あいさつ
こんにちは、だーよしと申します。
今回は、シーズン4でとても頼りになっている相棒、ウェーニバルの育成論を投稿させていただきます。
特に、対面構築が好きな方にはおすすめの型になっておりますので、参考にしていただけると幸いです。
表記上の注意
ステータスにつきましては「H/A/B/C/D/S」の省略を使用致します。
極力わかりやすい表現になるように努めますが、一部の専門用語を使わせて頂きます。
ダメージ計算は「ポケモンソルジャー」さんのサイトを使わせて頂きます。
ダメージ計算やすばやさ関係について、特記事項がない限り理想個体とします。
筆者が使用したのはシーズン4です。シーズン5以降は、準伝説の解禁により使用感が変わる可能性があります。
採用理由
対面でハバタクカミテツノツツミなどのパラドックスポケモンやセグレイブに勝つことができます。
(セグレイブはテラスタルのパターンによっては勝てないことがあります。立ち回り方はコメントを参照ください。)
襷キノガッサもパラドックスに対して有利ですが、サーフゴーに弱すぎるので今回は採用を見送りました。(どちらが強いかは構築と環境次第だと思います。)
また、多くの襷ポケモンは低耐久なので、持ち物・型がバレやすいことが欠点です。
しかしウェーニバルはHBS振りの『ビルドアップ型』が高順位で結果を残しているため、型の1点読みがされづらいです。
特に『げきりゅう』による高火力を押し付けられること、『アクアジェット』の有無を判断しづらいことが強みになります。
役割
対面構築での採用が基本です。
- 初手に繰り出し、相手の1体目を突破する。
『アクアステップ』でのS上昇、先制技である『アクアジェット』によって、相手の2体目のHPを削る活躍も見込めます。
- 後発で選出し『きあいのタスキ』を盾に詰める。
本論のウェーニバルはテラスタルをしなくても強い動きができるので、初手テラスタルのポケモンと併せて選出することができます。
後発にする場合は、『ステルスロック』や『どくびし』を撒かれる可能性が低いことを確認してから選出しましょう。
持ち物
『きあいのタスキ』で確定です。
努力値をASに252振りした場合、多くのパラドックスポケモンにワンパンされてしまうので、必須のアイテムです。
また、特性のげきりゅうとも嚙み合いが良いです。
特性
『げきりゅう』で確定です。
(HPが1/3以下になると水タイプの攻撃技の威力が1.5倍になります。)
幅広いポケモンを対面から倒すことが役割なので、『じしんかじょう』は今回の型と相性がよくありません。
また、特性を『げきりゅう』にすることで、元の火力では倒せないポケモンも倒すことができます。
例えば、初手で襷テツノブジンと対面した場合、通常時の『アクアステップ』+『アクアジェット』では倒すことができませんが、『げきりゅう』状態で殴れば余裕で突破できます。(余ダメージを参照)
現環境は上から殴られることが多いため、『きあいのタスキ』で耐えてから『アクアステップ』+『アクアジェット』を撃つ動きが強力です。
そして、『アクアジェット』のリーチを伸ばすことで、相手のポケモンを上から縛りやすいことも魅力の1つです。
性格・努力値と調整
襷アタッカーという性質上、AS252振りは確定としています。H4は端数です。
『いじっぱり』と『ようき』の選択について、どちらを選んでも対面で勝てるポケモンにはあまり差がありません。
どちらでも活躍できますが、以下の理由から『いじっぱり』の方が使いやすいと感じました。
- 『いじっぱり』のメリット
『アクアジェット』の威力を上げられることが大きなメリットです。相手の1体目を突破した後に、2体目に大きな負担をかけられたり、終盤に上から縛りやすくなることが魅力です。
また、80族周辺はSの激戦区ですが、最速にせずに相手に先手を取らせることで、『げきりゅう』を発動させてから『アクアステップ』を撃つことができます。
『げきりゅう』を発動させた後は、『アクアステップ』のS上昇、先制技の『アクアジェット』があるため、最速にしなくても上から倒せる場面が多いです。
- 『ようき』のメリット
S+1準速ウェーニバルは最速ハバタクカミと同速になるため、テツノツツミドラパルトなどを抜くことができません。
一方、『ようき』で『アクアステップ』を積めば、最速のハバタクカミテツノツツミドラパルトなどを抜くことができます。
S+1になっていれば、上記のポケモンに上から通常技を撃ちこめることが『ようき』のメリットです。
とはいえ、対面であれば本論のウェーニバルでもハバタクカミテツノツツミドラパルトを倒すことができます。
(対ドラパルトはテラスタルを切らないと乱数が絡む上、相手がドラゴンテラスタルを切ってくるとやられてしまいますが、『ようき』にしても解決にはなりません。)
また、相手が『ブーストエナジー』や『こだわりスカーフ』を持っている場合は『ようき』であるメリットを生かせません。
「相手のポケモン1体を倒す」+「2体目に『アクアジェット』のダメージを入れる」だけで十分に役割を果たしているので、『ようき』は少し欲張りな調整に感じます。
技構成
- アクアステップ
威力80の水タイプの物理技で、Sを1段階だけ上昇させます。
水タイプのメインウエポンとして申し分ないです。
パラドックス環境でSラインが上がっているので、後攻で『げきりゅう』を発動させてから『アクアステップ』を撃つ展開が強力です。
またSを上げることで、相手ポケモンの先制技よりも上から『アクアジェット』を撃てることが多いです。
- アクアジェット
威力40の水タイプの物理技で、優先度+1の先制技です。
1撃目で足りなかったダメージを加算して倒したり、相手の襷ポケモンを倒したり、既にHPを削ったポケモンに対してスイープしたりなど、非常に使い勝手が良い技です。
『げきりゅう』と噛み合うことで、より強力な技になります。
- インファイト
威力120の格闘タイプの物理技で、BとDが1段階ずつ下がります。
格闘タイプの高火力技で、使い勝手も良いので採用します。
BとDが下がるデメリットも、『きあいのタスキ』があるので影響しないことがほとんどです。
以下は選択技です。
- アイススピナー
威力80の氷タイプの物理技で、フィールドを排除します。
この技がないとドラパルトやカイリューがいる構築に選出しづらくなってしまうので、確定欄に採用しています。ついでにガブリアスも倒せます。
とはいえ、実際に撃つ機会は多くありません。
テラスタルが残っているカイリューに対しては当てになりませんので、構築によっては採用しないのも手です。
- ちょうはつ
3ターンの間、相手のポケモンが補助技を撃てないようにします。
カバルドンの『ステルスロック』『あくび』などを封じれるため、強力な技です。
先発要員としてはぜひ採用したいところですが、技スペースが足りないため選択としています。
テラスタル
水テラスタルで確定です。
主に『アクアジェット』のリーチを伸ばすことが目的です。
『きあいのタスキ』を採用しているため、耐性を変えるテラスタイプとは相性がよくありません。
また、本論のウェーニバルは、テラスタルを切らなくても強いポケモンなので、初手テラスタルのポケモンと組ませて後発に選出しやすいところも長所です。
立ち回り例
- 初手で選出の場合
『アクアステップ』や『インファイト』で相手のHPを大きく削ったのち、『アクアジェット』で相手のポケモンを突破します。
『きあいのタスキ』を盾に『げきりゅう』を発動させることで、自分よりも速い相手(パラドックスポケモンなど)にも有利に立ち回れます。
数的有利を取ったのちは、2体目に『アクアジェット』を撃ちこむことでアドバンテージを取っていきます。
- 後続で選出の場合
数的有利を取った後に『きあいのタスキ』を盾にして相手を詰ませたり、HPが削られたポケモンに対して『アクアジェット』でスイープしていきます。
後続で選出する方が型バレはしづらいです。
与ダメージ計算
特に記載がないものは耐久無振りとします。
『アクアジェット』のダメージは『アクアステップ』のおよそ半分と考えるとわかりやすいので、今回は記載していません。必要であればコメントをください。
- アクアステップ(げきりゅう込み)
ハバタクカミ 130.0 ~ 154.7% 確定1発
テツノブジン 78.6 ~ 92.7% 確定2発 ⇒ アクアジェット圏内
トドロクツキ(テラス時で等倍の場合) 78.4 ~ 92.3% 確定2発 ⇒ アクアジェット圏内
HB特化トドロクツキ(テラス時で等倍の場合)44.4 ~ 52.9% 低乱数2発(25%)
イダイナキバ 88.5 ~ 105.3% 乱数1発(31.25%)
クエスパトラ 94.2 ~ 111.2% 乱数1発(62.5%) ⇒ アクアジェット圏内
HB特化クエスパトラ 51.0 ~ 60.9% 確定2発
サーフゴー 68.6 ~ 81.5% 確定2発 ⇒ アクアジェット圏内
ウォッシュロトム(テラス時で等倍の場合) 81.6 ~ 96.0% 確定2発⇒ アクアジェット圏内
HB特化ウォッシュロトム(テラス時で等倍の場合) 47.8 ~ 56.1% 高乱数2発(80.85%)
- アクアステップ(げきりゅう無し)
HB特化クエスパトラ 34.7 ~ 41.6% 確定3発
⇒げきりゅう時の『アクアステップ』と合わせて低乱数 5.07%。
こちらは2発で倒されるので、裏のポケモンの先制技で縛って倒す展開を想定した方がよいです。
HB特化ラウドボーン 48.4 ~ 57.9% 乱数2発(94.14%)
HB特化キョジオーン 41.6 ~ 50.3% 乱数2発(0.39%)
HB特化カバルドン 42.8 ~ 51.2% 乱数2発(3.51%)
- インファイト
テツノツツミ 146.6 ~ 174.1% 確定1発
トドロクツキ 156.7 ~ 184.5% 確定1発
アラブルタケ 172.1 ~ 204.4% 確定1発
ウォッシュロトム 81.6 ~ 96.0% 確定2発 ⇒ アクアジェット圏内
HB特化ウォッシュロトム 47.8 ~ 56.1% 高乱数2発(80.85%)
HB特化キョジオーン 61.9 ~ 73.5% 確定2発
H252ジバコイル 106.3 ~ 126.6% 確定1発
- アイススピナー
カイリュー(マルチスケイル込み) 60.3 ~ 71.1% 確定2発
ガブリアス 109.3 ~ 129.0% 確定1発
ドラパルト 74.9 ~ 88.4% 確定2発
⇒『アイススピナー』+『げきりゅう』での『アクアジェット』 で高乱数(77.34%)
※水テラスタルを切れば確定。
被ダメージ計算
基本的に『きあいのタスキ』を考慮すると確定2発となるので、ほとんど不要と判断しました。『きあいのタスキ』を貫通し、確定数の計算が必要なものとして、ドラパルトの『ドラゴンアロー』のみ記載します。
A252ドラパルト ドラゴンアロー 61.3 ~ 72.5% 確定2発
鉢巻AS252ドラパルト ドラゴンアロー 91.3 ~ 108.8% 中乱数1発(48.82%)
珠A252ドラパルト ドラゴンアロー 80.0 ~ 93.8% 確定2発
※鉢巻、珠の場合、ドラゴンテラスタルを切られるとワンパンされます。
苦手なポケモン
物理受けポケモン全般に弱いです。
特に、アーマーガアは『ゴツゴツメット』を採用している場合がほとんどなので、受け出されるだけで『きあいのタスキ』を潰されます。
受けポケモンに弱いのは、物理襷ポケモンの宿命かもしれませんね。
また、『アイススピナー』を採用しているとはいえ、カイリューにも安定して勝てるわけではありません。構築単位で対策が必要なポケモンなので、他のポケモンはカイリューに有利なポケモンを採用しましょう。
相性の良い味方・構築例
対面構築での採用が基本です。もちろん、スタンパでも活躍できると思います。
基本的にアーマーガアヘイラッシャなどの物理受けがいる構築には選出しづらいので、ハバタクカミテツノドクガテツノツツミサーフゴーウォッシュロトムクエスパトラなどの特殊アタッカーをPTに入れることをオススメします。
また、カイリューが重たくならないように、ハバタクカミやミミッキュなどのゴーストタイプのポケモンをPTに入れておきたいところです。
最後に
ウェーニバルの強みが伝わりましたでしょうか。
ウェーニバルと言えば『じしんかじょう』のイメージが強いため、上位帯でも『げきりゅう』は考慮されづらいです。
また、アタッカーには強く、受けには弱いといった具合に、相性がわかりやすいポケモンなので、選出の判断がしやすいです。初心者の方にも使いやすい型だと思います。
シーズン5での環境はわかりませんが、『きあいのタスキ』型の汎用性が高いこと、準伝説は悪タイプを持っていることを踏まえると、これからも活躍してくれるのではないかと期待してます。
不明瞭なこと、修正を検討すべきこと、ご質問などがございましたらコメントをください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。