正があると言えます。
性格/特性/持ち物
性格 臆病
特性 呪われボディ
持ち物 気合のタスキ
性格は先制範囲を増やすため臆病で確定です。
特性は呪われボディと雪がくれがあります。タスキを持つため被弾回数は2回以上あり、呪われボディの発動率は50%まで上がります。この特性の発動は戦局を大きく有利にすることも多い為の呪われボディで確定です。相手のタイプ一致技を封じられれば起点にしやすくなります。
持ち物は行動回数を増やすためタスキ確定です。
努力値
0-xx-0-252-4-252
説明不要の極振り。D4はダウンロード対策。
B252振っても特化パルシェンのロックブラストを耐えられないのが残念…。
技
挑発/凍える風/道連れ/電磁波or鬼火
電磁波or鬼火の選択について。
この状態異常技の目的は一対一交換が出来なさそうな時に後続の起点のために採用しています。よって後続によって選択となります。ユキメノコの苦手な先制技持ちは物理が多いため鬼火が刺さりやすく、本論では鬼火を推奨しています。
後続が竜の舞、蝶の舞、剣の舞、からを破るを積む抜きエースなら物理を機能停止させる鬼火が優先され、
zテクスチャー、蓄える、小さくなるなどの先制して積むことが重要なものであれば電磁波が優先されます。
基本的な立ち回りを示します。
ギャラドスやフワライドのようにユキメノコより遅く、補助技・積み技を使ってくる奴には初手挑発を打ちます。
メガボーマンダやカプテテフのようにユキメノコより早いorスカーフ臭い相手には初手凍える風を打ちます。
二手目以降は相手が交換してくる可能性があるため、交換読み鬼火or電磁波or凍える風か、そのまま攻撃してくると読んで道連れをします。
二手目で読みが外れて殴り倒されたとしても、状態異常が入っているため控えの起点にできます。
また読みが外れて交代によって道連れを透かされたとしても、交換先に道連れが入るため、電磁波or鬼火を打つ機会を得られます。さらに相手のポケモンを2体先に知ることができ試合を有利に運べます。
よって結果的に読みに左右されずにあるていど仕事をできます。
また凍える風一回でぬける範囲ですが、
スカーフ準速125族、最速109族に相当します。実数値で177です。
砂かき等のS2ランク上昇特性の場合、準速81族、最速69族まで抜けます。実数値で133です。
メジャーな砂ドリュウズや雨キングドラは相手の努力値振りによって抜けたり抜かれたりするため、安定しません。加えてドリュウズは耐えたところで砂嵐で確定落ちしますし、後で述べますが砂起こしバンギラスには勝てないため、砂パ相手は分が悪いです。別ポケモンで対策が必要となります。
役割対象
この型のユキメノコは苦手な相手以外であれば仕事ができます。
苦手な相手としては、自分より早い挑発持ち、先制技持ち、連続技持ち、砂起こし持ちが挙げられます。
苦手条件に合うポケモンの一覧を論後半に載せますが、特に苦手なのは
ハッサム、メタグロス、ルカリオ、ハリテヤマ、マリルリ、マニューラ、マンムー、ギルガルド、ミミッキュなどのほぼ確実に先制技を持ってるやつら。
プテラ、ルガルガン(昼)などのユキメノコより早く、なおかつ岩石封じ+挑発を標準装備しているやつら。
ロックブラスト持ちドサイドン、パルシェン。砂起こしバンギラスです。
こいつらと対面した場合は、初手から読み合いにになるため、安定性が損なわれてしまいます。
特に先発で出てきやすいプテラ、ルガルガン、バンギラスには完封される可能性が高いので、選出を見送るのが無難です。こいつらはステルスロックの搭載率が高く、後続に高速アタッカーが控えていることが多い為、ユキメノコを選出できなくて悔しかった時はステロの影響の少ない高火力なポケモンを選出したり、トリックルームを忍ばせておいたりしてメタりましょう。
太字は主観。よく見かけて、なおかつ該当技の所持率が高めのやつらを太字で表記しています。
ユキメノコより早い挑発持ち
フェローチェ、プテラ、フーディン、マルマイン、メガゲンガー、クロバット、カプコケコ、ファイアロー、ダークライ、オンバーン、ゲッコウガ、トルネロス霊、ルチャブル、エンニュート、エルフーン、アローラペルシアン、アグノム、フローゼル、エテボース、メガアブソル、メガヘルガー、ココロモリ、ジャローダ、ブニャット、ルガルガン(昼)、ボルトロス、トルネオス、アーケオス、メガエルレイド、ドードリオ
バレパン持ち
カイリキー、エビワラー、サワムラー、カポエラー、ハリテヤマ、ハッサム、チャーレム、ルカリオ、メタグロス、ドグロッグ、ゴロンダ
アクアジェット持ち
カメックス、ゴルダック、ジュゴン、カブトプス、カイリュー、マリルリ、オーダイル、ハリーセン、アメモース、サメハダー、シザリガー、アーマルド、ラブカス、エンペルト、ビーダル、フローゼル、ダイケンキ、バスラオ、アバゴーラ、ママンボウ、ツンベアー、ブロスター、アシレーヌ、グソクムシャ、ハギシシリ
氷の礫持ち
アローラキュウコン、パルシェン、ラプラス、フリーザー、マニューラ、マンムー、デリバード、ドンファン、オニゴーリ、ユキメノコ、ユキノオー、グレイシア、バイバニラ、フリージオ
かげうち持ち
ベトベトン、ミカルゲ、ヨノワール、エルレイド、サーナイト、アリアドス、ヌケニン、ヤミラミ、カクレオン、ジュペッタ、ゲッコウガ、ギルガルド、パンプジン、ミミッキュ
アクセルロック
ルガルガン(昼)
スキン+先制技
ニンフィア、メガカイロス
ロックブラストもち。スキルリンクでは採用率が高い。非スキルリンクでロックブラストが候補になるのはドサイドンや殻を破るイワパレスなどくらいか。
ゴローニャ、パルシェン(スキルリンク)、オムスター、ハガネール、ツボツボ、(未解禁)メガヘラクロス(スキルリンク)、ドサイドン、サニーゴ、オクタン、アーマルド、ダイノーズ、トリデプス、ミノマダム、ギガイアス、イワパレス、ダストダス、チラチーノ(スキルリンク)、ドデカバシ(スキルリンク)
被ダメージ
襷なので連続技のみ記載。連続技は一回分のダメージを示します。
特化ガブリアス ダブルチョップ 35.1-42
特化パルシェン ロックブラスト 23.4-28.9
特化ドサイドン ロックブラスト 45.5-55.1
与ダメージ
竜相手であれば取り敢えず凍える風で。ステロガブリアスには仕事されてしまうけど仕方ない。2倍竜は道連れ安定。
D4ガブリアス 87.4-104.9
慎重HDメガボーマンダ 53.4-65.3
D4サザンドラ 44.3-53.8