こんにちは!ゆうと申します。2回目の投稿となります。何卒宜しくお願い致します。
今回は、第7世代サンムーンの禁止級伝説の一角、月の使者ことルナアーラの考察をしていきたいと思います。
※非公式略語を使用する場合があります。
- H=HP、A=こうげき、B=ぼうぎょ、C=とくこう、D=とくぼう、S=すばやさです。
- 「A↑252」は、「こうげきに努力値を252振り、更に上昇補正がかかっている」状態を指します。
ルナアーラの特徴
シリーズ8が始まるということで、皆さんも禁止級伝説の育成をなさっていると思いますが、その中でも影が薄いポケモンがルナアーラです。
ルナアーラの特徴としては、
- 高い特攻種族値
- ミミッキュを抜けるS種族値
- 特性貫通で高威力命中安定の専用ゴースト技「シャドーレイ」
- 独特な耐性
こんなところでしょうか。
C種族値137という高火力から、ダイジェットを積みつつ殴るというのが基本運用となります。
耐性はかなり独特で4倍弱点が2つに無効が2つ半減は2つという具合です。有利不利がはっきりとしているので、冷静な判断力が必要となります。
持ち物
パワフルハーブ
メテオビームを1ターンで撃ちます。ウツロイドウツロイドなんかがよく持っていますね。
特性のファントムガードを活かしたじゃくてんほけん型も考えたのですが、弱点が2つしかなくその2つがもれなく4倍という耐性上、じゃくてんほけんを活かすのが難しいと考え、パワフルハーブを採用しました。
性格
おくびょう(すばやさ↑、こうげき↓)
ミミッキュミミッキュやカプ・テテフカプ・テテフを抜くために、すばやさに上昇補正をかけます。
努力値と調整
- すばやさ
前項でも触れたとおり、ミミッキュミミッキュ(S96)や、カプ・テテフカプ・テテフ(S95)などを抜くために最速です。1段階上昇後の実数値は244となり、レジエレキ以外なら抜くことができます。
- とくこう
C1段階上昇でH4イベルタルをメテオビームで確定一発にできるようになるまで振っています。
- HP、ぼうぎょ、とくぼう
余りです。
技構成
- 確定技
シャドーレイ
ゴーストタイプ 威力100命中100
ルナアーラと月食ネクロズマの専用技。ゴースト技としては珍しい高威力命中安定技で、特性貫通という破格の性能をもちます。これにより、ミミッキュミミッキュのばけのかわや特性がんじょうを貫通して一撃で倒すことができます。採用しない理由がありません。
メテオビーム
いわタイプ 威力120命中90
今回のコンセプトです。1ターン目に特攻を上げ、2ターン目に発射するという溜め技ですが、パワフルハーブを持たせることで、一度だけ溜めなしで撃つことができます。これにより、攻撃しながら積むことができ、積んだ後は超高火力を押し付けることができます。1段階上昇後の実質種族値は、なんと驚異の262。並みのポケモンでは受けきれません。しかし、ダイロックの追加効果で砂嵐状態にすると、HPが削れてしまい、特性のファントムガードが発動しなくなるので、ダイマ中はできるだけほかの技を優先するようにしましょう。
エアスラッシュ
ひこうタイプ 威力75命中95
ダイジェットにすると殴りながらすばやさを上げることができ、少し足りない素早さを補えます。
- 候補技
サイコキネシス
エスパータイプ 威力90命中100
タイプ一致エスパー技の最高打点です。
サイコショック
エスパータイプ 威力80命中100
サイコキネシスとの選択です。これを採用すると、ウツロイドウツロイドにかなり有利に出ることが出来ます。他にも特殊受けのラッキーラッキーやハピナスハピナスで止まるのが嫌な人はこちらを選択するのがおすすめ。
ムーンフォース
フェアリータイプ 威力95命中100
あくタイプへの打点としての採用です。本来なら、タイプ一致技をどちらも半減以下に抑えられる上に相手の一致技は4倍で入ってしまうのであくタイプは超絶不利対面なのですが、この技を採用すればある程度抗えるようになれます。
れいとうビーム・ふぶき
れいとうビーム…こおりタイプ 威力90命中100
ふぶき…こおりタイプ 威力110命中70
抜群範囲の広いこおり技です。じめんやドラゴンへの打点として。
ナイトバースト
あくタイプ 威力85命中95
抜群範囲はシャドーレイと全く同じですが、ダイアークは相手の特防を下げる効果があるので、攻撃を通しやすくなります。
ねっぷう
ほのおタイプ 威力95命中90
ザシアンやテッカグヤなどのはがねタイプをまとめて対策できます。思ったよりザシアンザシアン(王)多かったんで、サイキネとかよりおすすめです。
10まんボルト・かみなり・ソーラービーム・きあいだま
10まんボルト…でんきタイプ 威力90命中100
かみなり…でんきタイプ 威力110命中70
ソーラービーム…くさタイプ 威力120命中100
きあいだま…かくとうタイプ 威力120命中70
特別に打点が欲しい相手がいるなら採用もありです。きあいだまもあくタイプへの打点になりますが、命中不安やダイナックルの追加効果がルナアーラと嚙み合わないなどの理由から、単純なあくタイプへの打点として採用するなら、ムーンフォースのほうが良いと思われます。
めいそう・つきのひかり・でんじは・おにび
ダイウォール用です。
特性
ファントムガード
マルチスケイルの効果に、かたやぶり、メテオドライブ、シャドーレイの特性貫通効果が効かないという効果をくわえた、要するにマルチスケイルの完全上位互換です。
立ち回り例
- 積む余裕があれば、とりあえずメテオビームを積みます。余裕がなければ即ダイマ。
- できるだけダイジェットを積んでおきます。
- あとは殴って殴って殴りまくります。
黒バドレックスバドレックス(こくば)との差別化点
同じ禁伝枠、同じタイプの特殊アタッカーとして黒バドレックスバドレックス(こくば)との差別化点を解説します。
- ダイジェットの存在
黒バドレックスは、能動的にすばやさを上げる手段がこうそくいどうしかありません。バドレックスは元の素早さが高いので問題はないと思われるかもしれませんが、スカーフ持ちの敵や、フェローチェフェローチェやレジエレキレジエレキなどの超高速ポケモンと対面した時、耐久の低い黒バドレックスはがこうそくいどうを積んでいる暇はありません。なので、殴りながらすばやさを上げられるダイジェットが使えるのは、確実な長所といえます。
- メテオビームの存在
ルナアーラは、メテオビームによって殴りながら特攻も上げることができます。黒バドレックスも特性「くろのいななき」で特攻を上げることができますが、敵を倒さないと特性が発動しないので、倒す前に不利な相手に引かれると、素の火力で戦わなければなりません。ゆえに、すぐに火力を上げることができるメテオビームが使えるのも長所といえます。
- 対ミミッキュミミッキュでの強さ
黒バドレックスの場合、どんなに攻撃力を上げても、一度攻撃を防がれた後に4倍の剣舞かげうちやシャドークローで倒されてしまいます。しかしルナアーラの場合、専用技シャドーレイで攻撃を防がれずに倒せます。かげうちは喰らってしまいますが、ルナアーラの持ち前の耐久力があればそのくらいなら耐えてしまうので、ほぼ負けることはありません。
- 耐久力
H4振りでの耐久指数を比較すると、バドレックスは、物理耐久が17,600、特殊耐久が21,120、総合耐久は38,720なのに対し、ルナアーラは、物理耐久が23,217、特殊耐久が27,051、総合耐久が50,268と、どこをとっても上回っています。これで、素早さの高い相手に何もできずに倒されるという事故を防ぐことができます。
以上がルナアーラの長所です。しかし、素の状態では黒バドレックスが火力、素早さともに上回っているので立ち回りによってはルナアーラの良いところを活かすことができないことには注意が必要です。
不利な相手
- あくタイプ全般
これが、ルナアーラがあまり使われない最大の理由といっても良いでしょう。あくタイプには、タイプ一致技を両方とも半減以下に抑えられ、逆に相手のタイプ一致技は4倍で突き刺さってしまいます。
- メタモンメタモン
積み前提なため、その能力上昇をコピーされてしまうと、裏のポケモンで止めるのが難しくなってしまいます。さらに、ルナアーラのタイプ一致ゴースト技は、ルナアーラ自身に4倍で入ってしまうため、メタモンがスカーフを持っていた場合、上から殴られた後に全抜きという展開に陥ってしまいます。
相性の良い味方
- カプ・コケコカプ・コケコ
今回はダイジェットを積めればイベルタルイベルタルに勝てるようにはなっていますがイベルタルが珠を持っていたり、ダイジェットを積めていないときに対面してしまったりしたときに、イベルタルキラーとしてのカプ・コケコです。単純にあくタイプの対策にもなります。
- オーロンゲオーロンゲ
ルナアーラの弱点を両方とも半減以下に抑えられ、逆にタイプ一致技で両方に弱点を突くことができます。壁を張って、安全に積むサポートをすることもできます。
特性サイコメイカーで場に出るとサイコフィールドにすることができます。サイコフィールドは、タイプ一致エスパー技の威力を上げつつ、4倍弱点の先制技であるかげうちとふいうちを封じることができ、役割をさらに遂行しやすくまります。しかし、カプ・テテフカプ・テテフにはゴースト技が、イエッサンイエッサン♂にはあく技がそれぞれ2倍で入ってしまうので、注意が必要です。
与ダメージ計算
(ステータス変化なし/特攻1段階上昇)の順で表記します。
シャドーレイ
H252日食ネクロズマネクロズマ(日食)(55.9~66.7%/84.3~100.0%)
H252白バドレックスバドレックス(はくば)(64.7~76.3%/95.7~113.0%)
H4ゼルネアスゼルネアス(41.6~49.5%/62.4~73.3%)
H4ミミッキュミミッキュ(120.6~143.5%/180.2~215.3%)
H252クレセリアクレセリア(59.0~69.6%/87.2~103.1%)
ダイホロウ(威力130)
H252日食ネクロズマネクロズマ(日食)(73.5~86.8%/110.3~122.9%)
H252白バドレックスバドレックス(はくば)(82.1~98.6%/122.7~145.9%)
H4ゼルネアスゼルネアス(54.0~63.9%/80.7~95.5%)
H252クレセリアクレセリア(74.9~89.9%/111.9~133.0%)
エアスラッシュ
H4ゴリランダーゴリランダー(64.0~75.4%/94.9~112.0%)
ダイジェット(威力130)
H4ゴリランダーゴリランダー(109.7~129.1%/162.3~192.0%)
メテオビーム
H4イベルタルイベルタル(67.3~79.2%/100.0~117.8%)
H252ホウオウホウオウ(86.4~103.3%/127.7~152.1%)
H4レシラムレシラム(64.8~77.3%/96.6~113.6%)
ダイロック(威力140)
H4イベルタルイベルタル(78.2~92.1%/115.8~136.6%)
H252ホウオウホウオウ(99.5~118.3%/148.4~176.5%)
H4レシラムレシラム(76.1~89.8%/112.5~133.0%)
サイコキネシス
H252ムゲンダイナムゲンダイナ(63.2~75.3%/94.7~111.7%)
H252D4ドヒドイデドヒドイデ(70.1~84.1%/104.5~123.6%)
サイコショック
H84ウツロイドウツロイド(最速でBBですばやさを上げられる個体) (121.0〜142.6%/181.5~213.3%)
B↑252ハピナスハピナス(35.5~41.8%/52.7~62.1%)
H4B↑252きせきラッキーラッキー(26.1~31.3%/39.0~46.3%)
ダイサイコ(威力130)
H252ムゲンダイナムゲンダイナ(90.7~107.7%/136.0~160.3%)
H252D4ドヒドイデドヒドイデ(100.6~119.7%/150.3~177.1%)
ムーンフォース
H252オーロンゲオーロンゲ(66.3~78.2%/98.0~115.8%)
H4サザンドラサザンドラ(135.7~161.9%/202.4~240.5%)
ダイフェアリー(威力130)
H252オーロンゲオーロンゲ(89.1~105.9%/133.7~157.4%)
H4サザンドラサザンドラ(188.1~221.4%/278.6~328.6%)
れいとうビーム
H4ゼクロムゼクロム(56.8~67.0%/84.1~100.0%)
H25250%ジガルデジガルデ(50%)(96.7~115.3%/145.1~171.2%)
ふぶき
H4ゼクロムゼクロム(69.3~81.8%/102.3~121.6%)
H25250%ジガルデジガルデ(50%)(117.2~139.5%/176.7~208.4%)
ダイアイス(威力140)
H4ゼクロムゼクロム(87.5~103.4%/121.6~143.2%)
H25250%ジガルデジガルデ(50%)(144.8~176.7%/222.3~264.2%)
10まんボルト
H4カイオーガカイオーガ(43.2~51.1%/63.6~75.0%)
かみなり
H4カイオーガカイオーガ(51.1~61.4%/77.3~92.0%)
ダイサンダー(威力140)
H4カイオーガカイオーガ(65.9~78.4%/97.7~115.9%)
ソーラービーム
H252グラードングラードン(70.5~83.1%/103.4~122.7%)
ダイソウゲン(威力140)
H252グラードングラードン(82.1~96.6/120.8~143.0%)
ねっぷう
H4ザシアンザシアン(王)(56.0~66.7%/83.3~98.8%)
ダイバーン(威力130)
H4ザシアンザシアン(王)(76.2~90.5%/114.3~134.5%)
きあいだま
H252ディアルガディアルガ(64.7~76.3%/95.7~113.0%)
被ダメージ計算
ファントムガードが発動していることを前提としての順で表記します。
A↓0C252イベルタルイベルタル あくのはどう+ふいうち(ふいうちは特性発動なし)
75.2+116.8~90.3+138.1%
C252黒バドレックスバドレックス(こくば) アストラルビット
101.8~120.4%
A252こうげき1段階上昇ザシアンザシアン(王) きょじゅうざん
37.6~44.7%
C252とくこう2段階上昇ゼルネアスゼルネアス ムーンフォース
33.6~39.8%
A252珠ミミッキュミミッキュ かげうち
34.5~41.6%
最後に
宇宙の力を宿すメテオビーム型ルナアーラ、いかがだったでしょうか?
上記の被ダメージ計算はファントムガードが発動していることが前提でしたが、もちろん発動していない状態で対面することも多くあるでしょうし、弱点を4倍弱点しかもたない複合タイプ、積み前提の型ということで、壁張りなどでサポートするとさらに強さが引き出されること間違いなしです。
前述のとおり、このポケモンはその耐性上、有利不利がはっきりしているので、タイミングを見極めて裏のポケモンに引くことも重要となってきます。
イベルタルが環境に蔓延ることが予想されていて、ルナアーラにとっては逆風となるかもしれませんが、積めた後の抜き性能の高さは一級品です。積むこともそこまで難しくないので、不利な相手が少なければ、活躍できる機会も多いと思います。
ここまでの閲覧、ありがとうございました!「こういう記述が欲しい」「ここの調整はこうしたほうが良い」など、何かご意見やご指摘、不明な点等ございましたら、気軽にコメントして頂けると幸いです。