- この育成論ではHABCDSなどの略称を用います。
- 個体値は全て理想個体を前提としています。
- 計算ミスや把握不足などがあるかもしれませんので、コメントにてお知らせいただけるとありがたいです。
はじめに
はじめまして。陽炎と申します。
ついに2020年6月17日を迎え、エキスパンションパスのうちのひとつ、鎧の孤島が解禁となりましたね。新環境の到来も近い(もう来ている…?)、ということで自分も何か新しいことをはじめてみようと思い、育成論を書くこととしました。一応ポケモンは第一世代から一通り(リアタイでないものもあり,usum,ピカブイ除く)やってはいるものの、まずは育成論の書き方に慣れようということで手始めにこの育成論を書いてみました。初育成論なので問題点などあるかもしれませんがお手柔らかにお願いします。
クレッフィについて
初登場は第6世代(XY)。
2014年公開の映画「破壊の繭イベルタルとディアンシーディアンシー」の同時上映「ピカチュウピカチュウ、これなんのクレッフィカギ?」(←アンノーン)の主役ポケモンに大抜擢された。
突出した種族値もなく、合計種族値も470と普通だが、はがね、フェアリーの混合タイプという優秀な耐性と、特性いたずらごころによる先制変化技が強力。その特性を活かしたサポート型が主なクレッフィの型となっている。ただし相手を対象とする変化技に関しては相手があくタイプ、もしくはサイコフィールド下では相手がひこうタイプか特性ふゆうでない限り効かないことに注意。
採用理由と役割
役割はタイトル通りリフレクターとひかりのかべを貼って後続のダイマックスエースやじゃくてんほけんのためのサポートをすること。先発で出すことが多いかもしれないが、相手エースにダイジェットを積まれてしまっても特性で上から壁貼りしたり、麻痺を入れて打ち消したりと最低限の仕事はできるのが便利。
特性いたずらごころのポケモンで壁貼りというのはオーロンゲオーロンゲが流行したように強力だったが、今までのいたずらごころ持ちのポケモンでは自主退場ができないために壁ターンが無駄に消費されてしまう時があるという欠点があった。
今回、鎧の孤島からクレッフィが解禁と聞き、てっていこうせん覚えるのでは?と思ったところ案の定習得していたため採用した。この自主退場技の有無がオーロンゲオーロンゲ、ニャオニクス♂ニャオニクス♂との差別化点である。
持ち物
ひかりのねんど一択
性格・努力値と調整
努力値効率的に
おだやか
H252 B116 D140
で確定。
被ダメージの欄で後述するがこだわりメガネ持ちのC252ひかえめヒートロトムヒートロトムのオーバーヒートをひかりのかべ下で確定耐えする調整となっている。
その他大抵の技は1発耐えるが、耐えないものについては同じく後述する。
技構成
- 確定枠
リフレクター
物理技からの被ダメージを半減する。本論のコンセプトなので確定。通常5ターンで効果が切れるが、持ち物ひかりのねんどで8ターンまで延長することができる。ドラパルトドラパルトなど特性すりぬけのポケモンや急所に当たった場合は無効となるので注意。
ひかりのかべ
特殊技からの被ダメージを半減する。以下リフレクターと同文。
てっていこうせん
威力140のタイプ一致特殊技。命中95。自分のHPを最大HPの半分だけ減らす。『まもる』などで技が防がれた場合でも、また5%の確率で技を外しても自分のHPは減るため、HP半分以下で確実に退場できる点が優秀。他壁貼りと差別化している点なので確定
- 選択枠
でんじは
特性により上から麻痺をいれられるためsを積まれてもカバーできる。また25%で行動不能となるためいざという時に役に立つかも。本論ではこちらを採用した。
まきびし
使用後、相手はポケモンを交代する度にダメージを受ける。3回まで使うことができ、1回の時は相手の最大HPの1/8、2回の時は相手の最大HPの1/6、3回の時は相手の最大HPの1/4のダメージを与える。ひこうタイプ、特性『ふゆう』のポケモンはダメージを受けない。
まきびしを2回以上撒くとなると折角貼った壁ターンを消費してしまうことになるので3回撒くことはほとんどないだろう。クレッフィはステルスロックを持っていないのでタスキ潰しとして使うならこれとなるが、ダイジェットを使ってくるひこうタイプや特性ふゆうのポケモンには効かないという難点があるため正直微妙。
すりかえ
相手と自分が持っている道具を入れ替える。片方しか道具を持っていない場合も成功する。
壁貼り後に相手の持ち物を奪いつつひかりのねんどを押し付けることで道具に頼る相手のポケモンを弱体化することができる。
メロメロ
相手が自分とは異なる性別の場合、相手を『メロメロ』状態にする。『メロメロ』状態になると、50%の確率で相手は自分に攻撃できなくなる。自分と相手の性別が同じ時や、どちらかが性別不明の場合は失敗する。
こちらはでんじはと異なりS半減の効果がない代わりに行動不能が50%と高くなっているわざ。でんきタイプやじめんタイプであっても性別が異なれば行動不能にすることができる。割合的に♂個体が多いのでクレッフィ♀で使うのがよいと思われる。
他にもイカサマなどが候補としてはあるが、sがそんなに高いわけでもなく特性を活かすなら変化技ということで割愛。
※追記
あくタイプに対する打点が欲しい場合はマジカルシャインの採用も一考に値するため、与ダメージの欄に記載する。
立ち回り例
- 1ターン目
先発で出し、相手が物理型だった場合はリフレクターから、特殊型だった場合はひかりのかべから貼る。正直ここの判断は経験がものをいうのでなんともいえないが、困った時は環境にいる割合的にリフレクターから貼れば良いと思う。
相手の先発もサポート型だった場合は先に選択枠の技を打つのもアリ。場合によってはてっていこうせんからはいってもよい。
その後は相手のパーティをみて後続に居そうなポケモンの型に予想をつけてより残したい方を後に貼るようにする。
- 2ターン目以降
1ターン目の相手の攻撃で半分以上HPが削られてしまい、倒されてしまいそうな場合は貼っていない方の壁を貼って退場。そうでない場合はでんじはなりまきびしなりを撒いて場を整えつつ、倒されるターンにもう一方を貼って退場。
相手が壁ターンを消費させようと動いてきた場合、またはもうすることがないという場合にはてっていこうせんを打って削りを入れつつ退場。
与ダメージ計算
※ダイマックス時は半分にしてください
- てっていこうせん
皮なしH4ミミッキュミミッキュ 97.7〜116.0%
※皮で予め12.5%ダメージが入っているので確1(そんなことはあまりないが)
H4ドラパルトドラパルト 51.2〜60.3%
H4エースバーンエースバーン 26.9〜31.4%
H252トゲキッストゲキッス 60.4〜72.9%
H4トゲキッストゲキッス 72.0〜86.9%
H252B252わんぱくカバルドンカバルドン 39.5〜47.4%
H252D252しんちょうカバルドンカバルドン 26.9〜32.5%
H252 ゴリランダーゴリランダー 42.5〜50.7%
H252アシレーヌアシレーヌ 31.0〜37.4% 乱数3発(84.42%)
H252D124れいせいラプラスラプラス 27.6〜33.0%
H252オーロンゲオーロンゲ(壁あり) 41.5〜49.0%
H252D252オーロンゲオーロンゲ(壁あり) 31.1〜37.1%
- マジカルシャイン
H4サザンドラサザンドラ 100.0〜121.4% 確1
H252壁ありオーロンゲオーロンゲ 24.2~28.7% 乱数4発(97.4%)
H4ウーラオス(いちげき)悪ウ―ラオス 131.8~156.8% 確1
H4ゾロアークゾロアーク 85.2~101.4% 乱数1発(6.25%)
H4サメハダーサメハダー 104.1~123.2% 確1
被ダメージ計算
※耐えるものについては上記立ち回りが出来るので割愛する。ここでは耐えないもの、乱数で落とされるものを挙げるので主にパーティ選出の時に意識すると良い。
すべて壁あり、おだやか/H252 B116 D140で計算
・こだわりメガネ持ちC252ひかえめヒートロトムヒートロトムのオーバーヒート 84.1〜99.3%
・こだわりハチマキ持ちA252いじっぱりエースバーンエースバーンのかえんボール 90.2~106.7% 乱数1発(37.5%)
・すりぬけC252ひかえめシャンデラシャンデラのオーバーヒート 142.6〜162.8%
・上記シャンデラのかえんほうしゃ 98.7〜117.0% 乱数1発(93.75%)
・すりぬけこだわりメガネ持ちC25ひかえめドラパルトドラパルトのだいもんじ 92.6〜109.7% 乱数1発(56.25%)
・上記ドラパルトおくびょうver. 84.1〜100.0% 乱数1発(6.25%)
・こだわりハチマキ持ちごりむちゅうヒヒダルマ(ガラル)ヒヒダルマのフレアドライブ 108.5〜128.0%
・上記ヒヒダルマのじしん 85.9〜101.8% 乱数1発(12.5%)
・晴れ下こだわりメガネ持ちC252ひかえめキュウコンキュウコンのオーバーヒート 107.9〜126.8% 確定1発
・上記キュウコンのだいもんじ 91.4〜107.9% 乱数1発(43.75%)
・晴れ下C252れいせいコータスコータスのオーバーヒート 85.9〜101.2% 乱数1発(6.25%)
(初手から打つことは出来ないが念の為)
・晴れ下サンパワーC252ひかえめリザードンリザードンのかえんほうしゃ 90.2〜106.7% 乱数1発(37.5%)
なお、おくびょうの場合は耐える。
※オーバーヒートは性格に関わらず耐えない
新たな教え技であるねっさのだいちやしっとのほのおについてもこのクレッフィを確1で倒すものはなさそうだったため、問題ないと考えている。また、重複するが地面特殊技について確1のものは見当たらなかったためこちらも割愛する。
ウーラオスの専用技である確定急所について、あくタイプは半減なので問題ないが、水タイプに関して、等倍であり鉢巻きや珠等では簡単に落ちてしまうと思われる。計算し、結果が分かり次第追記する。
要するに注意すべきはヒヒダルマ(ガラル)ヒヒダルマ等の高火力ほのお/じめんタイプ物理アタッカーのハチマキ/いのちのたま持ちと高火力特殊ほのおアタッカーヒートロトムリザードンキュウコンシャンデラということである。
相性の良い味方
他育成論などを参考にし、じゃくてんほけんエースであったりダイマックスエースと共に選出すると良い。
自分はじゃくてんほけんパッチラゴンパッチラゴンを使ってみている。
このポケモンの対策
壁を無視できる特性すりぬけのポケモンドラパルトシャンデラ等や、かわらわり、サイコファングなどで壁を破壊する技急所に当てることでも無視できるのでウーラオスウーラオス(いちげき)ウーラオス(れんげき)やスナイパーインテレオンインテレオンなどの急所を狙うポケモンによる対策が一般的。
こちらも壁を貼って対等にしたりバリコオルバリコオルの特性バリアフリーで解除したりも可能。
あくタイプではないので自身より早いいたずらごころ持ちにちょうはつをされると退場しかできなくなってしまうため、レパルダスレパルダスやエルフーンエルフーンで対策するのもあり。
最後に
ここまで読んでくださってありがとうございました。
自分語りにはなってしまいますが、今後面白い育成論を考えて投稿していけたらなと思っているのでよろしくお願いいたします。