大天使です。14回目の投稿となります。今回は毒毒を搭載した襷ガブの考察に入ります。(そして私が始めて投稿するトップメタですね)
前置き
・お互いに理想個体を想定しています。
・HABCDS等の略称や技の漢字化があります。
・ダメージ計算はトレーナー天国様のツールをお借りしました。
・不要との声が多ければ削除します。
・この育成論のコンセプトはあ様の育成論からいただきました。
育成論ORAS・XY/1022
ガブリアスとは?
4世代から登場したドラゴン・地面の複合タイプのポケモンです。
A130と言う安定した攻撃種族値+等倍範囲の広い2種類の一致技による高い攻撃性能、並の耐久型に匹敵する地味に高い耐久力、S102と言う激戦区を抜いた絶妙なSと言う完璧な種族値を持ち、更に襷アタッカーorステロ・ラム剣舞・拘りアタッカー・ゴツメ物理受けなど非常に高いカスタマイズ性、地面によるボルチェン無効や優秀な特性鮫肌から初心者でも上級者でも愛されている対戦界で人気のポケモンです。
今回はそのガブリアスに毒毒を持たせた型を紹介します。
採用理由
- 1,高いアタッカー+タイマン性能
・竜+地面+サブによるほとんどのポケモンに等倍以上取れる技範囲とA130による隙のない攻撃性能
・襷によって保証される安定した一回行動
・S102と言う多くのポケモンをごぼう抜きに出来る高水準のS
・電磁波無効
・鮫肌による削り(接触技を使う相手の襷潰しなど)
以上を併せ持つポケモンはガブリアスのみでそれらによりタイマン性能が非常に高いです。
- 2,腐りにくさ
・ゲッコウガなどの不利な相手に対しても、襷により縛られずに耐えてから殴ることが出来る
・もともと高めの耐久を有し、ステロなどで襷が潰れても耐えることも多い
・鮫肌による削りを入れられるため接触技や先制技持ちに対してもダメージを与えられる。
(最悪お互い削れきった状況の場合に先制技でトドメを差しに来た相手に対して相打ち以上に持って行けるなんてことが出来るのも良いですね。)
・S102と言う速さにより多くのポケモンの上から何かしらの仕事がし易い。
以上のことから選出すると非常に腐りにくいポケモンであります。
また、今回は耐久型に刺さる毒を採用したことにより鬼火を喰らった後や耐久相手にも仕事が出来るようになったため腐りにくさに磨きがかかっています。
(詳しくは下記より)
- 3ボルチェン無効枠
現環境で対策必須のボルトチェンジを断ち切り、相手のサイクルを断ち切ることが出来ます。
毒毒を採用する理由は?
皆様は襷ガブを使っていて思いませんか?
後出しから出てくるクレセリア、ポリゴン2等の物理受けが鬱陶しいと。
火力を持ち物で全く強化していないガブリアスの火力は物理受けを強引に突破できるほどの火力ではなく後出しから簡単に受けられるor不利なサイクルを回されてしまいます。
最近ではゴツメジャローダやランドロスなどの増加も痛いです。
そこで毒毒を採用します。
ガブを使っていて後出しされやすいポケモンに対して、若干リスキーな物の(基本交換読みで場合によっては直接)毒毒を撃つことにより、ガブを受けに来た耐久型の機能停止を狙う+後続の処理を速めることが出来ます。
例
ガブリアスVSヒードラン(裏クレセリア)
ここで毒を搭載いない場合地震or交換を交換読みでSダウンの効果が付く岩石封じが安定行動となります。
しかし、ここで地震を撃つと裏のクレセリアに与ダメ0のまま無償降臨される、岩石封じも超耐久の前に簡単に受けられてしまい、交換読みの電磁波などで仕事をされてしまいます。
そこで毒毒を採用すれば、ヒードラン対面でやってくるだろうと想定されるクレセリアの交換を読んで毒毒を撃つことで後続の処理を比較的楽に行うことが出来ます。
(再生技や身代わり持ちと組ませるなどすれば更に楽になります。私は相性補充に優れ、再生技と祟り目を持つブルンゲルと組ませています。)
- 毒毒の刺さる対象
クレセリア、ポリゴン2、ゴツメジャローダ、トゲキッス、鬼火持ちアロー、ランドロス、ギャラドス、ブルンゲル、ブラッキー、バルジーナ、ヤドラン、エルフーンなど
努力値
性格 陽気
努力値 AS252 B6
ガブリアスのテンプレの配分ですね。
耐久に振らなくても襷により確実に耐えられるため(マンムーのつらら針など例外有り)、その分をASに割きます。
性格は同族意識や100族などを意識すると最速は切れないので陽気です。
余りは鮫肌とのシナジーも考えてBに。
Hに振ると184と偶数になり鬼火などの定数ダメージに弱くなります。
メガガルーラの捨て耐えやステロ後のメガルカリオの気合い玉耐え調整など耐久調整した方がいいと思う方もいるかも知れませんが、メガガルーラに関しては最近は氷技を搭載しているのも多く安定せず、メガルカリオは乱数の関係や気合い玉の命中、物理型も多いことから振らなくても耐える可能性が高く無駄になりやすいケースが多いです。
またこいつは火力素早さもギリギリなので耐久調整はナシです。
特性
接触技を貰うだけで相手の削りを狙える鮫肌で確定。
先制技や物理アタッカーや先制技の多い環境では生きる機会が多く、最悪ガブに役割が無くなった場合でも受け出して後続の圏内に入れるなんて事も出来ます。
砂がくれは天候が5ターンになった現在では扱い辛く、使うなら光の粉を持たせるなど構成自体を変えた方がいいです。
持ち物
今回のコンセプトである気合いの襷で確定。
- 襷を持たせる理由
良くガブリアスに襷を持たせるのは勿体ないと思われがちな風潮があるのでここで持たせる理由を説明しようと思います。
(まあ、PGLで持ち物ランキング1の時点で強いのは明白なんですけどね)
襷を持たせるのが勿体ないと言われる理由はと言うとなぜならガブリアスはH108、B95、D85とアタッカーとは思えないほどのを持っています。
(具体的に言うと耐久型として有名なランクルス以上の物理耐久と、特殊受け及び電気流しとして有名なトリトドンに近い特殊耐久を持ち合わせます。)
それだと、腐りやすそうと思う方もいると思うので襷の利点について言及します。
1,本来勝てない相手やスカーフ持ちに対して居座れるようになりタイマン性能を向上させる
いくら耐久があると言ってもゲッコウガやスカーフサザンドラなどの上から高火力で一致弱点を突いてくるアタッカーの攻撃は耐えることが出来ません。
特化サザンドラの流星群
割合: 147.5%〜174.8% 回数: 確定1発
命の珠ゲッコウガの珠冷凍ビーム
割合: 238.7%〜281.4% 回数: 確定1発
オーバーキルですね
このように本来では一致弱点を突かれ何も出来ずに終わってしまいますが、襷によって確実に耐えられるようになるため居座るという選択肢を作ることが出来、反撃に移せるようになります。
2,役割破壊に対する予防線
現環境最高の使用率を誇るガブリアス。
それが対策されていないわけが無く、対策に対ガブを想定した氷技や目覚めるパワーを搭載しているケーズが多いです。
(と言っても素の耐久が高いためクレセリアの冷凍ビームのように火力のない氷技なら耐えることもあります)
また、本来役割対象である電気や炎はその相性補充に優れるためガブ意識でなくても自然と搭載しているケースがあります。
本来対面からなら有利そうに見える相手や後出しできそうな相手に(霊獣ボルトロスやロトム、メガリザードンyにヒードランやバシャーモなど)対して繰り出しても対面から氷技を撃たれるor交換を読まれて何も出来ずに出オチする事がありますが襷を持たせることによりそれを防げます。
例
襷以外
霊獣ボルトロスに電気技読みの後出し→交換読みの目覚めるパワー→ガブ死亡
襷有り
霊獣ボルトロスに電気技読みの後出し→交換読みの目覚めるパワー→ガブリアスは襷によって持ちこたえる→そのまま殴ったり交換読みで毒を入れるなど何かしらの仕事が出来るようになる。
3,ガブ同士の対面に強くなる
現環境のガブリアスは同じガブリアスを意識orすぐ下にメガガルーラやリザードンなどが居ることを意識しスカーフ個体以外の多くが陽気です。
また、最近はスカーフも多く襷以外のガブでは同速勝負に負けるorスカーフ持ちに殴られると言うことがしばしばあります。
しかし、襷を持たせれば同速勝負に負けて死亡or上から叩かれて死亡と言うこともなくなり最低限相打ちまで持って行けます。
何も出来ずに上から殴られて死ぬのと相打ちに出来るとでは訳が違います。
毒襷の親和性について
1,読み外しのリスクを抑える
タイトルの通りです。
いくら物理受けを呼ぶと言っても相手の思惑次第では突っ張ってくる、あるいは物理受けをも突破する火力が出る鉢巻を警戒し出してこない、役割対象がスカーフやPGLで搭載率の少ない技を使う(めざ氷スカーフヒードランなど)などで交換してこない可能性もあります。
しかし、襷を持たせることにより毒毒を読み外しても一回は確実に動きが保証され何かしらの行動が取れるようになります。
2,毒を入れる対象に突っ張らざるを得ない場合に行動回数を確保でき
やむを得ず、選出ミスやポリゴン2やメガヤドランなど(物理受けにしては)火力があり氷技を使える物理受けに毒を入れなければ成らない場合対面から毒を入れる必要があります。
その場合襷以外のアイテムだと4倍弱点を突かれてそのポケモン相手に何も出来ず落とされてしまう物の、襷を持たせれば行動回数を確保できるためその物理受けにある程度ダメージを与えたり他の役割対象に殴りに行けるようになるなど腐りにくくなります。
技構成
確定技
- 逆鱗
確定。ターン制限があるため若干扱い辛いところはある物のA130+等倍範囲の広い一致120技は非常に強力で耐久特化されていない限り多くのポケモンを確2にします。
ガブ同士の殴り合いに強くなるのも良いですね。
(ドラクロだとH4ガブすら確定で落とせません)
- 地震
確定です。
竜との相性補充に優れた等倍範囲の広い一致技で、炎や鋼などの遂行技です。
- 毒毒
今回のコンセプトであるため確定。
物理受けに対する役割破壊で、若干読みが必要な物の交換を読んで撃つことでガブを受けに来た耐久型の機能を低下させることが出来る+後続サポートになります。
ガブリアスは物理受けを誘いやすいので交換読みは決まりやすいです。
候補技
- 岩石封じ
地面との相性補充に優れ、メガリザードンYやウルガモス、鬼火無しやゴツメじゃないアローなどを見れるようになる優秀な技
またSダウンもおいしく、襷によって自分より早い相手に撃って確定数をずらしor襷を潰した後に上から殴ったり、ガブがやられそうな場合の最悪後続サポートに移せるようになると言うのも評価点。
優先度はかなり高いです。
ストーンエッジや岩雪崩はSを下げられるという芸当が出来なくなる上、確定数が変わるポケモンはほぼおらず、エッジに関しては命中が不安なため不採用。
- 大文字
毒の通らない物理受けのナットレイエアームド、また地震で確2にならないメガハッサムへの最高打点。
性格下降補正抜いても確定数は変わらないため他の性格は候補には入らないです。
採用する場合のみCの個体値をVにしてください。
火炎放射に関してですが下降補正抜いてもムドーに対する確定数は中乱数な為毒でも入れられたら押し切られる可能性が高いこと(大文字も同じ用の物かも知れませんがそれでも放射よりは現実的ですし、交換読みで撃つことの方が多く倒しやすいです)、また放射を入れる際はムドーを中乱までに持って行くため下降補生を架ける必要があります。
しかしそうすると特殊耐久が落ちるため候補には入らないです。
(例としてあげるなら特殊耐久落とすとメガゲンのシャドボが確2になったり、メガルカリオのステロ込み気合い玉が確定になったりします。)
優先度の低いor採用を見送った技
- 毒づき
マリルリやニンフィア、エルフーンなどに対する最高打点ですが確定数はマリルリとニンフィアは変わらずエルフーンも交換読みで毒を撃っておけば何とかなるケースが多いので優先度はかなり低い。
- アイアンヘッド
ニンフィアサーナイトなどのフェアリーに対する最高打点ですが地震で足りることが多いです。
怯みも狙えます。
- ステルスロック
優秀な設置技でステロ撒きとしての役割を持たせられ入れること自体は全然いいんですが、これはステロを撒くガブリアスの育成論ではなくそれに合わせた考察も無いため不採用。
採用するならステロを軸としたけーき様の育成論を参考にしてください。
育成論ORAS・XY/416
- 剣の舞
襷によって確実に積めますが、上と同じく型が変わり技スペが厳しいので不採用。
採用したければ採用してください。
ダメージ計算
与ダメ
- 逆鱗
B4ガブリアス
割合: 115.8%〜137.7% 回数: 確定1発
H252メガガルーラ
割合: 48.5%〜58% 回数: 乱数2発 (95.3%)
H252ウオッシュロトム
割合: 61.7%〜73.2% 回数: 確定2発
H4ゲッコウガ
割合: 95.9%〜113.5% 回数: 乱数1発 (75%)
H252メガフシギバナ
割合: 46.5%〜55% 回数: 乱数2発 (67.6%)
- 地震
H4メガサーナイト
割合: 84%〜100% 回数: 乱数1発 (6.3%)
H252ライコウ
割合: 110.6%〜130.9% 回数: 確定1発
H252ギルガルド
割合: 73%〜87.4% 回数: 確定2発
H252ハッサム
割合: 48%〜57.6% 回数: 乱数2発 (91.4%)
- 岩石封じ
特化ファイアロー
割合: 67%〜80% 回数: 確定2発
H4トゲキッス
割合: 44.7%〜53.4% 回数: 乱数2発 (26.2%)
H4ボルトロス
割合: 59.3%〜70.9% 回数: 確定2発
- 大文字
H252エアームド
割合: 48.8%〜58.1% 回数: 乱数2発 (98%)
H252ナットレイ
割合: 61.8%〜75.1% 回数: 確定2発
H252メガハッサム
割合: 72.3%〜85.8% 回数: 確定2発
このように圧倒的な火力とは言えませんが多くのポケモンを確2くらいにできる安定した火力が出ます。
被ダメ
- 物理
特化アローの鉢巻ブレバ
割合: 69.3%〜82.5% 回数: 確定2発
特化メガハッサムの剣舞バレパン
割合: 71%〜84.1% 回数: 確定2発
A252メガバンギラスのかみ砕く
割合: 45.9%〜54.6% 回数: 乱数2発 (58.6%)
A4ギャラの氷の牙
割合: 67.7%〜80.8% 回数: 確定2発
特化メガバシャーモの飛び膝蹴り
割合: 80.3%〜95% 回数: 確定2発
- 特殊
C0メガゲンガーのシャドーボール
割合: 44.8%〜53% 回数: 乱数2発 (26.2%)
H0クレセリアの冷凍ビーム
割合: 67.7%〜80.8% 回数: 確定2発
特化メガフシギバナのエナジーボール
割合: 50.8%〜60.6% 回数: 確定2発
眼鏡特化ミトムのドロポン
割合: 83.6%〜98.3% 回数: 確定2発
C252メガルカリオの気合い玉
割合: 90.7%〜107.1% 回数: 乱数1発 (43.8%)
珠ライコウの目覚めるパワー
割合: 102.1%〜122.4% 回数: 確定1発
アタッカーとは思えないかなりの耐久ですね。
そのお陰でステロなどで襷が潰れても高火力でも等倍一発なら耐える事も多いです。
運用
主に先発、或いは有利な相手に死に出すか、ボルトチェンジなどの電気技を読んで繰り出して、優秀な一致技をたたきつけてタイマンを制するというのがこいつの運用法になります。
しかし、いざ使おうとすると物理受けが選出画面に映った場合、物理受けを呼びやすいため安易に攻撃するのは危険な場合があります。
そこで物理受けが映った場合でこちらが有利対面な場合は毒毒安定だと思っています。
交換読みが決まった後は、物理受けを処理できるポケモンや身代わり持ちなどに交換しサイクルを回します。
処理後、もう一度場に繰り出して撃ち合いをします。
どくどくは多少の読みは問われる物の上手く成功すれば非常に強力です。
不利な相手
襷を貫通して一致4倍を付くマンムーパルシェンや毒の通らないエアームドグライオンなどは天敵です。
また、氷技を持った襷貫通のメガガルーラや耐久が高く毒を眠るで回復するスイクン、耐久があり冷凍パンチと先制技を使うローブシンなども苦手です。
最後に
ここまでご閲覧いただきありがとうございます。
本来の汎用性に加え、毒毒を採用したことにより受けに来た物理受けを機能停止させられるようになったのは非常に大きいです。
読みは必要な物の上手く決まったときは凄く楽しいので是非使ってください。
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ありがとうございました。