- 一般的な略称や表現を用います。
- ダメージ計算はトレーナー天国様のものを使用しています。
- お互いに理想個体を前提としています。
解説 / コンセプト
- 補完枠としてドータクンを採用する際、従来の耐久型で対応できる範囲を維持しつつ、火力で押し切られる相手やその他に対しての崩し手段を仕込む。
ドータクンは固有で豊富な耐性と高い耐久値による受け性能、トリル大爆発型等の存在による対応のしにくさといった独自の強みを持っているが、火力の低さから遂行速度に難を持ち、また回復技も眠る以外に覚えないため、積み技により強引に突破されることがある。代表的な例は舞羽マンダで、無振りドータクンのめざ氷をH振りマンダが2耐えするので、羽休めを間に挟みながら竜の舞を積まれてしまう。その他、メガヘラクロス等タイプ相性では有利でもタイマンで撃ち負けてしまう相手も存在し、これの根本的な原因も火力であると言える。
これらの仮想敵に対し有利に立ち回るため、火力の問題を補いつつも、耐久型で見れる相手をできるだけ維持したいと考え、HC眼鏡という構成に至る。
上に挙げた仮想敵以外にも、不特定多数に対して繰り出し、奇襲を仕掛けることで相手のサイクルを崩すことができるのも強みである。
採用理由
- 崩し性能
受けや補助が基本のドータクンで相手に想定外の火力を押し付けることで、意表をついた崩しが可能となる。火力の目安としては、確定欄の調整でサイキネがH振りサンダーを確2に、めざパ氷がガブリアスを確1にできるライン。
- サイクル性能
鋼・エスパーの複合タイプと特性の浮遊により3弱点に対し11もの耐性を持ち、また、元の高いBD種族値からH振りだけで特化ギルガルドのシャドーボールを高乱数耐えできるだけの耐久値を持つため、上記の崩し性能と相まってサイクルに組み込みやすい。
- 補完枠
耐性のおかげで、技構成によっては有効打を持たれないポケモンが存在するため、特定のポケモンへのメタ要素が強い (ex. ガブ、ウツロ、マンムー、グロス等) 。
調整案
- 【調整】
性格 : 控え目
努力値 : H228 / C252 / D28
実数値 : 171-xx-136-144-140-53
持ち物 : 拘り眼鏡
特性 : 浮遊
- 【調整意図】
火力が足りているとは言い難いので、相手にかける負担を考えC特化。
残りの努力値で、C特化ギルガルド=C252メガゲンガーのシャドーボールを確定耐えにした調整。
先にも述べたとおり、眼鏡を持つことでガブ等への確定数を確保できるようになり、逆に眼鏡以外の火力アップアイテムではこれを実現できないため、持ち物は拘り眼鏡で確定とする。
また、ドータクンは耐熱・浮遊・ヘヴィメタルの3つの特性を持つが、明らかに無用なへヴィメタルはまず除外するとして、耐熱 < 浮遊と判断したのは、一言で言えば浮遊は耐性が増えるためという理由からである。特に鋼タイプが浮くことによる恩恵は大きく、自身の繰り出し性能を上げると共にガブやグロスからの有効打を封じ、更にパーティー内で鋼枠と地面無効枠を兼任することができるようになる。耐熱はあくまで炎抜群を等倍に変えるだけなので、炎に対する繰り出し性能を上げるだとか、炎に対してメタを張るだとかいうことは望めない。もちろん対面から1発耐えるようになるなどの利点はあるが、味方が余程炎が重いのでない限りは浮遊を選択するのが無難。
技構成
採用理由に沿って考え、確定技は特に指定せず、全て以下の技から選択とする。特に入れたい技が無ければ サイキネ / ラスカ / シャドボ / めざ氷 が良。
- サイコキネシス or サイコショック
ゲンガーやメガバナ等の毒・ミミロップやバシャ等の格闘に対する打点、及び、鋼よりも通りの良い一致技。Bが低いウツロイドや瞑想を積んでくるカプレヒレ等を意識したい場合はショック、そうでないなら基本的に威力の高いキネシスを推奨する。
(サイコキネシス)
H252サンダー
→ 50.7%〜59.8% 確定2発
H252メガフシギバナ
→ 84.4%〜100.5% 乱数1発 (6.3%)
H156メガヘラクロス
→ 100.5%〜120% 確定1発
(サイコショック)
H4ウツロイド
→ 156.7%〜185.9% 確定1発
H252カプ・レヒレ
→ 41.2%〜49.1% 確定3発
H252メガバシャーモ
→ 105.8%〜125.1% 確定1発
- ラスターカノン
フェアリーやマンムーへの打点、裏に悪がいるときでも一貫させられる一致技。
無振りカプ・テテフ
→ 100.6%〜120% 確定1発
無振りマンムー
→ 132.9%〜156.7% 確定1発
H252カプ・ブルル
→ 96%〜115.2% 乱数1発 (75%)
- シャドーボール
ギルガルドを下からワンパンできる。一貫性の面からは最も扱いやすい。
H252ブレードギルガルド
→ 111.3%〜131.7% 確定1発
無振りメガメタグロス
→ 65.8%〜77.4% 確定2発
H4カミツルギ
→ 94.8%〜111.8% 乱数1発 (68.8%)
- 目覚めるパワー氷 / 炎
それぞれ4倍勢へ撃つ技。めざ氷の場合はドータクンの耐性を活かすことができ、オススメ。めざ炎は王冠必須。
(めざ氷)
無振りガブリアス
→ 102.7%〜122.4% 確定1発
H4カイリュー (マルスケ非考慮)
→ 98.2%〜117.3% 乱数1発 (93.8%)
HD特化メガボーマンダ
→ 63.6%〜75.6% 確定2発 (羽時+通常時のダメージ割合が 95.4%〜113.4%)
(めざ炎)
H252メガハッサム
→ 92.6%〜110.7% 乱数1発 (56.3%)
H252ナットレイ
→ 79.5%〜95% 確定2発
- 寝言
仮想敵の1人であるキノガッサに後出しが安定するようになる。ややピンポイント気味だが、技スペが余っているので採用の余地はあり。
- 毒毒 / ステルスロック
拘ってしまうものの、パーティー次第で採用価値のある補助技と判断した。ドータクンが突破しにくい高耐久意識 / サイクルでのダメージソース意識。
(不採用技) ・草結び
仮想敵に乏しく、また、その仮想敵に対しても乱数が足りない。
・トリック
Sの関係上後攻で扱いにくく、耐久型を見たいなら毒毒の方が優先度が高い。
指標被ダメージ計算
C特化ギルガルドのシャドーボール
→ 84.2%〜99.4% 確定2発
C特化ヒードランの火炎放射
→ 85.3%〜101.7% 乱数1発 (6.3%)
C特化アシレーヌの泡沫のアリア
→ 42.1%〜49.7% 確定3発
A252メガバンギラスの噛み砕く
→ 84.2%〜99.4% 確定2発
A252メガボーマンダの炎の牙
→ 42.1%〜50.2% 乱数2発 (0.39%)
A252キノガッサのテクニマッハパンチ
→ 26.9%〜32.1% 確定4発
以上です。