はじめに
この記事は初心者の方には分からない可能性のある単語(HABCDS等)や新ポケモンに関するネタバレを含みます。ご理解頂ける方のみ閲覧をお願い致します。
オーガポンについて
ポケモンSVのDLC第一弾「碧の仮面」に登場する、草タイプの新ポケモンです。
対戦面における大きな特徴として、持たせる仮面の種類によって第2タイプ、特性、テラスタル時専用の特性「おもかげやどし」で上昇する能力が変化するという、今までにない性質を持っています。
本論でご紹介させていただくのは、オーガポンに「かまどのめん」を持たせたタイプのフォルムとなります。
採用理由と役割
準伝説ポケモンに相応しい優れた数値と珍しい複合タイプ、固有のテラスタル性能を持っているため、高スペックな物理アタッカーになれると考えて採用しました。
役割は対面構築における先発要員を想定しており、耐久調整を施すことで行動保障を持たせて対面性能を上げています。具体的には「きあいのタスキ」を持ったハバタクカミやウーラオス(れんげき)に打ち勝つことができます。運要素が絡まなければパオジアンにも勝てます。
特性&テラ特性
かまどのめんを持たせたオーガポンの特性は「かたやぶり」となっています。
また、テラスタルすることで特性が「おもかげやどし」に変化し、攻撃が1段階上昇します。これはテラスタルした時だけでなく、一度交代して再び場に出たタイミングでも発動します。(第8世代におけるザシアン(王)のようなイメージ)
持ち物
性格・努力値と調整
性格:いじっぱり
数値:175(156)-156(12+)-122(140)-x-117(4)-155(196)
~以下調整~
物理耐久
・A特化ウーラオス(れんげき)のインファイト+アクアジェットを超高乱数耐え(84.6~101.2% 瀕死率1.95%)
・A特化パオジアンのつららおとし+攻撃2段階下降ふいうち確定耐え(81.2~95.5%)
特殊耐久
・臆病ハバタクカミのシャドーボール確定3発(41.8~49.8%)
・臆病テツノツツミのフリーズドライ+ハイドロポンプ高乱数耐え(87.5~104.6% 瀕死率16.01%)
素早さ
・素早さ2段階上昇でエナジー発動テツノツツミ抜き
(素の状態だと最速セグレイブ抜き+2)
余りを攻撃と特防に振り分け
・性格をようきにすると108振りでランドロス(霊獣)、156振りでウーラオス(れんげき)、196振りでガブリアスを抜くことができます。その分だけ火力は落ちるので、使用感や構築で重いポケモンがいれば各自調整してください。
技構成
確定技
ツタこんぼう
オーガポンの専用技であり、かまどのめんを持つことで炎技になります。
威力命中が100という破格の性能を持っており、この技があることで攻撃に努力値をあまり振らなくてもアタッカーとして十分活躍できます。
くさわけ
耐久に努力値を割いたことで遅くなった素早さを補うための技です。タイプ一致のため火力にも期待できますし、初手でSを上げて対面突破することで相手の二体目にも仕事ができます。
推奨技
あまえる
この技を採用することで、相手のタスキパオジアン(一般的な型である氷柱聖剣不意@1を想定)に対して
1.「くさわけ」を撃って襷をつぶし、素早さ逆転
2.「あまえる」により「ふいうち」を透かしてパオジアンの攻撃ダウン
3.攻撃が下がった「ふいうち」を耐えながら「ツタこんぼう」で撃破
という動きをすることで、氷柱落としで怯まなければ対面突破できます。
相手の二匹目や苦手なカイリューに対しても有効なのでオススメです。
じゃれつく
くさわけ+ツタこんぼうでは相手の耐久振りウーラオス(れんげき)への打点が足りないので、この枠には高打点となる技を推奨しています。ウーラオス(れんげき)のタイプに関係なく高打点となったり、苦手なカイリューに弱点を付けるため今回はじゃれつくを採用しました。
草技
命中安定の技を採用したい人向けです。ウッドホーン、ウッドハンマー、タネばくだんが選択肢になります。
ウッドホーンは甘えると組み合わせた場持ちの良さ、ウッドハンマーは高威力、タネばくだんは非接触であることがそれぞれの利点となります。
その他
パワーウィップ、ばかぢから、はたきおとす、つるぎのまい、こうごうせい、アンコール等
裏から出して積むことができれば全抜きを狙える「つるぎのまい」と、氷の礫パオジアンに有利が取れてサイクル加入もしやすい「こうごうせい」が特にオススメです。
テラスタイプ
立ち回り例
初手に選出して相手のポケモンを1匹倒し、相手の2匹目に甘えるor攻撃技を撃って退場するのが理想の動きです。裏から出してくさわけを積み、テラスタルによって攻撃を上げて全抜きを狙うこともできます。
与ダメージ計算
(9/15 かまどのめん補正に対応)
ツタこんぼう→無振りパオジアン(136.8~162.6%) 確定1発
→無振りハバタクカミ(108.5~127.7%) H84振りまで確定1発
くさわけ+じゃれつく→無振り水ウーラオス(れんげき)(112.0~133.8%) 確定
じゃれつく→HB特化ディンルー(26.0~30.5%) 確定4発
テラス後じゃれつく→マルスケが潰れたH振りカイリュー(84.3~99.5%)
↓ツタこんぼうを撃ったタイミングでカイリューを繰り出されたケース↓
ツタこんぼう+テラス後じゃれつく→H振りカイリュー(107.7 ~127.0%) 確定
被ダメージ計算
物理
特化ウーラオス(れんげき)インファイト+アクアジェット(84.6~101.2%)瀕死率(1.95%)
特化パオジアンつららおとし+攻撃2段階下降ふいうち(81.2~95.5%)確定耐え
特化鉢巻パオジアンつららおとし(85.8~101.2%) 最高乱数切り耐え
特化ノーマルテラスカイリューしんそく(43.5~51.5%) 乱数2発(6.25%)
4振りディンルーじしん(34.9~41.8%) 確定3発
特殊
臆病ハバタクカミシャドーボール(41.8~49.8%)確定3発
臆病テツノツツミフリーズドライ+ハイドロポンプ(87.5~104.6%)瀕死率(16.01%)
特化眼鏡サーフゴーゴールドラッシュ+C1段階下降ゴールドラッシュ(84.9~98.9%) 確定耐え
苦手なポケモン・相性の良い味方
火力をかなり落としておりカイリューを突破するのが難しいため、あまえるで攻撃を下げた後にカイリューへの引き先となるポケモン(ハバタクカミなど)を用意することが望ましいです。
対面的な相手には仕事をしやすいですが、技スペースの関係上受け回しのような相手を崩す性能には乏しいため、構築内に対策枠を用意することを推奨します。
さいごに
ランクマ解禁直後であり環境が定まっていない状態での投稿であるため、使いづらい点などあるかもしれませんがご了承ください。オーガポンは覚える技が豊富であり、本記事は沢山ある型の一つにすぎません。技や仮面で性能が大きく変わる面白いポケモンなので、開拓が進むことを期待してます!読んでいただきありがとうございました。