はじめに
この育成論を開かれたのは、ハリーセン?なんだその雑魚ポケモン?と思って興味本位で見てくださった方か、よほどの物好きでハリーセンの可能性を追求していた方だと思います。安心してください。この型、確実に強いです。
立ち回りも複雑ではないので、初心者の方でも問題なく使えます。
本育成論ではHABCDSなどの専門用語は極力使いません。逆に分かりづらくなるという持論のためです。
採用理由と役割
みなさんご存知、白い悪魔ことトゲキッスまひるみトゲキッス。まひとひるみを合わせると命中率100の技が30%しか当たらなくなるという脅威の害悪戦術です。
しかしこのハリーセンハリーセン、まひ25%とたきのぼりのひるみ20%、それにちいさくなるを最大まで使った回避率3倍を合わせて、命中率100の技がなんと20%しか命中しなくなるのです!!!
「いやいや、でんじはと小さくなる3回とか撃ってる間に死ぬだろ」とか思いましたか?
驚くことなかれ、ハリーセンの耐久力は異常。そこらの等倍技程度では確定3発が関の山です。どんどん回避率が上がってそのチンケなダメージすら与えられなくなり、たきのぼりでジワジワいたぶられる相手の絶望たるや。
さらにみちづれのおかげで、何かの拍子に殺されそうでもしっかり相手を処理できます。(詳細は立ち回りにて)
滅茶苦茶に強いし、爽快感も抜群です。
持ち物
くろいヘドロでも良さそうに思えますが、たべのこしの方が良いです。
というのも、抜群技を受けるためにくさテラスタルを行った際、くろいヘドロだと毒タイプでなくなる影響で毎ターンダメージを受けるようになり、せっかく回避しまくってもヘドロで死ぬという事態になりかねないからです。
ただ、パーティの構成上他のポケモンにたべのこしを割きたい場合もあると思うので、その場合は要検討です。
特性
いかく一択です。このおかげでハリーセンの物理耐久が成立します。
性格・努力値と調整
努力値は物理耐久を重視していますが、素早さの12はまひ込みで最速ドラパルトを抜くためです。ダメージ計算上は耐久面に影響は見当たらなかったので、先手を取ってたきのぼりのひるみを入れられる範囲を増やすことを優先しました。
技構成
まひるみ&回避のためにでんじは、ちいさくなる、たきのぼりは必須です。
最後の一枠は特殊耐久(?)用のみちづれとしていますが、積みと回復防止のためのちょうはつも優れています。
みちづれ型は相手が回復技を持っていた場合たきのぼりを無限に耐えられる弱点がありますが、ちょうはつ型は特殊アタッカーや一部の超高火力に対応できない弱点があります。
他にも色々候補がありますが、
- 素の耐久力向上のためのたくわえる
- さらに回避率を上げるためのちょうおんぱ
- 回復用のまもる
- 安全性のためのみがわり
- 交代対策のまきびし
以上5つは火力面に弱点があり
- 運ゲーですがつぼをつく
- たきのぼりの威力向上のためのつるぎのまい
は特殊攻撃や超高火力に対応できません。
それぞれ一長一短があるためこの択に正解はないと思われます。
テラスタル
弱点である地面技と電気技を半減するためにくさテラスタルとしています。
一応ねむりごなややどりぎのたねの対策にもなるので優秀です。
たきのぼりの威力向上のためのみずテラスタルは、元々の威力が低すぎてあまり効果を感じられなかったため不採用としました。
立ち回り例
必ず後続、物理アタッカーに対して出してください。
特殊耐久は不可能とまではいきませんが回避運がないと難しいので、物理アタッカーに対して後出しする形が安定します。
また、相手が特性まけんきの場合には十分注意してください。その場合十分に回避率を上げる前に倒されることが大半なので、大人しくみちづれにすることを狙いましょう。
基本的には
- 初手はでんじは、相手が地面タイプならくさテラスタルしつつちいさくなる
- 死にそうならみちづれを挟みつつちいさくなるで3回積む
- 死にそうならみちづれを挟みつつたきのぼり連打
これで大丈夫です。
死にそうな場合、万一殺されたら相討ちにできるようにみちづれを適宜使うことで安定性を高められます。
例えば1ターン目で
1.相手の何かの技で体力が半分以上削られた
2.でんじは命中
となれば、次はこちらが先制できるので
3.みちづれ使用
4.相手に殺されてみちづれ発動
となって処理できるわけです。これで回避率が上がりきっていない時に死にかけても安定して仕事ができます。
与ダメージ計算
たきのぼりの計算になります。基本的にHP4振りとして計算しています。
ガブリアス46 ~ 55 (25.2 ~ 30.0%) 確定4発
イルカマン(マイティ)22 ~ 27 (12.5 ~ 15.4%) 乱数7発 : 5.46%
マスカーニャ29 ~ 34 (19.0 ~ 22.4%) 乱数5発 : 91.31%
サーフゴー46 ~ 55 (28.3 ~ 33.8%) 乱数3発 : 0.46%
カイリュー(マルチスケイル抜き)23 ~ 27 (13.9 ~ 16.2%) 乱数7発 : 99.83%
ウルガモス122 ~ 146 (75.8 ~ 90.7%) 確定2発
キョジオーン(防御特化)54 ~ 66 (26.0 ~ 31.9%) 確定4発
ラウドボーン(防御特化)66 ~ 78 (31.3 ~ 37.0%) 乱数3発 : 48.82%
一発のダメージは弱点でない限り大して期待できません。
被ダメージ計算
いかく込み、こだわりハチマキ持ち、攻撃側の性格補正ありでの計算になります。(=いじっぱり、ひかえめ)
ガブリアスじしん 152 ~ 180 (88.9 ~ 105.3%) 乱数1発 : 25%
くさテラスタルした場合 38 ~ 45 (22.2 ~ 26.4%) 乱数4発 : 6.12%
げきりん 91 ~ 108 (53.3 ~ 63.2%) 確定2発
イルカマン(マイティ)ウェーブタックル+みずテラスタル 70 ~ 83 (41.0 ~ 48.6%) 確定3発
マスカーニャトリックフラワー 106 ~ 126 (62.0 ~ 73.7%) 確定2発
カイリューしんそく+ノーマルテラスタル 61 ~ 73 (35.7 ~ 42.7%) 確定3発
げきりん 93 ~ 109 (54.4 ~ 63.8%) 確定2発
パーモットでんこうそうげき+でんきテラスタル 224 ~ 264 (131.0 ~ 154.4%) 確定1発
くさテラスタルした場合 56 ~ 66 (32.8 ~ 38.6%) 乱数3発 : 98.77%
ドラパルトドラゴンアロー 72 ~ 86 (42.2 ~ 50.3%) 乱数2発 : 0.01%
ドドゲザンドゲザン(攻撃1段階上昇) 147 ~ 174 (86.0 ~ 101.8%) 乱数1発 : 12.5%
こんな感じで攻撃特化相手でも耐えますから、性格ようきであったりこだわりハチマキを持っていない相手であればもっと耐久が見込めます。
当然、本来ならまひや回避によって攻撃が当たらない確率があるので必ずしもダメージ計算の通りにはなりません。
弱点
- でんじはが効かない地面タイプのポケモン、サーフゴー、キョジオーンなど
- 回避率が無視される特性てんねん持ちのラウドボーン、ヘイラッシャ、ドオー
- 特性まけんき持ちのポケモン
- 回復技持ちのポケモン
- ちょすい、かんそうはだ、よびみず持ちでたきのぼりが効かないポケモン
- ふきとばす、ほえるなどの強制交代技
- 恐ろしく運が良い相手プレイヤー
特にドドゲザンはまけんき持ちな上にドゲザンが命中率無視効果を持っているため、みちづれを上手く狙わないと危険です。
最後に
長すぎて飛ばした方もいるかもしれませんが、正直言って強いですし楽しいです。
マイナーポケモンで相手を蹂躙したい方は是非どうぞ。