5度目の投稿で少し慣れてきました青い消火栓です。
はじめに
- この育成論では非公式の用語である『種族値』『個体値』『努力値』を使用させていただきます。
- 『HP,攻撃,防御,特攻,特防,素早さ』の各ステータスを『H,A,B,C,D,S』と省略させていただきます。
- ダメージ計算はポケモンソルジャー様のダメージ計算ツールを使用させていただきます。
レジアイスとは?
『レジアイス』は第3世代で初登場した準伝説であるレジシリーズの1体です。SVではPOKEMON HOME解禁時に実装されました。SVゲーム内では捕獲する手段がないポケモンです。
第3世代のレジは高耐久中火力低速ポケモンで、それぞれレジロック→B、レジアイス→D、レジスチル→BD同値が高く設定されています。
また、攻撃面はレジロック→A、レジアイス→C、レジスチル→AC同値で高いほうが中程度の数値になっていて、HSは共通で80と50です。平均値にされたレジスチルの不遇さが目立つ
そんな特殊担当のレジアイスですが、第3世代レジシリーズ共通で地味にサブウェポンのバリエーションがあるという特徴もあります。
回復技はねむる以外ないですが、長所を伸ばすドわすれややや苦手な部分を伸ばすのろいもあるため受け性能も高いです。
コンセプトと役割
- 基本コンセプト
マイナーにはチョッキやタスキを持たせればそこそこ活躍できる、なんて雑に考えていると言われたらぐうの音も出ませんが、
D200を雑に伸ばすとつげきチョッキで特殊アタッカーに後出しして圧倒的特殊耐久で受け切って地味に豊富な範囲で弱点を取って返り討ちにするというのがコンセプトです。
- ラッキーなどとの差別化点
この手の特殊高耐久ポケモンの宿命として輝石ラッキーやハピナスとの差別化が求められるところはあります。
とはいえ差別化点としてズバリ明確なのは準伝説という分類からくる高種族値、そしてそこからの耐久指数と火力の両立です。
特殊耐久指数ではH12D244輝石ラッキー71528、H20D236ハピナス61605、本育成論のレジアイス61710と得意の特殊耐久指数では押されています(ハピナスには辛勝していますが)。
物理耐久指数はH12B252↑輝石ラッキー30411、H20B252↑ハピナス22644、本育成論のレジアイス22644と物理耐久指数でも負けています(まさかのハピナスと同値)。
しかし、これはラッキーハピナス側は耐久に全振りしている結果であり、本稿ではCに多大な努力値と性格補正を割いているため攻撃面でも比較が必要です。そもそもチョッキなのである程度火力がないと苦しい
C実数値は無振りラッキー55、無振りハピナス95、本稿のレジアイス165と高いわけではありませんがかなり優位に立っています。
これは同じ技ならラッキーの3倍、ハピナスの1.5倍以上のダメージが出るということです。
ハピナスとは耐久指数も似通っているので自力での回復と攻撃性能とで差別化ができています。
輝石ラッキーとは耐久では劣っている代わりに攻撃性能は雲泥の差です。
受けながら攻撃できるということでこれら特殊受けとの差別化ということにします。かえんほうしゃやくさむすびは羨ましい
持ち物
- とつげきチョッキ
- Dを1.5倍にする代わりに変化技を使えなくするアイテム。
- 圧倒的な特殊耐久を更に伸ばすことにより、ハピナスや輝石ラッキーにそう劣りはしない特殊耐久指数を獲得できます。
- 便利な回復技がないため、ねがいごとややどりぎのタネなど他のポケモンでフォローしてあげるといいでしょう。
特性
- クリアボディ
- 相手から能力値を下げられなくなる特性。
- 自分の技では能力値が下がります。
- ラスターカノンなどのDダウンで強引に突破したり、マジカルフレイムで泥沼に持ち込むことを許しません。
- アイスボディはゆきパなら強力ですが、汎用性を重視してこちらで。
- もちろん、ゆきを降らせるなら物理耐久も伸ばせてかつ自力で回復もできるため採用価値はありますが、たべのこしと合わせたくなるところ。
性格・努力値と調整
- 性格
- ひかえめ
- Dは十分に高いため物足りないCを補うためにひかえめです。
- Aは基本使わないため下降補正でいいですが、中途半端なSなのでトリックルームをする際はS下降補正でもいいでしょう。
- その場合はSの努力値を別に振り分けましょう。
- 努力値
- 252-0-0-236-0-20
- 確定欄の振り方です。
- H…最大値かつ奇数。BDが高いため耐久力を高めるために
- S…無振りガチグマ(アカツキ)抜き
- C…残り全てかつ無振りハバタクカミをラスターカノンで確2
技構成
- れいとうビーム特殊威力90命中100※10%でこおり
- 命中安定のメインウェポン。
- レジアイスのCでは物足りないダメージになりますが、弱点をつけばいい威力になります。
本当は威力が少し低くてもフリーズドライが欲しかった - 地味にこおりにする可能性があるため、凍ればゲームが壊れます。(3勝)
- ふぶき特殊威力110命中70※30%でこおり。ゆきなら必中
- かなり不安定なメインウェポン枠。
- 威力状態異常発生率ともにれいとうビーム以上ですが命中70は必然力を信じられないと採用しにくいです。
- ゆきパ採用ならこちらを選ばない理由はありません。
- ラスターカノン特殊威力80命中100※10%でD1段階ダウン
- 個人的には色々なポケモンに打つことを想定してこちらを確定枠に。
- 主にハバタクカミキュウコン(アローラ)などのやへの遂行技。
- また、役割対象ではない物理アタッカーの多いはDが低めなので受け出しを許さない技になります。
- ヘビーボンバー物理威力-命中100※自分と相手の体重差で威力が変動
- ハバタクカミが憎いなら。
- トリル仕様でSではなくAはに振るならこちらもありですが、Aの種族値が低く遂行できる範囲は狭くなります。
- 選択枠
- 10まんボルト特殊威力90命中100※10%でまひ
- が通らないへの遂行技。
- テツノツツミを受けて返り討ちにしたり、誘うであろうウーラオス(れんげき)を読んで大打撃を与えたりとサブウェポンとして採用しやすい技です。
- が強い環境なので通しにくそうですが、であるレジアイスには投げにくいでしょう。
- かみなり特殊威力110命中70※30%でまひ
- 高威力技枠です。
- 威力を優先する、必然力を信じる人ならこちら。
- 10まんボルトで確2だった無振りウーラオス(れんげき)を約8割の乱1にできるなど、一部確定数が変わります。
- チャージビーム特殊威力50命中90※70%でC1段階上昇
- への遂行技というよりは居座る際の圧力を高める技。
- 命中不安で威力が低いため個人的にはあまりおすすめはできませんが、選択肢としては一応入ってくる技です。
- レジアイスはCもそこまで高くないため弱点を補うためには使えますが、弱点を突ける物理が来ると居座れないためそういうポケモンを排除してから使いましょう。
- きあいだま特殊120命中70※10%でD1段階ダウン
- 4枠目候補。
- や、への打点です。
- サーフゴーメタグロステツノカシラなど命中不安だけ気になる事になってしまう相手もいるので過信に注意。
- ボディプレスもあるにはありますが、Bはそこまで高いわけではないので輝石ラッキーに対してでもきあいだまの方が若干ダメージは出ます。
- テラバースト特殊威力80命中100※テラスタル時AC高い方の分類でテラスタイプの攻撃
- 玉虫色のサブウェポン。
- にしてきあいだまの命中不安を避けたり、に対する打点としてにするなど選択肢はあります。
- などそのタイプで殴ることを想定していないテラスタイプ時はきあいだま優先で。
テラスタル
意外と特殊方面はでも耐えられる事が多いので、主にイーユイやテツノドクガなど高威力一致弱点を耐えるときやサブウェポンで倒しに行く時に使うことになりそうです。
- イーユイやテツノドクガの技やサーフゴーなどのを受けるのに強いタイプです。
- 受けに採用しがちなタイプなので対策には注意。
- 突然10まんボルトやほうでんが飛んでくるとちょっと痛いです。
- おもに技の威力を上げる目的です。
- 弱点自体ものみと少なく、自体誘いにくいタイプなので耐久面の補完としてもそこそこ優秀です。
- ただし、サブウェポンとして採用されているが飛んでくる可能性も高いため、主に物理ポケモンには注意。役割対象外なので引く選択肢が有力。
- テラバーストをサブウェポンにしたい場合の有力候補。
- 基本的に打点とそんなに変わらないですが、サーフゴーやデカヌチャンなどが通りにくいへの回答になり、への打点にもなります。
- も似た感覚で使えるので想定している役割で使い分けましょう。
立ち回り例
相手の特殊アタッカーに後投げして特殊アタッカーや引いてきた物理アタッカーに負荷をかけます。
特殊アタッカーを引かせる性能が高いのでステルスロックを撒いておくとかなり負荷をかけられます。
相手のステルスロックに弱くもあるので、なるべくなら撒かせない、あるいは除去するかテラスタルでダメージを抑えるかの対策は必要です。
与ダメージ計算
主に使用する想定の相手を並べます。(補足歓迎)
努力値は細かい調整は考慮していないため参考程度に。
- れいとうビーム
- H252マルチスケイルカイリュー…(70.8 ~ 84.9%) 確定2発
- H244ディンルー…(49.1 ~ 58.3%) 高乱数2発 : 95.31%
- H4ハバタクカミ…(42.0 ~ 50.4%) 極低乱数2発 : 0.39%
- H244ガチグマ(アカツキ)…(90.5 ~ 106.9%) 乱数1発 : 37.5%
- H252ブリジュラス…(50.3 ~ 59.4%) 確定2発
- 無振りタケルライコ…(76.0 ~ 91.0%) 確定2発
- ふぶき
- H252マルチスケイルカイリュー…(85.9 ~ 103.1%) 乱数1発 : 18.75%
- H244ガチグマ(アカツキ)…(109.6 ~ 129.7%) 確定1発
- 無振りタケルライコ…(94.0 ~ 112.0%) 乱数1発 : 68.75%
- ラスターカノン
- H4ハバタクカミ…(50.4 ~ 59.6%) 確定2発
- 無振りパオジアン…(76.2 ~ 90.4%) 確定2発
- H244キュウコン(アローラ)(オーロラベール使用時)…(47.0 ~ 55.9%) 乱数2発 : 76.17%
- 10まんボルト
- H252アシレーヌ…(45.0 ~ 53.5%) 乱数2発 : 33.2%
- H252サーフゴー…(31.3 ~ 36.9%) 乱数3発 : 71.48%
- 無振りテツノツツミ…(106.9 ~ 126.8%) 確定1発
- H252ウーラオス(れんげき)…(67.7 ~ 80.2%) 確定2発
- きあいだま
- H244ガチグマ(アカツキ)…(80.4 ~ 95.0%) 確定2発
- 無振りパオジアン…(227.1 ~ 268.4%) 確定1発
- H252ブリジュラス…(89.4 ~ 105.6%) 乱数1発 : 31.25%
- テラバースト
- H252サーフゴー…(82.3 ~ 99.4%) 確定2発
- H252ブリジュラス…(89.4 ~ 106.6%) 乱数1発 : 37.5%
- 無振りタケルライコ…(69.0 ~ 82.0%) 確定2発
- 無振りキラフロル…(189.9 ~ 222.8%) 確定1発
- 無振りテツノドクガ…(149.7 ~ 178.1%) 確定1発
- H4イーユイ…(82.5 ~ 97.8%) 確定2発
被ダメージ計算
- C252『サーフゴー』
- ゴールドラッシュ…(41.8 ~ 49.2%) 確定3発
- シャドーボール…(13.4 ~ 16.5%) 乱数7発 : 99.67%
- A0↓C252『テツノツツミ』
- フリーズドライ…(5.9 ~ 7.0%) 乱数15発 : 0%
- ハイドロポンプ…(17.7 ~ 21.4%) 乱数5発 : 18.78%
- クイックターン…(13.4 ~ 16.5%) 乱数7発 : 99.67%
- C252『ハバタクカミ』
- ムーンフォース…(16.5 ~ 19.7%) 乱数6発 : 99.99%
- シャドーボール…(13.4 ~ 16.5%) 乱数7発 : 99.67%
- マジカルフレイム…(18.2 ~ 21.4%) 乱数5発 : 8.5%
- C252↑『ガチグマ(アカツキ)』
- ブラッドムーン…(27.3 ~ 32.0%) 確定4発
- だいちのちから…(17.7 ~ 20.9%) 乱数5発 : 0.43%
- ハイパーボイス…(17.7 ~ 20.9%) 乱数5発 : 0.43%
- しんくうは…(10.7 ~ 12.9%) 乱数8発 : 0%
- ムーンフォース…(11.7 ~ 14.5%) 乱数7発 : 0%
- C252『イーユイ』
- オーバーヒート…(61.0 ~ 71.7%) 確定2発
- かえんほうしゃ…(41.8 ~ 49.2%) 確定3発
- あくのはどう…(18.2 ~ 22.5%) 乱数5発 : 75.36%
- サイコキネシス…(14.0 ~ 16.5%) 乱数7発 : 99.73%
- A252『パオジアン』
- つららおとし…(24.5 ~ 28.9%) 極高乱数4発 : 99.74%
- せいなるつるぎ…(69.6 ~ 82.4%) 確定2発
- かみくだく…(46.6 ~ 55.1%) 乱数2発 : 67.57%
- A252↑『ウーラオス(れんげき)』
- すいりゅうれんだ…(59.4 ~ 72.2%) 確定2発
- インファイト…(122.0 ~ 144.4%) 確定1発
- B252C252『ブリジュラス』
- ラスターカノン…(26.8 ~ 32.0%) 確定4発
- エレクトロビーム(C1段階上昇)…(20.9 ~ 25.2%) 極低乱数4発 : 0.01%
- ボディプレス…(49.2 ~ 58.9%) 乱数2発 : 98.04%
- A252↑『カイリュー』
- しんそく…(25.2 ~ 30.0%) 確定4発
- じしん…(31.5 ~ 37.5%) 高乱数3発 : 86.54%
- アイアンヘッド…(50.3 ~ 59.9%) 確定2発
- スケイルショット(1発)…(12.9 ~ 15.0%) 乱数7発 : 1.53%
- C252↑こだわりメガネ『カイオーガ』(参考値)
- しおふき…(69.0 ~ 81.9%) 確定2発
苦手なポケモン
はたきおとすはその後の特殊耐久に響くのであまり受けたくない技です。
ダメージ計算にはないですが、こだわりハチマキ持ちの物理アタッカーには一撃で倒される危険性もあります。
そもそも物理耐久はある程度はあるとはいえ過信できないので物理アタッカー相手に居座ることは基本避けましょう。
相性の良い味方・構築例
H種族値の低さ、自力での回復手段の欠如という状態と相性がいいねがいごとを使えるポケモンとは相性がいいです。
特にH種族値の高いブラッキーママンボウシャワーズサケブシッポあたりとは好相性で、自身もさいせいりょくで回復できるママンボウは実際に使っていて同時に選出することが多かったです。
最後に
サイクルPTで最後のピースを探している時に「こいつ意外と硬いぞ?」って思って採用したら思ったより強かったレジアイスを投稿してみました。
相手が特殊技をガッチリ受けられて混乱している様子を感じられるのがこのポケモンの楽しいところですね。
フリーズドライがあればもっと化けるので正直欲しいですが、他のホウエンレジ系との兼ね合いもありそうなので結局もらえなさそうなのが残念です。