はじめに
ref(れふ)と申します。今回は6回目の育成論となります。よろしくお願いします。
前回のゴリランダーゴリランダー育成論はたまたま夢特性解禁と同時期となった事もあり、沢山の方にご好評いただきありがとうました。筆者も育成論を書くことでゴリラをより深く理解できたような気がしています。
さて、ゴリランダーと相性の良い味方としてグラスシードを持たせたポケモンを最近追記しましたが、具体的にどんなポケモンにグラスシードを持たせるべきか検討した結果、白羽の矢が当たったのが今回のセキタンザンセキタンザンとなります。
論内で本サイトで一般的に見かけるレベルの専門用語や略語を使用している箇所がございます。ご了承ください。
セキタンザンセキタンザンについて
卵厳選用に手持ちパーティに入っている方も多いかと思います。(筆者はマルヤクデ派ですが)
炎岩の複合タイプなのですが、これが優秀な耐性と強烈な弱点を持つかなりピーキーなポケモンとなります。
特徴を箇条書きします。
- H,B,D全て高水準でまとまっている
- すばやさはカビゴン同速で遅い
- 4倍弱点の地面・水技で即死するため、フォローが必要
- その他の弱点は格闘・岩のみであり、半減以下のタイプが7つと総じて優秀(ノーマル・氷・毒・飛行・虫・フェアリー・炎)
- 炎技を受ける事がメリットとなる特性持ちで、サイクル戦向き
- キョダイマックス技のキョダイフンセキ(岩以外の相手に4ターン最大HPの1/6ダメージ継続)がかなり強力
→本論はキョダイマックス個体前提です
- A,Cの種族値が同じかつ平凡な値
→これは愚痴ですが、どちらに寄せるにも歯痒くなる技範囲ですね・・
コンセプトについて
- ゴリランダーとのサイクル形成により、苦手な地面・水をフォローします。
- 物理耐久を高める事で、物理技の多い弱点タイプ(地面・格闘・岩)をフォローします。(水はまあ無理)
- サイクル戦を有利に進めるためのステルスロック撒きの役割を持たせます。
特性について
本論では炎技を受けた後、てっぺきがほぼ先制で張れるようになるじょうききかんの特性を選択しますが、ほのおのからだも検討余地があります。(どちらも安定した発動は狙えないため、特性に依存しすぎないよう運用するのがポイントです)
なお、今回は炎技を採用しないため、もらいびは不採用としました。
- じょうききかん
炎・水技を受けた際にすばやさが4倍となります。炎弱点持ちと組ませる事でリターンの大きい特性です。
- ほのおのからだ
接触技を受けた時3割でやけどにします。こちらもリターンは大きく、物理受けの役割に合っています。卵孵化の役割も持てますね!
持ち物について
- グラスシード
ゴリランダーがグラスフィールドを張った後、防御1段階アップする持ち物になります。これにより、繰り出し性能を高めつつ、弱点物理技(地面・格闘・岩)をフォローします。また、今回はボディプレスを採用しているため、打点強化も担います。
このアイテムは使い捨てです。また、グラスフィールドがないと発動しません。
例えば、先発でステロ撒き→水・地面に交替されたらゴリランダーで受け→ゴリランダーが受けられたらセキタンザンに、というようなサイクルを経て発動します。
性格について
- わんぱく
グラスシードを最大限活かすためBに上昇補正。
今回は特殊技を採用しなかったためCに下降補正。
努力値について
H180 A52 B244 D4 S28 (C除く5V個体想定です)
実数:208-107-188-x-111-54
S:カビゴンと同速なので抜き抜き抜き抜きしつつ、じょうききかん発動時最速ドラパルト抜き
H:グラスフィールド回復量効率のよい16nまで
A:キョダイフンセキでH4トゲキッス確1まで
B:物理耐久とボディプレスダメージ上昇のためほぼ特化。グラスシードの防御上昇と相性の良い2n。
D:余り
(水にはDに振っても大抵即死すること、その他のメジャーな特殊技は耐性上タイプ受けできることからDは優先度下げました)
技構成について
コンセプト上、下記技ですべて確定です。
- ステルスロック:コンセプトどおり。先発で撒きにいきたい技です。ダイウォールとしても使えます。
- てっぺき/ボディプレス:物理耐久を高めながら攻撃力も高めていける鉄板コンボです。
- ロックブラスト:キョダイフンセキ始動用に岩技は欠かせません。打点は安定しませんが、みがわりやばけのかわはがしに使えるロックブラストを選択します。(ストーンエッジは命中不安なため)
運用方法まとめ
- 先発またはとんボルチェンで有利対面を作り、流しながらのステルスロック撒きを狙います。
- 有利対面か不明の場合の選択肢は、てっぺきで対面勝ちに行く、岩の通りが良ければキョダイフンセキを撒く、割り切ってステルスロック撒きに行く、引き先があれば引く、になります。
- 不利対面(特に地面と水ポケモン相手)は引くべきです。
※地面相手はてっぺきがある程度事前に積めていて初めて居座る選択肢が取れます。グラスフィールドでじしん半減可能とはいえ、10万ばりきやダイアースは普通に食らいます。
- サイクルを回す過程でゴリランダーのグラスフィールドから展開し、グラスシードを発動させながら受けます。(B上昇+フィールド回復効果が得られます)
→ここでじょうききかん発動できれば、先制てっぺきで対物理はかなり有利になります。(実際に選出していなくても炎技に対する牽制になります)
与ダメージ
・ダイマックス技にする場合については[ ]で記載
・防御を積んだ数をB↑↑↑等、↑の数で表現しています。
・グラスメイカーの回復効果は無視して確定数を記載しています(1ターンで約6%回復)
- ボディプレス:(記載無い場合、積み無しで計算。1段階防御アップするたびに、大体約1.5倍、2倍、2.5倍・・と増えます)
H252ゴリランダー25.1〜29.9%
→B↑↑で高乱2
H4エースバーン38.4〜45.5%
→B↑で確2
H4ドリュウズ76.3〜90.3% [48.3〜58.0%]
H252バンギラス85.0〜100.4% 乱1(6.2%)[64.0〜77.7%]
→B↑で確1
H4サザンドラ62.2〜74.2% 確2[40.7〜47.9%]
→B↑で乱1(56.2%)
H252カビゴン50.1〜59.1% 確2
HB特化カビゴン(B↑)50.1〜59.1% 確2
HB特化カバルドン14.4〜17.2%
H252ニンフィア19.4〜22.9%
H252ヒートロトム28.6〜34.3%
→B↑↑で確2
- ロックブラスト:(1hit分、最大5hit)(キョダイフンセキの追加ダメージは約16.6%。グラスフィールドの回復より先に入ります)
H4ドラパルト9.2〜12.8% 要8〜11hit [51.2〜60.3%]
H4ミミッキュ12.2〜14.5% 要8〜9hit [60.3〜71.7%]
H4トゲキッス18.6〜22.3% 要5〜6hit [85.7〜101.8% フンセキ込確1]
H4リザードン41.5〜54.5% 要2〜3hit [210.3〜249.3%]
H4エースバーン20.5〜26.9% 要4〜5hit [107.6〜126.9%]
H252ニンフィア10.5〜12.9% 要8〜10hit [54.7〜65.2%]
H252ヒートロトム16.5〜20.3% 要5〜7hit[80.2〜95.5% フンセキ込乱1(81.2%)]
被ダメージ
- 物理
A特化ゴリランダーGFドラムアタック29.3〜35.0%
(B↑)20.1〜23.5%
→相手のゴリランダーにタダ乗りしててっぺきしていくのもアリですね
A252鉢巻エースバーンかえんボール 10.5〜12.9%
(B↑)6.2〜7.6%
→鉢巻エースバーンでこれなので、炎技のほとんどはフィールド回復込でほぼ無償降臨がかないます
A252鉢巻エースバーンとびひざげり 95.1〜112.5% 乱1(68.7%)
(B↑)64.4〜75.9%(B↑↑↑)38.4〜46.1%
A252珠エースバーンとびひざげり 83.6〜98.5%
(B↑)56.2〜67.3%[41.3〜48.5%](A↑B↑↑↑)[37.5〜45.1%]
A252珠エースバーンとびはねる[20.6〜24.5%]
(B↑)[12.9〜16.3%]
→基本対面不利ですが、もし炎技を受けられた場合は先制てっぺきやキョダイフンセキで勝てます。交替読みとびひざげりとの択にも勝つ必要がありますが。幸い必中ではないので・・外せ!
→珠型のダイジェットを受けても不利対面にしかなりませんので、珠持ちが疑われる場合は選出するかも含めて要検討です。(先制が取れないと格闘タイプになってキョダイフンセキがいまひとつになってしまいます)
A252ドラパルトドラゴンアロー 25.9〜31.7%[32.2〜38.9%]
A252ドラパルトそらをとぶ [10.5〜12.9%]
A252珠ミミッキュじゃれつく9.1〜11.0%
A252珠ミミッキュシャドークロー 14.9〜17.7%[24.5〜29.3%]
A252珠ミミッキュかげうち8.6〜10.5%
→んー、ほれぼれする硬さ。だがしかし。ここからが本番です。
無振カバルドンじしん 76.9〜92.3%
(B↑)51.9〜63.4%(B↑↑↑)30.7〜40.3%
A252ドリュウズじしん109.6〜128.8%
(B↑)75.0〜88.4%(B↑↑↑)46.1〜53.8%
A特化バンギラスじしん78.8〜94.2%
A特化バンギラスストーンエッジ58.6〜70.1%
→といった具合となりますので、この辺りのポケモンはゴリランダーに任せたいですね。少なくともてっぺきを積んだ状況で臨みたいです。2回目ですが、じしんは半減でも10万ばりきやダイアースはまともに食らうのがグラスフィールドです(大事な事なので)。
A252カビゴンじしん63.4〜75.0%
(B↑)42.3〜51.9%(B↑↑↑)26.9〜32.6%
A252カビゴンばかぢから37.5〜45.1%
→実際にはじしんもばかぢからも持ってない個体が多いと思います。すばやさ勝ちできる対面が多いだろうことや、ボディプレスがH252型に無積で確2な事を考えると十分役割対象にできます。
- 特殊(すなあらしは非考慮)
無振ラプラスなみのり103.8〜123.0%
→無振でこれなので水ポケモンは逃げるべきです
C252トゲキッスエアスラッシュ 15.8〜18.7%[27.4〜32.2%]
C252トゲキッスげんしのちから 33.6〜40.3%[61.5〜73.0%]
C252珠リザードンかえんほうしゃ 11.0〜13.9%
C252珠リザードンぼうふう[35.5〜42.3%]
C252珠リザードンりゅうのはどう29.3〜35.0%[34.1〜40.3%]
C特化ニンフィアハイパーボイス 23.5〜27.8%
→タイプ受けが成立する相手です(原始持ち以外)。ダイジェット持ちの飛行タイプにキョダイフンセキで手痛い反撃をしてやりましょう。
C特化ヒートロトムオーバーヒート13.4〜15.8%
C特化ヒートロトム10万ボルト 37.9〜45.1%
C特化ヒートロトムボルトチェンジ 29.3〜35.0%
C252ドラパルトシャドーボール 30.2〜36.0%
C252ドラパルトりゅうせいぐん 49.0〜57.6%
C252ドラパルトハイドロポンプ 109.6〜130.7%
→等倍は平凡な値が並びますね。そしてたまに見かけるハイドロポンプ持ちドラパルト・・
C252サザンドラあくのはどう 35.0〜41.8%
C252サザンドラりゅうせいぐん 56.7〜66.8%
→とんぼがえりからつなげていればボディプレスで勝てますね
相性の良い味方
- ゴリランダーは現在唯一のグラスメイカー持ちなので必須です。
- ドヒドイデはエースバーンに対するクッションもこなせる他、ゴリランダーとも相性補完がよいです。
- ウォッシュロトムパッチラゴンラプラス等で更なる水タイプに対する牽制
- エースバーン意識する場合は、ドラパルトミミッキュブルンゲル等のゴーストタイプでとびひざげりを打ちづらく
最後に
ピーキーなポケモンではあったものの、本論では水以外の弱点についてはフォローできたかなと思います。また環境に多いドラパルトミミッキュカビゴントゲキッスに(型次第な面もありますが)役割が持てるのがお分かりいただけたかと思います。
この型はゴリランダー必須なのが難点ではありますが、セキタンザン以外にもゴリランダーはサイクル沢山組む選択肢があると思いますので、その一つとしてご検討いただければ幸いです。相手のゴリランダーにタダ乗りできると最高
本育成論は以上となります。最後までお読みいただきありがとうございました。