はじめに
紙粘土です。7世代では3度目の投稿になります。
- 論内では、用語や略称を使います。ご了承ください。
- 論内のポケモンは全て理想個体を想定しています。
- 誤字脱字や疑問点などがあればコメントで教えてください。
- 攻撃的なコメントや挑発的なコメントは控えるようにお願いします。
今回考察するのは、壁貼りクレッフィです。
壁貼りとは
論内で使われる「壁」とはリフレクターと光の壁のことです。「壁貼り」とは自分の場に壁を展開し退場することで、後続の耐久を底上げすることを役割としたポケモンのことです。壁貼りが壁を展開した後、後続は積み技で自分の能力を上げて、相手を一掃する戦法が有名です。
7世代での仕様変更について
7世代になってから「悪戯心が悪タイプに無効化」「電磁波の命中低下(100→90)」「マヒの弱体化(S1/4→S1/2)」などの仕様変更がありました。6世代で壁貼りクレッフィを使っていた人は、これらの仕様変更が気になると思います。しかし、悪戯心が悪に無効化されたとはいえ、電磁波が通らなくなっただけで壁は問題なく貼ることができます。そもそも現環境でサザンドラとメガギャラドス以外の悪タイプをあまり見ないので、そこだけ警戒していればさほど問題ありません。また、電磁波やマヒの弱体化についても、それによって壁貼りクレッフィが動きにくくなったことは事実ですが、先制壁貼りの強さはまだ健在です。また、強力なZ積み技の登場など、壁構築にとって追い風になっている点もあります。
型について
- 技構成
壁貼りなのでリフレクターと光の壁は確定で後2枠は下から選択です。
※括弧の中は(タイプ/威力/命中)を表しています。
・電磁波(電/ー/90)
相手をマヒ状態にする技です。相手をマヒさせることで後続が積みやすくなります。また、相手が積み技を使ってきた時の足止めにもなります。後続の積みアタッカーが相手より速く積み技を使いたいなら採用とします。
・毒々(毒/ー/90)
相手を毒状態にする技です。耐久型や身代わり使いに刺さります。
・イカサマ(悪/95/100)
相手の攻撃力を使って計算する攻撃技です。火力に振らずとも安定した火力が出せて、相手の剣の舞などの抑制にもなります。
・マジカルシャイン(妖/80/100)
クレッフィが打点を持たない悪タイプへの打点となります。メガギャラドスに起点にされることを嫌うなら。Cに厚く振ればメガギャラドスを確定2発にできます。
・ラスターカノン(鋼/80/100)
アローラキュウコンに起点にされることを嫌うなら。ベールを貼られていない状態なら、Cに振らずともキュウコンを確定1発にできます。
・神秘の守り(無/ー/100)
5ターンの間相手からの状態異常を防げます。エースが状態異常になるのを防ぎたいなら。
・日本晴れ、雨乞いなど
クレッフィに壁以外の役割を持たせたい場合は、採用しても良いと思います。
- 持ち物:光の粘土
壁ターンを5ターンから8ターンに延長できるアイテムです。僕の名前も光の粘土から取りました。壁を1枚貼ったらすぐに退場したい場合は、脱出ボタンも候補に入ります。
- 特性:悪戯心
変化技を先制で使えるようになる特性です。このポケモンの最大の採用理由です。
- 努力値・性格
調整案1
図太い
H244:奇数で最大
B156:A特化ガラガラの太い骨フレアドライブを壁込みで確定耐え
S108:余り。相手をマヒさせたあと、上からイカサマを打つためにS振り。
実数値:163-x-144-100-107-109
安定して壁を両方貼るための調整です。今回はこの調整であることを前提に考察していきます。
調整案2
控えめ
H212:余り。偶然16n-1になった。
C252:少しでも火力を出すため特化
S44:マヒしたメガゲンガーより速い。
実数値:159-x-111-145-107-101
マジカルシャインを搭載するならこちらの調整を推奨。壁を両方貼ることにこだわりすぎなければ、あまり耐久がなくても最低限の仕事はできます。その分火力を上げて、メガギャラドスへの打点を取った調整です。壁貼りは耐久が高すぎない方が使いやすいという人はこちらの方が使いやすいかもしれません。
立ち回り
基本的に「相手をマヒさせること」「壁を貼ること」「素早く退場すること」の3点を意識して立ち回ります。相手の攻撃を後続がある程度受けられそうな場合は、壁を貼った後にすぐに交代すればよいですが、相手の攻撃を後続が2発耐えられなさそうな時は、イカサマで攻撃しながら上手くクレッフィの死に際に壁を貼れるように、壁を貼るターンを考えなければなければなりません。そのためには、ある程度相手の攻撃をどのくらい耐えられるかを把握する必要がありますが、メジャーなポケモンのダメージ計算を丸暗記するよりも、実際に何戦も使ってみてダメージ感覚を身につけていったほうが良いと思います。
ダメージ計算
クレッフィの耐久の目安を示すためのものなので、最低限のものしか載せていません。また、計算は全て壁を貼ってない状態で計算しています。先制で壁を貼ることでダメージを半減して受けられるので、それを頭に入れて読んでください。
- 物理
A特化ガブリアスの地震 96.9%〜115.3% 乱数1発(81.3%)
A特化アローラガラガラの太い骨フレアドライブ 166.8%〜198.7%確定1発
A特化フェローチェの飛び膝蹴り 65%〜77.3%確定2発
- 特殊
C252カプ・コケコのフィールド10万ボルト 65%〜77.3% 確定2発
C252メガゲンガーのシャドーボール 57.6%〜68.7%確定2発
相性の良い味方(積みエース)
基本的に壁下で積んでいくエースとなら誰と組ませても大丈夫だと思いますが、例として幾つか挙げておきます。
- メガボーマンダ
クレッフィの弱点である炎と地面を受けることができます。壁を起点に安定して竜の舞を積んでいくことができます。
- ビルドホーンカプ・ブルル
クレッフィの苦手なメガギャラドスに対して強く、壁+ビルドアップで安定して物理アタッカーを受けつつ、グラスフィールドとウッドホーンで回復できます。クレッフィとカプ・ブルルに炎が一貫するので、後続に安定して受けられるポケモンを用意しておきましょう。
- イーブイ
クレッフィと相性が良いと言うより、壁貼りとの相性がよいです。電磁波と壁を活かし、安定してナインエボルブーストバトンができます。
さいごに
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
7世代でもクレッフィは活躍できるということが伝われば嬉しいです。