注意
- HABCDS等、略称を使います。
- リーフィアを使うことを前提とした育成論です。
はじめに
はじめまして。
リーフィアのテンプレともいうべき物理耐久型が6世代ではまだ投稿されていないので、書いてみようと思います。
リーフィアを使いたい人のための育成論であることをご理解願います。
他のポケモンとの比較はしますが、差別化はあまり意識せず、リーフィアの一番使いやすい型を追求していきます。
リーフィアについて
第4世代初登場の、ブイズで一番かわいいポケモンですw(主観)
そこそこ高いA種族値と、隠れ特性のようりょくそを活かした晴れアタッカー型も存在しますが、もともと攻撃範囲が狭く、突破力に欠けていたうえ、第6世代では天候が永続しなくなり、さらに晴れ起動役(メガリザードンY・キュウコン)とリーフィアをまとめて上から潰すファイアローの登場もあり、正直微妙といわざるをえません。
そこで尖ったB種族値を活かした耐久型ということになりますが、耐性の少なさが足を引っ張ります。半減が水草電地の4つのみ(しかも電気は特殊がほとんど)。よってリーフィアは、かなり無理があるものの数値で広範囲を受ける、いわゆる「物理受け」を目指すしか道はありません。しかし数値受けとしては、ファイアローに投げられないのがかなり痛いところです。
第6世代では、XYで上記のファイアロー、ORASでメガボーマンダと苦手な相手も増えましたが、草タイプの胞子無効化という嬉しい仕様変更もありました。これによってテクニシャン型のキノガッサは完封することが可能になります。また現環境の全体的な物理偏重も、(受けられるかどうかは別として)活躍のチャンスが増え、リーフィアにとっては追い風といえます。
それでは本格的な考察に入って行きましょう。
他の物理受けとの比較
- モジャンボ
リーフィアと同じ草単タイプで、リーフィアよりひと回り高い物理耐久と遥かにマシな特殊耐久を持ちます。また、超優秀な特性「さいせいりょく」があります。
モジャンボとは「あくび」により差別化可能だと思います。眠り粉は命中不安の上、誘うフシギバナに無効であるなど、一貫性でも劣ります。
- メガフシギバナ
圧倒的な耐久力に加え、草・毒の複合で格闘タイプに耐性があり、炎氷等倍で役割破壊を受けにくいです。火力も高く、対キノガッサ性能もリーフィアより優秀で、汎用性で大きく優ります。リーフィアが勝る点はやはり「あくび」とメガ枠を使わない点、あと細かいですがエルレイドやメタグロスに繰り出しを狙える点があります(あまり安定はしません。)
なおメガでないフシギバナには、素の物理耐久で大きくリーフィアが優ります。
- カバルドン
リーフィア同様あくびを使える物理受けで、恵まれた種族値により安定性はリーフィアに大きく優ります。もちろんファイアローにも繰り出していけます。
対してリーフィアはギャラドスやマリルリ、キノガッサに出ていけます。また不安定ながら、水ロトムにも繰り出すチャンスがあります。
最初に書いたとおり、差別化はあまり気にしないことにします。ただ他の優秀なポケモンと比べても、一つくらい勝っている点があるよ、ということを理解していただければと思います。
それではいよいよ育成論を見ていきましょう。
性格・努力値
わんぱく・HB252S6
実数値 172-130-200-×-85-116
物理耐久特化です。
特性
メガリザードンYと組ませるのでもない限りどっちでもいいですが、どちらかといえば葉緑素。
発動すればスカーフ以外大抵抜けます。
持ち物
たべのこし
実質耐久アップ。あくびやまもるとの相性が良好です。
ただしオボンのみより繰り出しがシビアになります。
オボンのみ
2耐えできる範囲を広げ、繰り出しを楽にします。
扱いやすさを考えると、最安定の持ち物かもしれません。
yasuさん、漆さん提案ありがとうございます。
ゴツゴツメット
PGLによると持ち物はこれが最多。
メガガルーラをはじめ、接触技を使う物理アタッカーに負担をかけます。
またマリルリへの繰り出しの際、腹太鼓を打たれても相うちで処理できるようになります。
ダースおしさん提案ありがとうございます。
技構成
- 確定技
あくび
遂行技にして牽制技。特に序盤は相手の選出を把握するのに役にたちます。
二発以上耐えられる相手に繰り出して、あくび連打。相手のポケモンを流し続けながら残飯で回復しつつ、隙を見て攻撃、交換読み交換、居座り読みまもるなどを選択していきます。たとえ目の前の相手がラグラージでも、リーフブレードなんて打っちゃいけません。赤い奴とかが大喜びで飛んできますw
リーフブレード
とはいっても、やはり攻撃技も必要。命中威力共に安定のメインウェポンです。
- 選択肢
まもる 優先度:★5
ぜひ欲しい補助技。用途は様々ですが、一番重要なのはあくびとのコンボ。
あくびに構わず突っ込んでくる相手を強制的に眠らせます。
特に呼びまくるファイアローやハッサム、ヒートロトム等のとんぼ・ボルチェンを読んで使用できれば、大きなアドバンテージを得ることができます。警戒されることも多いですが。
もちろん、こだわりロックや様子見、残飯による回復にも使えます。
ねがいごと 優先度:★4
まもるとセットの回復技。物理に偏った現環境では、リーフィアを長持ちさせる甲斐は結構あります。PPの多さと天候に左右されない点、味方に使える点が光合成に優ります。流し際に使用→交代することで、味方に大きな負担をかけずに有利対面を作り出せます。ただし回復量はシャワーズなどと比べると少なめです。
こうごうせい 優先度:★3
回復技。一見ねがいごとの方が良さそうですが、まもるを使わずに済む点、自分より遅い相手
に対して先手で回復できる点はねがいごとより優秀です。下手に使うと決定力を呼び込んで味方に負担をかけますが、あくびを駆使することで使うチャンスは作り出せます。
逆にいえばあくび+たべのこしである程度の回復は見込めるので、どうしても欲しいかといわれるとそうでもありません。
はたきおとす 優先度:★4
牽制技。第6世代で強化され、リーフィアにとっては貴重なサブウェポンとなりました。
一貫性は高いですが、メガ石もちに刺さらないという点ではあくびには劣ります。ボーマンダ・リザードン・フシギバナなど、リーフィアはメガ勢も数多く誘います。
バトンタッチ 優先度:★4
あくびでの流し際に使うことで、交換読み交換より確実に有利対面を実現できます。
このコンボを使えるポケモン少ないため、大きな差別化ポイントになるかもしれません。
つばめがえし 優先度:★2
不要と思われる方が多いと思いますが、一応候補入り。理由は2つ。
1つはメガヘラクロスへの役割破壊。H振りに対して高乱数2発程度の火力ですが、上から殴れる点は評価できます。
もう1つ(こちらの方が重要)はポイヒガッサの身代わり破壊です。リーフブレードでは破壊できません。少数とはいえ、こんな技を入れないとすべてのキノガッサを見れないというのは本当につらいところです。
持ち物がたべのこしの場合、回復技の優先度はやや下がるかもしれません。
ダメージ計算(被ダメのみ)
とりあえず最低限挙げておきます。持ち物はなしで計算しています。
A182ガブリアス
げきりん 36.6%〜43.6%
A194メガガルーラ
すてみタックル 57.5%〜68%
A216霊獣ランドロス
じしん 17.4%〜20.9%
とんぼがえり 33.7%〜40.6%
A200キノガッサ
マッハパンチ 19.7%〜24.4%
A188メガミミロップ
とびひざげり 40.1%〜47.6%
A227メガギャラドス
たきのぼり 14.5%〜17.4%
こおりのキバ 32.5%〜39.5%
A224マリルリ
じゃれつく 33.7%〜40.1%
A211ローブシン
ドレインパンチ 26.1%〜31.3%
れいとうパンチ 34.8%〜41.8%
A211ドサイドン
ストーンエッジ 34.8%〜41.8%
C172水ロトム
ハイドロポンプ 36.6%〜43%
10まんボルト 29.6%〜35.4%
運用上の注意
技構成の項目で書きましたが、2発耐えられそうな相手に繰り出して、あくび連打するのがリーフィアの戦い方です。ダメ計は持ち物なしで計算していますが、火力強化アイテムを持っている相手だと一致等倍技2発は受けられない場合も多いことが分かると思います。それでも不一致等倍技+一致等倍技、一致半減技+不一致抜群技くらいまでは、結構耐えてくれますので、どの程度まで耐えてくれるのかをきちんと把握して、上手に繰り出してあげてください。
もう少し具体的に見ていくと、
- ガブリアスは、鉢巻逆鱗以外なら繰り出すことができますが、ラム剣舞型は要注意です(正直注意しようがないけど)。
- メガガルーラは猫だましや不一致技読みなら出せそうですが、グロウパンチを食らうと目も当てられないことになります。
- ランドロスは繰り出し際にとんぼがえりを打たれると、不利対面を作られ後続に負担をかけます。
- ポイヒガッサに弱いのは前述の通り。
- ギャラドスは一見安定しそうですが、挑発や身代わりには注意が必要。
- マリルリは繰り出し際に腹太鼓を打たれるとじゃれつくで突破されます。
- ドサイドンは鉢巻エッジで確2。こちらからは確定取れないので、地震読みで出しましょう。
- 水ロトムも眼鏡ドロポンが確2。ボルトチェンジや鬼火も怖く、不安定です。
こうみると本当に安定して出せるのはミミロップくらいかもしれません・・・orz
相性のいい味方
あくびを軸とするポケモンなので、積み技持ちはぜひ入れたいです。あくび無視でリーフィアを突破したポケモンを起点にします。逆にいえば、リーフィアのあくびによる流しの成功率が高まるということです。
また、リーフィアがファイアローに弱いポケモンなので、ファイアロー相手に引かされるようなエースだとパーティとして大変苦労することになります。
それらを踏まえると、例えば(メガ)ギャラドス・マリルリ・(メガ)バンギラスなどが良さそうです。
またメガバナが重いので、ファイアローやメガマンダも有力です。
最終的にリーフィアがパーティから消えてたりしないように注意してくださいwww
おわりに
以上で育成論を終わります。リーフィアは全ポケモン中一番かわいいと思いますw
読んでくれた方ありがとうございました。