はじめに
初めまして。まめむぎと申します。
パーティー構築は剣盾の頃に書かせていただいたことがありますが、育成論は初投稿させていただきます。この育成論を叩き台に新ポケモンモトトカゲについて議論していただけると嬉しいです。質問・指摘などございましたらコメントいただけると幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。
モトトカゲについて
ポケモンSV公式の発売前から情報が公開されていたポケモンで、新技のしっぽきりやその姿からコライドンミライドンとの関係性があるなど、発売前からストーリー面・対戦面ともに話題になっていたポケモンです。新技しっぽきりはHPの半分を削って身代わりを残したまま後続のポケモンと交代できる強力な技ですが、先制でしっぽきりをした場合、後続に繋いでも身代わりが割れることもあることから、後攻しっぽきりのできるミミズズの方が使い勝手が良い面も多く、対戦環境でのモトトカゲはやや影が薄い印象があります。
ただ、このポケモンは夢特性がさいせいりょくであり、しっぽきりで交代した後HPを3分の1回復することができ、実質HP6分の1の消費で後続に身代わりを残して交代することができる唯一無二の強みもあります。
今回はモトトカゲの高い素早さを活かした先制しっぽきりとの相性も良いこだわりスカーフを持たせた時の育成論について考察していきます。
採用理由と役割
基本先発で採用して、変化技を主体に繰り出してくるポケモンに対してはしっぽきりで交代して変化技をスカしつつ、後続が動きやすい場を作成する動きをとります。
またモトトカゲ自身の高い素早さを活かした奇襲もできるように、現環境で多めのドラパルトサザンドラガブリアスセグレイブといった600族ドラゴンを上からりゅうせいぐんで葬る役割もこなせます。
しっぽきりを使った交代戦が多くなる試合が多くなるので、終盤でフィニッシュを決めるところも大事なるので、ドラゴン技が通りにくい鋼タイプやフェアリータイプのポケモンを相手にする場合は炎テラスタルオーバーヒートで戦況をひっくり返すこともできるので、序盤・中盤・終盤のどの場面でも活躍できる強みがあると思います。
持ち物
- こだわりスカーフ
現環境でも使用率が高いドラパルトに奇襲をかけられるようにするため採用。あとはスカーフ持ちのサザンドラガブリアスサーフゴーに上から行動されないので、先制でしっぽきり、りゅうせいぐん、オーバーヒートを決めることができ、何もできずに退場することがほぼなくなります。
特性
- さいせいりょく
交代の多くなるモトトカゲとの相性が抜群なので確定。
性格・努力値と調整
H12 → 再生力回復の最大効率であるHPを3nに調整
C252 → 最大火力で特殊技を打ちたいのでぶっぱ
S228 → 陽気スカーフガブリアス抜き調整
B12,D4 → 残り耐久振り
技構成
(確定)
- しっぽきり
モトトカゲのアイデンティティになる技。先制技持ち以外との対面では確実に先制で行動できます。
- りゅうせいぐん
高火力のドラゴン技。無振り600族ドラゴンをワンパンで葬ることができます。
- オーバーヒート
ドラゴン技が通らない鋼タイプや鋼テラスタルを切ってくる対面で相手を制圧したい時に打ちます。
(以下、選択)
- とんぼがえり
スカーフモトトカゲと相性の良い技。きあいのタスキ、がんじょう、ミミッキュの化けの皮を剥がすのを優先する場合はこちらを使って交代します。
- はたきおとす
相手の道具を落としたい場合はこちらを選択
- ハイパーボイス
高火力ノーマル安定技。身代わり貫通効果もある技ですが、現環境では強力なゴーストタイプや鋼タイプが多く、個人的には採用率は低めです。
- テラバースト
安定した高火力炎技を打ちたい場合はこちら。テラスタルしなくてもノーマルタイプのモトトカゲはタイプ一致で打てる強みはあります。
※他にもおすすめの技があればコメントお願いします。
テラスタル
- 炎タイプ
モトトカゲの弱点であるフェアリー技や氷技を半減しつつ、打点のない鋼タイプに奇襲をかけることができるのでテラスタルを切って戦況をひっくり返すことができます。
立ち回り例
- いたずらごころ挑発持ちオーロンゲ以外の耐久寄り
しっぽきりで交代して後続のポケモンが動きやすい場を作ります。
流星群で奇襲をかけるかしっぽきりで交代します。テラスタル鋼を読む場合はオーバーヒートで返り討ちにしましょう。ガブリアスドラパルトは襷持ちもいるので注意。
- 襷持ち、ミミッキュ
しっぽきりかとんぼがえりの選択になります。ノーマルタイプのおかげでミミッキュのかげうちが効かないのが地味に偉く、交代で有利対面を作りやすいです。
スカーフマスカーニャのじゃれつくとキノガッサのマッハパンチでワンパンされるので素で交代するのが無難です。襷マスカーニャなら上から行動可能です。
与ダメージ計算
ポケソルダメージ計算ツールで計算
代表的なものしか載せないのでご了承ください。他に載せるべきものがあればコメントください。
- りゅうせいぐん
H4サザンドラドラパルトガブリアスセグレイブ→確1(%は割愛)
- オーバーヒート
H4サーフゴー→確2(82.3~97.0%)
※炎テラスタルで確1(122.7~144.8%)
H252サーフゴー→確2(69.1~81.5%)
※炎テラスタルで確1(103.1~121.7%)
H4鋼サザンドラ→確2(81.5~95.9%)
※炎テラスタルで確1(122.2~143.8%)
H4鋼ドラパルト→乱1(95.8~112.9%):68.75%
※炎テラスタルで確1(143.6~169.4%)
H4鋼セグレイブ→確2(72.3~85.9%)
※炎テラスタルで確1(107.9~128.8%)
被ダメージ計算
A252意地っ張りテクニシャンキノガッサマッハパンチ→確1(106.2~126.6%)
※炎テラスタルで確2(53.1~63.3%)に抑えられる
A252陽気へんげんじざいマスカーニャじゃれつく→確1(129.3~152.4%)
※炎テラスタルで乱3(32.0~38.1%)に抑えられる
苦手なポケモン
マスカーニャキノガッサ→先制で行動できずに落とされてしまうので基本不利対面です。基本即交代ですがテラスタルを切る選択肢もあります。
相性の良い味方・構築例
サーフゴー→モトトカゲの苦手な格闘・フェアリー・氷・ドラゴンを全て半減以下に抑えられるので相性補完上でも最高の相棒です。
終わりに
ここまで読んでいただきありがとうございます。使い方によってはかなり強力な使い方ができるポケモンなので、この育成論が少しでもモトトカゲの活躍にきっかけになれば幸いです。
最後に宣伝で恐縮ですが、2022年12月現在、新ポケモン以外使用禁止ルールでランクバトルをYouTube配信する企画を実施中です(企画でモトトカゲを最初に使うことになったのがきっかけになって育成論を執筆しました)。興味がある方はご視聴いただけると励みになります。
初めての育成論で至らない点もございますが、暖かい気持ちでご指摘などいただけると幸いです。