はじめに
はじめまして。yasuと申します。
- 指定がない限り、お互いの個体値は6Vとします
- この育成論ではHABCDSの略称を使用します。
- 間違いや改善案などがあればコメントをお願いします。
キノガッサについて
5世代では、ポイズンヒールによるハメ性能を生かした無限型とテクニシャンによる高火力を押しつけるアタッカーという2つの型を持ち、トップメタの一角でした。
しかし、6世代になり弱体化したため使用者が激減しました(最近はまた増えてきましたが)
主な変更点としては、
- 草タイプへの粉技無効、防塵ゴーグルによる胞子の一貫性の消失
- 音技、特性すり抜けによる身代わり貫通攻撃の増加
- ファイアローによる先制ブレバ
- フェアリータイプ出現による弱点の増加
- ローキックの威力が60→65になり、テクニシャンの適応外に
- 眠りターンリセットの廃止
- 襷ごと粉砕するメガガルーラの登場
- 岩石封じの威力が50→60、命中も80→95になり使いやすくなる
3Dになって待機モーションやポケパルレでの姿が更に可愛くなった
とこんなところでしょうか。
6世代では襷を持たせて対面性能を高めた型が主流になっています。ですが今回は(相手を選びますが)全抜きも可能なポイヒガッサを考察していきます。
採用理由
- 選出誘導
この型というよりキノガッサの性質ですが、無対策の相手に全抜きが可能なので、相手の選出をある程度制限出来ます。
- 抜きエース
採用技にもよりますが、ビルドアップを採用した場合、苦手なポケモンにも勝てる可能性が生まれます。
持ち物
ポイヒによる無限ループを狙う型なので毒毒珠で確定です。
特性
型の性質上、ポイズンヒールで確定です。
努力値&性格
調整案1
性格 腕白(B↑C↓)
努力値 156-0-156-0-0-196
実数値 155-150-132-×-80-115
H
16n+11
B
身代わりがA194メガガルーラの猫騙し1回目を75%で耐える
タイプ一致イカサマを身代わりが確定で耐える
D
C177珠ボルトロスのめざめるパワー氷で6.3%の乱1
S
準速バンギラス+2 (岩石封じで準速メガボーマンダ抜き)
調整案2
性格 腕白(B↑C↓)
努力値 156-4-196-0-4-148
実数値 155-151-137-×-81-109
H
16n+11
A
H212-B121メガガルーラを気合いパンチで確1
B
身代わりがA194メガガルーラの猫騙し1回目を93.7%で耐える
D
C177珠ボルトロスのめざめるパワー氷を確定耐え
S
4振りFCロトム+2
こちらの調整の場合、HAメガガルーラを強く意識しているため、気合いパンチの優先度は高いと思います。
なぜ腕白なのか
皆様は6世代でポイヒガッサを使ったことがありますか?弱体化したとはいえハメ性能は未だ健在なのですが、非常に使用率が高く、パーティバランスも崩さないガッサ対策ポケモンが登場しました。
凶悪性能の親子、メガガルーラです。
例え身代わりが残っていようと、ビルドを積んでいなければ猫騙し→攻撃でループを抜けてきます。
しかし、腕白なら身代わりを盾に後攻胞子→気合いパンチで比較的安全に処理できます(勿論、子の捨て身を耐えるために、ある程度の残りHPは必要ですが)。物理耐久指数は20460と、H振りマリルリと同じ位の物理耐久を得られます。
欠点としてはSを下げているために、最速のポイヒガッサよりも素でハメられる相手が減っている点でしょうか。ですが、後攻胞子→気合いパンチの流れがしやすいということもあり、完全にデメリットと一概には言えません。
技構成
確定技
- キノコの胞子
最早キノガッサの代名詞的存在の命中100%催眠技。
ポイヒループに使うため確定です。
- 身代わり
上に同じくループに使うため確定とします。
選択技
候補1、候補2から1つずつ選択して下さい。
候補1
- 岩石封じ
無効タイプが無く、S下降も非常に便利です。惜しむらくは命中率95%なので外れる恐れがあることくらいでしょうか。迷った時はこれにしましょう。
- タネマシンガン
無効タイプはありませんが、草食で無効化されますし(草食マリルリは事故)、何よりS下降が無いのが残念です。しかし、命中率100%の連続技の為、身代わりに強くタイプ一致で、数の多いスイクンや霊獣ランドロスに通る点は評価出来ます。
また、PPが多いのでビルド型の攻撃技としてはアリだと思います。
- ローキック
ゴーストに無効ですが、命中率100%で威力は岩石封じより上です。パーティでしっかりとゴースト対策が出来ているならば良いと思います。
候補2
- 気合いパンチ
メガガルーラなどの遂行速度が上がるのでオススメです。先制胞子→気合いパンチだとループが崩れる可能性があるので注意が必要です。優先度は高めです。
- ビルドアップ
積めると相手できる幅が広がります。採用する時は、結果的に1ウェポンになるのでPPを枯らされやすい点に気をつけて下さい。最速の方が使いやすい気もしますが、確定数が変わる相手も多いので一概に無しとは言い切れません。
- 宿り木の種
確定数ずらし、定数ダメージによる削りと後続の負担を軽減させます。草タイプを後出しされやすいので少々使いづらいと思います。
ダメージ計算
※調整案1のもので計算しています。
- 与ダメ
気合いパンチ
H212-B120メガガルーラ
ダメージ:212-252
割合:100.0-118.9%
→確定1発
H181-B201ナットレイ
ダメージ:128-152
割合:70.7-84.0%
→確定2発
H191-B156輝石ポリゴン2
ダメージ:110-132
割合:57.6-69.1%
→確定2発
H172-B211エアームド
ダメージ:60-72
割合:34.9-41.9%
→確定3発
岩石封じ
H171-B150メガボーマンダ
ダメージ:46-56
割合:26.9-32.7%
→確定4発
H181B120メガガルーラ
ダメージ:29-35
割合:16.0-19.3%
→乱数6発(99.8%)
- 被ダメ
A200鉢巻ガブリアスの地震
ダメージ:64-76
割合:41.3-49.0%
→確定3発
鉢巻ガブリアスの地震にギリギリ後出し出来るので、火力指数45000以下の半減の物理技には出して行けます。
A194メガガルーラの捨て身タックル(子供)
ダメージ:50-59
割合:32.3-38.1%
→乱数3発(94.8%)
A112力持ちマリルリのアクアジェット
ダメージ:19-23
割合:12.3-14.8%
→乱数7発
C172眼鏡ウォッシュロトムのハイドロポンプ
ダメージ:100-118
割合:64.5-76.1%
→確定2発
C172眼鏡ウォッシュロトムのボルトチェンジ
ダメージ:63-75
割合:40.6-48.4%
→確定3発
C191メガゲンガーのシャドーボール
ダメージ:109-129
割合:80.7-95.6%
→確定2発
当倍ならこれくらいの特殊技(火力指数22920程度)まで耐えられます。
C110スイクンの熱湯
ダメージ:31-37
割合:20.0-23.9%
→確定5発(身代わりが確定耐え)
C110スイクンの冷凍ビーム
ダメージ:94-112
割合:60.6-72.3%
→確定2発
※追加して欲しいものがあれば、コメントでよろしくお願いいたします。
苦手な相手
- フシギバナ、オーロットなどの草ポケモン
- ファイアロー
- グライオン、ランクルスなどの胞子が効かないポケモン
- メガサーナイト、ニンフィアなどの音技持ち
- メガヘラクロス、パルシェンなどの連続技持ち
- 化身ボルトロス、ヤミラミなどの特性いたずらごころの挑発や身代わり
- クレセリア、サマヨールなどのスキルスワップ持ち
- 特性すり抜けのクロバット、シャンデラなど
- 特性草食のヌメルゴンなど
- 特性防塵のバルジーナ、シュバルゴなど
- 防塵ゴーグル持ちのギルガルドやカイリュー
- 特殊メガガルーラ
相性の良い味方
ポイヒガッサを単体で止められるポケモンがいない時は相手は必然的にサイクルを回す回数が増える(とんボルチェンで身代わり破壊→先制攻撃)のでステロを撒けるポケモンとは相性が良いと思います。
相性が良いと思うねばねばネットは、
・使えるポケモンがファイアローを非常に誘う
・浮いてるポケモンには通らない
などの理由によりオススメしません。
- ランドロス
威嚇による擬似的な物理耐久の増加と、岩石封じによりキノガッサのループの起点作りに最適です。氷の通りが良いので裏でカバーしてください。
- ゲンガー
凍える風で起点作りをするもよし、滅びの歌で苦手なを1:1交換するのもよしと、非常に相性が良いポケモンです。
- ギルガルド
キノガッサとの相性補完が優秀です。防塵ゴーグルを持たせると宿敵メガフシギバナに非常に強い駒となれます。
- ファイアロー
パーティにいるだけでフシギバナなどの草ポケモンの選出を牽制出来ます。ある程度削った後の掃除役にも便利です。
- ヒードラン
ニンフィアなどのハイパーボイスを受ける交換先として非常に優秀です。弱点の水や地面はキノガッサの起点とできる点もgood。
- バンギラス
砂ダメージでこちらの耐久も削られますが、ゴーストエスパー勢に滅法強く、高種族値なのも合わさり安定性は高いです。また、キノガッサの弱点の大半を半減以下にしてくれるのも有難いです。
ここまで読んで頂き、ありがとうございました。何か意見や感想などあれば、コメントでお願いします。