※ステータスについて、HPをH、こうげきをA、ぼうぎょをB、とくこうをC、とくぼうをD、すばやさをSと表記します。
採用理由と役割
オトシドリはSV初登場のポケモンで、種族値はどこも並程度ですが非常に面白い技を多く習得します。今回は、「おいかぜ」「ステルスロック」「おきみやげ」を両立する
ことでS操作・後続の襷潰し・相手のAC下降を全てこなしつつ自主退場ができるという起点作り性能に注目しました。
似た性能を持つポケモンは以下の通りです。
キラフロル
同じく今作初登場のポケモンで、「ステルスロック」「まきびし」「おきみやげ」「がんせきふうじ」や「リフレクター」「ひかりのかべ」を覚えるほか、特性で物理技を受けた際に「どくびし」を撒く事ができます。
こちらも非常に強力ですが、「がんせきふうじ」1回では準速100族以上の「こだわりスカーフ」持ちや「からをやぶる」パルシェンなどを抜く事ができないため、S操作に加えて最低限もう1回の行動が安定する「おいかぜ」で差別化ができています。
デリバード
「まきびし」「おきみやげ」「おいかぜ」「こごえるかぜ」を両立します。
動く事ができればオトシドリとほぼ同様の仕事ができますが、S種族値は75と若干遅く、耐久面はかなり厳しいです。H252振りでも陽気珠ドラパルトの「ドラゴンアロー」を耐えられない程度なので、連続技持ち相手に容易に倒されてしまうのが難点です。
持ち物
きあいのタスキ
行動保証を持たせるため、確定とします。
特性
するどいめ
生きる場面はほとんどありませんが、岩技を採用しない場合消去法で確定となります。
いわはこび
「がんせきふうじ」などを採用する場合はこちらが良いです。
性格・努力値と調整
性格:ようき(S↑C↓)
H12
B244
S252
素で相手を抜いていると行動の幅が広がるため、最速です。
耐久は連続技と先制技を意識して物理方面で最も硬くなる振り方にしています。
<12/18追記>
H4B252としていましたが、連続技を想定した際の乱数の関係上HPを奇数調整した方がやや有利な事が分かったため、Hに8分ける形に修正しました。あいうえおさん、コメントありがとうございました!
技構成
おいかぜ
S操作技です。初手で対面した相手に上を取られている場合は基本的にこの技から入ります。
ステルスロック
後続の襷、頑丈を潰せます。「おきみやげ」で敵の交代を誘うので相性が良いです。
おきみやげ
目の前の相手のAとCを2段階下げながら自主退場し、裏の積みエースの起点にします。
ちょうはつ
選択肢です。ヘイラッシャキョジオーンなどの受けポケモンなどに刺さります。
攻撃技は以下から選択になるかと思います。
ダブルウイング
キノガッサの襷を貫通して倒せます。
がんせきふうじ
襷を潰しながらS操作ができます。特性「いわはこび」も活かせます。
はたきおとす
相手の持ち物を落とせます。
テラスタル
基本的にテラスタルを想定していませんが、もし使うとしたら以下のタイプが有用であるかと思います。
地面:「こだわりスカーフ」+「ボルトチェンジ」の動きに強く出る事ができます。
草:「キノコのほうし」を無効化し、電気技も半減できます。
鋼:初手ミミッキュなどに強く出る事ができ、多くの技を半減で受け仕事ができます。
立ち回り例
1ターン目:相手より速そうなら「ステルスロック」、遅そうなら「おいかぜ」
2ターン目:このターンの攻撃を耐えそうなら「ステルスロック」「おいかぜ」のうちまだ使っていない方、耐えそうになければ「おきみやげ」
3ターン目:まだ生きていたら「おきみやげ」
という立ち回りが基本になります。
刺さり次第で「おきみやげ」より「ステルスロック」を優先したい時など、必要に応じて臨機応変に対応します。
与ダメージ計算
攻撃技を使うことは基本的に想定していないので、参考です。
HB特化キノガッサに「ダブルウイング」が乱数(81.2%)1発
特性「いわはこび」の場合、H252ウルガモスに「がんせきふうじ」が確定1発
被ダメージ計算
意地鉢巻ドラパルトの「ドラゴンアロー」が78.9〜95.2%
陽気テクニシャンキノガッサの「タネマシンガン」が19.0〜57.8% (全て最大乱数で8発分まで耐え)
陽気テクニシャンキノガッサの「マッハパンチ」が31.2〜37.4% (「タネマシンガン」5回命中と合わせて確定耐え)
陽気テクニシャンイッカネズミの「ネズミざん」が最低乱数10回で確定1発 (基本的に無理です)
意地珠セグレイブのつららばり2回命中を確定耐え
陽気ミミッキュの「じゃれつく」が73.4〜87.0%、珠で95.2〜112.9%の乱数1発(75.0%)
陽気ミミッキュの「かげうち」が8.1〜10.2% (持ち物なしの場合「じゃれつく」+「かげうち」を確定耐え)
苦手なポケモン
イッカネズミ
上のダメージ計算の通り、「こうかくレンズ」持ちで「ネズミざん」を安定して当てる型には基本的に上から倒されてしまいます。
陽気珠ミミッキュ
初手で対面すると「じゃれつく」+「かげうち」で縛られてしまい1回しか仕事ができない可能性が高いです。
素早さの高い「ちょうはつ」持ちサザンドラルガルガン(まひる)
型が読まれると何もできず、厳しいです。
特性「マジックミラー」持ちエーフィブリムオン
「ステルスロック」を跳ね返されるので注意が必要です。
「おきみやげ」は跳ね返されないので使う事ができます。
相性の良い味方・構築例
「おきみやげ」のステータス下降を利用して積み技を使い、「ステルスロック」と合わせて全抜きを狙うエースと共に使います。
個人的にはセグレイブに注目しています。「りゅうのまい」1回でスカーフ以外のポケモンの上を取る事ができ、「つららばり」でミミッキュでも止まりにくいです。
他にも相性の良いエースがいればコメントで教えていただけると嬉しいです。
<12/7 追記>
オノノクス
特性「かたやぶり」によりミミッキュやラウドボーンでも止まりにくい竜舞エースです。今作で「アイアンヘッド」を習得し、安定してフェアリータイプ全般の相手ができるようになりました。
ヘイラッシャキョジオーンなど高耐久の物理受けの対策として「ハサミギロチン」を搭載するのも面白いかもしれません。
ハルカさん、コメントありがとうございました!