どうも。Wです。
ルカリオも二回目の投稿です。
採用理由と役割
採用は愛。
役割はエース
この型のざっくりした説明
この型はルカリオをエースとして運用し、なおかつ環境に十分強く出れる事を目的としています。
まず、ルカリオをエースにする時の難点を何点(うまい)か挙げましょう。
1 ランドロス(霊獣)ガブリアスフェローチェエースバーン等の厨ポケより遅く、弱点を突かれている上に耐久がそこまで高くない
耐久の低いポケモンをエースとして運用するには基本相手より早く行動する必要があります。
しかし、ルカリオのS種族値は90と、全体的な素早さがかなり高いこの環境では低い部類に入っています。
また、ルカリオはHBDオール70と並以下で、上の高火力アタッカーではダイマしても貫かれるのが一般的です。
2 火力がそれほどでもない
ルカリオの火力はA110,C115と高水準ですがとても高い訳ではありません。
他のエースとして使われるポケモンは基本130を超えて居るので、火力が見劣りしています。
それ故にカバルドン等に後出しされて処理されそうにもなります。
逆に、ルカリオのアタッカーとして優秀な部分を挙げてみましょう。
1 技範囲が優秀
通りの良い格闘・鋼タイプがタイプ一致な上、電気・氷・地面・エスパー・ドラゴン・悪・ノーマルタイプ等の優秀なサブウェポンも持っています。
2 特性・精神力
精神力は怯みや特性威嚇を無効化する特性で、特に威嚇はとても優秀な上ランドロス(霊獣)ボーマンダ等に採用されて居る為、活かす機会が多く、積み技を使った後の止まりにくさには目を見張るものがあり、物理アタッカーとしては喉から手が出る程欲しい特性です。
3 神速の存在
神速はノーマルタイプの威力80優先度2という鬼の様に強い先制技で、この火力と優先度でお互い残りHPが僅かという時にとても強いです。
よって、ルカリオをエースとして使うには、
優秀な部分(精神力・通りの良いサブウェポン・神速)を最大限活かし、難点(鈍足・低耐久・微妙な火力)を克服する必要があります。
まず、神速・精神力を活かし、微妙な火力を補う為には、物理型or両刀型かつ火力を上げる積み技を一つは入れる事は確定、通りの良いサブウェポンも一つは入れる事も確定です。
この育成で大体は補えたのですが、最後に残る
低耐久・鈍足を補うにはかなり手間がかかり、片方を補おうとしたら片方が弱くなる事がほとんどです。
しかし、ここで諦めてはなりません。
まず、素早さは努力値や性格でどれだけ手間をかけても越えられない壁というものがあるので、ダイマックスのお陰で比較的ハードルの低い低耐久は努力値で補い、素早さは捨てて火力耐久を上げる重戦車型に出来るほどルカリオの火力耐久は高く無いので、素早さを持ち物か技で補う他ありません。
しかし、この型では、上記の通り
サブウェポン・神速・火力を上げる積み技
を採用する事は確定しているので、技で補おうとするとメインウェポンをないがしろにしてしまうので素早さは持ち物で補う物とします。
まとめると、
物理or両刀型で火力を上げる積み技を一つは採用
サブウェポン・神速は採用する
耐久は努力値とダイマックスで誤魔化す
素早さは捨てずに、持ち物で補う
素早さを上げる持ち物でメジャーな物は拘りスカーフがありますが、それだと積み技を使う事がほぼ不可能で、神速を使う旨味もあまり無くなってしまいます。
他の素早さを持ち物でメジャーな物は
イバンの実・カムラの実・空振り保険
があります。
まず、イバンの実・カムラの実は堪える等の技を使わないと発動が難しく、技スペースを埋める事になるので不採用。
空振り保険は技を外すとSが2段階上がりますが、
メインウェポンにそこまで命中率が低い技が無く、運ゲーになるので不採用。
一見、やはりエースとして運用する器では無い様に見えますが、一つだけ活路があります。
そう、ビビリ玉です。
ビビリ玉の効果は、
威嚇を受けるとSが1段階上がるというもの。
そう、この持ち物は、精神力と最高に噛み合って居るんです。
この二つにより、威嚇を受けると、精神力が発動し無効化された上、ビビリ玉が発動しSが1段階上がるというピンチをチャンスに変えるムーブが出来ます。
持ち物
ビビリ玉
上記よりほぼ確定。
性格・努力値と調整
いじっぱり
H76 A252 B164 D4 S12
両刀にする意味が無いのでA特化でダイマックス時ランドロス(霊獣)の130ダイアースを確定耐え
S+1で最速100族抜き(威嚇ボーマンダ抜き)
余りD兼H最大(B244でもA特化ランドロス(霊獣)のダイアースを確定耐え出来ないので特殊にも厚くする様にした)
素早さはビビリ玉が発動するポケモンは限られて居るのでその中で早い部類を抜ける程度で良いです。耐久にも努力値を回したいので。
詳しくは立ち回り例で
技構成
インファイト
メインウェポン。タイプ一致高火力で必須級。ダイナックルも火力以外は超優秀。
れいとうパンチ
サブウェポン一線級。詳しくは立ち回り例で。
しんそく
一線級。詳しくは上記と立ち回り例で。
つるぎのまい
火力の底上げ。
候補技
かみなりパンチ
カプ・レヒレギャラドスに打点が無いので。この型ではどの技も切りたくないので除外。
じしん
エースバーン打点。採用するならASぶっぱでビビリ玉発動時に最速エースバーンを抜けるようにした方がいい。
立ち回り例
相手の交代に合わせて殴り合ったり、ウツロイド等の有利相手に後出し・死に出しして積むって感じです。
ランドロス(霊獣)ボーマンダは相手がこちらを舐めて死に出ししてくれる事が多いので上から殴って倒し、他はダイアイス+神速で処理するって感じです。
カバルドン対面は相手が舐めてステルスロックから入って来てくれるかもしれないし他にする事も無いので剣舞から入りましょう。
しかし、このルカリオはやはり火力が物足りないので、下記のダメージ計算の通り、有利相手でも乱数一発になってしまう事が多いです。
なので、ステルスロックを撒いたり、ウツロイド等の有利対面や、HPを消耗した火力もそれ程高くないカプ・レヒレ等を剣舞の起点にするのが良いかと思われます。
また、下記のダメージ計算で一発で倒せるか不安な相手には、神速ダイアタックでダメージを与えつつSを抑えるのも良いかもしれません。
また、大ウォールでターンを稼ぎつつ、神速で倒すのもとてもオススメ。
例えば、
大ウォール、ダイアイス、大ウォール、神速
ダイアタック、ダイアイス等。
ダイマックスの耐久押し付け+ダイマックス後の神速、インファイトのムーブが強いです。
与ダメージ計算
インファイトで
H252ヒードランが乱数一発88%
H252ブリザポスが78,3〜98,2%
H4カミツルギが確定一発
H252バンギラスがダイマックス込みでも乱数一発84,6%
HB特化ナットレイが確定二発66,3〜79,6%
HB特化ポリゴン2が確定二発54,1〜65,6%
ダイアイスで
H4ランドロス(霊獣)がダイマックス込みでも乱数一発82%
HB特化ランドロス(霊獣)が確定一発
H4ボーマンダがダイマックス込みでも確定一発
H4ガブリアスがダイマックス込みで確定二発
H4カイリューがダイマックス込みで乱数一発58,1%
H4ファイヤー(ガラル)が乱数一発76%
H4サンダー(ガラル)が乱数一発76%
H4フリーザー(ガラル)が確定一発
H252アーゴヨンか確定一発
H252ドラパルトが乱数一発70,1%
H252ゴリランダーが確定二発
H4ゴリランダーが乱数一発46,1%
H4ボルトロス(霊獣)ボルトロス(化身)が確定一発
+2ダイアイスで
HB特化カバルドンが乱数一発16,1%
神速で
H4フェローチェが確定二発
H4ランドロス(霊獣)が乱数三発29,7〜35,2%
H4レジエレキが乱数二発49,4〜58,3%
H4ガブリアスが乱数四発25,5〜30,4%
H4カイリューが乱数三発28,1〜33,5%
H4ファイヤー(ガラル)が乱数三発29,5〜34,9%
H4サンダー(ガラル)が乱数三発29,5〜34,9%
H4エースバーンが確定三発35,9〜42,9%
ダイアタックで
H4ランドロス(霊獣)が乱数二発47,9〜57%
H4カイリューが乱数二発45,5〜53,9%
H4ボーマンダが確定二発50,9〜60,2%
H252カプ・レヒレが確定三発36,7〜43,5%
H4ギャラドスが確定二発51,8〜60,8%
被ダメージ計算
A252ランドロス(霊獣)の130ダイアースで
ダイマックス込みで確定二発83,9〜99,4%
A特化ランドロス(霊獣)の130ダイアースで
ダイマックス込みで乱数一発92,9〜109%
A252ガブリアスの130ダイアースで
ダイマックス込みで確定二発77,4〜91,6%
A特化ガブリアスの130ダイアースで
ダイマックス込みで乱数一発85,8〜101,3%
A252ガブリアスの130ダイアースで
ダイマックス込みで確定二発77,4〜91,6%
A特化フェローチェのインファイトで
ダイマックス込みで確定二発82,6〜98,1%
A特化ボーマンダの130ダイジェットで
ダイマックス込みで乱数二発43,2〜52,3%
A特化カイリューの130ダイジェットで
ダイマックス込みで乱数二発43,2〜52,3%
A252エースバーンの160ダイバーンで
ダイマックス込みで乱数一発89〜105,8%
C特化カプ・レヒレのハイドロポンプで
確定二発71,6〜85,2%
C特化トランジスタレジエレキの10万ボルトで
乱数一発89,7〜106,5%
A4カバルドンのじしんで
乱数二発43,9〜54,2%
A252ギャラドスの130ダイジェットで
確定二発76,1〜89,6%
エンテイ、カイリューとの差別化
精神力を持つポケモンはルカリオだけではありません。
ことにエンテイカイリューはルカリオと同じ物理アタッカー且つ神速を覚える事が出来、ルカリオのアイアンディティーとほぼ被ってしまっています。
しかも、どちらもルカリオより攻守ともに高く、ルカリオの上位互換に見えるかもしれません。
しかし、ルカリオも負けていません。
ルカリオが他とは違う点をいくつか挙げます。
1 剣の舞を覚える
なんと、エンテイカイリューは剣の舞を覚えません。ことにエンテイは積み技を瞑想以外全く覚えず、スペック自体は良いもののエースとしての火力を上げる事はほぼ出来なく、サブウェポンも乏しいエンテイは既に差別化出来ていると思われます。
しかし、カイリューは龍の舞を覚え、これはAS共に1段階上昇という超優秀な積み技で、ビビリ玉にする必要すらありません。また、ダイジェットをタイプ一致で打てるところも優秀なので、下記で差別化する必要があります。
2 耐性が優秀
これは一見ダイマックスすれば良い様に見えますが、カイリューには致命的なタイプの穴があります。
それは、氷タイプが4倍弱点であること。
そんなピンポイントな耐性どうせ少ないんだからあまり差は無いのでは?と思う方も居るかもしれませんが、氷4倍弱点、厨ポケに結構居ます。
例を上げると、カイリューガブリアスランドロス(霊獣)ボーマンダなど。このポケモンは皆環境上位に入って居て、氷タイプ自体の通りもとても良いので、フェローチェカプ・レヒレ等に氷技を採用される事がとても多く(このルカリオもこの為に氷技を採用している)、消耗した相手に悠長に積んでいたら冷凍ビームで返り討ち、という事はとても多いかと思います。
カイリューにはダイジェットがあるのだから、わざわざ積まずに珠ダイジェットで殴って解決なのでは?と思った方、確かにそうです。
しかし、タスキ・スカーフフェローチェの存在があります。
この存在によって、せっかく積んだのに氷タイプで返り討ち、となったポケモンも多いかと思います。
また、カイリューは耐性自体はそれ程良い訳では無いので、弱点を突かれて倒される場面もルカリオより多いです。
ルカリオもフェローチェにタイプ一致弱点を突かれて居ますが、4倍弱点では無いので、ダイマックスしたこの型では耐える事が出来ます。
まとめると、カイリューは、その耐性のせいで積む機会やダイマックスした後のエース展開をないがしろにしていると言えます。
よって
エンテイは積み技と有益なサブウェポンの有無
カイリューは耐性による積む機会の多さや、ダイマックス後の止まりにくさ
で差別化出来ていると言えます。
相性の良い味方
カバルドン
ステロ撒いてるだけで強い。
不利相手
エースバーン
タイプ的に勝てない。相手が珠持ってなくて乱数引いてワンチャン。
ラグラージ
+2インファイトで倒せない。
カプ・テテフ
神速が使えないのが痛い。
カプ・レヒレ
対面だと打点があまり無いので不利。火力自体は無いのでHPを削った後に起点にするならOK
おわりに
如何でしたでしょうか。ビビリ玉エース型ルカリオ。確かに火力では見劣りしている部分がありますが、耐久と耐性でなんとかこうにか補ています。
ストッパールカリオは強いけど、エースとしても使ってやりたい!という方は、是非ご検討ください。