注意点
この育成論は必ず受けループに入れるというポケモンではありません。また、シリーズ6を意識した育成論ではありません。投稿主の性格上、本文はかなり変更が多くなると思いますがご了承ください。最初の方は私の雑談なので、『オニゴーリとは』まで飛ばして読んで頂いて構いません。
はじめに
12回目の投稿となるsiaです。今回も受けループの育成論ではありませんが、シーズン9で活躍してくれたオニゴーリの紹介をします。
『オニゴーリとは』
オニゴーリとは3世代のルビー・サファイアから登場したポケモンです。全ての種族値が80、氷単タイプという特別強さを感じないポケモンです。8世代では見かけることも少ないです。しかし、7世代までは多くのプレイヤーから嫌われていたポケモンです(理由は後述)。
メガシンカが可能だったポケモンの一匹で、当時の対戦環境をご存じない方も注目していたポケモンの一匹と思います。
アニメではサトシの手持ちポケモンでした。投稿主はアニメの影響でオニゴーリが好きです。
個体値、努力値、性格
個体値はA以外はVです。Aはイカサマ対策のA0もしくはA31をオススメします。A31は地震を採用する場合です。
努力値は食べ残しの回復意識でH16n+1、相手より速く身代わりを打ちたいので、Sに振り切ります。残りはポリゴン2のダウンロード意識のBD振り且つB+2の状態でカバルドンの地震を身代わりが耐える調整です。余りはCです。
性格は相手より速く身代わりを打つためのS補正、地震を採用しない場合はAが必要ないので、A下補正の臆病です(地震を採用しても他の能力を下げたくないので、臆病をオススメします)。
特性
今回はオニゴーリの能力を上げることで、相手を倒すor詰ませることを目的にしているので、『ムラっけ』で確定です。
『ムラっけ』は毎ターン終了時に自分の能力ランクのABCDSどれかを二段階上昇させる代わりにABCDSのどれかを一段階下げる特性です。
持ち物
身代わりを繰り返し打つために『食べ残し』で確定です。
差別化
他のムラっけポケモンと比較します。
『オクタンオクタン』
- メリット
ウーラオス(れんげき)の水流連打に強い。(オニゴーリは水流連打に弱い)
技範囲が豊富。
オニゴーリよりAC両方が高い。
- デメリット
素早さが低いので、身代わりで起点にできない場合が多い。
オニゴーリと違い、一撃技がないので耐久ポケモンへの性能が劣っている。
このようになります。
苦手な相手
今回は味方の電磁波等でサポートをすることが多いので、仮想敵はかなり多くなります。なので、今回は苦手な相手に注目します。
ドラパルトドラパルト (★★)
特性すり抜けで身代わりを貫通できます。ドラパルトのSを下げるかオニゴーリのSを上げることで、上からのフリーズドライで倒せます。
ニンフィアニンフィア (★★★)
HPが高いためフリーズドライでの対処が難しく、身代わりを採用されていると絶対零度では対応が効かないです。ハイパーボイスは音技のため身代わりを貫通してダメージが入ります。
ラプラスラプラス (★★★)
HPが高いためフリーズドライでの対処が難しく、絶対零度も氷タイプで無効なので、不利な戦いが多いです。また、泡沫のアリアは音技で身代わりを貫通します。
ストリンダー(ハイ)ストリンダー (★★★)
強力な音技を打ってくるので苦手です。地震を採用することで改善ができます。
ウーラオス(れんげき)ウーラオス(水) (★★★★)
水流連打は身代わり貫通+急所でB上昇すら無視します。ムラっけ狙いの守るも特性『不可視の拳』で無視します。他のポケモンは守るで様子見+能力上昇を狙えますが、このポケモンはそれを許しません。恐らくどの能力上昇を引いても起点にならない唯一のポケモンです。フリーズドライで倒すことは可能ですが、S上昇が必要になります。
他にも存在しますが、一例としてこれらのポケモンを記載します。
立ち回り
味方のポケモンでS操作をしてからオニゴーリの守る+身代わりで起点にします。能力上昇を狙い、最後にオニゴーリで相手を倒すのが基本的な立ち回りです。
技構成
- 確定
守る
『ムラっけ』のターン稼ぎ+食べ残しの回復稼ぎができます。汎用性が高く、DM技が存在しても十分な活躍をする技です。一方、守る読みの行動をされることがあるので、即決で行動せずに守れるターンでも身代わりを選択す等を考えてから打つ技です。 技マシンです。
身代わり
『ムラっけ』のターン稼ぎ+相手のDMターン稼ぎができます。この技も優秀で相手によっては身代わりを残して裏のポケモンと戦えます。体力管理と音技には要注意です。 技レコードです。
- 選択技
(残りの技は『攻撃技』+『攻撃技or変化技』をオススメします。)
フリーズドライ
水タイプの弱点を突ける器用な技です。命中安定且つPPも多く打ちやすい技です。威力は控え目ですが、C上昇すれば耐久ポケモンを崩せる技にもなります。 レベル技です。
氷の息吹
確定急所の技です。C下降や相手のD上昇の影響を受けません。命中不安がありPPも多くないです。また、水タイプに抜群ではないため、ラプラスやドヒドイデの突破が難しくなります。 レベル技です。
地震
ストリンダー(ハイ)やジバコイルに強くなります。DM技にすることで、D上昇もします。苦手な相手意識の技なので汎用性は低いです。 技レコードです。
絶対零度
急所とは違う方法で天然を対策します。他にも耐久の高いポケモンに有効です。命中は低く、PPも少ないです。DM技にすると威力130と他の二つより高いです(基本的にDMはしないので、メリットとしては薄いです)。 レベル技です。
挑発
耐久ポケモンの回復技を阻止できます。他にも相手の積み技や吹き飛ばしをさせません。オニゴーリで相手を崩すときのサポート技として優秀です。 技レコードです。
金縛り
唯一相手の音技や連続技を阻止できる技です。身代わりを残しやすくなります。読まれにくく刺さる試合も多かったです。特殊な技なので、『金縛り』の使用を理解する必要があります。 タマゴ技(プリンやプクリン、デスバーンデスカーン系統から遺伝)
ダメージ計算
被ダメージ
C特化トゲキッス大文字 83.6〜99.4%
A特化ドラパルトドラゴンアロー 57.6〜68.4%
C252ドラパルトDM大文字 85.9〜101.7%乱数一発(12.5%)
C252ドラパルト大文字 67.8~80.2%
C4ポリゴン2トライアタック 30.5〜36.2%
A4カバルドン地震 40.7〜48%
C4ヌオー熱湯 20.9〜25.4%
与ダメージ
フリーズドライ
H4ミミッキュ25.2〜29.8%
H4トゲキッス38.5〜46%
D4ドラパルト51.5〜62.6%
H244ポリゴン213.1〜15.7%
H252カバルドン40〜48.4%
H4ギャラドス77.2〜93.6%
D4ウーラオス(れんげき)水58.3〜68.6%
DMは基本しないため記載はしません。
相性のいい味方
ポリゴン2ポリゴン2
電磁波やスピードスワップ等のS操作が可能且つオニゴーリが苦手なドラパルトに強いです。また、特性を『トレース』にすることで、ストリンダー(ハイ)にも『パンクロック』をトレースして戦うことが出来ます。
トリトドントリトドン
相性のいい味方と思わない方が多そうなポケモンです。このポケモンはウーラオス(れんげき)水に比較的強く、タスキ+ミラーコート+カウンターの型は対面性能が高いです。対面性能が必要な理由も後述します。
昔のオニゴーリオニゴーリ
ここからは興味のある方以外は飛ばして読んで頂いて構いません。
『ムラっけ』は7世代までは、ABCDS以外にも命中率と回避率が上昇しました。回避率上昇がとても強く、一例としてオニゴーリVSリザードンの対面を想定します(これを最初のターンとする)。C特化リザードンと想定して、どちらのほうが有利だと思いますか?
普通はリザードンが有利と考えます。Sはリザードンの方が速くオニゴーリは能力上昇をしていません。ですが、リザードンの負け筋は以下のようになります。
- 回避率上昇→『技外し』
- S上昇→回避率上昇まで守る+身代わり
- D上昇→火炎放射耐えからの身代わり、(最終的に)回避率上昇
となります。回避率上昇しなければ最終的に勝てませんが、『ムラっけ』の試行回数
を稼ぐパターンがこれだけあります。加えて、今回は麻痺がなかったのですが、麻痺を合わせると身代わりのタイミングで痺れる可能性があります。フリーズドライには『こおり』状態の追加効果があります。
仮に上の三つが上昇しなくても二連続で守るをされるかもしれません(そこから回避率やSが上昇するかもしれない)。
- まとめ
オニゴーリ側は回避率上昇の勝ち筋が存在するため、多くの相手に対応が可能でした。対策はピンポイント気味になるため、汎用性が低いことが多かったです。どの試合でも回避率上昇や絶対零度の勝ち筋が存在して、『運』で勝敗が左右される。これが嫌われていた理由です。
今のオニゴーリオニゴーリ
現在は命中率と回避率上昇がなくなった+総合時間が20分になったため守ると身代わりで能力上昇を狙っても時間が足りないことより使われることが減りました。
今後のオニゴーリオニゴーリ
今後は7世代と違いオニゴーリの起点作りポケモン+相手を一匹確実に倒せるポケモンがオニゴーリに必要と考えています。その一匹が私が『相性のいい味方』に記載したトリトドンです。カウンターやミラーコートで相手を倒してから後退してトリトドンを残します。そこからポリゴン2のS操作と動きます。こちらは3体ポケモンが残りますが、相手は2匹(一匹はS操作をされている)になります。理想の動きなので、ここまで状況を作れないことも多いです。しかし、今までの戦い方では、オニゴーリが守る身代わりをしているだけで対戦が終ります。対面性能が高いポケモン+起点作りか対面性能が高いポケモンだけで組み、Sが最初から低いドヒドイデ等を起点にする この二つがオニゴーリの使い方として強いと思います。
オニゴーリは『運』だけなのか
結論から申し上げますと、私はそのように思ったことはありません。『運』が絡むことは理解していますが、今作の場合は『ムラっけ』の能力上昇はABCDSの5種類です。例として、HPが残り1のドリュウズVSオニゴーリ(能力変化なし)という状況を想定します。SorBが上昇すればオニゴーリは勝てます。この確率は40%になります。この確率はトゲキッスの天の恵みエアスラッシュの怯まない確率と同じです(命中率を考慮しない)。自分のトゲキッスがエアスラッシュで怯ませなかったときに『この状況は想定していない』とは考えないと思います。つまり、怯まない状況も想定しているはずです。この確率に近いのがオニゴーリの先程の例です。オニゴーリは『運』が絡みますが、想定する必要のある確率だと思います。さらに話を進めるなら、守る+身代わりで試行回数を稼いでいるのですから、数ターン戦っていれば自然と『ムラっけ』でSが上昇して不利になるのは当然のことです。
オニゴーリは『運』が絡みますが、それは試行回数を稼いでいることの方が多いです。また、回避率上昇がなくなったので、モスノウ等でもある程度は戦えます。対策が簡単になったので、7世代の感覚でオニゴーリを嫌うのはやめてあげてください。
最後に
オニゴーリが嫌いな方は不快な思いをされたかもしれません。申し訳ございません。ですが、オニゴーリを理由もなく嫌うのだけはやめていただければと思います。私の他の育成論も読んで頂ければ嬉しいです。感想、誤り、質問、アドバイス等、他の育成論でもコメントしていただけると助かります。次の育成論でまたお会いしましょう。