はじめに
ref(れふ)と申します。よろしくお願いします。
7月から解禁されるテラキオンについて、まだ基本のステロ撒き型が投稿されていないようだったので、投稿させていただきます。誰か書くと思って待ってたんだけど
基本的にはフォーク元様の過去の育成論の型(育成論ORAS・XY/945)そのままで、仮想敵やダイマについて検討を足しただけの論となりますので、そちらも併せて確認いただくとよいと思います。
論内で本サイトで一般的に見かけるレベルの専門用語や略語を使用している箇所がございます。ご了承ください。
テラキオンテラキオンについて
まず書いておくべきは、このポケモンは2020年6月現在HOME経由でしか入手手段がありません。
過去作産のポケモンもランクマッチで解禁されてますので、すごいとっくんやミントで理想個体に仕上げて使いましょう。
テラキオンの特徴を箇条書きしていきます。
- 岩格闘という固有の複合タイプであり、弱点はメジャータイプばかりなものの、一致技が等倍以上で入る範囲が非常に広い。
- 準伝説扱いのため種族値が合計580と高水準。
(同期の三闘と比べてもコバルオンビリジオンは両刀向けなのに対し、テラキオンは物理に偏っており、効率のよい種族値といえます)
- 岩タイプでは貴重な高速アタッカー。
- ちょうはつを上から受ける心配が少なく、ステルスロックを比較的安定して展開できる。
(ルガルガンが競合となりますが、環境に増えると予想されるポリゴン2ラッキーに有効な格闘技が一致で打てる点で差別化できます。また、格闘タイプでステルスロックを撒けるのはコバルオンジャラランガがいますが、これらとの差別化は言わずもがなです。)
役割・コンセプトについて
- 先発ステルスロック撒き
- ちょうはつで相手の展開妨害
- 弱点の多さによる耐久不安をタスキで解消
- 高速格闘アタッカー
サイクルを咎め、初手展開を封じ、初手ダイマもタスキで2ターン消費させる。
メジャーな戦略を複数縛る事ができる、実は役割の多いポケモンです。
(ただ、運用の項目で後述しますが壁展開は縛りきれない事が多いです)
特性について
せいぎのこころ一択です。
悪技を受けた際に攻撃力が上がります。
イカサマメインの相手でなければ、基本的にはシングルでは発動しないと考えて行動しましょう。
持ち物について
コンセプト通りきあいのタスキ。弱点が多いため、役割をしっかりと果たすために必要です。
性格について
ようきで最速にします。
相手を抜いておくことで行動回数の確保につながります。
努力値について
A252 D4 S252 (C除く5V個体想定です)
実数:166-181-110-x-111-176
耐久はタスキで確保するため、ASに振り切って良いでしょう。余りの4はDに振ることでB<Dにしておきます。ポリゴン2のダウンロード対策になります。
技構成について
今作からほえるは取り上げられたので、ステロ型は下記で確定と考えます。(次点でじしんも検討可ですが、他の技には劣ります)
- ステルスロック:相手の交換に負荷をかけられるようになる優秀な技です。コンセプトのため確定です。
- がんせきふうじ:相手のすばやさを下げられるため、後続エースのサポートや、タスキと合わせて行動回数確保になります。すばやさ負けしている相手を削りながらステルスロックを入れられるようになるので、コンセプト上他の岩技より優先です。
- インファイト:ポリゴン2ラッキー対策に持っておきたい高威力格闘技です。確定です。
(今作からきしかいせいも習得しましたが、耐久は決して低くないため、よくあるタスキポケモンのようには扱えません。)
- ちょうはつ:変化技打ちたそうな顔してるポケモンに対して。推奨です。
運用について
基本は先発でステロを撒き、相手全体を削る事で後続のサポートを行います。また、相手の展開はちょうはつで妨害します。
相手によって以下の通り、ステロ撒きのルートが変わります。
- 対アタッカー(テラキオンより高速):がんせきふうじ→ステロ
→ダイジェットされる可能性あればステロから
- 対アタッカー(テラキオンより低速):ステロ
→ダイジェットで抜かれる可能性があればがんせきふうじからでも可。また、先制技を裏で受けられるならテラキオン温存も可。
- 対変化技持ち(と判断した場合):ちょうはつ→ステロ
→この対面はかなり有利です。ただし、壁展開相手はいたずらごころ持ちも多く、壁1枚は許してしまう可能性が高いです。また、オーロンゲあたりには逆にちょうはつを食らう可能性もありますので、注意してください。
与ダメージ
- がんせきふうじ:
打点に期待する技ではないですが、高ステから繰り出される一致技なので等倍相手にもなかなか良いダメージが出ます。
H4ドラパルト40.2〜47.5%
H4ミミッキュ46.5〜55.7%
H4トゲキッス67.0〜79.5% 確2
H4エースバーン84.6〜100.0% 乱1(6.2%)
→炎タイプのままの場合なので参考程度に。
H4リザードン163.6〜194.8% 確1
H4ファイアロー175.1〜211.7% 確1
H4ウルガモス181.3〜216.1% 確1
→タイプ相性による暴力
H252ギャラドス(A↓)38.6〜45.5% 確3
H252ギルガルド(シールド)11.3〜13.7%
H252マリルリ29.4〜35.2%
→このあたりには最低限ステロ撒きの仕事はできるものの、裏でしっかり対策してください
- インファイト:
役割対象はしっかり落とせますが、どうせ引かれるのでステロから入りましょう。
H4ドリュウズ164.5〜194.6% 確1
H252バンギラス181.6〜216.4% 確1
H252カビゴン107.8〜128.0% 確1
HB特化ハピナス99.4〜117.6% 乱1(93.7%)
→つよい(確信)
HB特化輝石ポリゴン254.1〜65.6% 確2
HB特化輝石ラッキー73.9〜87.3% 確2
→つよい
HB特化カバルドン31.1〜36.7% 乱3
→知ってた
被ダメージ
タスキ任せなので、最低限
A252リベロ珠エースバーンとびひざげり 175.5〜208.4% 確1
A252リベロ珠エースバーンふいうち 23.4〜28.3%
A252リベロ珠エースバーンダイジェット 87.9〜104.2% 乱1(25.0%)
→一致抜群、一致半減、一致等倍の例です。弱点はメジャーばかりなので基本は弱点突かれると考えてください。
A252ドラパルトドラゴンアロー 54.2〜65.0%
→アローは耐え。ステロから入り、型に応じて行動を決めるのが良いでしょう。型によってはS勝っている可能性も。
A252珠ミミッキュじゃれつく 104.8〜123.4% 確1
→先発ミミッキュは変化技読みでちょうはつをうつか、じゃれかげ読みでステロ撒くか、択が発生します。剣舞も考えると前者か。
A252ウーラオス(れんげき)すいりゅうれんだ 133.7〜162.6% 確1
→行動回数確保ができないので、要注意です。特にスカーフ持ちにはステロすら負けずに終わりますね・・
相性の良い味方
- ステロで削る事で抜きが安定するエースポケモンとは相性が良いです。フォーク元様ではハッサムが紹介されていました。
- あくびカビゴン、ドヒドイデ等の相手を流せるクッションやサイクル形成でステロの負荷をかけていく。
このポケモンの対策
- スカーフウーラオス(れんげき)で完封可能です。
- いたずらごころ持ちでちょうはつすれば、ステロ撒きの役割は果たせなくなります。
- 先制技持ちなら被害を少なくできます。
- おにびももちろん有効ですが、上から打てない場合はちょうはつでかわされるリスクがあります。
最後に
今回は基本型のご紹介でした。
超火力はありませんが、コンセプトに書いたとおり、色々な役割を堅実に実行してくれる頼りになるヤツです。
ぜひHOMEを通じてゲットしてやってください。
本育成論は以上となります。最後までお読みいただきありがとうございました。