注意事項
- 本育成論では、非公式の略語(3値、HABCDS等)を使用しています。
- 互いに理想個体を想定しています。
- ダメージ計算にはスマホアプリの「ダメ計SV」様を使用させていただきました。
- 特に記載のない限り、ダメージ計算にテラスタルは考慮しないものとします。
- 環境初期に執筆しているため、考察が甘い部分が多々あるかと思います。特にダメージ計算では考慮していない対面も数多くありますが、皆様からのコメントも頂きつつ改善していきたいと思いますのでご了承ください。
はじめに
初めましての方は初めまして。そうでない方はお久しぶりです。mizukiです。剣盾初期に耐久振りドラパルトの記事とか書いてた人です。
剣盾はDLC出て以降モチベがダダ下がりして離れてた時期もありましたが、SVにて嫁ポケのムクホークが内定という事で嬉しくてこの記事を書いています。割と意味不明な耐久調整とかするのも好きなのですが、せっかくなので一本目は王道のスカーフ型についての記事にしました。
前置きが長くなってしまいましたね。では、本文へどうぞ。
ムクホークってどんなポケモン?
- シンオウ地方のいわゆる序盤鳥。ダイパリメイクでお世話になった人も多いのでは?
タイプ:ノーマル・飛行
種族値:85-120-70-50-60-100 (計485)
特性:威嚇/捨て身
無駄のない種族値と優秀な特性を備えている。特にAとSが高いため、高速物理アタッカーとしての運用に向いている。また鳥ポケモンとしては標準的なノーマルと飛行の複合タイプも地味に優秀な体制を備えており、環境に多く通りもよいゴーストと地面を無効にできる。
役割
サイクル構築における先発要員。高い素早さを活かしての対面操作と、終盤に高火力を押し付けてのスイーパー的運用を行う。剣盾経験者の人にはスカーフエースバーンのような役割というとイメージしやすいかもしれない。
本作において、重要になるのはやはりテラスタルというシステムである。だれがいつどんなタイプになるかわからないテラスタルは使用したターンが最も対戦に影響を与える。その環境において、とんぼ返りやボルトチェンジのような交代技は単なる対面操作だけでなく相手のテラスタルを見てから交代できるという利点もあり、そこまで含めて有利な対面を作ることが出来る。いわば相手のテラスタルを無駄うちさせることが出来る、ということであり、対戦全体の流れを有利な形に持っていける。
持ち物
拘りスカーフ
激戦区であるS100族のムクホークにとって手放せない持ち物。
特性
捨て身
威力120のタイプ一致技である捨て身タックル、ブレイブバードの火力を1.2倍にしてくれる。インファイトにも適用してほしい
1.2倍と聞くと低い補正に思えるかもしれないが、元々の火力もかなりのものなので上昇値もばかにならない。
※威嚇も非常に強力な特性ではあるが、与ダメージが大きく変わってくるため本論では扱わない。
性格・努力値と調整
- 性格
意地っ張り
少しでも火力を伸ばしたいので意地っ張り。同じく伸ばしたい素早さに関しては後述。
- 実数値(努力値)
161(4)-189(252)-90-×-80-152(252)
準速100族、実数値にして152という素早さは絶妙である。これは最速86族よりも1だけ速いので、スカーフを持つとあらゆるウォッシュロトムヒートロトムに先行できるということになる。また同じくスカーフが流行っているサーフゴー(S84族)や、Sを1段階上げたウェーニバル(S85族)ギャラドス(S81族)も確実に抜けるので、上からとんぼ返りでの対面操作や高火力の押し付けを行える。
今後環境が進んでくるとスカーフ持ちのドラパルトやマスカーニャが増えてくる可能性があるが、現環境で準速ムクホーク以上のSを持つスカーフ持ちはイルカマン(マイティ)(S100族なので同速)くらいだと考えられる。
技構成
捨て身タックル
ブレイブバード
タイプ一致かつ特性の捨て身で補正もかかる威力120の技。メインウェポン。
インファイト
ノーマル、飛行の通りづらい岩や鋼に対し抜群を取れる威力120のサブウェポン。ムクホークの代名詞的な技でもある。
とんぼ返り
交代技。襷やミミッキュの化けの皮を剥がしながら後続に繋げる。
- 入れ替え候補
命懸け
瀕死になるが、相手に自分の残りHPと同量のダメージを与える技。相性不利な相手を無理やり1-1交換に持っていける技ではあるが、環境に多いゴーストタイプ(ドラパルトサーフゴーミミッキュ)に通らないことやHPに振らないと火力が出ないことが欠点として挙げられるため、あまりお勧めしない。
テラスタル
ノーマル
後述のダメージ計算で詳しく触れるが、性格補正・捨て身補正と合わせて捨て身タックルの火力を大幅に伸ばせる。現環境では最もムクホークのテラスタルに向いている。
飛行
補正量はノーマルと同じだが、補正先の技がブレイブバードになる。飛行はノーマルと違い無効化される事がないのが強み。環境を見て選択。
格闘
インファイトの火力を1.5倍に伸ばせる。鋼テラスタルが流行っている現環境では通りが良いので、こちらも選択肢に入る。
与ダメージ計算
- 捨て身タックル
b4ウォッシュロトム 96.0〜113.6% 乱数1発(81.2%)
- 捨て身タックル(ノーマルテラスタル)
h252ウォッシュロトム 103.1〜122.2% 確定1発
hb特化ヘイラッシャ 43.5〜52.1% 乱数2発(11.3%)
hb特化カバルドン 52.0〜61.3% 確定2発
h252マリルリ 98.5〜116.9% 乱数1発(93.7%)
耐久無振りイルカマン(マイティ) 100.5〜118.8% 確定1発
- ブレイブバード
b4ドラパルト 99.3〜117.7% 乱数1発(93.7%)
hb特化モロバレル 104.0〜123.0% 確定1発
hb特化ラウドボーン 44.0~51.6% 乱数2発(10.5%)
h4サーフゴー 41.1〜48.4% 確定3発
- インファイト
hb特化キョジオーン 41.5〜49.2% 確定3発
h252ドドゲザン 119.8〜141.0% 確定1発
- とんぼ返り
b4マスカーニャ 145.6〜172.1% 確定1発
被ダメージ計算
※耐久値は決して高くない+メインウェポンが反動技なので、被ダメージ計算はあくまで参考程度に捉えてください。
陽気A252拘り鉢巻マスカーニャ不意打ち
67.0〜78.8% 確定2発
A特化ドラパルトドラゴンアロー
75.0〜89.4% 確定2発
A特化命の珠ハッサム(テクニシャン)(鋼テラスタル)バレットパンチ
82.6〜96.8% 確定2発
A特化イルカマン(マイティ)(水テラスタル)ジェットパンチ
73.2〜86.9% 確定2発
A特化拘り鉢巻カイリュー(ノーマルテラスタル)神速
95.0〜112.4% 乱数1発(68.7%)
苦手なポケモン
多くのポケモンに等倍以上で技を打てるムクホークであるが、鋼・ゴースト複合のサーフゴーには打点が無い。かつてギルガルド(シールド)にボコボコにされたのを思い出す。ただサーフゴー側がテラスタルで単タイプになってしまえば等倍以上をつけるので、上手くテラスタルを使わせるなどしていけば突破不可能ではない。
相性の良い味方・技
ムクホークの弱点をつく技を受けつつ下から対面操作もできるポケモンたち。ムクホークが突破できない物理受けに対して特殊技を打てるという面でも補完が取れている。
- ステルスロック
上記のダメージ計算を見てもらうと、微妙に与ダメージが足りない対面があるのが分かる。その差分をステルスロックで削ることによって、終盤のスイープ性能が格段に上昇する。
最後に
ここまで読んでくださりありがとうございました。質問、アドバイス、リクエスト等々ございましたら是非コメントしてください。また評価もつけていただけると励みになります。