はじめに
こんにちは、窓際です。
今回は、HOMEで新たに解禁され、レギュレーションDからランクマッチで使用可能になったアグノムの、環境に多いポケモンを簡単に対策できる型を紹介していきたいと思います。
- 注意
- HABCDSといった非公式単語を使用します。
- 努力値は、個体値が攻撃以外すべて31であることを前提に設定しています。
アグノムアグノムというポケモンについて
- 種族値
アグノムH75 A125 B70 C125 D70 S115
両刀種族値ではありますがACどちらの数値も125とそこそこ高く、Sも115と高い方です。
高速アタッカーとしては一定の活躍が見込める一方で、耐久はお世辞にも高いとは言えません。
- タイプ
タイプはエスパー単タイプ。
2倍弱点はゴースト、虫、悪の3つ。
半減は格闘、エスパーの2つ。
攻撃面では格闘、毒にしか弱点がつけない上、悪タイプで無効にされるため、一貫しません。正直、雑魚です。
- 特性
特性は1つです。
- ふゆう…地面タイプの技を受けない。また、どくびし、まきびし、ねばねばネットやフィールドの効果を受けない。
今作においては、テラスタルでタイプを変えた後も地面技を受けない浮遊はかなり強力な特性です。
しかし、エスパー単タイプの浮遊と言うと、他にはUMAのユクシーエムリットに加え、同じくシンオウ地方の準伝説であるクレセリアがいるなど競合相手が多いです。
採用理由と差別化
主な役割は以下のものが挙げられます。
- 先制でアンコールを打ち、補助技を打った相手を流しながら神秘の力でCを上げつつ相手を削る。
- ゴーストテラスタル+浮遊で、ノーマル、格闘、地面の範囲を無効化して仮想的を嵌める。
有利な対面には、主にカイリューガチグマクレセリアといった上記の性能で処理しやすい相手の他にも、先制で弱点をつける多くの相手が該当します。
差別化についてですが、浮遊とアンコールが両立できるのはアグノムの他にユクシーエムリットゴーストしかいません。
その中でもアグノムは、アンコールを打つ上で必要なSがずば抜けて高く、唯一、環境に多いウーラオス(れんげき)を抜ける数値でもあります。
持ち物
採用したのはラムのみです。
この型を幾度か試している中で、ガチグマの欠伸がキツかったので、この型ではこれ一択だと感じました。
ついでにカイリューの電磁波なんかも弾けます。
テラスタル
採用したのはゴーストテラスタルです。
前述した通り、ノーマル、格闘、地面の技が透かせるようになるので、これらの技範囲だけで立ち回ってくる相手を簡単に嵌めることができます。
注意点としては、弱点がゴースト、悪でもろ被りであることです。無効タイプを増やす目的以外では噛み合いが悪く、びっくりテラスともいかない場面が多いです。そのため、安定した引き先を用意しておくことが必要不可欠になってきます。元のタイプの耐性がゴーストのほぼ劣化なのが悪い。
性格・努力値と調整
- 性格
C上昇、A下降のひかえめを採用しました。
準速だとS100族と素早さラインが同じになってしまいますが、臆病だと対連撃ウーラオスウーラオス(れんげき)などで火力に不安が残るので、火力補正アイテムを持たせない型では控えめ一択だと思います。
- 努力値
努力値:H4/B12/C252/D12/S228
実数値:151−x−92−194−92−164
HBD…余り。H実数値は8n−1。A特化ウーラオス(れんげき)のすいりゅうれんだ、C特化ヒードランのマグマストームなどの乱数を意識した振り方をしています。
C…特化。
S…最速ウーラオス(れんげき)抜き調整。
元のAが高いのもあって、イカサマのダメージが痛いので、Aの個体値は低いことが理想です。ただ、準伝説ということもあって厳選の難易度が高いので、多少の妥協は世間も許してくれるはずです。
ちなみに、A実数値の理想は117です。
技構成
- 確定技
- しんぴのちから
威力70、命中90の特殊エスパー技で、技を当てた後に自分のCランクが1段階上昇する効果を持ちます。
フレアソングと比べて、威力も命中も劣っている上に無効タイプもあるなど悲惨さは目立ちますが、それを考えなければ破格の性能であると言えます。
技スペースの都合上、わるだくみを入れるのが難しかったので、攻撃と積みを両立できるこの技は重宝しました。アンコールとの噛み合いも良いため、確定採用技とさせていただきます。
命中不安は試行回数で乗り越えましょう(^^)
- アンコール
3ターンの間、相手は最後に使用した技しか使えなくなるという効果を持ちます。
ダイマックスが廃止された今作では、起点になることを防ぐことのできるアンコールがあるだけで汎用性がかなり上がると思います。
ただし、相手の技のPPが0になると解除されるという点には注意しましょう。
- 選択技
- くさむすび
命中100の特殊草技で、相手が重いほど威力が上がります。具体的には、10kg未満は20、25kg未満は40、50kg未満は60、100kg未満は80、200kg未満は100、それ以上は120となっています。
仮想敵となるウーラオス(れんげき)は105kgなので威力100を出すことができ、水テラスタルでエスパー技を耐久しようとしてきた相手に対して刺ささります。
また、ガチグマに対しては威力120かつ弱点もつけるので、かなりの火力が出ます。
補足ですが、接触技のため、ゴツゴツメットなどのダメージを食らってしまう点に注意が必要です。
- シャドーボール
威力80、命中100の特殊ゴースト技で、20%の確率で相手のDランクを1段階下げる効果を持ちます。
テラスタル後、タイプ一致のゴースト打点として使うことができるので、火力はそこそこ出ます。
相手がガチグマクレセリアといった並びで、アグノムを選出したいという時、トリックルーム型のクレセリアに対して打点がないと面倒になるので、弱点をつけるシャドーボールはあった方が良いと思います。
- マジカルシャイン
威力80、命中100の特殊フェアリー技です。
主に、一撃ウーラオスウーラオス(いちげき)を投げられた際に打つ技です。どちらの型にも対応できるようになると聞こえは良いですが、テラスタルを切られると2倍弱点で耐久無振りでも確定2発になってしまうなど、あまり噛み合いの良い技ではありません。
エスパーとゴーストの範囲で殴ると相手の悪タイプがキツくなってきてしまうので、一考の余地はあると思いますが、技スペースが足りない上に、アンコールのお陰で悪タイプ相手であろうと起点にはなりにくいので優先度は低めであると感じます。
与ダメージ
計算には(https://sv.pokesol.com/calc)を使用しました。私が知るSVに対応した計算ツールの中で一番使い勝手が良いので、是非ご活用ください。
- しんぴのちから
C上昇する技なので、一応使いやすくはしようと思いますが、あくまで参考程度にしてください。
ウーラオス(れんげき)D4
→(107.5 ~ 128.0%) 確定1発
カイリューH244マルチスケイル
→(16.2 ~ 19.2%) 乱数6発 : 99.66%
※C上昇込みで確定3発
クレセリアH252D4
→(11.9 ~ 14.5%) 乱数7発 : 0%
※C上昇込みで確定5発
コノヨザルD4
→(74.6 ~ 88.7%) 確定2発
オオニューラD4
→(196.2 ~ 234.9%) 確定1発
テツノツツミD4
→(71.8 ~ 85.5%) 確定2発
ランドロス(霊獣)H4
→(46.1 ~ 55.2%) 乱数2発 : 66.01%
※C上昇込みで確定2発
サンダーH252D4
→(35.0 ~ 41.7%) 確定3発
※C上昇込みで低乱数(12.5%)2発
ボルトロス(霊獣)H4
→(49.1 ~ 58.8%) 乱数2発 : 98.82%
※C上昇込みで確定2発
ドオーHD特化ちょすい
→(38.9 ~ 46.5%) 確定3発
※ちょすいならC上昇込みで高乱数(91.79%)2発
モロバレルHD特化
→(48.9 ~ 58.0%) 乱数2発 : 93.75%
※C上昇込みで確定2発
キノガッサD4
→(139.3 ~ 166.0%) 確定1発
テツノブジンD4
→(126.2 ~ 150.4%) 確定1発
- くさむすび
ウーラオス(れんげき)D4
→(102.9 ~ 122.3%) 確定1発
ガチグマH252D4
→(73.5 ~ 87.0%) 確定2発
ヘイラッシャH252D4
→(79.4 ~ 94.2%) 確定2発
ディンルーH244D12
→(49.9 ~ 59.1%) 乱数2発 : 99.6%
キョジオーンH252D4
→(76.4 ~ 90.9%) 確定2発
マリルリH252D4とつげきチョッキ
→(28.0 ~ 33.9%) 乱数3発 : 0.17%
- シャドーボール
以下のダメージ計算はすべてゴーストテラスタル済みを前提としています。
クレセリアH252D1
→(55.6 ~ 66.1%) 確定2発
ハバタクカミH4
→(88.6 ~ 105.4%) 乱数1発 : 31.25%
サーフゴーH4
→(97.0 ~ 115.4%) 乱数1発 : 81.25%
ドラパルトD4
→(114.2 ~ 133.8%) 確定1発
ハッサムH252D4
→(49.2 ~ 58.2%) 乱数2発 : 98.43%
ミミッキュH4
→(106.9 ~ 128.3%) 確定1発
ヤドキング(ガラル)H244D12とつげきチョッキ
→(44.8 ~ 53.8%) 乱数2発 : 23.43%
与ダメージに載せて欲しいポケモンなどあればコメントでお知らせください。
被ダメージ
ウーラオス(れんげき)A特化 すいりゅうれんだ
→(91.4 ~ 109.3%) 乱数1発 : 56.25%
ウーラオス(れんげき)A特化 とんぼがえり
→テラス前(75.5 ~ 90.1%) 確定2発
→テラス後(18.5 ~ 22.5%) 乱数5発 : 84.96%
カイリューA特化こだわり鉢巻 アイアンヘッド
→(66.9 ~ 78.9%) 確定2発
テツノツツミC252 ハイドロポンプ
→(78.2 ~ 93.4%) 確定2発
ランドロス(霊獣)A特化 飛行テラバースト
→(94.1 ~ 111.3%) 乱数1発 : 62.5%
ミミッキュA252 シャドークロー
→(80.8 ~ 96.7%) 確定2発
ヒードランC特化追加ダメージ込み マグマストーム
→(93.4 ~ 108.0%) 乱数1発 : 56.25%
ダメージ感覚の基準としては
- 一致弱点技は大抵が確定1発。
- それ以外であれば、よほどの火力が出ない限りは1発は耐えてくれる。
と考えていただければ大丈夫だと思います。
その他で被ダメージに載せて欲しい技などあればコメントでお知らせください。
相性の良い味方
ゴースト、悪の打点を受けられる悪タイプのポケモンが裏に欲しいところです。
安直に考えればディンルーなどでも良いですが、ハバタクカミパオジアンウーラオス(いちげき)などはその他に悪に打点を持つポケモンになってくるので、鈍足はあまりオススメできません。
個人的には、こだわりスカーフを持たせた一撃ウーラオスウーラオス(いちげき)なんかが合っているかと思います。クッションとして投げつつ、上から暗黒強打やインファイトを打てるので使いやすいと思います。迷ったら採用してみてください。
終わりに
使ってて気付いたことですが、アグノムは大爆発を打つイメージがあるからか、ノーマルテラスタルを読んで相手がゴースト技を打ってこないというケースが稀にあります。おそらく、耐久を舐められているのも理由の一つではあるかと思います。
相手依存の動きにはなりますが、アグノムを捨てて良い場面なんかは、祈ってみると思いがけない活躍をしてくれるかもしれません。
あと、大爆発のイメージでアグノムを物理型として読んでくれるという点も地味に有難かったです。
ヘイラッシャを出して欠伸で流そうとしてくる場面に草結びが刺さりつつ、ラムの実のお陰でで眠らないなど想定外の活躍をしてくれる場面がありました。
この型のアグノムは刺さる相手に投げる型になってはいますが、仮に刺さらない選出をしてきたとしても、元の種族値が高いお陰で使い方を考えれば腐りにくいのも強いところだと思います。
是非、アグノムを活躍させてあげてください。
ここまで読んでくださった方ありがとうございました。よろしければ、評価やコメントの方もよろしくお願いします。