はじめに
こんにちは、ねぎさわです!
2回目の投稿になります。
シリーズ10が迫ってきてますね。
私が大好きなエルフーンエルフーンがより活躍するメタになりそうなので、今までの環境では活かしにくかったゴツゴツメット+アンコール型を紹介しようと思います。
- 準速、特化などの一部非公式用語や、HABCDSなどの略称を用います。
- 指定がない限り相手の個体は理想個体であるとします。
- やどりぎのたね→宿り木の種など、一部攻撃技や持ち物の名称を漢字に変換しています。
エルフーンとは
5世代で登場した、くさ・フェアリー複合タイプのポケモンです。かわいい。
特性いたずらごころと豊富な補助技を活かした害悪戦法がウリで、主に本作では襷を持たせた起点型と食べ残しを持たせた物理受け型が主流です。
低種族値ながらポテンシャルは高く、挑発持ちなどで対策をしていないと1匹で相手PTをぐちゃぐちゃにできます。
この型の役割
- アンコールによる積み技牽制・起点作り
アンコールはダイマックス中無効のため今作の環境ではやや使いにくい技でしたが、シリーズ10では過去作通りの使用感で相手を翻弄できます。積み技に合わせて後出しすれば交代を強要でき、また自PTの積みエースが半減で受けられる技で縛れば起点作りもできます。
ダイマックスによる強引な受けができないため、後続の禁伝ポケで一度積めれば3タテも狙えるでしょう。
- 物理受け
ウーラオス(いちげき)ウオノラゴンパッチラゴンなど自前の高火力でごり押すポケモンの対策が難しい環境になることが予想されます。エルフーンはこれらのポケモンの一致技をすべて半減で受けられるため、不利対面を背負った際に後出しからでもケアができます。
差別化
特性悪戯心かつアンコールを覚えるポケモンにレパルダスがいます。豊富な補助技があるため起点作りとしては非常に優秀ですが、素の耐久力がエルフーンに大きく劣る点、単タイプゆえに耐性が少ない点から物理受けとしての適性が高いとは言えないです。甘える+アンコールで後続に繋ぐ動きはエルフーン同様にできるんですけどね。
特性
先制で変化技を打つことが前提で成立する型なのでいたずらごころ一択です。すりぬけで使用したい人は眼鏡を持たせて身代わりドラパルトにムーンフォースぶち込む方がおそらく楽しめます。
性格・努力値
性格…ずぶとい (B↑A↓)
努力値…H252-B244-S12
物理技を受ける機会が多いためほぼHB特化。Sは準速ゴリランダー抜きです。
少し特防に振ることでサンダーのボルトチェンジを身代わりが耐える調整もありますが、今回の型では身代わりを確定技としていないため役割対象への遂行能力を重視しています。
持ち物
- ゴツゴツメット
もふもふなのにゴツゴツです。接触技持ち物理ポケモンの処理速度が向上します。ダイマックス不可で接触技が増えるのは追い風ですね。
後述する対ナットレイで身代わり食べ残し型より仕事ができるようになります。
- 食べ残し
身代わりと合わせると場持ち性能が格段に向上します。しかし今回の型では身代わりの技枠確保が難しいため優先度は低いです。
食べ残し+身代わり型とは一長一短なので、この子にさせたい仕事や構成に応じて使い分けるのがおすすめです。
ゴツメ+アンコール型の利点
- 受け切れない相手を後続に託すことができる
- 相手が変化技を使った瞬間からアンコール連打で傀儡になる
変化技読みでも後出しができるため、食べ残し型より繰り出し機会は多くなります。
食べ残し+身代わり型の利点
- 一度やどみがループにはめるとすり抜け、挑発、連続技などがないと突破が困難
- 特殊アタッカー相手でも一撃耐えるor一回躱せればやどみがで粘り勝ちできる
不利対面でもワンチャン逆転勝ちできてしまうのがこの型の強みです。そして切断される。
技構成
- 確定技
アンコール
悪戯心と合わせることで凶悪な変化技になります。剣の舞などの積み技で縛ってひたすら踊るだけの人形にする、先制技や半減の接触技で縛ってゴツメダメージで擦りおろす、後続が半減で受けられる技で縛って起点にするなど用途は様々です。
- 優先技
宿り木の種
エルフーンの貴重な回復ソースです。これとゴツゴツメットの定数ダメージで相手はゴリゴリ削れていきます。くさタイプには無効な点に注意。
ムーンフォース
変化技のみだと挑発を入れられた際に悪あがきしかできなくなってしまうので。C無振りのため抜群相手以外へのダメージは期待できないです。30%の特攻ダウンはそこそこ引くため、対特殊アタッカーで確定数がずれて宿り木のダメージを増やせることがままあります。
コットンガード
低種族値のこの子でも物理受けをできてしまうぶっ壊れ技。Bが6段階積み終わるとザシアン(王)のきょじゅうざんでも確3と、並大抵の物理アタッカーでは突破困難な硬さになります。
- 選択技
あまえる
相手の火力を削げるため起点作りとしての性能は上がりますが、2段階ずつしか下げられないため物理受けとしての性能は落ちます。採用する場合はコットンガードとの入れ替えで一長一短です。あまりの可愛さに頬ずりするとゴツゴツしてて痛いです。
身代わり
特殊抜群技を身代わりで一回受ける→アンコールで縛る→半減で受けられるポケモンの起点にする、と特殊アタッカーも起点にできます。ただし今回の型では技枠の確保が厳しい点から優先度は低めです。入れるとするとムーンフォースとの入れ替えでしょうか。
対物理ダメージ
ダイマックス技による高威力技ゴリ押しがないため、持ち物補正あり一致弱点でもなければほとんどの物理ポケモンは受け切れます。
ウーラオス(いちげき)A252
水流連打 23.1〜28.7%
暗黒強打 25.1〜29.3%
インファイト 25.1〜29.3%
冷凍パンチ 41.9.〜50.2%(0.3%)
毒づき 88.6〜105.3%(31.2%)
どくづき持ち以外には受け出しから勝てます。
対いちげきは有利に見えて、持ち物が食べ残しだと気合の襷持ちに2回ムーンフォースを入れる必要があるためゴリ押されるケースがあります。しかしゴツメ型では接触1回+ムーンフォース1回で倒すことができるため、安定性で食べ残し型より優れています。対れんげきは硬いところに手擦り付けて勝手にくたばってくれます。
ウオノラゴンA252頑丈顎先制エラがみ 40.7〜48.5%
パッチラゴンA252はりきり先制電撃くちばし 43.1〜51.4%
受け出しした次ターンからは変化技で先制できるのでさらに半減にできます。こだわりスカーフの場合は引いてくるので交代読みで宿り木を入れましょう。
カイリューA252ダブルウィング 68.7〜81.4%
カイリューA252ダブルウィング 28.7〜35.9% (B3↑時)
ドリュウズA252アイアンヘッド 69.4〜82.6%
ドリュウズA252アイアンヘッド 28.7〜33.5% (B3↑時)
持ち物補正がなければ一致弱点技でも受け切った後定数ダメージで先に相手が倒れます。突破するために積み技を使ったらアンコールでおもちゃにしましょう。
ナットレイ無振りジャイロボール(威力150) 79.0〜93.4%
ナットレイ無振りジャイロボール 32.3〜39.5% (B3↑時)
ナットレイ無振りジャイロボール 19.1〜25.1% (B6↑時)
宿り木無効・ムンフォが全然入らない・ジャイロボールが威力150抜群で入るため、選出していたら確実に後出しされます。ですがこの型はジャイロボールに対して削りダメージが入るため、半分以上削った状態で後続に繋ぐことができます。交代読みでステルスロックや宿り木をされようものならPPが枯れるまでアンコールしましょう。
エースバーンA252珠かえんボール 52.6〜65.2% (B3↑時)
エースバーンA252珠ダストシュート 96.4〜114.9% (B3↑時81.2%)
ネクロズマ(日食)A252メテオドライブ 43.1〜51.4% (B3↑時6.2%)
カミツルギA252珠スマートホーン 43.7〜52.6% (B3↑時25.3%)
ザシアン(王)A252きょじゅうざん 61.0〜73.0% (B3↑時)
ヒヒダルマ(ガラル)A252つららおとし 50.2〜58.6% (B3↑時)
バドレックス(はくば)A特化珠ブリザードランス 74.8〜88.6% (B3↑時)
受けが間に合わない筋肉ゴリラたちです。コットンガードで1発は耐えられるので、アンコールで縛って後続の起点にしましょう。ゴミ箱蹴っ飛ばしてくるDQNはお手上げです。
対特殊ダメージ
C種族値140、252振りの冷凍ビームや火炎放射(不一致90技)程度なら1発は耐えられます。ムゲンダイナやウツロイドなどどう足掻いても確1を取られてしまう相手以外には宿り木の種やアンコールで何かしら仕事ができるので、雑に切らないようにしましょう。
ヌオー無振り熱湯 12.5〜14.3%
ドヒドイデ無振り熱湯 10.7〜12.5%
トリトドン無振り熱湯 16.1〜19.1%
トリトドン無振りクリアスモッグ 52.6〜64.6%
受けポケはどくどくや毒技に気を付ければ後出し→アンコール→宿り木で搾りきることができます。
ラプラスC特化泡沫のアリア 23.9〜28.7%
ラプラスC特化フリーズドライ 75.4〜89.8%
カプ・レヒレなみのり 25.7〜30.5%
カプ・レヒレ特化冷凍ビーム 69.4〜82.6%
火力の低い抜群技なら一度耐えられるため、宿り木やムーンフォースを入れる余裕があります。
サンダーC25210万ボルト 28.1〜33.5%
サンダーC252熱風 80.2〜94.6%
サンダーC252暴風 140.1〜165.2%
テッカグヤC252エアスラッシュ 86.2〜101.7% (12.5%)
テッカグヤC252ラスターカノン 91.0〜107.7% (43.7%)
乱数が絡むためあまり対面したくない相手です。引先がいない場合は祈りながら宿り木→アンコールで後続に繋ぎましょう。
ムゲンダイナC252火炎放射 85.0〜100.5% (6.2%)
ムゲンダイナC252ヘドロウェーブ 265.8〜316.1%
ウツロイドC172C1↑メテオビーム 107.7〜127.5%
ウツロイドC172ヘドロウェーブ 229.9〜273.0%
いじめないでほしい。ムゲンダイナは交代読みでコスモパワーをして自らおやつになってくれることがそこそこあります。
カイオーガC252潮吹き(威力150) 80.8〜95.2%
カイオーガC252冷凍ビーム 87.4〜102.9% (18.7%)
潮吹きはなんとか1発耐える(えらい)ので、ムーンフォースを当てて後続の負荷を減らしましょう。Cダウンも引けると美味しいです。
与ダメージ(ムーンフォース)
抜群でないとほぼ期待できないです。抜群以外は打つ機会が多かったポケモンのみ記しています。
無振り悪ウーラオス(いちげき) 150.8〜178.2%
無振り水ウーラオス(いちげき) 75.4〜89.1%(ゴツメ×2で撃破)
無振りパッチラゴン 70.3〜84.8% (ゴツメ×2で撃破)
無振りウオノラゴン 63.0〜76.3%(ゴツメ×2で62.5%撃破)
無振りゼクロム 49.1〜59.4%
H252オーロンゲ 54.4〜65.3%
無振りゴリランダー 33.1〜40.0%
H252ウォッシュロトム 26.7〜31.2%
無振りカイオーガ 18.8〜22.8%
無振りエースバーン 17.4〜21.2%(半減時)
H252ナットレイ 10.4〜12.7%
相性の良いポケモン
エルフーンが炎/氷/鋼/飛行技を呼びやすいので、これらを半減で受けながら積み、全抜きを狙えるポケモンとの相性が良いです。ゼクロムギャラドスはシリーズ10のトップメタになるであろうザシアン(王)のきょじゅうざんを半減で受け、1舞で先制できるようになるためオススメです。
相性補完に優れ、互いが苦手なタイプを牽制できます。からやぶエースが多いのも魅力です。鋼の抜群が一貫しやすいので対策が必要。
- ヒードランヒードラン
いわゆるエルフドラン。互いの抜群を全て半減以下に抑えられます。積み技を覚えられないため、チョッキか食べ残しを持たせてサイクルを回すように立ち回るのが良いでしょう。
苦手なポケモン
一撃で倒されてしまうため、宿り木を蒔く程度しかできません。これらが相手にいた場合はあまり選出すべきではないです。
特にバドレックス(こくば)はエルフーンを起点にブーストされると後続でも止めることが困難になるため対策必須です。幸い4倍弱点があるためミミッキュギルガルド(シールド)をPTに入れるようにしましょう。
さいごに
いかがでしたでしょうか?
個人的には相手を翻弄した時の快感は食べ残し型にも勝るのでシリーズ10が待ち遠しいです。シーズン変わり始めはアンコールがまだ浸透していないと思われるので、積み技で縛られて困惑する相手を眺めて楽しみたい性格の悪い方はぜひ使ってみてください!