おはこんハロチャオ!
理論上は強そうなキリンの型を思いついたので作りました。
採用理由と役割
後出しからでも「あくび」と「キノコのほうし」を徹底的に潰すことに特化した型です。
役割対象は以下の通りです。
モロバレルキノガッサカバルドンヘイラッシャヌオードオートリトドン
※ヌオーはシーズン1出禁だが今後を考えて掲載。
上記の相手を倒すことは想定しておらず、あくまで目的は「相手に仕事をさせず、こちらの後続のアタッカーがのびのび暴れられるようにする」ことです。
これらの相手に対しては有利に立ち回ることが出来ますが、先に言っておきます。これ以外には大分弱いです。そこは割り切ってください。
持ち物
実は「ぼうじんゴーグル」「ゴツゴツメット」「とつげきチョッキ」の三択なんですよね。好みで選んでください。
ぼうじんゴーグルは特性「そうしょく」と被る部分もあるんですが、カバルドンの砂ダメを無効にできるだけでも採用価値があります。
ゴツゴツメットを持たせるとカイリューイッカネズミもついでに対策できます。
今回は対サーフゴーサーフゴーにて後述する「スカーフトリック」の対策と、特殊耐久を上げることも兼ねてとつげきチョッキにしました。
特性
「そうしょく」一択です。
キノコのほうし、タネマシンガン、ギガドレインなどを無効にできます。
性格・努力値と調整
さっきも言いましたがあくまで目的は「相手に仕事をさせない」ことなので基本火力は必要ありません。
が、性格ひかえめ(C↑A↓)にすることで得られるC実数値「143」が対モロバレルモロバレルに都合がいいので性格はひかえめにしました。
仮想敵が物理に偏っていることも踏まえ、努力値はHBに振りました。
残り4はS種族値が同じであるニンフィアジバコイルなどを抜けたらいいねの思いでSに振りました。
技構成
全部必須です。
- ツインビーム
2回攻撃の威力40エスパー技。キノガッサキノガッサをタスキ貫通で倒し、ミミッキュに削りを入れることが出来ます。
- くさむすび
カバルドンカバルドンヘイラッシャヘイラッシャに対しては威力120の弱点技となり、大きな打点となります。
- シャドーボール
対ゴースト勢用。
- さわぐ
今回のコンセプト技。威力90のノーマル技で、1回使うと3ターンの間「さわぐ」しか使えなくなりますが、その間お互いのポケモンは眠ることが出来ません。
これが対あくび勢カバルドンドオートリトドン・ヘイラッシャヘイラッシャに大きな意味を持ちます。
テラスタル
基本的にはしませんが、するなら候補はいくつかあります。
攻撃技の火力を上げたければエスパー・くさ・ゴースト・ノーマル
耐性を変えたければはがね、ヘイラッシャヘイラッシャのじわれを透かしたければひこうなどが挙げられます。
他の催眠対策との差別点
あくびやキノコのほうし対策と言えば他に「ちょうはつ」「みがわり」「エレキ・ミストフィールド」「やるきコノヨザル」「おうごんのからだサーフゴー」「きよめのしおキョジオーン」などが挙げられます。これらと比較して、リキキリンは以下全てを満たす点で差別できています。
立ち回り例総論
仮想敵に対しては後出しで対処できるので、選出時は控えに置きます。
仮想敵が登場した段階でリキキリンを後投げします。
対仮想敵の立ち回り・ダメージ計算
ここからはリキキリン 対 仮想敵(典型と思われる型を抜粋)で、リキキリンにとつげきチョッキを持たせた状態で計算します。
- モロバレル
相手のキノコのほうし・ギガドレインを無効化できるので、こちらはツインビームで倒しましょう。
「倒すことは本質ではない」と記事の最初に言いましたが、モロバレルに限っては倒せるなら倒した方が後々楽なのでこの調整にしました。
- キノガッサ
相手のキノコのほうし・タネマシンガンを無効化できるので、こちらはツインビームで倒しましょう。
- カバルドン
こちらがねむけ状態でないうちは「くさむすび」を、ねむけ状態になったら「さわぐ」を使います。「さわぐ」を使うことで相手を殴りつつこちらの眠りを無効化することができます。
- ヘイラッシャ
基本的には「くさむすび」を、こちらがねむけ状態になる・もしくは相手が「ねむる」を使いそうな状況であれば「さわぐ」を使います。「さわぐ」はあくびを無効化するだけでなく、「ねむる」無効化によりヘイラッシャの回復も防ぐことが出来ます。
相手の「じわれ」が当たったら神様を恨みましょう。
リキキリンくさむすび → H252D4ヘイラッシャ 58.3~69.2%
リキキリンさわぐ → H252D4ヘイラッシャ 32.6~38.9%
あくび、ねむるを無効化しながら相手をほぼ機能停止させることができます。
- その他与・被ダメージ計算
リキキリンくさむすび → H244D12トリトドン 58.9~70.0%
リキキリンさわぐ → H252D4トリトドン 32.2~38.7%
C0トリトドンだいちのちから → リキキリン 18.5~22.4%
対ゴーストについて
「さわぐ」は3ターン連続で使用する技なので、相手はゴーストタイプのポケモンに引くことで攻撃を透かすことが出来ます。
しかしこの技恐ろしく優秀なことに、ゴーストタイプに透かされたらその時点でさわぐのをやめます。つまり無償降臨は許してもそれ以上のアド稼ぎを許しません。
- ミミッキュ
皮が残っている場合はツインビーム、残ってなければシャドーボールで攻撃します。
リキキリンツインビーム → H4皮残りミミッキュ 32.8~37.4%
リキキリンツインビーム+シャドーボール → H4皮残りミミッキュ 86.2~101.5%
A特化ミミッキュ剣舞じゃれつく → リキキリン 57.2~67.8%
- ドラパルト
基本シャドーボールで攻撃します。
- サーフゴー
基本シャドーボールで攻撃します。
リキキリンにとつげきチョッキを持たせると、サーフゴーがスカーフトリックをした場合チョッキを相手に押し付けることができます。サーフゴーは攻撃技がゴースト技+ゴールドラッシュのみであることが多く、リキキリン相手ではゴールドラッシュで自身の特攻を下げ続ける他ありません。
- ラウドボーン
基本シャドーボールで攻撃します。
対いわ・はがねについて
むしろゴーストよりたちが悪いのが「さわぐ」を半減してくるいわ・はがねタイプの後出しです。この場合はがっちり3ターン分さわいでしまうので相手に大きな隙をさらしてしまいます。
- ハッサム
さわいだ後は基本シャドーボールで攻撃します。
リキキリンさわぐ×2 → H252ハッサム 40.6~48.5%
リキキリンシャドーボール → H252ハッサム 24.8~29.3%
A特化ハッサム剣舞バレットパンチ → リキキリン 48.8~58.1%
- キョジオーン
さわいだ後は基本くさむすびで攻撃します。
リキキリンさわぐ×2 → H252D4キョジオーン 31.8~37.6%
リキキリンくさむすび → H252D4キョジオーン 57.0~67.6%
B特化キョジオーン鉄壁ボディプレス → リキキリン 43.6~51.5%
- デカヌチャン
さわいだ後は基本シャドーボールで攻撃します。
リキキリンさわぐ×2 → H244D12デカヌチャン 29.8~35.6%
リキキリンシャドーボール → H244D12デカヌチャン 17.8~21.4%
A特化デカヌチャン剣舞デカハンマー → リキキリン 90.3~107.0% 乱数1発:43.7%
- キラフロル
さわいだ後は基本ツインビームで攻撃します。
リキキリンさわぐ×2 → H252D4キラフロル 37.8~44.2%
リキキリンツインビーム → H252D4キラフロル 69.4~82.1%
C特化キラフロル剣舞デカハンマー → リキキリン 34.8~41.4%
- ジバコイル
さわいだ後は基本シャドーボールで攻撃します。ジバコイルはチョッキ持ちが多いのでかなり分が悪いです。
リキキリンさわぐ×2 → H236D20チョッキジバコイル 24.5~29.1%
リキキリンシャドーボール → H236D20チョッキジバコイル 14.8~17.7%
C特化ジバコイル10まんボルト → リキキリン 33.4~39.6%
苦手なポケモン
役割対象以外のポケモンには基本的に負けます。中でもとりわけ天敵と呼んでいいポケモンを1匹挙げます。
- ドドゲザン
相手に役割対象が複数いた場合でも、こいつ1体の存在で選出を見送りたいほどには天敵。
リキキリンの「さわぐ」に対して後出しされると、こちらの攻撃技のほとんどが通用せず、「つるぎのまい」で起点にされてしまいます。しかも「ふいうち」まで覚えるため後続もかなり厳しい戦いを強いられます。
相性の良い味方・構築例
「相手に仕事をさせない」型のリキキリンと組ませるのは、やはり全抜きも狙えるアタッカーがおすすめです。
サザンドラドラパルトカイリューガブリアスマスカーニャイルカマン(ナイーブ)イッカネズミあたりですかね、まあ全部使ったことないんですけど。(何故かトリルパ使ってました)
実際に使ってみて
この型のリキキリン入りのパーティでランクマ1に潜り、無事マスターランクに行けました。感想を言うと
- ほとんど選出しなかった
選出率1割弱でした。自分の運が悪いだけかもしれませんが本当にキノガッサモロバレルカバルドンヘイラッシャとあんまりマッチしなかったんですよね。
散々言ってますが役割対象以外には基本勝てないので、いなかったら選出しません。
- 相手の選出を誤るとしんどい
相手のパーティに役割対象がいても、選出されなかったら意味ありません。こうなると「2.5 vs 3」くらい分の悪い勝負になりがちなので辛かったです。
↓ラスト1 vs 1、相手の選出に全く刺さってなかったにも関わらず大健闘した図
- 一回だけめっちゃ活躍した
ただ一回だけ、相手のカバルドンとキノガッサを一体で倒す大活躍をしてくれました。やっぱりハマるとかなり強いですね。
まとめ
「キノコのほうし」「あくび」対策に特化し、相手に仕事をさせないリキキリンを紹介しました。
質問・指摘あればどうぞ。