前置き
- お互いに理想個体を想定します。
- ダメージ計算はトレーナー天国様のツールをお借りしました。
- 一部略語を用います。
(H/A/B/C/D/S=こうげき/ぼうぎょ/とくこう/とくぼう/すばやさなど)
- 数値の指標として、火力指数(攻撃の実数値*技威力*タイプ・持ち物等各種補正)、耐久指数(H*BDの実数値*持ち物等補正)も本論に持ち込みます。
以下、常体で考察します。
概要
環境・背景
テツノドクガの強み
テツノドクガの弱み
- H80-B60(指数:無振り時12,400):ようきパオジアンのテラスタルふいうちで確定1
- 4倍2倍:多耐性ではある一方弱点はメジャーで交代戦になりがち
これらの特徴を勘案し、以下の型を提唱する。
型概要
- 構成
特性:クォークチャージ
持ち物:こだわりメガネ※1
努力値:H108 B76 C164 D4 S156(S↑A↓)
実数値:169-67-90-181-131-165(S↑A↓)
技:オーバーヒート/ヘドロウェーブ/ほのおのまい(推奨)orエナジーボールorサイコキネシス※2
テラスタル:or※3
- 調整意図:()内は火力・耐久指数
HB(15,210):いじっぱりテラスタルオーガポン(かまど)のつたこんぼう確定耐え
HD(22,319):C特化サーフゴーのシャドーボール2耐え
C:オーバーヒートでH252カバルドン確定1、無振りハバタクカミとセグレイブを乱数1(93.7%)
S
最速ウーラオス(いちげき)準速オーガポン抜き
型の特徴
- 1.こだわりメガネ+オーバーヒートによる対面・瞬発的崩し性能
オーバーヒートの火力指数は52,942で、ハバタクカミのムーンフォース(26.647)の2倍に匹敵する。テラスタルを切られてもH244サーフゴーを乱数(56,2%)できる。
交代戦を誘発しやすいが、火力を高めサイクル崩壊の速度を速める事でテツノドクガ自身の被弾回数を減らす事ができる。
- 2.耐久振りによる受け出し性能の向上+汎用性の確保
本論ではH108B76振りを施している。無振りの(12,400)の1,22倍の固さ(15,120)で並程度の物理耐久を有している。無振りだと確定を取られるオーガポン(かまど)のテラスタルつたこんぼう、ハッサムのこだわりハチマキテラスタルバレットパンチ2回、カイリューのこだわりハチマキテラスタルしんそく等の火力を確定〜乱数で耐える。
これでも乱数圏内のケースは多く、テツノドクガに物理相手をさせるのはナンセンスと考える方もいると思う。
しかし、サイクル運用でも打ち合いになるケース(裏で受けられない・起点回避・役割遂行後)は必ず生じるため、Bの低さはその際に著しく汎用性を欠くことになる。また、Bは耐性的に有利なハッサムオーガポンの打ち合いにも関わるため、「役割遂行」の面からも無関係とはいえない。
特殊耐久も無振りの1.1倍の指数を有し、サーフゴーのC特化シャドーボールを確定2耐えできる=こだわりスカーフへの受け出しのリスクを軽減できた。
※補足1
ブーストエナジーは交代戦・オーバーヒートの関係上この型と相性が悪い点や、火力倍率の差から差別化を意識する必要はない。
※補足2(技)
サイクル戦を意識した型で最大打点を出せるオーバーヒート(53,235)とその相性補充に優れるあった技のヘドロウェーブ(38.688)は確定。
ほのおのまい(32,580)も準確定。一致技が半減・無効化されやすいヘドロウェーブ・Cダウンのあるオーバーヒートのみでは、居座りたい場面(起点回避・打ち合い・ラス1)において限界が生じる。サイクル前提の型にしても汎用性を欠く型を避けるため準確定とする。Cアップを引けた場合低速相手への圧力になる点からかえんほうしゃよりほのおのまい推奨
以下、各技の特徴
- エナジーボール(24.435):一致技を半減するキョジオーンイダイトウ♂に刺さる。後述のテラスタルと併せて、じめん・みずタイプに切り返しやすい。
- サイコキネシス(24,435):ドヒドイデテツノドクガへの打点。
※補足3(テラスタル)
- (仮想敵:ウーラオス(いちげき)(れんげき)カバルドンガブリアスランドロス(霊獣)ヘイラッシャキョジオーン):タイプへの切り返しに有効な他、B>Dの耐久を火力上昇込みで崩すのに向いている。エナジーボールはH172振りまでのキョジオーンを確定2にできる。
- :オーバーヒートの火力指数は70,413。H252ハバタクカミを確定1、ウーラオス(いちげき)(れんげき)を乱数1(68.7%)、HD特化ランドロス(霊獣)を乱数1(62,5%)と確定1~乱数1の範囲が格段に向上する。
崩し性能の強化や役割対象の耐久振り・乱数を意識する場合採用。
マジカルシャインは、打ちたい相手(トドロクツキカイリューウーラオス(いちげき))が他の技でも通る・上から殴ってくる場合が多いこと、
テラスタルはと違いの弱点を半減せず、不利を逆転しにくい点から見送る。
採用理由・総括
C140+こだわりメガネによる制圧力と環境上位(ハバタクカミサーフゴーオーガポン等)への圧力を求めた特殊ATである。
テツノドクガの元々有する広範囲+C140という強みをこだわりメガネで補強した。低速相手への制圧力が高い他、サーフゴーハバタクカミキュウコン(アローラ)ハッサムオーガポン(がんせきふうじ非所持)低速耐久型全般等への繰り出し性能を有する。
また、こだわりメガネで浮いた火力からHBに回す余裕が出来、一部の低物理耐久による汎用性の低下を回避できた。物理・特殊双方共に最低限度の耐久があるため、役割対象外との打ち合いや奇襲に対しても一定の耐性を有する。
- 最速にしない理由
オーガポン(かまど):相手が最速テツノドクガより遅い場合ほぼ確実に交代orテラスタル。でんこうせっか・がんせきふうじ・くさわけ・最速時同族勝負とS関係は簡単に逆転され得るため、耐久を上げたほうが安定性は高くなる。また、準速ならこの型でも抜ける。
ガブリアス:スケイルショット・がんせきふうじでS関係は逆転。テラスタルを切らない限り元々居座りは厳しい。
キュウコン(アローラ):引き先がいる場合はほぼ引いてくる。いない場合は壁展開・アンコールを許す。
キュウコン(アローラ)くらいしか有利不利は逆転せず、耐久・火力に回した方が有効だと判断したためウーラオス(いちげき)抜きまでに抑えた(ただし、キュウコン(アローラ)の展開を許す点は明確な欠点)。
運用
耐久振りとはいえ、乱数が絡むケースはあり複数回の後出しは困難。先発・半減技や補助技読み・とんぼがえりからの無償降臨等で出す。確定1圏内+上から殴れる場合は使用率の高いテラスタルにも通る最大打点の攻撃を(サーフゴー対面→テラスタルにも通るオーバーヒート)、交換が予測される場合は交換読みの攻撃(ほのお技読みのカイリューをヘドロウェーブで崩す)など柔軟に動く。の通りが良く、相手の裏を加味しても複数回打てる場合は「ほのおのまい」を選択すること。
- 注意点
- HB振りによりパオジアンテツノブジンオーガポンなどのvs物理性能も向上したが、他の役割対象が控えている場合やきあいのタスキ等の持ち物が想定される場合無理をしないこと。
- こだわりメガネ+高火力で制圧する特殊エースとしての採用なので、相手のサイクルの崩壊が見込める場合、テラスタルは切ってよい。くさの場合はへの役割関係の逆転、ほのおの場合は超火力による制圧力向上やvsハバタクカミ性能向上が見込める。
ただし、前者はサーフゴーのゴールドラッシュ等を通すため役割対象が重い局面では切るべきではない。
- 相方一例
不利対面の引き先になりつつ、ステルスロックを通じ火力補強になるポケモンとは特に相性が良い。
例えば、苦手な物理を受けつつステルスロック+とんぼがえりでタスキ等を潰すランドロス(霊獣)、こちらに有利なハバタクカミサーフゴーキュウコン(アローラ)を誘い削り残しをしんそくで掃除できるカイリュー、お互いの弱点を補充しボルトチェンジでテツノドクガを無償降臨させられるウォッシュロトムなど。
ダメージ計算
- オーバーヒート/ほのおのまい(テラスタル時1,33倍)
無振りセグレイブ(≒ハバタクカミ):98,4~116,8%(93.7%)/60,5~71,5%
H252ランドロス(霊獣):102,0~120,5%/63,0~74,3%
HD特化ドオー:49.7~59.4%%/31,6~37,1%
H252サーフゴー:56,1~67,0%/112,3~134,0%
H252コノヨザル:82,9~98,1%/51,1~60,8%
H252カバルドン:100.4~118.6%/61,8~73,0%
- ヘドロウェーブ
無振りウーラオス(いちげき):103,4~122,2%
H252オーガポン:134,7~158,2%
H252とつげきチョッキマリルリ:93,7~111,1%
H244カイリュー(特性なし):61,4~73,0%
H無振りミミッキュ(ばけのかわ込み):102,3~118,4%
- エナジーボール(テラスタル時1,5倍)
- サイコキネシス
- 被ダメージ
C特化サーフゴーのシャドーボール;41,4~49,7%
C252ハバタクカミのこだわりメガネムーンフォース:16,5〜20,1%
C特化ジバコイルのこだわりメガネ+アナライズラスターカノン:39,6〜47,3%
C特化ガチグマ(アカツキ)のブラッドムーン:73,3~86,9%
A特化カイリューのこだわりハチマキ+テラスタルしんそく:90,5~107,1%
A特化ハッサムのこだわりハチマキ+テラスタルバレットパンチ:44,9~53.2%
A特化オーガポン(かまど)のテラスタルつたこんぼう:84,0~99,4%
A252パオジアンのテラスタルふいうち:80,4~95,8%
A特化ウーラオス(いちげき)(れんげき)のテラスタルアクアジェット:80,4~97,0%
以上です。