はじめに
しょうたと申します。今回はずっと僕のパーティでスタメンを張ってきた、バチンキーの育成論となります。(既にバチンキーの育成論は出ているので、要望があればフォークやリンク等をします。
要望があればぜひコメント欄にお願いします。)
ゴリランダーとの差別化
先程ずっと使ってきたと言っていたバチンキーですが、非常にゴリランダーとの差別化が難しく、
『採用理由は愛』みたいになっておりました。
しかし、今まで目も向けていなかった
『がむしゃら』を採用することで、がむしゃらと相性の悪い『オボンのみゴリランダー』や補助技が打てない『チョッキゴリランダー』と差別化できるということに気が付きました。
具体的な差別化点は以下の通り。
1についてですが、まずチョッキゴリランダーは補助技を採用できず、自ずとバチンキーとは違う立ち回りを要求されます。環境にもいなくはない、弱くはない型ですが、『本論バチンキーより強い!』や、
『バチンキーの上位互換!』と定義付けができるものではないです。
- チョッキゴリランダーはグラススライダー、配分の良い種族値から対面性能が高い・とんぼがえりでサイクルを回せる・はたきおとすでサポート可 等
『パワフルな立ち回りができる』
- きせきバチンキーはやどりぎのたねによる後続サポートやまもるによるダイマ枯らし・様子見・回復等
『器用な立ち回りができる』
というと伝わりやすいでしょうか。
※チョッキゴリランダーもがむしゃらは採用可能ですが、『やどりぎ・まもる』を採用できるのはバチンキーの特権です。
2についてですが、
きせきバチンキーで特殊に振ったときの目的
『カイオーガの潮吹き2耐え+ザシアン(王)巨獣斬耐え』を
オボンゴリランダー(H252D188)で達成できます。
しかしながら、
H252 D188ゴリランダーに対するカイオーガC特化しおふき
49.2〜58.4%(113〜133-オボン51)で、
オボンのみが最大乱数で発動したときのHP残量
『137』、
H252 D236バチンキーに対するカイオーガC252しおふき
40.1〜47.4%(78〜92ダメージ)
最大乱数でしおふきを受けたときのHP残量が
『93』で『がむしゃら』使用時にザシアン(王)に交代されることを想定した場合、
- オボンゴリランダーだと
H252ザシアン(王)をグラスラ込みで
62+27〜33→89〜95ダメージ、
- きせきバチンキーなら
H252ザシアン(王)をグラスラ込みで
106+20〜24→126〜130ダメージ与えられます。これなら『後続にも圧をかけやすい』と言えるのではないでしょうか。
また、ゴリランダーのオボンが発動しない最低乱数だとしてもゴリランダーのHP残量は『105』で、乱数の振れ幅が102〜121なので、17/19の確率でオボンのみが発動してしまいます。
(具体的なきせきバチンキーオボンゴリランダーのHP残量は下記)
具体的なバチンキーゴリランダーのHP関係
※計算はC252しおふき(おくびょう)です。
※ダメージは受けたダメージです。
- きせきバチンキー
71ダメージ HP残量106
72ダメージ HP残量105
72ダメージ HP残量105
73ダメージ HP残量104
74ダメージ HP残量103
75ダメージ HP残量102
75ダメージ HP残量102
77ダメージ HP残量100
78ダメージ HP残量 99
78ダメージ HP残量 99
79ダメージ HP残量 98
80ダメージ HP残量 97
81ダメージ HP残量 96
81ダメージ HP残量 96
82ダメージ HP残量 95
84ダメージ HP残量 94
- オボンゴリランダー
102ダメージ(オボン圏外)HP残量 105
104ダメージ(オボン圏内)HP残量 154
105ダメージ(オボン圏内)HP残量 153
106ダメージ(オボン圏内)HP残量 152
108ダメージ(オボン圏内)HP残量 150
108ダメージ(オボン圏内)HP残量 150
110ダメージ(オボン圏内)HP残量 148
111ダメージ(オボン圏内)HP残量 147
112ダメージ(オボン圏内)HP残量 146
113ダメージ(オボン圏内)HP残量 145
114ダメージ(オボン圏内)HP残量 144
114ダメージ(オボン圏内)HP残量 144
116ダメージ(オボン圏内)HP残量 142
117ダメージ(オボン圏内)HP残量 141
118ダメージ(オボン圏内)HP残量 140
120ダメージ(オボン圏内)HP残量 138
121ダメージ(オボン圏内)HP残量 137
※与ダメージは相手によって変化します。
- バチンキーのHP変化範囲
106〜94
- ゴリランダーのHP変化範囲
105(オボン圏内時)1/16
154〜137(オボン圏外時)15/16
このように、バチンキーなら安定してダメージを稼げることがわかると思います。
ナットレイとの差別化
がむしゃら+グラススライダーで削りができる点、後続ポケモンに対する耐性
(ナットレイは読みをしないと宿り木を打ちにくい)が、バチンキーであれば、猿のようにがむしゃらを連打しているだけで
安定行動になりうる。また、バドレックス(こくば)ミミッキュドラパルト等のタスキポケモンもグラススライダーで削れるため、安定択を取りやすい。+実質的なじめんへの耐性(+見方付与効果付き)、かくとう等倍
ハチマキウーラオス(いちげき)インファイト
本論バチンキーの場合 81.9〜97.1%
HBナットレイの場合 112.7〜132.5%
特化ザシアン(王)インファイト
本論バチンキーの場合 67.2〜79.2%
HBナットレイの場合 91.7〜108.1%(50%)
と、闘耐性に優れているのがわかるだろう。
ラッキーとの差別化
やはりがむしゃら+グラススライダーでの削り、
闘耐性が挙げられる。また、ラムのみ等に無効化されないやどりぎのたね持ちであることも挙げられる。
ハチマキウーラオス(いちげき)インファイト
本論バチンキーの場合 81.9〜97.1%
HBラッキーの場合 122.6〜144.5%
ザシアン(王)のインファイト
本論バチンキーの場合 67.2〜79.2%
HBラッキーの場合 99.1〜117%
と、ザシアン(王)性能で比べてもバチンキーの安定感が垣間見える。
他のがむしゃらポケモンとの差別化
ライバルとして、ボスゴドラエルフーンジュカインが挙げられる。しかし、ボスゴドラジュカインは読まれやすく、ゴーストタイプに交代するだけで防がれてしまう。バチンキーのがむしゃらも無効化はされるが、バチンキーが優秀な点としてはグラススライダーによるタスキ削りや、がむしゃらは読まれにくい(採用率約12%)ことが挙げられる。それも、バチンキーの持ち物は
16%がきあいのタスキで、それと組み合わせない限り活かしにくいと踏んでの採用率だろう。
そのため、相手はタスキでなかった時点で
がむしゃらを警戒しにくくなる。しかし、私はしんかのきせきの耐久+がむしゃらに目をつけた。
それはカイオーガに後出しから後続への圧・カイオーガに対する攻撃性能両方を確率できるポケモンであるということである。『しんかのきせき型にがむしゃらは採用しないだろう』という先入観から相手のミスを誘うことができる。
エルフーンとの差別化点だが、スカーフカイオーガに後投げはできないことが挙げられる。
エルフーンでカイオーガの攻撃を2耐えするには、HD特化+オボンレベルの耐久を要求される。
そうすると、スカーフ以外のカイオーガには何もできずに散ることになる。
また、がむしゃらは一応攻撃技であるため、いたずらごころで打つことはできない。以下の技を打つことになるだろう。
『おきみやげ』『やどりぎのたね』『おいかぜ』
しかし、これらの技を打つ際、交代されてしまうとアドが稼ぎにくい。『やどりぎのたね』は交代→交代で解除されてしまう、『おきみやげ』は交代でリセット、『おいかぜ』は枯らし要素に弱い…と、
そもそも調整が成立しない+対ザシアン(王)においてはバチンキーに軍配が上がるだろう。
また、エルフーンでは後出しからカイオーガに勝つことは不可能だが、バチンキーならグラススライダーにより勝つことが可能。
採用理由
かわいいから採用理由は愛- カイオーガメタ、その後続への圧掛け
- ザシアン(王)に対面から大ダメージを負わせられる(具体的にはエースバーンの珠ふいうちで50%以上の確率で落とせる、またこちらのHPを見ることで倒せるか倒せないかの確認ができる)
また、これはオボンゴリランダーではできない
(オボンで回復してしまい、HP残量が上がる為)
ザシアン(王)についてですが、
乱数幅が
148〜175
148 150 151 152 153 156 157 159 160 162 163 166 168 169 171 172 175 なので、156〜175のダメージを引けば、珠エースバーンのふいうち圏内(グラスフィールド込み)に入る。確率的には、11/16(68.75%)くらい。また、圏外だとしてもバチンキーのHPを見ることで事前にミスを防げる。
- 実用例
持ち物
しんかのきせき
十分な耐久ラインの確保のため、確定とします。
特性
グラスメイカー
がむしゃらとは多少相性悪めですが、これがないとカイオーガに倒されてしまいます。
性格・努力値と調整
H252-B20-D236
- 調整意図
特化カイオーガのしおふき確定3発(フィールド込み)
ザシアン(王)のきょじゅうざん 確定2発
がむしゃらと合わせるため、Sラインを下げることを勧めます。
個体値 調整ライン
最遅 ポリゴン2抜かれ オススメ★
10 無振り60族ポリゴン2ラグラージ抜きオススメ★★
13 4振り60族ポリゴン2抜き・4振りバンギラス抜かれ
オススメ★★
20 28振りポリゴン2抜きオススメ★★
24 4振り65族ブラッキー抜き オススメ★★★
技構成
✮確定枠
- グラススライダー
がむしゃらに+して削りを入れられる。
単純にウエポンとして使うことも多く、確定とする。
H4カイオーガ57.9〜68.1 がむスラ圏内
H252カプ・レヒレ35〜41.8%
HBラグラージ 65.7〜81.1%
HBヌオー73.2〜89.1%
H252ザシアン(王)10.5〜12%
HBカバルドン27.9〜33.4%
H4ダイマガマゲロゲ64〜76.2%
- がむしゃら
後続の圧掛けができる+対面での削りに。
オボンゴリランダーとの差別化要素でもあるため確定。
- やどりぎのたね
ゴリランダーとの差別化要素2。
バチンキーの耐久と合わせて耐えやすくなったり、交代読みにも使える。調整されやすい環境である今、削り等の要素に強く出れたりもするので確定枠とする。
✮候補枠(上から優先に)
- まもる
やどりぎのたね、特性との相性が良く、バチンキーのHP管理がしやすくなる。
カイオーガのれいとうビームを交代読みされても受け出しが効くようになったり、ダイマックスターンを枯らしたりできるので一番優先。
- とんぼがえり
バチンキーで攻撃を受けて味方を無償降臨させることができる。やどりぎのたねとの相性が良い。
ただし、本論ではがむしゃらを採用しているため、技スペ的にきついところはある。
- ちょうはつ
ラグラージカバルドン等や、耐久ポケモンに多少強く出れる。
ラグラージカバルドンはやどりぎを押してるだけでアドが稼げるため、主に耐久ポケモンポリゴン2ナットレイラッキームゲンダイナ意識。
- はたきおとす
相手の型を確認できる。ただし今の環境で打つ余裕はあまり無いと感じたため、優先度は低め。
立ち回り例
積み技・みがわり警戒をしないのであれば、基本的にまもるをはさみながら行動することをオススメします。
被ダメージ計算
※()内はまもる時計算です。
特化バドレックス(はくば)ブリザードランス元ダイアイス 152.5〜180.7% (38.1〜45.1%)
特化珠バドレックス(はくば)ブリザードランス元ダイアイス 198.5〜235% (49.6〜58%)
特化バドレックス(はくば)A↑ブリザードランス元ダイアイス 230.5〜271.1%(57.6〜67.7%)
特化珠バドレックス(はくば)A↑ブリザードランス元ダイアイス 299.4〜352.5%(74.8〜98.1%)
特化珠イベルタルデスウィング元ダイジェット
92.6〜109.6%(23.1〜27.4%)
おくびょう珠イベルタルデスウィング元ダイジェット 84.7〜99.4%
環境に多いおくびょうであればギリギリ耐える。
特化珠ガマゲロゲれいとうパンチ元ダイアイス
83.6〜100% (20.9〜25%)
特化珠ガマゲロゲアクアブレイク元ダイストリーム 31〜37.2%
ガマゲロゲ自体が雨依存な性能をしていることから、まもるを使用しなくても良いと思われる。
また、相手視点バチンキーに対してダイマックスはしづらいはず。
ダイストリーム→ダイアイスの場合まもるをすれば耐えられる。
A252ランドロス(霊獣)そらをとぶ元ダイジェット
118.6〜140.1% (29〜35%)
起点作成型も存在することから、まもるを選択しずらい。控えに有利を取れるポケモンを用意しておきましょう。
特化珠サンダーぼうふう元ダイジェット
124.8〜149.7% (31.2〜37.4%)
C252珠サンダーぼうふう元ダイジェット
114.4〜136.7%(28.6〜34.1%)
耐えられないのでまもる推奨です。
特化バドレックス(こくば)アストラルビット
50.8〜59.8% フィールド込み中乱数
特化ザシアン(王)きょじゅうざん
83.6〜98.8% がむしゃらダメージ (H252時 170〜197)
特化カイオーガしおふき
44〜51.9% フィールド込み確定3発
C252カイオーガしおふき
40.1〜47.4%
特化カイオーガれいとうビーム
47.4〜56.4%
C252カイオーガれいとうビーム
44〜51.9%
特化ウーラオス(いちげき)鉢巻暗黒強打
81.9〜97.1% がむスラ圏内
ようきウーラオス(いちげき)あんこくきょうだ・ふいうち
51.4〜61% /29.3〜35.5%
特性でまもる貫通です。
ようき珠ミミッキュ じゃれつく・かげうち
38.4〜46.3%/17.5〜20.3%
ようきA↑↑ダイフェアリー
101.1〜129.9%(25.1〜32.4%)
特化珠エースバーンキョダイカキュウ
176.2〜208.4%(44〜52.1%)
特化珠エースバーンダイジェット
142.3〜168.9%(35.5〜42.2%)
特化マンムーつららばり5回
118.6〜141.2% 3発まで確定耐え
おくびょうムゲンダイナかえんほうしゃ
42.9〜50.8% フィールド込み確定3発
ようきホウオウ聖炎元ダイバーン
108.4〜128.8% (27.1〜32.2%)
特化ディアルガ大文字元ダイバーン
73.4〜87% 珠と択です。
ようきウオノラゴンエラがみ(後攻)
41.2〜41.9% 後出しが効くレベル。がむスラ圏内
特化ラプラス零度元キョダイセンリツ
68.9〜82.4% (17.2〜20.6%)
フィールド込みで2回目を守れば耐える。
特化グラードンオーバーヒート(晴れ込み)
76.8〜91.5% がむしゃらをすることで後続に大きな負担をかけられる。ただし、剣舞されると負担になる。
特化ヒードランマグマストーム
71.1〜84.7% がむしゃらをすることで負担をかけられる。
C252ヒートロトムオーバーヒート
72.3〜85.8% がむしゃらをすることで負担をかけられる。
おくびょうリザードン晴れ ダイジェット
155.9〜185.3% (38.9〜46.3%)
苦手なポケモン
エースバーンサンダー等のダイジェットアタッカー、ダイマックスを切ってくる炎タイプリザードンエースバーンなど
相性の良い味方・構築例
カイオーガに後出しできる為、ザシアン(王)やバンギラス、エースバーンと相性が良いです。
おわりに
ここまでの閲覧、ありがとうございました!
是非バチンキーを使ってみてください。
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