- 考察
- 指定がない限りお互いに6Vであるとします。
- HP/攻撃/防御/特攻/特防/素早さはH/A/B/C/D/Sという略称を用います。
- タイプのノーマル/電気/地面/格闘/エスパー/ゴースト/飛行/ドラゴン/フェアリーは無/電/地/格/超/霊/飛/竜/妖という略称を用います。
- 与ダメ・被ダメの時の「特化」ですが、努力値ぶっぱ+性格補正ありのことを指します。
- ダメージ計算はトレーナー天国様のツールを使用しています。
はじめに
こんにちは、TAIGAです。
5回目の投稿になります。よろしくお願いします。
今回投稿させていただくポケモンは『メガジュカイン』です。
草・竜という環境の中心のポケモンに意外と刺さる独特な技範囲と圧倒的な素早さが魅力のポケモンです。
自分自身ジュカインというポケモンが大好きで何とか対戦で使いたいと思い自力で育成したのですがかなり使えると思ったので紹介しようと思います。
過去の育成論はこちらからご覧ください。
【いかりのまえばクロバット】育成論ORAS・XY/2257
【襷剣舞シザリガー】育成論ORAS・XY/2258
【鉢巻スキルリンクチラチーノ】育成論ORAS・XY/2259
【チイラからやぶイシズマイ】育成論ORAS・XY/226010年前の育成論見る人なんていないよね
『ジュカイン』とは?
第3世代で登場した草タイプのポケモン。
種族値を見るとSが120と高く、Cも105ありますが耐久の数値は軒並み低く、よくある高速低耐久アタッカー寄りの種族値配分になっています。
過去作では同じ世代の御三家のバシャーモやラグラージが環境で活躍する中、素早さだけが取り柄のジュカインは対戦で使われることはほとんどなく、「ホウエン御三家の恥」とまで言われることもありました。
しかし、ORAS環境になりジュカインにメガシンカが与えられました。CSがともに145まで上昇し、タイプに竜が追加されました。特性はひらいしんで麻痺らない高速アタッカーとしての道が開いたかのように思われましたが、耐久面はBが10上昇しただけで、4倍弱点ができてしまったことで安定性に欠けてしまいマイナーなメガ枠に留まってしまいました。
ですが第6世代対戦環境において草・竜の技範囲は独特ながら刺さる相手にはかなり刺さり、S145は環境ポケモンの中でもトップレベルに早いです。このようにメガジュカインは低耐久かつ4倍弱点を持っていますが、独特の技範囲と圧倒的な素早さから多くの環境ポケモンに勝てる性能を持っています。今回はがんせきふうじを採用した両刀メガジュカインを考察していきます。
持ち物
今回はメガ前提のためジュカインナイトを確定としています。
特性
メガシンカ前提のためメガ前の特性はしんりょくを確定としています。
かるわざは発動する機会がありません。先制技が飛んできてジュカインの体力がある程度削られそうな時やジュカインの体力が削られた状態で草技を撃ちたい時はメガシンカせずにしんりょくを発動させた方が草技の火力が出ます。メガシンカ後の特性はひらいしん固定です。電気技を無効化しCを1段階上昇させる強力な特性なのですがメガシンカ後はもともと電気4分の1なので噛みあっているかといわれると微妙ですが、でんじはやボルトチェンジを無効化できる優秀な特性です。
採用理由
1. 環境に刺さる高速特殊アタッカーであること
草+竜で抜群が取れる環境ポケモンを具体的にあげるとガブリアス、ゲッコウガ、マリルリ、ボーマンダ、スイクン、水ロトム、カバルドン、マンムー、バンギラス、サザンドラなどです。これらのポケモンを上から1撃で倒すことが可能です。
2. 水電気に強い圧力をかけられること
タイプと特性上水と電気に優位に立てます。水タイプはれいとうビーム、電気はめざパ氷が対抗策としてあるので安定はしませんが、いるだけで圧力になるはずです。
3. マイナー故の型の読まれにくさ
マイナーであるためサブ技は警戒されることがほとんどありません。サブ技で相手に思わぬ負荷を高い素早さからかけることができます。
差別化
比較対象として同じく草特殊アタッカー運用が可能なジャローダ、メガフシギバナをあげて差別化したいと思います。
『ジャローダ』
特性あまのじゃくが強力で、リーフストームを連打してるだけでエースにもなれたりへびにらみややどりぎのタネを絡めて受けポケモンにもなれたりとかなり器用なポケモンです。メガ枠も温存できます。差別化としてはSはメガジュカインが上回ること、ガブリアスやボーマンダなど多くの竜に確1が取れること、電気技無効によるでんじは無視やボルトチェンジによるサイクルのカットの3点で差別化を図ります。
『メガフシギバナ』
特性あついしぼうで弱点が実質超・飛のみの優秀な耐久をもち、やどりぎのタネやどくどくでじわじわ削る耐久型や裏をかいたアタッカー運用も可能です。差別化としてはジャローダの時と同じくSはメガジュカインが上回ること、ガブリアスやボーマンダなど多くの竜に確1が取れること、電気技無効によるでんじは無視やボルトチェンジによるサイクルのカットの3点で差別化を図ります。
努力値
性格 むじゃき
努力値 0-0-4-252-0-252
メガシンカ前実数値 145-105-85-157-94-189
メガシンカ後実数値 145-130-95-197-94-216
性格は最速スカーフ70族や130族など多くのポケモンを抜く必要があり両刀で運用するのでむじゃきで確定です。C上昇の性格にすると確1のラインは広がりますが抜ける相手が狭まります。素早いことがメガジュカイン最大の強みであるのでS上昇補正の性格をおすすめします。火力は足りないのでCに全振りしましょう。
技
確定技
- リーフストーム
使用後にCが2段階下がりますが強力な打点になります。
- りゅうのはどう
ジュカインのドラゴン特殊最大打点です。残念ながらりゅうせいぐんは覚えません。
選択肢
- きあいだま
命中不安ながら威力技範囲共に優秀なサブ技。メガジュカインはヒードランやナットレイなどの鋼タイプのポケモンを呼びやすいので使う機会は多いです。
- がんせきふうじ/じしん
今回の特徴的な技です。メガジュカインは炎や飛、鋼に弱いのはタイプ上明らかですが、それらに対抗すべく採用することで相手に大きな負担をかけることができます。私のパーティーではリザードンが重かったのでがんせきふうじを採用していました。パーティーに合わせて採用する技を変えてください。がんせきふうじの利点ですがS操作ができることで後続の起点を作れるのが優秀だと感じました。
- まもる
安全にメガシンカができます。第6世代はメガシンカしたターンはSが変わらない仕様なのでまもるを挟むことでゲッコウガやメガライボルトなどを抜けるようになりますが、まもるをしたターンにジュカインに不利な相手に交換されることが多かったため、私はまもるの枠をがんせきふうじに変えました。
- エナジーボール
リーフストームのCダウンを嫌う人はこちら。採用する場合はリーフストームと合わせて採用した方が打ち分けできていいと思います。
- めざめるパワー
基本的には炎でヒードランを重く見る人は地にするかなという印象です。パーティーに合わせてください。
- でんこうせっか
メガジュカインが素早さすぎるのでなくても大丈夫です。
ダメ計
- 与ダメ
リーフストーム
HD特化カバルドン 98.6%~117.2%(93.8%の乱数1発)
H252スイクン 104%~112.7%
H252霊獣ランドロス 73.4%~87.2%
H252グライオン 84%~98.9%
りゅうのはどう
D4振りガブリアス 98.3%~115.8%(81.3%の乱数1発)
H4振りメガボーマンダ 99.4%~119.2%(93.8%の乱数1発)
H252メガゲンガー 50.2%~59.2%
H252化身ボルトロス 50.5%~60.2%
きあいだま
H252バンギラス(砂嵐込み) 96.6%~114%(75%の乱数1発)
H4振りメガルカリオ 135.1%~160%
H252ナットレイ 72.9%~86.1%
がんせきふうじ
耐久無振りファイアロー 86.2%~101.9%(6.3%の乱数1発)
H4メガリザードンX 29.8%~36.3%
H4メガリザードンY 80.5%~96.1%
H252化身ボルトロス 36.5%~43%
じしん
H252ヒードラン 78.7%~94.9%
めざめるパワー
(炎)
H252メガハッサム 85.8%~101.6%(6.3%の乱数1発)
H252D4ナットレイ 72.9%~86.1%
(地)
H252ヒードラン 72.7%~86.8%
- 被ダメ
A252メガルカリオのしんそく 42.7%~51%(4.7%の乱数2発)
A特化カイリューのしんそく 44.1%~52.4%(18%の乱数2発)
A特化マンムーのこおりのつぶて 132.4%~157.2%
(非メガシンカ時)71.7%~86.8%
A特化メガハッサムのバレットパンチ 54.4%~64.8%
C252ボルトロスのめざパ氷 132.4%~157.2%
A252霊獣ランドロスのとんぼがえり 75.8%~89.6%
C特化ブレードフォルムギルガルドのラスターカノン 73.1%~86.8%
相性のいいポケモン
- ギャラドス
メガジュカインがキャラドスの4倍弱点を無効化してくれるので相性が良いです。メガジュカインが苦手なメガバシャーモやヒードランに強いです。
- ヒードラン
メガジュカインが水・地に強く、ヒードランが氷・虫・鋼・毒・炎・妖に強く相性補完に優れます。ヒードランがステロを撒くことでメガジュカインのキルラインが上がりメガジュカインを強く通せるようになります。
運用
基本的には先発で出してメガシンカをして相手に負荷を与える立ち回りになります。メガシンカすることで水と電に強い圧力となるのでメガシンカ後にサイクルに参加することになります。仮に電気タイプのポケモンと対面してもめざパ氷を警戒した動きをした方がいいです。炎や飛が後投げされやすいのでがんせきふうじを撃つのも選択肢の1つです。
最後に
メガジュカインの魅力を分かってもらえたでしょうか?
相手を選びますが独特な技範囲と圧倒的な素早さは魅力的です。ジュカインは人気のポケモンですので思入れのある人は使ってみてください。
最後まで閲覧していただきありがとうございました。この記事を書いているのが2024年4月8日で3DSのネットサービスが終了するまで1日を切っています。私自身第6世代の対戦をずっとやってきて強い弱いにかかわらずポケモンの持つ個性や魅力を対戦を通して感じることができ、ポケモンがもっと好きになりました。2025年にXYのリメイク作品と思われるPokemon LEGENDS Z-Aが発売されますので、Switchでカロス地方に行けることを楽しみにしましょう。育成論の閲覧、お世話になったポケモンたち、そして3DS、ありがとうございました。