採用理由と役割
鉢巻テラスタル神速により、終盤の体力が削れた相手ポケモンを全て倒していく。
記事を書いた当初はシーズンが開始しておらず、環境予想も煮詰まっていなかったため、ランク初期のレート対戦において鉢巻カイリューに対して対応できないパーティーに対してイージーウィンを狙えるため採用した。また、以降にある構築例に書いてある通り、当初想定していた裏選出であるイーユイとの噛み合いがよかったことも採用理由として挙げられる。
具体的にはイーユイを止めるために選出されることを想定したキノガッサやイルカマン(ナイーブ)に対して強く、調整次第ではマリルリに対しても強く出られる面を評価した。
シーズン1では準伝説のポケモンの参加が認められず、霊タイプのポケモンが環境に多く存在するため、今あえてこのポケモンを採用するのであれば、そういった霊ポケモンの選出誘導を目的として採用するのが良いだろう。
持ち物
初手から高火力で殴りたいのでこだわり鉢巻固定。
特性
強引な受けだしを可能にし、先発対面で強くなれるマルチスケイルを推奨する。
今後威嚇持ちが増えてきた場合に精神力で火力を落とさないという選択肢はあり。
性格・努力値と調整
火力が足りていないのでA特化は固定。Sを調整して余りをHに振る。
本サイトの耐久調整ツールによると、BDそれぞれに4振った方が耐久指数が高いようなので、BDそれぞれに4振り分ける。
S実数値は無振で100、準速で132であるため、この範囲から抜きたいポケモンに合わせて調整する。
252: 最速アーマーガア抜き、準速エルレイドサーナイトと同速
228: 最速グレイシアモスノウミミズズ抜き
196: 最速バンギラス抜き
188: 最速ニンフィアユキノオーリキキリン抜き
180: 準速パルシェン抜き
140: 最速ノココッチ抜き
132: 準速バンギラス抜き
100: 最速マリルリ抜き、準速ニンフィア抜き
44: 無振サーフゴー抜き抜き
雷パンチを採用する場合は100振り、それ以外は44振りを推奨する。
メガネサーフゴーを上から地震で殴りたい場面は多くなりそうなため、4振りまでのサーフゴーを抜ける44振りは少なくとも確保しておきたい。100振りで最速マリルリを抜いておくと雷パンチで確1が取れるので雷パンチを採用する場合は44振りよりも優先度が高い。
196振りでバンギラスの上からけたぐりで確1が取れるが、あくまで対面限定であり、1舞いされると上を取られて砂込みエッジで返り討ちなため優先度は低い。
それ以外のポケモンに対しては神速で事足りる場面が多くなりそうなため優先度は低い。
努力値は以下2パターンから選択することを推奨する。
196-252-12-*-4-44
148-252-4-*4-100
最速マリルリ抜き調整に関する追記
コメントにて、環境に最速マリルリの存在は極々わずかである可能性を示唆していただいております。ポケ徹に既に投稿されているマリルリの育成論(育成論SV/455)によると、無振りラウドボーン抜きで調整されており、Sに44振っておけば基本的に環境に存在するマリルリに素早さで負けることはないかもしれません。投稿主の体験では44振りでマリルリに上を取られ負けた経験があり、念のため最速抜きまで調整しておりますが、その辺りは各自で調整していただいた方が良いかもしれません。現在の最速マリルリの個体数を考慮し、努力値配分の欄ではSを44振りへと変更いたしました。
技構成
神速のみ固定。ドラゴンダイブと逆鱗は選択。両技のメリットデメリットはダメージ計算とともに後ほど論じる。
他は選択。選択肢としてはアイアンヘッド、地震、地ならし、アクアジェット、滝登り、炎のパンチ、雷パンチ、アイススピナー、けたぐり、瓦割り、燕返し、ストーンエッジ、岩石封じなど。パーティー単位で欲しい技を選ぶと良い。推奨技としてはサーフゴーに対しての地震やマリルリに対しての雷パンチ。
テラスタル
コンセプトである神速の火力を伸ばすためにノーマルとする。
立ち回り例
与ダメージ計算
しんそく
初手で合わせやすいイルカマン(ナイーブ)、厄介なキノガッサイーユイ、積みエースのボーマンダトドロクツキウルガモスをステロや砂を絡めて倒せるので十分採用価値はあると感じる。
テラスタル込みで計算。
H4イルカマン(ナイーブ): 85.8 ~ 101.2%(6.25%)
H252イルカマン(ナイーブ): 73.0 ~ 86.0%
H252イルカマン(マイティ): 57.1 ~ 68.2%
H4キノガッサ: 101.5 ~ 119.9%
H4イーユイ: 105.4 ~ 124.5%
H4ボーマンダ: 80.8 ~ 95.4%
H4トドロクツキ: 84.6 ~ 99.5%
H4パオジアン: 88.5 ~ 104.5%(31.25%)
H4ウォッシュロトム: 86.6 ~ 102.4%(18.75%)
H252ウォッシュロトム: 69.5 ~ 82.2%
H4テツノツツミ: 78.1 ~ 93.2%
H4ウルガモス: 100.7 ~ 119.3%
H4テツノドクガ: 110.3 ~ 130.8%
H4チヲハウハネ: 57.8 ~ 69.0%
H4サザンドラ: 75.0 ~ 88.1%
H4ギャラドス: 81.3 ~ 96.5%(威嚇込み 54.4 ~ 65.0%)
H4パルシェン: 54.8 ~ 65.1%
H4イッカネズミ: 68.0 ~ 80.7%
今作には優秀なゴーストタイプが多く神速の通りはあまり良くないが、テラスタルでタイプが変わることもあるため等倍で計算しておく。
H4ハバタクカミ: 140.5 ~ 165.7%
H4ミミッキュ: 105.4 ~ 124.5%
H4サーフゴー: 73.7 ~ 87.2%
H252サーフゴー: 61.9 ~ 73.2%
H4ドラパルト: 88.5 ~ 104.9%(31.25%)
H252ドラパルト: 74.4 ~ 88.3%
げきりん / ドラゴンダイブ
先発で暴れて最後に神速という運用をする場合の暴れ時のメインウェポンになる。逆鱗は火力と命中安定がメリットであり、死に出しのフェアリータイプに1ターン猶予を与えてしまうのがデメリットになる。ドラゴンダイブは任意で交代ができる点がメリットであり、火力不足と命中不安がデメリットになる。
下記の通り、逆鱗でないと確定2が取れないポケモンが存在する関係で本論では逆鱗を推奨する。逆鱗のデメリットとして、死に出しのミミッキュに皮を残した状態で舞われるというのがあるが、立ち回り例に書いた通りセットでの運用が想定されるカバルドンで後出しからあくびを入れることが可能なため致命ではないと考える。
正確補正は+で表現する。
H252B4カバルドン: 69.8 ~ 82.4% / 57.7 ~ 68.4%
H252B252+カバルドン: 51.7 ~ 61.4% / 43.3 ~ 51.7%
H252B4キョジオーン: 65.8 ~ 78.3% / 55.6 ~ 65.8%
H252B252+キョジオーン: 49.8 ~ 59.5% / 42.1 ~ 49.8%
H252B252+ラウドボーン: 58.8 ~ 69.7% / 48.9 ~ 58.3%
H252ウォッシュロトム: 103.9 ~ 123.0% / 86.7 ~ 103.2%
被ダメージ計算
148-252-4-*4-100の調整を前者、196-252-12-*-4-44の調整を後者として計算する。
計算上マルチスケイルは無視する。
正確補正は+で表現する。
A252パルシェンつららばりx5: 194.6 ~ 237.9% / 188.5 ~ 230.4%
A252イッカネズミネズミざんx10: 70.3 ~ 86.5% / 68.1 ~ 83.8%
A252ミミッキュ珠じゃれつく: 88.7 ~ 105.5% / 85.9 ~ 102.1%
A252ハバタクカミムーンフォース: 90.9 ~ 107.1% / 88.0 ~ 103.7%
A252トドロクツキげきりん: 120.0 ~ 142.8% / 116.3 ~ 138.3%
A252ドラパルトドラゴンアローx2: 90.9 ~ 110.3% / 88.0 ~ 106.9%
そもそも神速での終盤のスイープという役割上、カイリューが攻撃を受けたら負けくらいの気持ちで神速で全抜きできる盤面を全力で作る必要がある。最終的な神速での一貫が見込めない場合は基本的に選出しない。
苦手なポケモン
役割上、霊鋼岩を苦手とする。