前書き
こんにちは!炊き込み淡水です!
今回は新しく使用できるようになったホウエン御三家からラグラージを考察したいと思います。
既に似たような構成のラグラージの育成論が上がっているため、フォークさせていただきます。
そちらとは推奨している持ち物、役割の考察等に違いがあります。
注意!
- この育成論ではHP=H、こうげき=A、ぼうぎょ=B、とくこう=C、とくぼう=D、すばやさ=Sなどの略称を使います。
- 個体は特に理由が無い限り理想個体とします。
- ダメージ計算はスマホアプリ「SWSH」を参照しています。
- 不明な点などありましたらコメントで指摘して頂けると助かります。
- 気になったところなどを随時追記しています。
ラグラージとは?
第三世代の御三家の一体ミズゴロウの最終進化系です。キモクナーイ
種族値は、
H100 A110 B90 C85 D90 S60 合計535
すばやさが低めではありますが、それ以外の能力値は良い水準にまとまっています。
みず・じめんタイプを持つため、くさタイプの技とフリーズドライ以外で抜群を突かれないため、数値も相まって耐久力は高いです。
採用理由と役割
ラグラージは現環境では最終進化系ポケモンの中で8匹しか存在しないあくび+ステルスロックを両立できるポケモンのうちの1匹です。
次のターンに相手を眠らせ、交代か眠りにするかの二択を迫れるあくびと交代するたびに相手にダメージを与えるステルスロックを合わせた戦術は、シリーズ5時に上位10位以内だったカバルドンが示すとおり、非常に強力な戦術の1つです。
それに加えて、今作でラグラージは攻撃後自身の控えと交代する技クイックターンを新たに習得しました。
この技を習得したことにより、ノコッチユクシーのみ両立可能だったあくび+ステルスロック+交代技の技構成をラグラージもできるようになり、あくびを使用した後にクイックターンを使用することで有利対面を形成、或いは起点作成を成立させることができるようになりました。
ノコッチユクシーに比べてラグラージは5タイプを半減以下にできるそれなりに優秀な耐性を持ち、火力も他2体とは比べものにならないほど高いです。
また、テッカグヤを意識したほのお、でんき技の需要が高まっていると考えられる現状、それらの技を無効化ないし半減以下にできる対面操作技を習得できる最終進化ポケモンは現在13種類しか存在しないため、非常に希少です。
それに加えて、ダイマックス無しでA252いのちのたまエースバーンのとびひざげりをオボンのみと合わせて高い乱数で2回耐える耐久力も持ち合わせているため、クッション性能も非常に良好です。
先発適正の高い耐久力の低いポケモンフェローチェレジエレキ等と組ませることで、それらのポケモンをクイックターンを絡めることで消耗させないように立ち回ったり、テッカグヤ等の耐性が優秀なポケモンと組ませて交代戦を展開したりと、起点作成以外にも使い勝手が良いです。
よって、あくび+ステルスロックを用いた起点作成、或いはあくび+クイックターンを絡めたクッションがこのラグラージの役割となります。
持ち物
オボンのみ
1度だけ自身の最大体力の1/4を回復します。
A252いのちのたまエースバーンのとびひざげりを高乱数で2回耐えたりなど、不特定多数の攻撃を2回以上耐えるには最適の道具になります。
起点作成、クッション役の両方において最適な道具です。
特性
しめりけを推奨しますが、げきりゅうでも運用上特に問題はありません。
どちらも発動条件が限定的なので、起点作成を確実に通すならしめりけ、それを必要としない場合はげきりゅうとなります。
しめりけ
お互いの全てのポケモンのだいばくはつ、ミストバースト、ビックリヘッド等の自爆技が失敗する特性です。
レジエレキランドロス(霊獣)等の自爆技を封印することで、あくびループを切られにくくすることができます。
げきりゅう
自身の体力が最大体力の1/3になった時、自身のみず技の威力が1.5倍になります。
げきりゅう発動時にクイックターンでH252テッカグヤのみがわりが確定で破壊できるようになります。
また、ダイマックス時に火力を出しやすくなります。
性格・努力値と調整
性格:のんき
個体値:31:31:31:×(特殊技採用の場合は31):31:0(1)
努力値:H252 B180 D76
- 調整意図
HB:A252いのちのたまエースバーンのとびひざげりをオボンのみの回復込み98.83%の確率で2回耐え
HD:C特化サイコメイカーカプ・テテフのサイコキネシスをオボンのみの回復込み98.83%の確率で2回耐え
- S調整ライン
基本的には不特定多数のポケモンに抜かれることで、後攻でクイックターンを使用して後続のポケモンに負担をかけないようにすることができる個体値1,0をオススメします。
個体値31:4振り50族マリルリ抜き
個体値25,24:無振り50族マリルリ抜かれ
個体値19,18:無振りカバルドン抜かれ
個体値3,2:無振りドサイドン抜かれ
個体値1,0:最遅調整、最遅ギルガルド(シールド)と同速
技構成
あくび ステルスロック クイックターン じしん
じしんは選択枠です。
- 確定枠
あくび
相手を「次のターンの終了時にねむり状態にする」状態にする技です。
起点作成、不利対面の流し等ができる優秀な技です。
みがわり、ラムのみ、ミストフィールド、エレキフィールドによって無効化されるため、無闇に使ってはいけません。
その技の性質上交代を誘発しやすく、後述するステルスロックとのシナジーは良好です。
ステルスロック
相手の場を「控えと交代するたびに、場に出たポケモンに固定ダメージを与える」状態にします。
固定ダメージはいわタイプの相性を参照し、いわ技が等倍のポケモンに対しては最大体力の1/8のダメージを与え、2倍のポケモンには1/4、半減のポケモンには1/16のダメージとなります。
ステルスロックとあくびを合わせることで、交代しないと寝てしまうが、交代してもダメージを受けてしまうといった状態にすることができます。
また、交代戦中にステルスロックを展開することで相手の交代を抑制することができる他、相手のきあいのタスキのケアができる等の利点があります。
クイックターン
威力60 命中100のみず技です。攻撃後、自身の控えポケモンと交代します。
カプ・レヒレカプ・コケコ等あくびを通せないポケモンが出てくると予想される場合に使用することで、「あくびを通せないせいで積みの起点にされる」といったことが起こりにくくなります。
- 選択枠
じしん
威力100 命中100のじめん技です。
使い勝手の良い威力も命中も高水準な技です。
並以下の耐久のポケモンなら確定〜乱数2発に入れられる程の火力は備わっています。
がんせきふうじ
威力60 命中95のいわ技です。相手のすばやさを下げます。
ダイジェット等のすばやさを上昇させる技を使用する相手に対して使用してすばやさの上昇を抑えることが出来ます。
こごえるかぜ
威力55 命中95のこおり技です。相手のすばやさを下げます。
こちらもダイジェット等のすばやさを上昇させる技を使用する相手に対して使用してすばやさの上昇を抑えることが出来ます。
特殊技なのでとくこうの個体値をさいこうにしておく必要があります。
れいとうビーム
威力90 命中100のこおり技です。
この技を覚えさせておくことで、ステルスロックで削れたこおり4倍ポケモンを倒すことができる他、ダイマックスしてランドロス(化身)ボーマンダに切り返すことができます。
同タイプ物理技のれいとうパンチはランドロス(化身)ボーマンダのいかくがネックになるため、推奨しません。
うずしお
威力35 命中85のみず技です。4〜5ターンの間、毎ターン終了時に相手に最大HPの1/8のダメージを与え、ゴーストタイプのポケモン以外は交代することができません。
うずしお→あくび→クイックターンと動くことで、確実に相手を眠らせながら後続にねむりターンを持たせることができます。
与ダメージ計算
ある程度基準になりそうなポケモンへのダメージを記載します。
- クイックターン
無振りランドロス(霊獣)
51.2〜59.7% 確定2発
無振りガブリアス
21.3〜25.1% 乱数4発(0.01%)
無振りカプ・テテフ
33.1〜39.3% 乱数3発(99.8%)
無振りフェローチェ
53.4〜63.6% 確定2発
- じしん
無振りバシャーモ
105.8〜125.1% 確定1発
無振りカプ・テテフ
53.7〜64.1% 確定2発
H252カプ・レヒレ
31.0〜37.2% 乱数3発(74.07%)
HB特化ナットレイ
20.4〜24.8% 確定5発
無振りレジエレキ
135.4〜160.0% 確定1発
- れいとうビーム
無振りボーマンダ
84.7〜101.1% 乱数1発(6.25%)
ダイ 122.3〜145.8% 確定1発
H252ゴリランダー
38.6〜46.3% 確定3発
ダイ 55.0〜65.7% 確定2発
無振りカイリュー(マルスケ非考慮)
72.2〜86.7% 確定2発
ダイ 106.0〜125.3% 確定1発
被ダメージ計算
ある程度基準になりそうなポケモンからのダメージを記載します。乱数はオボンのみを参照します。
A252いのちのたまエースバーン
とびひざげり 52.6〜62.8% 乱数2発(1.17%)
キョダイカキュウ 32.8〜39.1% 確定4発
C特化サイコメイカーカプ・テテフ
サイコキネシス 52.6〜62.8% 乱数2発(1.17%)
A252ランドロス(霊獣)
じしん 36.7〜43.9% 乱数3発(16.3%)
ダイアース 48.3〜57.0% 確定3発
C特化カプ・レヒレ
なみのり 33.3〜39.6% 確定4発
ダイストリーム 47.8〜56.5% 確定3発
A特化いのちのたまミミッキュ
じゃれつく 34.2〜41.5% 確定4発
ダイフェアリー 49.7〜58.9% 確定3発
A252ボーマンダ
ダブルウイング 28.9〜34.7% 乱数4発(53.59%)
ダイジェット 45.4〜54.1% 確定3発
A特化ハチマキゴリランダー
グラススライダー 197.1〜233.8% 確定1発
相性の良い味方
唯一の弱点であるくさタイプを4分の1にすることができる他、弱点のほのおとでんきをラグラージが受けることができるため、非常に相性が良いです。
やどりぎのタネでラグラージのクッションとしての耐久力を補強することもできます。
- フェローチェ等の高速低耐久ポケモン
フェローチェとんぼがえり→ラグラージ後攻クイックターンと動くことで、フェローチェにダメージを与えないように戦うことができます。
レジエレキやだっしゅつパックアーゴヨン等とも相性は良好です。
起点作成役であることから、積みエースとの相性も良好です。
特にアーゴヨンはりゅうせいぐん→だっしゅつパックでラグラージに繋ぎ、ラグラージのクイックターンで安全に繰り出し、わるだくみで全抜きする、
トルネロス(霊獣)はさいせいりょくを活かしラグラージとサイクルした後わるだくみを使用することで抜きエースに変化する
等々、面白い組み合わせも存在します。
ラグラージの弱点の関係上、主にドラゴンタイプやひこうタイプの積みエースとの相性が良いです。
後書き
如何だったでしょうか?
サイクル、積み構築問わず採用する価値がある強力なポケモンです。是非使ってみてください。
何か不備、不足、質問等ありましたらコメントにお願いします。
ここまでの閲覧ありがとうございました!