はじめに
- この育成論では非公式の用語である「種族値」「個体値」「努力値」を使用しています。
- 「HP, 攻撃, 防御, 特攻, 特防, 素早さ」の各ステータスは「H, A, B, C, D, S」と省略して表記しています。
- ダメージ計算には「POKESOL」様のダメージ計算ツールを使用させていただいています
- 初投稿です。お手柔らかにお願いします。
ジュカインについて
ジュカインは第3世代の草御三家のポケモンです。
種族値はCSが高く高速特殊アタッカーとしての性能を持っていますが、数値はいま一歩、技範囲も物理技のほうが多く、なにかと惜しいポケモンとなっています。
SVではDLC第2弾「碧の円盤」で内定となりました。
身代わりを残して後続につなぐしっぽきり、先制技に対応できるはやてがえしなど
優秀な絡め手を習得し、今作はやれるのか、今作もやれないのかと注目が集まっているポケモンです。
初めて選んだ御三家がキモリである思い入れから、なんとかやれるジュカイン考察してみました。
コンセプトと役割
タイトルの通り、以下2つの役割を遂行する型となります。
- 先発しっぽきりから、後続のエースにつなぎます。相手の場作りポケモンに合わせることで、身代わりを残してつなぐことができる場面も多いです。
- HP半分の状態からこらえるを行いヤタピのみとかるわざを発動、リーフストームorがむしゃらでスイーパーとしての役割を遂行します。テラスタルでしんそくやしんくうはを透かし、倒し切ることができる場面もあります。
持ち物
特性
性格・努力値と調整
- 性格
- おくびょう
- かるわざ発動前でもなるべく役割を遂行できるように最速です。
- 努力値
- H...108
- C...150
- S...252
- とにかくしっぽきり失敗は避けたいので最速です。かるわざ発動前でも最速トドロクツキなどを抜くことができます。またH調整は性格補正なしテツノツツミのフリーズドライ、性格補正なしカイリューのスケイルショット4回の確定耐えを意識しています。
技構成
確定枠+攻撃技選択技(2)
- 確定枠
- 選択枠
- リーフストームorハードプラント
- 草打点。初手ラグラージ等に打つなら前者、スイープ時の一撃性能を上げるなら後者。
- がむしゃら
- こらえる後の削りに。打点がないことが多く、有用。
- しんくうは
- 先制技。パオジアン意識で。しんそくやしんくうははで透かす想定。
- テラバースト
- サーフゴー意識で。これがないとサーフゴーにはなにもできない。
テラスタル
しんそくやしんくうはを透かす動きが強いので採用。
※[追記]しんくうは透かしが活きる場面は今の環境では稀です。またガチグマ(アカツキ)には貫通されるので注意。
スカーフ持ちの先制とんぼがえりを読んで、後攻しっぽきりが決まります。パオジアン対面も考えるとこちらの方がおすすめかも。
立ち回り例
先発で有利対面ならリーフストームor交換読みしっぽきり、不利対面ならしっぽきり。
ジュカインは油断されることが多く、相手が場作りポケモンの場合、身代わり残してつなぐことができることも多いです。
しっぽきり後は死に出しからのこらえる、ヤタピのみとかるわざ発動からリーフストームやがむしゃらでスイープします。
与ダメージ計算
想定する相手を並べます。(補足歓迎です)
細かくは調整していないため参考程度に。
また攻撃技2発は基本打ち込めないと思います。
- リーフストーム
- H252テツノツツミ...(162.0 ~ 191.5%)確定1発
- H252ラグラージ...(185.6 ~ 220.3%)確定1発
- H252カバルドン...(107.0 ~ 126.6%)確定1発
- H252ウーラオス(れんげき)...(127.6 ~ 150.8%)確定1発
- H252ガチグマ(アカツキ)...(112.8 ~ 133.7%)確定1発
- H252ハバタクカミ...(42.6 ~ 50.7%)乱数2発
- H252オーガポン(いど)...(49.8 ~ 58.3)乱数2発
- H252ガブリアス...(47.5 ~ 55.9%)乱数2発
- 無振りパオジアン...(80.0~94.9%)確定2発
- 無振りサーフゴー...(29.7 ~ 35.2%)乱数3発
- ハードプラント
- H252ハバタクカミ...(48.8 ~ 58.1%)乱数2発
- H252オーガポン(いど)...(56.2 ~ 66.4)確定2発
- H252ガブリアス...(54.5 ~ 64.2%)確定2発
- 無振りパオジアン...(93.0~109.1%)乱数1発:50%
- 無振りサーフゴー...(33.4 ~ 40.2%)確定3発
- しんくうは
- 無振りパオジアン...(67.1 ~ 80.0%)確定2発
- テラバースト
- 無振りサーフゴー...(48.2~58.1%)乱数2発
被ダメージ計算
- A252カイリュー
- スケイルショット4発...(83.1 ~ 98.2%)確定2発
- げきりん...(93.1~110.1%)乱数1発
- C252テツノツツミ
- フリーズドライ...(84.3 ~ 99.4%)確定2発
- C252ハバタクカミ
- ムーンフォース...(60.4 ~ 71.7%)確定2発
- A252ウーラオス(れんげき)
- すいりゅうれんだ...(43.4 ~ 51.0%)乱数2発
- アイススピナー...(81.8 ~ 96.9%)確定2発
- 252ガチグマ(アカツキ)
- ブラッドムーン...(88.7 ~ 104.5%)乱数1発
苦手なポケモン
- パオジアン
- しんくうはで抗うことはできますが、勝てません。
- サーフゴー
- テラバースト搭載しない限り打点がありません。
- ハッサム
- 打点がなく、先制技がきついです。
- シャンデラソウブレイズ
- 打点がなく、がむしゃらが入らないのがきついです。
- ※他にも苦手なポケモンは多々いると思います...
相性の良い味方・構築例
筆者はジュカイン→エーフィ(マジックミラー)の並びにしています。
積み技があるエースや身代わりが残りそうな相性有利ポケモンにつなぐといいと思います。
[追記]
以下も相性がいいため追記します。
受けターンなしでガチグマの根性が発動できます。
またきあいパンチで想定外の一撃を入れることができます。
※対ポリゴン2など。使う場面はあまりないかもしれません。
[追記]使用感(シーズン14~)
ゆるく使用感を書きます。参考程度に。
・ジュカイン単体の活躍:アシレーヌウーラオス(れんげき)テツノツツミラグラージガチグマ(アカツキ)などの水/地面に有利を取れる(交換読みしっぽきりもいい)こと、先制技がない相手ハバタクカミなどには特にいい動きができることなど想定より活躍してくれています。また体力半分からでもタイプ不一致や半減の先制技なら耐えて返せることも多いです(これを読む場合こらえるを押さずにがむしゃらやリーフストームを押す)。あとは速い故に先制技をよく誘うのではやてがえし採用のじゃんけん型も面白いかも...
・選出率100%:愛ありきですが。裏を調整することでジュカイン自体が腐ることはほぼなかったように思います。
・リーフストームの外し:悲しいです。ここぞという時に外します。
・初手スカーフ持ちに注意:例えばスカーフランドロス(化身)のとんぼがえりなど。素早さ帯の理解、環境把握が必要です。(かるわざ発動後はほぼ抜かれることがなく安心)
・テラスタルは切らない:ジュカインにテラスタルを切ることはほぼなかったです。テラスタル欄に追加したのほうが実用的そう。
・裏のポケモン:しっぽきりのみがわりが残らないことも多いので、積まなくても圧をかけられるポケモンがいるといいです。最低1対1交換ができれば勝負になります。またHPミリ残しが多くなりがちなので、先制技持ちがいるといいと思います。
最後に
ここまで目を通していただきありがとうございます。
ジュカインはなんだかんだ可能性のあるポケモンだと思うので、
色々な育成論が出てくるのを期待しています。
ありがとうございます!