はじめに(ヒードランとは)ヒードラン
炎+鋼という唯一のタイプを持ち、そのタイプ相性は
飛行、ドラゴン、エスパー、ノーマルを半減
鋼、虫、フェアリー、氷、草を1/4
毒と炎を無効
と非常に優秀
準伝説ポケモンらしく火力、耐久共に種族値も高く
主に
上記のタイプに対して受け出しするパーティー補完
草、鋼、フェアリーに対する打点
として採用される
しかし、地面、水、格闘と弱点は多く、特に地面4倍が非常に痛い
地面トップメタのランドロスランドロス(霊獣)はおろか、ボーマンダボーマンダなどのサブウエポンでもあっさり落ちてしまう
ドランドランってなんだよ
上述したようにヒードランは得意不得意がはっきりしているポケモンとなっている
では組ませると相性の良いポケモンは誰なのか・・・?
そう、ヤドランヤドランであるガラルの姿の考察を期待していた方には申し訳ないが通常の姿である
ヤドランの特徴を簡単に解説すると
物理耐久が厚く、特殊耐久はイマイチ
炎、鋼、氷、エスパー、水、格闘を半減
ゴースト、虫、悪、電気、草が二倍
となっている
そのため、
ヤドランは
ヒードランが苦手な
ランドロス(霊獣)、ドリュウズ、ウオノラゴン、ラグラージ、ローブシンなど
に強く、
ヒードランは
ヤドランが苦手な
ナットレイ、モスノウ、カプ・テテフなど
に強い
このように二体で互いの弱点をうまく補い合えるのである
このヒードランとヤドランの並びは一部界隈でドランドランと呼ばれ第5世代から強力な布陣として知られているえ? 聞いたことない? その響き気に入ってるだけだろって?
ヒードランの考察
- 技
・各種炎技
オーバーヒート=再高威力だがデメリットが重い
だいもんじ=デメリット無しの中では最高威力だが命中不安
マグマストーム=追加効果が優秀(半減でも削りが入れやすく、タスキ潰しもできる)だがだいもんじ以上に命中不安
かえんほうしゃ=命中安定だが威力不足
ふんえん=威力は低いが追加効果が優秀(運が良ければ後出ししてきた物理アタッカーを火傷にして起点にできる)
以下に確定数が変わる相手の例を示す
(以下ダメージ計算ではH,A,B,C,D,SをそれぞれHP、こうげき、ぼうぎょ、とくこう、とくぼう、すばやさの略称として用い、↑は性格補正1.1倍、+はランク補正を表すものとする)
C252↑ヒードランオーバーヒート→:H4エースバーン(等倍):89.7 ~ 105.7%(37.5%で1発)
C252↑ヒードランマグマストーム→H252テッカグヤ:107.5 ~ 128.3%
C252↑ヒードランかえんほうしゃ→H252メタグロス:99.4 ~ 118.7%(93.8%で1発)
・ラスターカノン
威力がやや物足りないがフェアリー対策としては十分
C252↑ヒードランラスターカノン→H4カプ・テテフ:91.7 ~ 110.9%(62.5%で1発)
・てっていこうせん
強力だがやはりデメリットが重く、後出し性能が高いという性質上、気軽に撃てるようなものではない
ラスターカノンで物足りないと感じる場合に
・だいちのちから
炎を強く意識するなら
というより、これを採用しないともらいびで本来強気に出られるはずの炎相手がかなり厳しくなってしまう
C252↑ヒードランだいちのちから→H4シャンデラ:91.1 ~ 108.8%(56.3%で1発)
・りゅうのはどう
炎が通りにくい竜によく通る
・・・が竜は軒並み高種族値なのでやはり威力が物足りない
C252↑ヒードランりゅうのはどう→H4ボーマンダ:74.8 ~ 88.8%
C252↑ヒードランダイドラグーン(130)→H4ガブリアス:101 ~ 119.5%
・ストーンエッジ
ウルガモスウルガモス、リザードンリザードンなどの4倍相手に
ややピンポイント気味
・ソーラービーム
水に通るがダイマックス専用
C252↑ヒードランダイソウゲン(130)→H252スイクン:89.7 ~ 105.6%(37.5%で1発)
・ステルスロック
優秀な起点作成技
前述した通り、得意不得意がはっきりしていて流し性能の高いヒードランとは特に相性が良い
・どくどく
鋼を呼びづらいヒードランとは特に相性がいい
うまくサイクルを回せば相手に大きく削りを与えられる
まもる、みがわりと併せて採用するのが基本
・・・なのだが、今世代では習得できない
過去作から連れてきたポケモンなら使用できるが、少なくともシーズン12では使用不可
来期以降のシーズンならもしかしたら・・・?
・ほえる
起点作りに優秀な技だがこちらも没収された
・めざめるパワー氷そんな技は最初からない
- もちもの
・ふうせん
苦手な地面を完全に無効化する
ランドロス、ドリュウズなどのメインウエポンを無力化できる他、じしんをサブウエポンとして採用することが多いメタグロスやゴリランダーに強く出られる
効果は一時的だが、1ターンでも相手に主力技を使えなくさせるアドバンテージはかなり大きい
が、攻撃を受けただけで無力化されるのは大きなデメリット
前述した通りタイプ耐性は優秀なのだが、半減受け出しをした時点で持ち物を放棄することになる
また、じしんを透かすつもりで後出ししたらとんぼがえりでふうせんを潰された挙句逃げられた・・・というのはよくあることなので立ち回りは慎重に
・シュカのみ
ふうせんと同じように地面対策
とんぼがえりや受け出しで潰されず、奇襲性が高い
(例えば、ヤドランが苦手なゴリランダーの草技に後出しして次のターンに10まんばりきを耐えて返り討ちにするといったことが可能)
が、やはり2倍なので痛い
A252↑ゴリランダー10まんばりき→H252ヒードラン:51.5 ~ 60.6%
A252↑ランドロス(霊獣)じしん→H252ヒードラン:97.9 ~ 116.1%
・きあいのタスキ
用途と難点はふうせんと大体同じ
格闘と水にも対応できる点と奇襲性があることで勝り、地面相手に無償降臨できない点とステロで無力化される点で劣る
・とつげきチョッキ
特殊耐久が厚くなり、役割対象の半減技に後出しがしやすくなる
確定数が変わる相手もいるが、めざ地の消滅によってその価値はやや下がった
ステロを使えないのが大きなデメリット
C252カプ・テテフきあいだま→H252ヒードラン@チョッキ:44.4 ~ 52.5%
・こだわりスカーフ
抜き性能を上げられ、奇襲性も高い
技が縛られるデメリットが痛く、ステロはほぼ使えない
・こだわりメガネ
火力を上げて後続に負担もかけやすくなる
デメリットはスカーフと同じ
C252↑ヒードランラスターカノン@眼鏡→H4トゲキッス:106.2 ~ 125%
- 能力値
炎、鋼が刺さる相手に対する火力は確保しておきたいこと
半減技に受け出ししやすくなるように可能な限り耐久を上げておきたいこと
を考えるとHCベースが基本
極振りにする場合、余った4はDに振ればダウンロード対策、Sに振ればミラー対策になる
・S
スカーフ型にするならおくびょうにさせて特化
HCベースの場合にも少し上の相手を意識するなら調整どくどくを採用する場合もみがわりを上から撃つことが望ましいため特化・・・あぁ使えないんだったね
調整例
244:最速ウオノラゴンウオノラゴン、パッチラゴンパッチラゴン抜き
204:最速メタグロスメタグロス抜き キノガッサが仲間になりたそうにこちらを見ている
76:S4ゴリランダーゴリランダー抜き
36:S4トゲキッストゲキッス抜き
・C
採用する炎技の選択肢が多く、例を挙げようにもキリがないのでここでは省略
強いて言えば、カプ・テテフカプ・テテフ相手にラスターカノンが中乱数なのでやはり特化が望ましい
ヤドランの考察
こちらを参考にされたし
育成論ソードシールド/1279
クレセリアクレセリアというライバルも復活したが、
クレセリアは
・基本的な物理耐久
・電気草等倍で特殊耐久も高いためロトム系など特殊アタッカーにもある程度対応できる
・得意な相手が撃ってきやすいじしんを完全に無効化できる
点で勝り、
ヤドランは
・てっぺきで積みアタッカーに強い
・ハイドロポンプやボディプレスで積みを許さない火力を確保しやすい
・水技(特にウオノラゴンウオノラゴンのエラがみ)を半減できる
・ヒードランのステロと相性が良いあくびを覚える
・回復技の回復量が天候に依存しない
点で勝る
ランドロス、ガブリアス、ボーマンダの復活でれいとうビームの優先度が上がったことをここに追記しておく
○○ドランドラン
二体の組み合わせを決めたら当然あと一体何を選出するかも考えなければならない
方針ごとに何を選ぶかも変わってくるため、それぞれの方針について考察していこう
- 抜きエースを採用する
ヤドランは鈍足、ヒードランは(スカーフを持たせなければ)中速なので抜き性能は期待できない
そのため、一気に相手の上を叩ける抜きエースを採用する
先発で出して、苦手な相手が来たらドランドランで受けるという立ち回りが基本
ヒードランのステロでお膳立てしてやるとさらに良い
・ウサギドランドランエースバーンヒードランヤドラン
みんなだいすきエースバーン
攻撃範囲と汎用性はピカイチ
・ゴリラドランドランゴリランダーヒードランヤドラン
草タイプの中でも使いやすいゴリランダー
水に強く、グラスフィールドで地面も軽減できるためヒードランとの相性が抜群
グラススライダーでトリルの有無関係なく動きやすい
・ドラパドランドランドラパルトヒードランヤドラン
竜+霊という優秀な攻撃範囲を持つドラパルト
ミミッキュミミッキュ相手にとんぼがえりで上から皮を剥がして逃げられるのも強み
ちなみに退いた先はヒードランで十分安定する
A252↑+2ミミッキュシャドークロー@珠→H252ヒードラン:59 ~ 69.6%
・ドリュドランドランドリュウズヒードランヤドラン
特性かたやぶりと地面+鋼の範囲がマッチしているドリュウズ
ドランドランが弱い水ロトムウォッシュロトム、ミミッキュミミッキュに強い
速さはそこそこなので抜きエースとして採用するならスカーフが基本
- 積みアタッカーを採用する
ドランドラン共に火力が物足りなく耐久ポケモンの突破が難しいという場面がよくあるため、突破できるような積みアタッカーを採用するどくどくが使えればこの限りではないが無いものは仕方がない
・バシャドランドランバシャーモヒードランヤドラン
加速で相手の上を取れ、つるぎのまいも習得するバシャーモ
もちろん抜きエースとしても期待できる
- ダイマエースを採用する
ドランドラン共にダイマックスに依存するものではない(もちろん選択肢の一つではあるが)ため、
ダイマエースを無理なく採用できる
・ムーミンカイドランドランカイリューヒードランヤドラン
マルチスケイルで優秀な耐久を持ち、一致ダイジェットを放てるカイリュー
弱点保険まで発動させて大暴れするのが理想的
・ランドランドランランドロス(霊獣)ヒードランヤドラン
攻撃種族値トップクラスで威嚇も優秀なランドロスドランドランドランでもランドランドランドでもない
こちらも一致ダイジェットを放てるうえ、一致ダイアースが強力
スカーフでダイマックスを使わない抜きエースとして採用してもいい
- トリックルームを活かす
ヤドランのトリックルームから繋げる
うまくハマれば耐久も行動順も相手を上回るという強力な戦法
・・・だが、5ターンでトリックルームが切れると一気にパワーダウンする
活かせるターンは多くて3ターン(トリル発動で-1、トリル発動者の交代or脱落で-1)なので早期決着ができるように
・ドサイドランドランドサイドンヒードランヤドラン
鈍足地面の中では特に優秀なドサイドン
ヤドランが呼びやすい電気に対して無償降臨できる
水ロトム相手は非常に厳しいため、見えた時点で選出は控えるべき
・ブルルドランドランカプ・ブルルヒードランヤドラン
元祖グラスメイカー、カプ・ブルル
コンセプト的にはゴリラドランドランと同じ
ブルルの場合、グラススライダーは無いが、トリルと相性がよく、ヒードランが呼びやすい格闘に後出ししやすい点で勝るやっぱりじゃれつくは貰えなかったが
・ノオードランドランユキノオーヒードランヤドラン
特性ゆきふらしと氷+草の範囲が優秀なユキノオー
霰でタスキマルスケ潰しも
- 弱点を補う
ドランドランにもどうしても対処できない相手はいるのでそれを対処できる相手を選ぶ
受けループ的な立ち回りになりやすく、とんぼがえりやボルトチェンジ、クイックターンを回されるとジリ貧になりやすい
・ハピ(ラキ)ドランドランハピナスヒードランヤドラン
特殊受け代表ハピナス、ラッキー
ロトムにはどのフォルム相手でも安定する
・バンギドランドランバンギラスヒードランヤドラン
砂嵐込で鬼のような特殊耐久を持ち、アタッカー性能も優秀なバンギラス
悪ゴースト半減で、ヤドランとの相性補完に優れる
・納豆ナットドランドランナットレイヒードランヤドラン
電気に強い草の中で特に耐久が安定するナットレイ
やどりぎ、ステロなど削りの選択肢も豊富
炎4倍もヒードランのもらいびで補える
その他
もちろん電気特殊アタッカーなどが一貫するドランドランの選出に依存するわけにはいかないので、上記に挙げたポケモンの中からの並びも軽く考察しようと思う
バンギラス+ドリュウズで砂パ偽装 どこかで聞いた略称だな
もちろんドリュウズをすなかきで運用してもいい(その場合、ミミッキュ、ロトムメタを放棄することにはなるが)
エースバーンが苦手な水地面に強く、終盤の掃除もしやすいゴリランダーを組ませるというかエースバーンは誰と組ませても強い
カイリューが苦手なミミッキュミミッキュの露払い役としてスカーフドリュウズを採用する並び
- おわりに
このようにドランドランの並びは非常に強力で、パーティ構築の幅も広いなにより語呂が良いので、是非使っていただきたいドランドランの響きが気に入ったあなたも今日からドランドラン