前提
- 本育成論では種族値、能力値、個体値においてHABCDSという略称を使用することがあります。
- 特に指定が無い限り、個体値は全て31として計算しています。
- 低評価をくださる場合、改善点をいただけると有り難く思います。
レベル50のポケモンの育成論は初投稿です。レジロックは誠に残念ながらレベル1で運用する方法がありませんでした。
レジロックとは
見ていると段々可愛く見えてこないですか。岩がゴツゴツしていて触ると冷たそうですね。なんとなくヌマクローに似ている気がする。
みんなだいすきレジ三兄弟の岩タイプ役、レジロックです。準伝説の何恥じない耐久の高さを誇っていますね。インファイトぐらいなら余裕で耐えます。
また、怖い話系のネタで有名であります。不謹慎パの先駆けになったことでしょう。
しかし、バトルにおいては非常にマイナーポケモンです。理由は岩単という弱点を特殊で点かれやすいタイプであること、A種族値が100という微妙な数値であることの二点が影響しているのではないでしょうか。
今回はトリプルバトルにおける重力パに組み込み、そのキーとなる始動要因として運用します。
重力について
トリプルの世界において、重力を軸としたパーティを重力パと呼びます。何するかって、基本的には催眠術や草笛で相手を眠らせつつ高威力命中不安(ドロポンとか気合球とか)をガンガン撃って相手を速やかに撃破していこう!というコンセプトのパーティですね。また、重力を発動すると地震が一貫するので味方を巻き込みつつ地震で相手をなぎ倒すヤクザパーティも存在するとか。まぁワイガするけど
で、この重力を軸にしたパーティを重力パと呼びます。重力パなのですから、勿論初手で安定して重力を発動させないといけないですね。そのための始動要因は結構な数いるのですが、有名なのはヤミラミ、フーディン、ムシャーナ、ドータクン・・・等でしょうか。特にヤミラミの悪戯重力が非常に強力なので、差別化は必ずしなければいけませんね。
他の重力要因との差別点
まずは他の重力要因のスペックを見てみましょう。
ヤミラミ
長所
- 特性がいたずらごころである
- 猫騙しを無効にする(肝っ玉は無理)
- 鬼火や先送りによるサポート性能の高さ
- メガシンカすることで挑発の耐性ができる
短所
- メガシンカしない場合、耐久が低め
- 火力が無い
他のいたずらごころ持ちも似たような長所、短所を持ちます。
フーディン
長所
- 特性により猫騙しが無効(肝っ玉も無効)
- 重力を覚えるポケモンの中で最速
- 自身が火力を持っている
短所
- 紙耐久なため持ち物がほぼタスキで固定
- 悪戯心持ちの挑発に弱い
- メガガルーラの猫騙しで死にかける
ピッピ
長所
- 輝石込の耐久が物凄く高い
- 横取りやこの指止まれ等のサポートが豊富
- 特性フレンドガードによる味方の耐久向上ができる
短所
- 挑発に弱い
- 対策されやすいフェアリータイプである(トリプルではニンフィアが使用率1位なため)
- 火力が皆無
ムシャーナ
長所
- 特性テレパシーによって味方の地震を透かせる
- 高耐久且つ高火力
- 遅い
短所
- 挑発に弱め(メンタルハーブで解消可能)
- あらゆるところから挑発が飛んでくる
- 猫騙しを受けやすい
- 遅い
重力要因としてはこんなところでしょうか。レジロックはこの四匹よりも優れた要素がほしいわけですね。
ではレジロックの長所と短所(差別化点)を見ましょう。
長所
- 特性がんじょうによって確実に一発耐えることが出来る
- 挑発をほぼ打たれない
- 猫騙しをほぼ打たれない
- 遅い
頑丈がバレた瞬間集中される
短所
- 火力が中途半端
- 挑発を打たれるときつい
- 猫騙しをされるときつい
- 頑丈がバレると途端に集中される
- 遅い
厳選難易度が高すぎる
この辺り。特に挑発と猫騙しをほぼ喰らわないというのは重要で、レジロックが重力をすることはぶっちゃけバレにくいです。レートに潜っている間はメキシコ人以外に打たれませんでした。
重力を発動させるポケモンは遅いことはメリットでもありデメリットでもあります。
まず先制で重力をする場合。この場合は自分のポケモンが重力の後に行動することで命中不安定の技を初ターンからガンガン撃っていくことができます。催眠術とか重力とかダークホールですね。しかしデメリットとして、相手の命中不安定の技がほぼ必中になってしまいます。対策しましょう。
次に後攻で重力をする場合。こちらのメリットとデメリットは上で挙げたことをそのまま逆にしたものです。初ターンは猫騙しや追い風やトリル等で場を整えることに尽力することになりますね。
一長一短ですが、催眠をするポケモンが早すぎる場合(エルフーンとかメガジュカインとかクロバットとか)は後攻で重力をするメリットが高いでしょう。それらのポケモンは普通に殴って強かったりサポート性能が高かったりするので問題なし。
頑丈によって確実に一発耐えて重力を発動させることができるのが一番の強みですね。差別化もこれで完了です。
頑丈レジロックについて
さて、ここまで読んで感じていただいたことは「レジロックって硬いのか」「頑丈から重力するの強そう」「レジロックの頑丈って課金制だけど大丈夫?」辺りだと思います。
そもそも、特性が頑丈のレジロックはポケモンバンクの利用特典として配信されました。有料です。
・・・お気づきの方もいると思いますが、このレジロック厳選不可なのです。3Vは確定なのですが、何を引くかはわからないという鬼畜仕様です。一応A下降補正以外の性格ならどうとでもなるのでこのレジロックは個体値が低めと仮定して育成論を進めます。
身の回りについて
- 性格
厳選不可なのでAに下降がかからない性格ならなんでもいいです。
確定欄は意地っ張り。私のレジロックは生意気。
- 特性
頑丈としています。
物理耐久は相当にあるものの、特殊耐久は少し不安です。特に雨下でハイドロポンプを食らったり手助けハイパーボイスを食らったり気合球をされるとひとたまりもないので、「何を受けても一発耐える、物理なら二発耐える」という意識の元で動かせるこの特性は強力ですね。
トリプルでは威嚇が非常に重要で、必ず1匹はパーティ内にいます。そのため、クリアボディも候補に入るでしょう。その場合は少し運用に気をつけなければなりませんが。
- 持ち物
かたいいし
確定欄。本当に持たせる物がないので火力増強のためにかたいいしをもたせました。
一応これがあると威嚇込で図太いボルトロスを確2にできる。
ラムのみ
火傷や催眠の対策に。しかし重力パだとドーブルのダクホやミラー対策で挑発か神秘の守りを発動するので発動機会は少ない。
イバンのみ
頑丈発動後に無理やり一回動ける。
重力を無理やり貼り直すとかできるかもしれませんね。
メンタルハーブ
挑発が一切飛んでこないので無用の長物である。
- 努力値
HAぶっぱは確定欄。Dに割いてもいいが、どうせ特殊技は二発も耐えられないのでASかHAにしましょう。
意地っ張りSVでSに252振ると実数値は102なので、追い風下で130族抜き抜きができますね。追い風をするなら有用な振り方だと思います。
HVの時、Hに252振ると実数値は187です。割りと多くの物理技を二発耐えます。
AVで上昇補正の時、Aに252振ると実数値は167、補正なしなら152になります。一つの目安としてどうぞ。
理想的な個体値の場合、
補正なしで努力値を振らない場合、実数値が 155-120-220-70-120-70
補正なしで努力値を252振っている場合、 187-152-252-102-152-102
全て補正ありで努力値を252振っている場合、187-167-277-112-167-112
このようになるので、お手元のレジロックに努力値を振る際の目安にしてみてください。
- 技構成
- 確定技
じゅうりょく
今回のコンセプト技。確定。
ストーンエッジ
重力による恩恵を受けられ、高いダメージを期待できる技。
この技が外れて負けた経験のある方は多い。私は普段は絶対使わないです外れるし
ダメージ計算(上が持ち物補正あり、下がなし)
レジロックのAは152を仮定しています。上昇補正AVだと少しずつ変わってきますが、そんなの持ってる人の方が稀なので無補正Aぶっぱの152とします。これならAが低めの上昇補正でも達成しやすいですしね。
もう少し低いと更に変わりますが、確定数自体はあまりぶれないはず。
対HB基調メガリザードンY
(H178-B138、レジロックは威嚇によりA一段階下降)
ダメージ: 220〜264 割合: 127.1%〜152.6%
ダメージ: 184〜220 割合: 106.3%〜127.1%
対図太いボルトロス
(H184-B132、レジロックは威嚇によりA一段階下降)
ダメージ: 104〜126 割合: 56.5%〜68.4%
ダメージ: 86〜104 割合: 46.7%〜56.5%
対無振りボルトロス
(H155-B90、レジロックは威嚇によりA一段階下降)
ダメージ: 152〜182 割合: 98%〜117.4%
ダメージ: 128〜152 割合: 82.5%〜98%
対HSクロバット
(H191-B102、レジロックは変動なし)
ダメージ: 204〜240 割合: 106.8%〜125.6%
ダメージ: 168〜200 割合: 87.9%〜104.7%
メジャーなボルトロスに対して乱1か確2の違いがあるのでかたいいしは割りと有用ですね。他に仮想敵は思いつきません。
というか仮想敵いなくても採用せざるを得ない。
- 選択技
なげつける
確定欄。硬い石を持っているため威力100。
ほぼギルガルドピンポです。それ以外に撃つなら例え二倍でもエッジの方が火力が出ます。
まもる
確定欄。頑丈が発動した後、先制技で処理してこようとした相手の攻撃から守るとアドが取れます。
追い風やトリル構築の場合はそれを待つ時に使う。
また、威嚇によって頑丈がバレた場合に集中避けで使う場合もある。
ばかぢから
バンギラスピンポ気味。ガルーラには対面で勝てないので考慮する必要はありません。
じしん
重力で地震が一貫する。
しかし威力が非常にショボいため採用する意味はほぼ無い。地震をするならレジロック以外の方がいいです。
いわなだれ
怯みゲーを誘発させたり全体技がほしかったりする時に使う。
しかし威力がショボい。
他にこんなのあるよ!とか思いついた方はコメントで教えてください。
その際役割対象も併せてお願いします。
被ダメージについては割愛。一発耐えればなんでもいいのであんまり気にしなくていいです。
一応の指標として、カポエラーの威嚇込インファは2耐えします。
パーティ
勿論重力パに組み込みます。
先にも書きましたが、レジロックの重力は本当に読まれないのか初手で95%成功します。メキシコ人は妨害してくるので気をつけよう。
なので、「レジロックを初手に出した時点で重力は成功する」と考えた上で行動していけます。強気に出られるので考えるのも楽です。
重力パに入る面々(クロバットやエルフーンやメガゲンガーなど)は当然相性がいいですね。
他に相性がいいのは砂嵐で特防を1.5倍にして無理やり特殊技も2耐えできるかもしれなくするバンギラスや、ドラゴンダイブが必中になるガブリアスなんかが相性いいんじゃないでしょうか。
メガリザードンYやファイアローを安定して処理できるのでニンフィアとの相性も良好ですね。
また、レジロックの攻撃能力は急所を考慮しない場合、とても微妙なので味方に置くポケモンにはできるだけ攻撃力の高いポケモンを用意してあげたいです。その点でも上に挙げた三匹はとても優秀なのではないでしょうか。レジロック、バンギラス、ガブリアスが苦手としている水タイプはニンフィアが素早く処理できるので噛み合ってますね。
メガゲンガーを採用する場合はレジロックの火力をもっと上げないと少し厳しいかもしれません。電磁波を採用して祟り目の火力を上げるのも一つの手でしょうか。使ったこと無いのでわからないです。
おわり
以上で育成論を終了します。
レベル1じゃないポケモンの育成論を書いたのは初めてなので文章量の多さにびっくりしました。
これを機に頑丈レジロックを使ってみよう!トリプルってマイナーポケモンでも活躍できるんだ面白そう!と思っていただければ幸いです。因みに4/13日時点でレジロックを使っている方は他にもう一名だけいました(尚クリアボディ)