はじめに
指定がない限りお互いに6Vを想定します。
HP/攻撃/防御/特攻/特防/素早はH/A/B/C/D/Sという略称を用います。
タイプはノーマル/電気/地面/格闘/エスパー/ゴースト/飛/ドラゴン/フェアリーそれぞれに無/電/地/格/超/霊/飛/竜/妖という略称を用います。
ダメージ計算はアプリ「vs swsh」を使用させていただいております。
特殊バンギラスの育成論がないことに気がついたのでので初投稿です。
コンセプト
バンギラスという物理火力を警戒されるポケモンをあえて特殊で使うことにより、おにびやリフレクターなど手番の無駄を誘います。
また、悪タイプのC95はガラル環境3位タイであり、ダイアークによる特防低下と合わせ受けの突破を狙います。
持ち物
たつじんのおび
素の状態では火力が足りません。しかし、いのちのたまを持たせるのはさすがにもったいないポケモンでもあります。
いのちのたま
他にもたせるポケモンがいなければ。
じゃくてんほけん
触ってくれればスーパーアドバンテージ。いかくが無い分物理よりも恩恵は大きいか。あくのはどうはともかく、サブウェポンで落としたい相手に火力が足りなくなるケースが多いので論の主旨とは異なります。
性格・努力値と調整
ひかえめ
h124b4c252d4s124
191-138-131-161-121-97
H=16n-1
C全振り
S余り
全振りと無振りの中間耐久です。
たいていのハッサムとアーマーガアを抜くことができます。逆にこれで抜けなければS全振りなので臆病でなければ抜けないでしょう。
臆病にする場合はいのちのたまで打点を補う必要が出てくると思います。
h140c252s116
193-138-130-161-120-96
コメント欄よりいただきました。アーマーガアのボディプレス確定耐え調整です(論の努力値は最高乱数切り耐え)。
16n+1か16n-1かという違いがありますが、好みで選んでよいと思います。
技構成
- 確定技
あくのはどう
威力80命中安定2割ひるみと文句なしのメインウェポンです。
だいもんじ
ハッサムやアーマーガア、エアームド、ナットレイに。
- 候補技
ストーンエッジ
リザードンやウルガモスに。ちょうのまいの存在を考えてげんしのちからよりもこちらがいいでしょう。いわなだれ、ロックブラスト、がんせきふうじなどを選んでも良いでしょう。
10まんボルト
ギャラドスやドヒドイデに。ただし、ギャラドスをより意識するならかみなりのダイサンダーでないと落とせません。
ふぶき
カバルドンやサザンドラに。
でんじは
まひるみを狙える他、有効打点のない相手にとりあえずという感じで。
また、ダイウォールとしても使えます。
ちょうはつ
素早いポケモンではないのでエースタイプの積み技を止めるのは難しいですが、遅いポケモンには刺さります。ダイウォールとしても使えます。
特殊バンギラスは突発的に相手を崩す形が多いので、ステルスロックは合わないかもしれません。
立ち回り例
アーマーガアなど、物理型であれば安定して受けられる相手を燃やします。
ポリゴン2やドヒドイデなどにはダイアークやまひるみでの突破を狙います。
与ダメージ計算
アーマーガアH252アーマーガア(205−105)
- だいもんじ
154〜182(75.1〜88.7)
- ダイバーン(140)
194〜230(94.6〜112.1)
- あくのはどう
69〜82(33.6〜40.0)
返しのボディプレスは最高乱数切り耐えです。A特化ダイスチルは37.5%で落とされてしまうためお祈りしましょう。
ドヒドイデH252ドヒドイデ(157−162)
- あくのはどう
45〜54(28.6〜34.3)
- ダイアーク
73〜87(46.4〜55.4)
- 10まんボルト
82〜98(52.2〜62.4)
砂ダメージもあるので10まんボルト連打で突破は可能でしょう。ダイアークのダメージ量はHBドヒドイデが物理ダイアークを受けたときとダメージ量が6しか変わらないので、気づかれることはほぼないと言えます。
ポリゴン2H252ポリゴン2(192−115×1.5)
- あくのはどう
42〜51(21.8〜26.5)
- ダイアーク
69〜82(35.9〜42.7)
ダイアーク+特防低下ダイアーク+砂ダメ2回で突破できます。こちらも物理とダメージが5しか変わらないので、気づかれにくいと思います。
カバルドンH252カバルドン(215−92)
- あくのはどう
79〜94(36.7〜43.7)
- ふぶき
175〜206(81.3〜95.8)
- ダイアイス(140)
221〜262(102.7〜121.8)
れいとうビームのダイアイスでも75%で落ちますし霰ダメージで倒せますが、カバルドンに動かれる前に倒したいのでふぶきダイアイスが良いでしょう。
ドラパルト無振りドラパルト(163ー95)
- あくのはどう
182〜218(111.6〜133.7)
- ダイアーク
298〜353(182.8〜216.5)
ダイドラグーンによる減衰がないことが強みでしたが、そこはうっぷんばらしの追加によって物理の方が強くなりましたね。
被ダメージ計算
通常のバンギラスより若干柔らかいですが、大きく変わるものではありません。
ウルガモスウルガモス
- C特化+1むしのさざめき
174〜206(91.0〜107.8)
- C特化+1ダイワーム
252〜296(131.9〜154.9)
実はHを削ったことによってウルガモスのさざめきを耐えるかどうか50%のお祈りなのですが、特化しているウルガモスはいないと信じています。
ポリゴン2ポリゴン2
- C特化+1れいとうビーム
49〜58(25.6〜30.3)
- 同ダイアイス
70〜83(36.6〜43.4)
一番火力を伸ばしているタイプでもここまでです。ダイアイスで天候が変わるとダメージが増えることは留意しておきましょう。
アシレーヌアシレーヌ
- C特化うたかたのアリア
110〜132(57.5〜69.1)
- 同ダイストリーム(130)
158〜188(82.7〜98.4)
ハイドロポンプのダイストリームや、珠など火力強化がある場合、ダイマックスしないと落とされるケースがあります。なお、こちらのダイサンダーもかみなりベースでないとエレキフィールド込みでも乱数2発にすらなりません(ダイマックスh252想定)。ダイマックスの切り合いになった場合は負ける可能性も高いので、後続でのフォローが必要でしょう。
ラプラスラプラス
- C特化キョダイセンリツ(140)
67〜79(35.0〜41.3)
- C特化珠ダイストリーム(140)
174〜205(91.0〜107.3)
珠ハイドロポンプベースのダイストリームで37.5%の確率で落とされてしまいます。向こうも弱点保険を警戒してキョダイセンリツから入ってくるとは思いますが……(h252の場合は確定耐えなのでやるわけがないと言いたいが勝負に絶対はない)。
ロトムロトム系
- C特化ボルトチェンジ
39〜46(20.4〜24.0)
- C特化メガネハイドロポンプ
176〜210(92.1〜109.9)
- C特化ダイストリーム(140)
152〜180(79.5〜94.2)
通常のバンギラスならおにびが面倒なだけのロトムですが、特殊バンギラスは撃ち負ける可能性が高いです。あくのはどうではh252振りに対して3割程度のダメージしか入りません。
相性の良い味方
ミミッキュやエースバーンなど、物理受けを誘うポケモンと組み合わせるのがよいでしょう。
このポケモンの対策
数字そのものは物理より大きく減っています。弱点を突かれなければ殴り合いで問題なく突破できるでしょう。交代先に与える負担も小さいため、特殊を警戒して一旦様子見する選択を取れれば、サイクル戦で有利に立ち回れるでしょう。
また、このポケモンにダイマックスを切らせることで格闘ポケモンを通しやすくするというのも対策と言えますね。