はじめに
初の育成論投稿になります、普段は鋼統一で潜っている為視点に偏りがあるかもしれませんが何卒宜しくお願い致します。
今作から進化をもらい輝石を持たせられるようになりましたが残念なことにドドゲザンドドゲザンにオボンを持たせることによりS以外が完全な下位互換になってしまいます。Sを活かさないことにはこのポケモンである意味が無いと考えた為その点に重きを置いて考察しました。キリキザン好きの方は参考にしてみてください。
採用理由と役割
シンプルなステロ撒き型として採用します。元々岩石封じを合わせ素早さを活かしたアタッカーとして起用していましたがイマイチかみ合わず型を見直したところサポート型としても十分に活躍できると感じました。
半減の多い鋼とオーロンゲオーロンゲの挑発を無効化できる悪という優秀なタイプを持つこと、他の起点作りポケと比べそこそこ素早いことから上から挑発を打てること、型が読まれづらいことから他のステロ撒きポケモンとは差別化できていると考えています。
ドドゲザンとの差別点
全く同じ技を覚えるポケモンにドドゲザンがいます。上述の通りオボンのみを持たせることにより耐久面ではこちらが劣ってしまいます。それでもこちらを採用するメリットについて述べさせていただきます。
- 素早さ面
キリキザンのS種族値は70であり、こちらは無振りでも同じく無振りのラウドボーンやアーマーガアを抜くことが可能です。 ドドゲザンで同じSまでもっていこうと思う場合にはSに努力値を100振る必要がありますが、そうすると耐久面(特に特殊耐久)で不安要素が出てきてしまいます。
今回は麻痺を活かすことを考えていますが麻痺後に無振りドドゲザンでは抜けず無振りキリキザンで抜ける相手として最速ウルガモスやデカヌチャン、エクスレッグなどがいます。このような相手に対して役割を遂行しやすいという点でもキリキザンが優れていると言えるでしょう。
- 耐久面
この型では仮想敵を意識するというよりは幅広い相手に対応できることを重視しています。ドドゲザンでも後述のダメージ計算にある攻撃を耐えることは不可能ではないですが、全ての相手に対応することが難しくなります。オボンでも回復が間に合わない場合もあるのでこの型においてドドゲザンを採用するメリットは無く、この点においてキリキザンが優れていると言えるでしょう。あとインファイト打たれたらどっちにしろ落ちる。
持ち物
- しんかのきせき
今回のコンセプト、他のポケモンとアイテム被りがしにくいです。
特性
今回悩んだポイントです
- せいしんりょく
ひるみません。確実に仕事を遂行できます。今回は攻撃技を採用していない為多分これが一番実践的だと思います。ただ、ランクマッチに潜った印象としてねこだまし持ちが少ない、怯みゲーを仕掛ける人が少ない印象を受けました。
- まけんき
もともとアタッカー起用だったこともあり私はこちらを採用しています。というのも、はっきり言って今回の型でこちらを選ぶメリットはありませんが威嚇持ちが出た際に攻撃が上がるためアタッカーであると相手プレイヤーに誤認させることができます。その為、挑発を打たれることが少なくなるとも考えられます。精神力が実践的であるとすれば、こちらは心理的に有利になると言えるでしょう。精神力とお好みで選んでください。
- プレッシャー
PPを削れます。
性格・努力値と調整
H:4n-1
B:コノヨザルコノヨザルのドレパン、ガブリアスガブリアスの地震を意識
D:余り
- Sについて
麻痺を入れた場合ほとんど上を取ることが出来る為無振りでも問題ないと思われますが頻出ポケの中で一部抜けない相手への調整を紹介します。
S52:最速マスカーニャ抜き
S60:準速ドラパルト抜き
S76:準速スカーフカイリュー抜き
S132:最速ドラパルト抜き
S148:最速スカーフカイリュー抜き
経験上マスカーニャとドラパルトは初手とんぼがえりが多かったこと、カイリューはしんそくが多いことから調整する意義はあまり無いと思われます。ドドゲザンとの差別化を重視したい場合に参考にしてください。
技構成
- 確定枠
でんじは
素早さを活かすコンセプト上確定
ステルスロック
起点を作るコンセプト上確定
- 選択
ちょうはつ
同じ起点作りの相手を妨害する他、ラウドボーン、アーマーガアに優位を取れる。ハマることも多くオススメ
ハサミギロチン
これを見せるだけで起点にされません。また、無理矢理相手を落とすことが出来ます。環境に多いゴーストに効かないのが難点ですがテラスタルにより弱点が付きづらいためオススメ
アイアンヘッド
火力はあまり出ない為怯みを狙う形になります。テラス環境で特に鋼技は通りが悪いので優先度は低め。
イカサマ
ゴーストに対する打点、相手にもよるとはいえ他の悪技は威力が低く攻撃も無振りなので悪技の中で一番火力が出ると思われます。オススメできそう
バークアウト
みがわりを貫通して特攻を下げれます。特殊技なので火力は全く期待できません。
メタルバースト
素早さが中途半端でHPも高くないので優先度は低め。
がんせきふうじ
麻痺させた時点で十分に役割は遂行できるので優先度は低め。
テラスタル
今回は後続に繋げることを目的としている為切ることは考えていませんが、強いて挙げるとすれば胞子を無効化し、格闘地面を等倍以下で受けられる草が良いと思います。
立ち回り例
初手でんじは(鈍足起点作りの場合は挑発)、次にステロ、残ったターンでギロチンという流れで大体の役目は終わりです。運が良ければ3タテも可能
与ダメージ計算
ゴーストと頑丈と襷以外一撃です。選択技は省きます。
被ダメージ計算
等倍であればほとんど3発以上は受けます。また、インファイトはほとんど確1で沈みます。以下は特に注意すべき相手をピックアップしました。
- 物理
A↑252コノヨザルドレインパンチ: (84.3 ~ 100.6%) 乱数1発 : 6.25%
A↑252ガブリアスじしん: (60.9 ~ 73.7%) 確定2発
A↑252キノガッサマッハパンチ: (77.2 ~ 91.3%) 確定2発
A↑252カバルドンじしん: (56.2 ~ 66.7%) 確定2発
A↑252鉢巻カイリューじしん: (63.2 ~ 74.9%) 確定2発
A↑252ソウブレイズむねんのつるぎ: (53.9 ~ 64.4%) 確定2発
B↑252アーマーガアボディプレス: (58.5 ~ 70.2%) 確定2発
- 特殊
C↑252眼鏡サザンドラだいもんじ: (84.3 ~ 99.5%) 確定2発
C↑252眼鏡ウルガモスほのおのまい: (96.0 ~ 113.5%) 乱数1発 : 68.75%
C↑252グレンアルマアーマーキャノン: (91.3 ~ 108.8%) 乱数1発 : 43.75%
無振りラウドボーンフレアソング: (56.2 ~ 67.9%) 確定2発
C↑252ヒートロトムオーバーヒート: (88.9 ~ 105.3%) 乱数1発 : 25%
苦手なポケモン
- ゴーストタイプ
ギロチンが効かない
- 電気・地面タイプ
でんじはが効かない(ロトムに関してですがトリックが考えられるので対面した場合一旦引くかギロチンが無難です)
- 格闘タイプ
インファイトで1発で沈められやすい。環境には少なめ。
- みがわり持ち
打つ手がない、挑発して引くしかない
終わりに
キリキザンが進化したと聞きその進化よりも輝石を持たせられるようになったことに喜んだ人も少なくないと思われます。そして、その進化後のスペックの高さにがっかりした人も同じくらいいるのではないでしょうか。今回は「それ、ドドゲザンでよくね?」と言わせない為の育成論として初めて投稿させていただきました。おかしな点がありましたらご指摘お願い致します。(蛇足ですが私の鋼パではキリキザンからのドドゲザンでうまくハマることも多く親子タッグを見ていてアツくなっていました。)