はじめに
初めて育成論を投稿させていただきます。
著者はマスターボール級には到達しますが順位を気にせず遊ぶスタンスでして、上位の方と比べるとランクバトル経験が豊富ではないということを予めご理解いただけたらと思います。
拙い文章にはなりますが、最後までご覧いただけると幸いです。
この型を考えるに至った経緯
「ステルスロック」+積み構築を考えていた際に、思いついたルガルガンルガルガン(たそがれ)です。
「ステルスロック」を撒くという役割を遂行する際に天敵になってくるのが、「すいりゅうれんだ」で「きあいのタスキ」を貫通してくる環境トップメタの連撃ウーラオスウーラオス(れんげき)です。
ルガルガン(たそがれ)+カイリュー+ハッサムといった並びを見せることで、初手の「ステルスロック」をイメージさせて、ルガルガンルガルガン(たそがれ)に対して出てきた連撃ウーラオスウーラオス(れんげき)を返り討ちにしようと考えたのがきっかけです。
持ち物
「きあいのタスキ」
ステルスロックを撒くことが役割です。Bに耐久を振るとはいえ、D方面は脆いため、行動保証ができる襷がほぼ一択となりました。
特性
「かたいツメ」
特性はこれのみなので選択の余地はありません。
直接攻撃の威力が1.3倍になる特性です。覚える技範囲が広く、その多くが直接攻撃ですので、相性はいいと言えます。
性格・努力値と調整
★性格
「ようき」
→連撃ウーラオスウーラオス(れんげき)との対面を意識しつつ、高いSを維持することで「ステルスロック要員」としての汎用性を保つなら。
「いじっぱり」
→素早さは落とすものの、耐久に厚く振った連撃ウーラオスウーラオス(れんげき)まで意識するなら。
★個体値
全て31とします。
Cは特に関係ありません。
★実数値
H150 A159 B101 D85 S172(↑)
★努力値
A172 B124 S212
- Aの調整意図
連撃ウーラオスウーラオス(れんげき)をフェアリーテラスタル「じゃれつく」で無振りなら確定1発。
B4振りは99.4%〜の乱数1発。
耐久に多少割かれていると低乱数1発ですが、アクセルロック込みで確実に処理できます。
- Bの調整意図
補正あり特化連撃ウーラオスウーラオス(れんげき)の「すいりゅうれんだ」をテラスタル時に84%〜102%の乱数耐え。
- Sの調整意図
準速トドロクツキトドロクツキ抜き
☆その他の努力値調整候補
- A164 B156 S178(+)
補正あり特化連撃ウーラオスウーラオス(れんげき)の「すいりゅうれんだ」を確定耐え。
その分Aは、無振り連撃ウーラオスウーラオス(れんげき)でも99.4%〜の乱数になり、Sは100族抜き。
- A132 B156 S220(+)
補正あり特化連撃ウーラオスウーラオス(れんげき)の「すいりゅうれんだ」を確定耐え。
Aは無振り連撃ウーラオスウーラオス(れんげき)に対して97.1%〜入る乱数で、耐久振りにはテラスタル「じゃれつく」+「アクセルロック」でも倒せない場合が出てきます。Sは準速トドロクツキトドロクツキ抜き抜き。
A140S212にしても、連撃ウーラオスウーラオス(れんげき)への「じゃれつく」の乱数は変わらないので、Sに振るほうが良いと思われます。
- A132 B124 S252(+)
連撃ウーラオスウーラオス(れんげき)に対して攻撃も防御も乱数になるが最速。Aキュウコンキュウコン(アローラ)に対して上から挑発することができ壁展開を阻止できます。
- A148(+) B204 S156
いただいたコメントをもとに、調整を加筆しました。
AはH204B68連撃ウーラオスウーラオス(れんげき)をフェアリーテラスタル「じゃれつく」+「アクセルロック」で97.4〜116.3%の高乱数1発。
Bはパンチグローブ補正ありA236連撃ウーラオスウーラオス(れんげき)の「すいりゅうれんだ」を84%〜102%の乱数耐え。
Sは準速連撃ウーラオスウーラオス(れんげき)抜き。
環境に多い耐久厚めの「パンチグローブ」持ち連撃ウーラオスウーラオス(れんげき)にも強く出られます。
技構成
- 「ステルスロック」
この型のコンセプトなので確定とします。
- 「じゃれつく」
連撃ウーラオスウーラオス(れんげき)を意識して採用しています。
「サイコファング」も連撃ウーラオスウーラオス(れんげき)に弱点を付けますし壁展開に強く出られますが、一貫性や汎用性、威力含めじゃれつくに分があります。
- 「アクセルロック」
便利なタイプ一致先制技です。
Sが抜かれているハバタクカミハバタクカミ対面でも「ステルスロック」を撒いたあと「アクセルロック」での削りも可能になったりと、仕事量をもたせることが可能になります。
- 「ちょうはつ」
先発で出た時、相手の起点作成ポケモンと対峙することが多くあります。その際高いSを活かして、上から「ちょうはつ」をすることで、相手の起点阻止をすることができます。
☆その他技候補
- 「がんせきふうじ」
素早さを1段階下げることができるため、「ステルスロック」と合わせて採用されることが多い技です。
タイプ一致で使うことができ、パオジアンパオジアン対面で「がんせきふうじ」を撃つと、その後「ふいうち」より先に「アクセルロック」で倒しにいくことができます。
ただし特性の「かたいツメ」対象外ですので、威力としては「かたいツメ」が反映される「アクセルロック」より若干高い程度です。
- 「カウンター」
マイナーが故に警戒はされにくく、先制技とも相性がいいため採用の価値はあります。特殊アタッカーと対面した場合、技が一枠無駄になってしまうので、やや汎用性に欠ける印象です。
- 「アイアンヘッド」
ハバタクカミハバタクカミとの対面を意識するなら採用する価値はあります。特性「かたいツメ」により、HBに振られていても本調整の「アイアンヘッド」+「アクセルロック」で確定で倒すことが可能です。「アクセルロック」のおかげでハバタクカミハバタクカミに「いたみわけ」されずに突破できます。
「ちょうはつ」と替えて入れることで、連撃ウーラオスウーラオス(れんげき)とハバタクカミハバタクカミの両者に対面勝ちすることができます。
ただし、ハバタクカミハバタクカミに「あまえる」から「いたみわけ」をされると、突破は困難になります。
- 「がむしゃら」
「きあいのタスキ」で耐えて対面処理後、高いSを活かして後続に「がむしゃら」が決まると大きなアドバンテージとなります。現実的には後続の先制技で縛られることも多いなど、上手く決まるケースも少なく汎用性に欠ける印象です。
テラスタル
連撃ウーラオスウーラオス(れんげき)との対面を意識するコンセプトのため、フェアリーを採用しています。
☆その他のテラスタル候補
・なし
基本的には「ステルスロック」を撒いて後続のサポートをする型ですので、テラスタルは使わず後続のエースとなるポケモンに取っておくようにします。
そのため対面を意識した連撃ウーラオスウーラオス(れんげき)に対してのフェアリーテラスタル以外の選択肢は考えていません。
他のステルスロック要員との差別化
- 110族という素早さ
環境に多いのは、ランドロスランドロス(霊獣)、ディンルーディンルー、コノヨザルコノヨザルなどです。
それらのポケモンは91族、45族、90族であり、その上から「ちょうはつ」ができるという点で強みがあります。
しかし、サケブシッポサケブシッポは111族ですので、サケブシッポサケブシッポとの差別化を考える必要があります。
- 豊富な攻撃技と搦め手
ルガルガンルガルガン(たそがれ)は、様々な有用な技を覚えます。攻撃技ですと、先に述べた技候補以外にも「きあいのタスキ」と相性の良い「きしかいせい」、癖のない「インファイト」、岩技と補完のいい「ドリルライナー」などがあります。搦め手ですと、起点阻止が可能な「ほえる」や起点を作りやすい「あまえる」も覚えます。
しかし、サケブシッポサケブシッポは、様々な攻撃技も搦め手も覚えます。「れいとうビーム」から「ドレインパンチ」まで幅広く覚えますし、「トリック」、「アンコール」、「バトンタッチ」など色々なことができます。
やはり、サケブシッポサケブシッポとの差別化は必要そうです。
- 特性「かたいツメ」による種族値以上の火力
サケブシッポサケブシッポとの大きな違いは、火力にあります。サケブシッポサケブシッポは起点作成などのサポートに特化していますが、ルガルガンルガルガン(たそがれ)は「ステルスロック」のサポートだけではなく、「きあいのタスキ」を生かした対面性能もあるという点は差別化できるのではないかと考えます。
立ち回り例
- 基本的な立ち回り
・相手が起点作成のようなポケモンの場合は、「ちょうはつ」を行い、その後こちらが「ステルスロック」を撒いて展開していきます。
・相手が対面構築のようなパーティであれば、「ステルスロック」を撒き、「アクセルロック」で削り、後続につなげます。
- 対連撃ウーラオスウーラオス(れんげき)
・「きあいのタスキ」持ち
1.ルガルガンルガルガン(たそがれ)のフェアリーテラスタル「じゃれつく」で襷まで削ります。
2.連撃ウーラオスウーラオス(れんげき)の「すいりゅうれんだ」を耐えます。
3.ルガルガンルガルガン(たそがれ)の「アクセルロック」で倒します。
4.後続に「アクセルロック」で削るか、「ステルスロック」を撒きます。
・「こだわりスカーフ」持ち
1.連撃ウーラオスウーラオス(れんげき)の「すいりゅうれんだ」を耐えます。
2.ルガルガンルガルガン(たそがれ)のフェアリーテラスタル「じゃれつく」で倒します。
※耐久に振った「こだわりハチマキ」持ちは、フェアリーテラスタル「じゃれつく」を耐えられ、「すいりゅうれんだ」で突破されてしまいます。
この場合のルガルガンルガルガン(たそがれ)の役割としては、「相手に致命傷を負わせた上で持ち物判別でき、後続の積みの起点につなげた」ということになります。しかし、こちらはテラスタルを使ってしまうので劣勢です。
- 対「きあいのタスキ」パオジアンパオジアン
「きあいのタスキ」持ち以外は対面してこないことが多いため、「きあいのタスキ」持ちとの対面を想定。
1.ルガルガンルガルガン(たそがれ)の「アクセルロック」で半分以上削れます。
2.パオジアンパオジアンが「つららおとし」などで攻撃してきます。
3.相手は「アクセルロック」を見ているので、上から「ふいうち」で縛ろうとしてくるところに、「ステルスロック」を合わせます。
※「じゃれつく」で攻撃しない理由としては、「つららおとし」の怯みで行動できないとディスアドバンテージになるため。
- 対カイリューカイリュー
初手で出てくるカイリューカイリューは「ゴツゴツメット」を持った耐久型よりは、「こだわりハチマキ」や「いかさまダイス」を持ったアタッカーが多いことを想定して動きます。
・「こだわりハチマキ」持ち
1.ルガルガンルガルガン(たそがれ)がテラスタルなし「じゃれつく」で攻撃します。
2.カイリューカイリューの「アイアンヘッド」または「じしん」で「きあいのタスキ」まで削れます。
3.相手は次の「じゃれつく」は耐えられないので、交代するまたは、はがねテラスタルやひこうテラスタルを使ってきます。そのタイミングで「ステルスロック」を撒きます。
・拘っていないアタッカーの場合
カイリューカイリューの「アイアンヘッド」または「じしん」+「しんそく」で、ルガルガンルガルガン(たそがれ)は1回の行動に限られてしまいます。そのため「ステルスロック」を撒くか、攻撃して相手のマルチスケイルを潰すかの2択になります。個人的にはマルチスケイルを潰す方を優先しています。自身の後続に「いかさまダイス」持ちの「スケイルショット」カイリューカイリューがいる場合は、「ステルスロック」を優先し、カイリューの同速に勝って「スケイルショット」でマルチスケイルごと突破するという1つの方針もあります。
与ダメージ計算
- じゃれつく(テラスタル有り)
・無振り連撃ウーラオスウーラオス(れんげき)100.5%〜120%
・B4振り連撃ウーラオスウーラオス(れんげき)99.4%〜117.7%
・B4振りガブリアスガブリアス99.4%〜118%
・H4振りカイリューカイリューマルチスケイル込み55.6%〜65.2%
・H252B4振りラティアスラティアス100.5%〜120%
・H252振りディンルーディンルー55.7%〜66.4%
- じゃれつく(テラスタルなし)
・無振り連撃ウーラオスウーラオス(れんげき)67.4%〜80%
・B4振りガブリアスガブリアス66.6%〜78.6%
・H4振りカイリューカイリューマルチスケイル込み37.1%〜43.7%
・H4振りカイリューカイリューマルチスケイルなし74.2%〜87.4%
・H252B4振りラティアスラティアス67.3%〜80.2%
・補正なしHB252振りトドロクツキトドロクツキ107.5〜128.3%
※どんなトドロクツキでも落ちます。岩技を警戒するので飛行テラスタルの場合はテラスタルしてこないです。
H252振りディンルーディンルー37.4%〜44.2%
※上記の結果から、テラスタルを使うことによって超高乱数1発または確定1発で倒せる相手には、積極的に使った方がいいという印象を受けます。逆に確定数が変わらない相手にはテラスタルは使わない方がいいと思います。
※オボンの実持ちH252ディンルーディンルーはテラスタルなし「じゃれつく」→テラスタル「じゃれつく」でオボンの実を発動させず93.1%〜110.6%の乱数で倒すことができます。
- アクセルロック
・B4振りパオジアンパオジアン61.9%〜73.5%
・B4振りオーガポンオーガポン(かまど)58%〜69.6%
・H252振りB4振りオーガポンオーガポン(かまど)48.1%〜57.7%
・H252B172振りオーガポンオーガポン(かまど)(特化カイリューカイリューのスケイルショット5回+しんそく意識)39.5%〜48.1%
H4振りウガツホムラウガツホムラ36.4%〜44.1%
H4振りイーユイイーユイ73.2%〜87%
B4振りテツノツツミテツノツツミ51.9%〜64.1%
被ダメージ計算
- 連撃ウーラオスウーラオス(れんげき)
・補正あり特化「すいりゅうれんだ」をテラスタル時84%〜102%
・補正あり特化「こだわりハチマキ」持ち「すいりゅうれんだ」をテラスタル時128%〜152%
- ガブリアスガブリアス
・補正あり特化「じしん」をテラスタル時74.6%〜88.6%
※特性「さめはだ」のダメージが12.5%なので、ガブリアスガブリアスが「こだわりスカーフ」持ちの場合でも87.1%〜101.1%の乱数で耐えられます。
- その他
ルガルガンルガルガン(たそがれ)は「きあいのタスキ」を持っているため、その他の被ダメージ計算は不要だと感じ割愛させていただきます。
苦手なポケモン
高耐久の受けポケモン全般です。
ポリゴン2ポリゴン2、ブリジュラスブリジュラス、キョジオーンキョジオーンなどなど。
理由としては、「ちょうはつ」をして「ステルスロック」を撒くという仕事はできるのですが、こちらからの有効打がないため、最低限の仕事しかできなくなると感じます。
特にブリジュラスブリジュラスはこちらの攻撃では有効打に欠け、天候が雨状態の「エレクトロビーム」の起点になってしまうことが考えられます。
後続に受けポケモンを起点にできるポケモンを控えておくなどが対策になると感じます。
相性の良い味方
- 積みエース
例:カイリューカイリュー、トドロクツキトドロクツキ
ルガルガンルガルガン(たそがれ)の「ステルスロック」とカイリューカイリューやトドロクツキトドロクツキの「りゅうのまい」の相性は言わずもがなです。
- 受けポケモンを起点にできる積みエース
例:ハバタクカミハバタクカミ、タケルライコタケルライコ
ルガルガンルガルガン(たそがれ)では苦しい高耐久の受けポケモンを「めいそう」の起点にしていきます。
このルガルガンの型が生きた実践
相手のパーティがオーガポン(かまど)ハバタクカミサーフゴーディンルーカイリューウーラオス(れんげき)でした。
それに対してこちらの選出はルガルガン(たそがれ)ゴリランダーカイリューでした。
1.スカーフ連撃ウーラオスウーラオス(れんげき)との対面になり、ルガルガンルガルガン(たそがれ)はフェアリーテラスタルを使い、耐久調整を活かし「すいりゅうれんだ」耐えて、返しの「じゃれつく」で倒しました。
2.相手はディンルーディンルーを繰り出しました。後続のカイリューカイリューに「ステルスロック」を入れられたくなかったので、「ちょうはつ」をしたところ「じしん」で倒されました。
3.こちらはゴリランダーゴリランダーを繰り出し「つるぎのまい」を積みました。相手は「ちょうはつ」をされているので「ふきとばし」ができず「カタストロフィ」を連打するしかありません。「ドレインパンチ」と「グラススライダー」で突破します。
4.相手のラストはハバタクカミハバタクカミだったので、そのまま「グラススライダー」で勝ち切りました。
おわりに
最後までご覧いただきありがとうございました。
ご指摘等ございましたら、修正させていただきますので、お手柔らかにお願いいたします。