初めに
今回も育成論を投稿いたしますfafnirと申します。
今回はテツノブジンを紹介します。
テツノブジンについて
テツノブジンは未来パラドックスポケモンの1体で、「はたきおとす」の習得で現在順位を大幅に上げているトドロクツキと同じ合計種族値590の高速両刀という偏った種族値をしています。
習得技に「アンコール」「みちづれ」の2つを持つことで1:1交換に持って行きやすい器用なポケモンとして知られています。
またあまり知られていませんが環境に蔓延る「でんじは」を覚え、碧の仮面において技マシンで「しんくうは」という特殊の一致先制技という大きな強みを持ちました。
特に「しんくうは」の習得は大きく、水ウーラオス(れんげき)の「アクアジェット」パオジアンの「こおりのつぶて」ハッサムの「バレットパンチ」などの上から一撃入れることができるのは大きなメリットとなり得ます。先制技に縛られやすいハバタクカミとの差別化点が両刀や「アンコール」以外にまた1つ増えました。
コンセプト
テツノブジンの型の多様性を活かし、相手が読みにくい行動をする。
「でんじは」で足を奪ったり不意の「しんくうは」で先制技持ちの上から削りを入れ、出来るだけ相手に負担をかける。
また、エナジーの発動で架空の「アンコール」や「みちづれ」をケアさせることが出来、隙を作りやすくなる。
特性と持ち物
クオークチャージとそれを活かすための
ブーストエナジーです。
今回はS上昇で使用します。
テラスタイプ
- ほのお
オーガポン(かまど)やパオジアンやハバタクカミのメインウェポンへの耐性をつけながら「テラバースト」でサーフゴーやハッサムへの明確な打点となります。
「アクアジェット」を打ちにきた水ウーラオス(れんげき)には「しんくうは」を打ち込んでやりましょう。
- はがね
ハバタクカミやテツノツツミや毒タイプケアです。
オーガポン(かまど)や「じしん」に弱くなるので切りづらいかもしれません。
- でんき
高速ポケモンなので苦手な「でんじは」をケアしつつ「バレットパンチ」も半減、「エレキフィールド」もあれば超火力の「10万ボルト」使うことができます。
他にも毒、水、岩、ゴーストなど多様なテラスタイプが選択肢として上がるのでパーティとご相談を。
このように多くのテラスタイプの可能性を持つことでテツノブジンの型の匿名性に磨きがかかります。これが強い。
技構成
あまりにもテツノブジンが覚える技が優秀なので技構成がバイキング料理みたいなことになります。
そのため確定技はありません。
特殊型をベースとしています。
- ムーンフォース
メインの一致技。ハバタクカミに火力こそ劣りますが、「しんくうは」を合わせることで水ウーラオス(れんげき)等に強く出られます。
- はどうだん
メインの一致技。必中技なのでフワライドバトンには多少強くなるかもしれません。安定技の中ではオーガポン(かまど)への最大打点ではありますが威力が「ムーンフォース」に劣るので優先度は多少低いです
- しんくうは
新しく習得した先制技。ガチグマ(アカツキ)と違い一致なので弱点をつけば実質威力が120にまで達して多少の火力を見込めます。
「きあいのタスキ」を持つポケモンに強く出ることが可能になります。
- サイコショック
一致技の通らない毒タイプへの打点。
「サイコキネシス」もあるので選択になります。
ハバタクカミへの最高打点となり得ます。
- 10まんボルト
飛行や水タイプへの打点となり、「でんじは」ケアの電気テラスとのシナジーも。
水への打点として地面への打点となる「エナジーボール」もありますが、環境に存在する地面タイプディンルーガチグマ(アカツキ)ガブリアスには一致技で弱点をつくことが出来るため役割対象が狭くなりやすいため「10まんボルト」に軍配が上がります。
- ソウルクラッシュ
C下げによりガチグマ(アカツキ)に負担をかけられます。
- はたきおとす
エナジー以外には刺さりやすい技です。先程の「ソウルクラッシュ」と合わせて物理で育成しても良いと思います。
- かげうち
物理型の場合の先制技。
ハバタクカミには刺さります。
最悪物理型でもしんくうはのほうが良いのかもしれない。
- でんじは
環境トップが皆打って皆苦しまされるえげつない技です。
テツノブジンにでんじはのイメージが薄いのを利用します。
- ちょうはつ
ディンルーの復権を抑制するもよし、遅めのエナジーハバタクカミを縛れます。
- アンコール
後続に繋げられたり変化技で縛ったりと便利な技ですが、テツノブジンのアンコールは特に読まれやすいので持っていなくてもブラフとして使えます。
努力値
36-0-4-244-4-220+
陽気珠パオジアンの「つららおとし」確定耐え
最速オーガポン抜き抜き
0-0-4-252-0-252+
単純な最速CSぶっぱ
Sを妥協したエナジーハバタクカミを抜く可能性があります。(オーガポン抜き調整が多い)
→物理型の場合はAS252でも充分な活躍が見込めます。
被ダメ計算
パオジアン
A252つららおとし 100 ~ 118 (65.0 ~ 76.7%) 確定2発
A252サイコファング 134 ~ 158 (87.1 ~ 102.6%) 乱数1発 : 18.75%
珠A252つららおとし 130 ~ 153 (84.5 ~ 99.4%) 確定2発
パングロ水ウーラオス(れんげき)
A特化すいりゅうれんだ 135 ~ 162 (87.7 ~ 105.2%) 乱数1発 : 8.27%
A特化テラスアクジェ 56 ~ 66 (36.4 ~ 42.9%) 確定3発
オーガポン(かまど)
A252ツタこんぼう 105 ~ 124 (68.2 ~ 80.6%) 確定2発
A252じゃれつく 126 ~ 150 (81.9 ~ 97.5%) 確定2発
カイリュー
A特化鉢巻テラスしんそく 126 ~ 148 (81.9 ~ 96.2%) 確定2発
A特化テラスアイアンヘッド 168 ~ 198 (109.1 ~ 128.6%) 確定1発
ランドロス(霊獣)
A特化じしん 109 ~ 130 (70.8 ~ 84.5%) 確定2発
ディンルー
無振りじしん 67 ~ 79 (43.6 ~ 51.3%) 乱数2発 : 6.25%
無振りテラスヘビーボンバー 158 ~ 188 (102.6 ~ 122.1%) 確定1発
ハバタクカミ
無振りムーンフォース 204 ~ 242 (132.5 ~ 157.2%) 確定1発
無振りドレインキッス 110 ~ 132 (71.5 ~ 85.8%) 確定2発
C252シャドーボール 105 ~ 124 (68.2 ~ 80.6%) 確定2発
テツノツツミ
C252フリーズドライ 85 ~ 102 (55.2 ~ 66.3%) 確定2発
C252ハイドロポンプ 135 ~ 160 (87.7 ~ 103.9%) 乱数1発 : 25%
ガチグマ(アカツキ)
無振りブラッドムーン 151 ~ 178 (98.1 ~ 115.6%) 乱数1発 : 87.5%
C特化ハイパーボイス 129 ~ 153 (83.8 ~ 99.4%) 確定2発
与ダメージ計算
- ムーンフォース
無振りパオジアン 218 ~ 258 (140.7 ~ 166.5%) 確定1発
無振り水ウーラオス(れんげき) 230 ~ 272 (131.5 ~ 155.5%) 確定1発
無振りイーユイ 67 ~ 79 (51.6 ~ 60.8%) 確定2発
無振りテツノツツミ 115 ~ 136 (87.8 ~ 103.9%) 乱数1発 : 25%
無振りカイリュー(マルスケ込み) 76 ~ 91 (45.8 ~ 54.9%) 乱数2発 : 62.1%
H252ディンルー 138 ~ 164 (52.7 ~ 62.6%) 確定2発
HDランドロス(霊獣) 64 ~ 76 (32.7 ~ 38.8%) 乱数3発 : 98.63%
H252チョッキガチグマ(アカツキ) 73 ~ 87 (33.2 ~ 39.6%) 乱数3発 : 99.8%
- しんくうは
無振りパオジアン 184 ~ 220 (118.8 ~ 142.0%) 確定1発
無振り水ウーラオス(れんげき) 49 ~ 58 (28.0 ~ 33.2%) 確定4発
無振りイーユイ 56 ~ 68 (43.1 ~ 52.4%) 乱数2発 : 12.89%
無振りテツノツツミ 98 ~ 116 (74.9 ~ 88.6%) 確定2発
H252チョッキガチグマ(アカツキ) 62 ~ 74 (28.2 ~ 33.7%) 乱数3発 : 0.31%
苦手なポケモン
サーフゴー
元々特殊アタッカーには弱いテツノブジンですが、一致技も半減以下で変化技も通らない絶望的な相性です。
テラスを切って一致サブウェポンを打って強行突破しましょう。
「みちづれ」は有効なので切り札として使ってみるのも良いと思います。(しかしでんじは、悪巧み等みちづれを透かす技は多いので危険です)
最後に
テツノブジンというポケモンは高速かつ攻撃技変化技共に多彩なポケモンで非常に型の匿名性が高いです。
残念ながら特殊ポケモンには打たれ弱いため何も出来ずに撃破される可能性こそありますが、
一致技が環境のポケモンに非常に刺さりが良く、通らない相手には変化技で妨害を行うことが出来るという強みを持ち合わせているため、
先発でなくても活躍してくれると思います。是非一度使ってみてはいかがでしょうか。